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第1章 初めましてカニさん
はじめまして
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昨日の夜、芹香があんなこと言うからよく眠れなかった・・・
そもそも、なんで芹香はタカアシくんが気になったんだろ。あ、いやカニなんだからそりゃ気になるか・・・。私が芹香の立場でも見に行くって言うかも。しかし、タカアシくんは人気者だから気軽に話しかけることができるだろうか。
どうやって近づいて、脅かさずに素早く話しかけよう・・・
(なんか、これ、捕獲しようとしてるみたいじゃ・・・
はぁ、昨日あったこと全部夢だったらいいのに・・・)
「みちる!おはよ!」
「わっ!あ、おはよう。泉。」
急に後ろから背中を叩かれて驚いた。後ろを振り向くと泉がニコニコと笑って手をあげた。
すると泉は、「あっ」となにかに気づいた顔をして、あげていた手をまっすぐ前に突き出して指を指した。
「タカアシくんだ!朝に見かけられるなんてラッキー!」
「えっ!?」
「ほらっ!少し前を歩いてるの、タカアシくんじゃない?」
(・・・ほんとだ。てか夢じゃなかった・・・あ、)
「・・・カニ歩きじゃない・・・」
「カニ?みちるってそんなにカニ好きなの?」
(また、声に出てた・・・!)
「う、うん!か、カニ久々に食べたいなぁーって!」
「あー、私もお正月くらいしかカニ食べないや。私も食べたいなーカニ。」
我ながらこの誤魔化し方はどうかと思うが、誤魔化すのには成功したらしい。
ふと、そこで気づいた。私は転校生で、泉は前から海皇高校に在学しているのだからタカアシくんのことを詳しくとはいかなくてもある程度は知っているのでは・・・?
「・・・あのさ、泉。変なこと聞くんだけど、タカアシくんって休日とか何してるのか知ってる?」
「え?んー、ごめん。知らないや。ていうか今までまともに喋ったことないんだ~。」
「えっ!?う、嘘・・・」
「嘘じゃないよ(笑)だってタカアシくん、すっごい人気で常に誰か周りにいるんだもの。そう簡単に話しかけれないって!まぁ、でも今一人なのは珍しいなぁ。あっ!今がチャンスだし、話しかけに行こ!みちるが知りたい"休日何してるのか"を聞こう!」
まともに話たことがないということに驚きすぎて、全く話を聞いていなかった。そんなことってあるのだろうか・・・いや、私にはカニに見えるからそう思うだけか。
確かに、前の学校にいたイケメンな女の子は、私も話しかけたことはない。やっぱりイケメンは近寄り難いのかもしれない。と、考えごとをしているとコツンと何かが足に当たった。
「あっ、ごめんなさい。ちょっと考えごと・・して・・・て」
「・・・いや、別に。」
(沢〇エリ〇みたいなこと言ってる・・・って、)
「たっ、タカアシくん・・・!?」
何が足に当たったのかを確認しようと、謝罪を述べながら足元を見ると赤い、甲羅が目に入った。
バッと泉を見ると、きゃー!喋った!と、頬を赤らめながらタカアシくんに話かけていた。
「あ、あのっ!私、となりのクラスの宮本 泉っていうの!よろしく!あ、この子は昨日転校してきた海野みちる。」
「は、はじめまして・・・海野みちるって言います・・・」
(近くで見るとめちゃくちゃデカい・・・)
「・・・あぁ、はじめまして。俺は、タカアシ」
私は、となりのクラスのイケメンと呼ばれるデカいカニとファーストコンタクトに成功しました。
そもそも、なんで芹香はタカアシくんが気になったんだろ。あ、いやカニなんだからそりゃ気になるか・・・。私が芹香の立場でも見に行くって言うかも。しかし、タカアシくんは人気者だから気軽に話しかけることができるだろうか。
どうやって近づいて、脅かさずに素早く話しかけよう・・・
(なんか、これ、捕獲しようとしてるみたいじゃ・・・
はぁ、昨日あったこと全部夢だったらいいのに・・・)
「みちる!おはよ!」
「わっ!あ、おはよう。泉。」
急に後ろから背中を叩かれて驚いた。後ろを振り向くと泉がニコニコと笑って手をあげた。
すると泉は、「あっ」となにかに気づいた顔をして、あげていた手をまっすぐ前に突き出して指を指した。
「タカアシくんだ!朝に見かけられるなんてラッキー!」
「えっ!?」
「ほらっ!少し前を歩いてるの、タカアシくんじゃない?」
(・・・ほんとだ。てか夢じゃなかった・・・あ、)
「・・・カニ歩きじゃない・・・」
「カニ?みちるってそんなにカニ好きなの?」
(また、声に出てた・・・!)
「う、うん!か、カニ久々に食べたいなぁーって!」
「あー、私もお正月くらいしかカニ食べないや。私も食べたいなーカニ。」
我ながらこの誤魔化し方はどうかと思うが、誤魔化すのには成功したらしい。
ふと、そこで気づいた。私は転校生で、泉は前から海皇高校に在学しているのだからタカアシくんのことを詳しくとはいかなくてもある程度は知っているのでは・・・?
「・・・あのさ、泉。変なこと聞くんだけど、タカアシくんって休日とか何してるのか知ってる?」
「え?んー、ごめん。知らないや。ていうか今までまともに喋ったことないんだ~。」
「えっ!?う、嘘・・・」
「嘘じゃないよ(笑)だってタカアシくん、すっごい人気で常に誰か周りにいるんだもの。そう簡単に話しかけれないって!まぁ、でも今一人なのは珍しいなぁ。あっ!今がチャンスだし、話しかけに行こ!みちるが知りたい"休日何してるのか"を聞こう!」
まともに話たことがないということに驚きすぎて、全く話を聞いていなかった。そんなことってあるのだろうか・・・いや、私にはカニに見えるからそう思うだけか。
確かに、前の学校にいたイケメンな女の子は、私も話しかけたことはない。やっぱりイケメンは近寄り難いのかもしれない。と、考えごとをしているとコツンと何かが足に当たった。
「あっ、ごめんなさい。ちょっと考えごと・・して・・・て」
「・・・いや、別に。」
(沢〇エリ〇みたいなこと言ってる・・・って、)
「たっ、タカアシくん・・・!?」
何が足に当たったのかを確認しようと、謝罪を述べながら足元を見ると赤い、甲羅が目に入った。
バッと泉を見ると、きゃー!喋った!と、頬を赤らめながらタカアシくんに話かけていた。
「あ、あのっ!私、となりのクラスの宮本 泉っていうの!よろしく!あ、この子は昨日転校してきた海野みちる。」
「は、はじめまして・・・海野みちるって言います・・・」
(近くで見るとめちゃくちゃデカい・・・)
「・・・あぁ、はじめまして。俺は、タカアシ」
私は、となりのクラスのイケメンと呼ばれるデカいカニとファーストコンタクトに成功しました。
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