俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第465話 クリスマスパーティー その3

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「ズズッ……」

「ズズッ」

「わっ!」
「想像していたより、お出汁が美味しい!♪」
「やっぱり、料理上手の人が作る“おでん”は違うわ!!♪」

「凄いおいしい。この、おでんの汁!!」
「これを虹心ちゃんが作ったんだ~~♪」

 おでんの汁をすすった亜紀が、歓喜の声を上げる!
 同じように“おでん”の汁をすすっていた桃香ちゃんも、喜びの声を上げている。

「~~~♪//////」

 その言葉を聞いていた虹心は、頬を染めて嬉し恥ずかしそうな表情を見せている。
 亜紀は笑顔で、虹心に話し始める。

「ローストチキンと迷ったけど…、おでんを選んで良かった!♪」
「今まで食べた“おでん”の中で、一番美味しいよ。虹心ちゃん!!♪」

「いや~~♪///」
「そんなに喜んで貰えるとは……嬉しいです!///」
「私は普通に作っているだけなのに……//////」

 虹心は照れながら亜紀に話している。
 俺にとっては虹心の“おでん”有るが、亜紀たちから見えれば、店に匹敵する程の味なのかも知れない?

「武蔵君は良いわね♪」
「こんな料理上手の虹心ちゃんが居て♪」

 亜紀は嬉しそうな表情で俺に話す。
 虹心の料理は確かに旨いと俺は感じているが、美味○んぼや“味○こ”のような阿呆みたいな歓声は上げない。

「うん…///」
「虹心は本当に、料理を上手に作るよ!///」

 俺は気取った表情で亜紀に話す。
 クリスマスパーティー料理が“おでん”や刺身で有るが、亜紀や桃香ちゃんが喜べば、それで良いのかと感じる俺で有った。

 ☆

 料理を楽しく談笑しながら食べた後は、クリスマスケーキの時間で有る。
 刺身や“おでん”はやはり残ってしまったが、おでんは翌日食べれば良いし、刺身は後で“漬け”にすると虹心は言っていた。

 リビングテーブルに乗っていた料理は片付けられ、現在はクリスマスケーキが鎮座している。
 亜紀が持って来たクリスマスケーキは、定番の生クリームケーキで有り、大きさも一番大きいサイズだろう。

 苺はもちろん、サンタの飾り付けやチョコプレートも乗っていて、クリスマスらしさが演出されている。

 ケーキのお供は、温かい紅茶で有る。
 ご丁寧にレモンの輪切りまで、カップの皿に添えられている。
 紅茶一つでも、仕事に手を抜かない虹心で有る。

 三國家では、クリスマスケーキにキャンドル代わりに“ろうそく”を立てている。
 このケーキにも“ろうそく”が付属しているので、虹心が笑顔でケーキに“ろうそく”を立て始めると……亜紀は不思議そうな表情をして、虹心に話し掛ける。

「虹心ちゃんの家は、クリスマスケーキに“ろうそく”を立てるんだ!」

「…えっ!?」
「亜紀さんの家では立てないのですか。クリスマスケーキにろうそく?」

 虹心はケーキに“ろうそく”を立てる手を止めて、亜紀に驚きを見せながら話す。

「ん~~。ケチを付けるつもりは無いけど…、私の家ではしていないね!」
「ねぇ、桃香!」

「うん。そうだね、お姉ちゃん!」
「ろうそくは、お誕生日以外では立てないね!!」

 亜紀は少し困った表情で虹心に言った後。桃香ちゃんへ話しを振り、桃香ちゃんは笑顔で亜紀に話す。

「……」

 虹心は亜紀たちの言葉で、困った表情をしている。
 亜紀の所ではそうだろうが、三國家ではクリスマスケーキに“ろうそく”を立てる。
 虹心は頼る表情で、俺に意見を求めてきた!

「……兄ちゃん。どうする?」
「私はこれが、普通だと思っていたけど……」

「……」

(どうすると言われてもな…)
(正論で言えば主催者は三國家だから、三國家のルールでやれば問題ない!)

(だが、亜紀はこのやり方に疑問を感じている)
(俺は虹心を推すべきか、それとも亜紀の意見に折れるべきか……)

 クリスマスケーキの“ろうそく”一つで、こんな事態に成るとは予想していなかった……
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