俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第4章 高等部先輩と後輩

第324話 悪い空気

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「それで……陽葵!///」
「三國君と少しでも良いから、関係を深めてくれないかな?///」

 真優美さんは頬を少し染めて、困った表情で陽葵先輩に言う。
 しかし、陽葵先輩は困った表情で言い始める!

「そう、言われても困るよ。お姉ちゃん…!」
「私は三國君と一緒に、美術館に行きたいとは思わない……」

「あらら……困った子ね~~!///」
「普段は聞き分けが良い子なのに、異性絡みに成ると途端に拒絶を始めてしまう…」

 真優美さんは困った表情で呟く。
 俺はそれを黙って見ているが、こうも言われてしまうと“げんなり”してしまう。

 此処まで拒絶感を出している人に、俺みずから声を掛けることが出来ない。
 この場合、俺から声を掛けても相手にされないからだ。

「…………」

 陽葵先輩は少し『ムスッ』とした表情で、アイスティーを飲み始める。
 真優美さんと陽葵先輩の会話の間に、外はすっかりと暗く成っていた。

(このまま、真優美さんと陽葵先輩の平行線で終わりそうだな…)
(親友に成れたからと言って、二人で遊びに行くのは陽葵先輩の言う通り、別問題だしな)

 俺は心の中でそう思いながら、此処でタルトに手を付ける。
 季節のフルーツが乗った、美味しそうなタルトで有る。
 フォークで、一口大に切ったタルトを俺は口に含む。

(うん。間違いなく、今日香ちゃんの所のタルトだと思うけど、美味しいな!)
(……言うまでも無く、新倉洋菓子店のおじいさん(パティシエ)は、味のバランスや見栄えを意識して、このタルトを作っているんだよな…)

(そして、こんなの……俺が作れる訳が無い!)
(タルトの生地だって市販品では無く、手作りに決まっているだろう!!)

(それにもし、おじいさんが偏屈な人で有ったら、俺は絶対に苛められるだろう)
(その前に、俺は厨房に入れさせて貰えるのだろうか??)

 俺は、そう思いながらタルトを食べていると……陽葵先輩が不思議そうな表情で、俺に話し掛けてくる。

「三國君…」
「凄く小難しい顔をしてタルトを食べているけど、何処か味がおかしい?」

「あっ……別に、味は“おかしく”は無いですよ!」
「お菓子一つ作るのも、大変だなと感じまして……」

 俺は困った作り笑顔で言うと、陽葵先輩は俺に興味を示した表情で聞いて来る。

「えっと……三國君は、お菓子の世界と言うか分野には興味が有る?」

「お菓子の世界ですか…?」
「……残念ながら、無いです。陽葵先輩///」

 俺は正直に陽葵先輩へ言う。
 此処は嘘を吐くべきかも知れないが……そうしたら、陽葵先輩から今日香ちゃんを紹介されるか!?
 陽葵先輩は、納得した表情で俺に言い始める。

「だよね!」
「お菓子の世界に興味が有れば、うちに来るより、新倉洋菓子店の方へ行っているよね!!」

「このお店のケーキは全て、新倉洋菓子店から卸して貰っているのを、三國君達は知っているから…」

「…………」

 真優美さんは“しょんぼり”顔で、アイスハーブティーをストローで飲んでいる。
 真優美さんは俺と陽葵先輩との関係を、深くさせることを諦めた感じで有った。

 今日。遅く成ることは母親に伝えて有るが、俺はそろそろ店を出るべきかなと考え始める。
 外も、すっかりと夜の景色に変わったし、これ以上此処にお邪魔していても、得られる物は無いだろうと俺は思う。

(はっきり言って、真優美さんの考えた作戦は無謀すぎだよ!)
(立場は姉でも、姉の言うことを必ず妹が聞く訳では無い…)

(俺なんか、俺が虹心に注意するより、虹心が俺に注意することばかりだな///)
(俺の場合は、相手が妹でも“おっかない”から、ほぼ100%言うことを聞いているが!///)

『カチャ!』

 俺は静かにタルトを食べ終えて、フォークをお皿に置く。
 アイスティーも全て飲み干し、真優美さんに一声掛けてから席を立とうかなと思った時。陽葵先輩が少し恥ずかしそうな表情で、俺に突然聞いてきた!

 急にどうしたんだろう……
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