俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第459話 亜紀との後夜祭 その2

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「……」

(グランドは地面だし、俺と亜紀はシートを持って来ていない)
(芝生やベンチの有る場所はこの時期・時間、飲食をするのは適していない…)

 だが、そんな中でも、キャンプファイヤーが近く見える場所に、椅子とテーブルが有る場所が一つだけ有る!

(けど……亜紀は、絶対嫌がるだろうな…///)

 陸上部、水泳部は合同で、飲食スペース付きの模擬屋台を出している。
 陸上部は“おでん”を販売して、水泳部は豚汁を販売している。

 おでん・豚汁は、食べ歩きに向いていない食べ物なので、飲食スペースも設置されており、椅子に座りながら美味しく食べることが出来る。
 持ち込みは原則禁止だが、おでんや豚汁を人数分買えば、その人数までの持ち込みはグレーゾーンにしてくれる!

(けど、この方法しか無いよな…///)

 俺は勇気を出して、亜紀に提案してみる。

「亜紀…。亜紀は嫌がると思うけど、彼処の屋台で食べない?」
「まだ空きスペースが有るから、今なら問題なく席が確保出来るし…」

「……」

『チラッ』

 亜紀は俺の言葉で、陸上部・水泳部の合同模擬店の方に目を向ける。
 陸上部・水泳部も運動部で有るが、野球部やサッカー部のようにほぼ全員が男子ではない。

 陸上部・水泳部も男女別の種目が有る関係から、1対1の比率に成るように部員編成がされている。

「……(汗)」

 亜紀は嫌そうな表情でしばらく眺めているが、観念したようで軽いため息を吐きながら俺に話し始める。

「ふぅー」
「分かったわ。彼処なら女子も居るから、男子だけの部よりかはマシそう…」

(良かった…。亜紀は俺の意見を受け入れてくれた)
(これが拒否されていたらベンチで食べるしか無かったが、それが回避出来た!)

「じゃあ、亜紀!」
「席が埋まる前に行こうか!!」

「……」

 俺は笑顔で亜紀に言うが、亜紀は渋々の表情で頷いた!?

 ……

 陸上部・水泳部の合同模擬店で、俺は豚汁を買って、亜紀は“おでん”を買う。
 それを買う事で、持ち込みがグレーゾーンと成るので、俺と亜紀はその横に有る飲食スペースに有る椅子に座って、後夜祭での食事を楽しむ!

「もぐ、もぐ、―――」

「意外に味は悪くないね…」
「やっぱり女子が居る部は、細かい所を見ているし…」

 運動部が作る料理を嫌がる亜紀では有るが、おでんは有る程度食べていた。
 おまけに澄ました表情で、おでんの感想も亜紀は言う!

 だが、亜紀の中では“おでん”は予定外の食べ物に成るので、その残りは俺が処理する。
 俺は亜紀が食べ残した“おでん”を食べるわけで有るが……

(これって……亜紀との間接キスだよな!///)

 何てことを思ってしまうが、おでんは全て串に刺さっており、亜紀はサンドイッチの容器蓋を取り皿代わりに使ったので、おでんの汁に残念ながら“亜紀の出汁”は入っていない!

 俺はサンドイッチに豚汁。
 更に亜紀が食べ残したおでんに、二人で分けた唐揚げも食べてしまうと、お腹は満腹状態で有る!
 これでは今後の行動に支障が出るかも知れない!?

「ふぅ…。お腹いっぱいだ…」

 亜紀の方も同じで有り、やや苦しそうな表情でお腹を右手でさすっていた。
 キャンプファイヤー近くで食事が摂れて、椅子やテーブルも有ることから美味しくいただけたが……後はどうしよう!///

 ……

『パチ、パチ、―――♪』

「……」

「……」

 食事後はキャンプファイヤーを亜紀と見るが……二人共満腹なので、良いムードなんか全く生まれず、只のたき火を眺める二人に成ってしまう。

(飲食スペースで食べるまでは良かったが、豚汁やおでんが余計すぎたな!///)
(だが、寒いベンチでサンドイッチを食べても、良いムードはやはり生まれなかっただろう?)

 俺は亜紀とキャンプファイヤーを見ながら心の中で反省するが、後夜祭の思いでは亜紀と食事をして、キャンプファイヤーを見て“おわり”で、終わってしまった……

 亜紀とのキスは次回へ、持ち越しで有る……?
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