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第2章 ミッションを遂行せよ
彼の友達
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芹香と約束した通り、私はタカアシくんの近くによく居る子たちにタカアシくんについて話を聞きに行った、のだが、そもそもとなりのクラスに入れないのだ。周りに女の子が多いから。
(このままだと休み時間終わっちゃうなぁ・・・
出直すか。放課後でもいいし、まだタイムリミットもあるし。)
今日は、水曜日。放課後もう1回チャレンジして、ダメなら明日にしよう。そう思って、とりあえずタカアシくんの友達を把握することにした。
といっても、自分のクラスではない、となりのクラスの生徒だ。名前なんて分からない。顔を覚えるしか方法がない、わけではないな・・・
タカアシくんの友達のことを知ってそうな子が一人いる。
「え?タカアシくんの友達について知りたい?」
「う、うん。泉が知ってたらの話なんだけど・・・。誰か知ってる?」
「ふぅん・・・。みちるは外堀から埋めていく感じなんだぁ~」
泉はニヤニヤと笑いながらそう言った。私は違う!と首を振った。私は、芹香に頼まれたのだ。
断じて自分の意思で行動してるわけじゃない。
「ち、違うから!前の学校の友達がタカアシくんのこと知りたいって・・・」
「なるほどねぇ。みちるの友達もタカアシくん狙いかー・・・」
(・・・ん?"も"ってなに?私は含まれてないよね?)
「う、うん。まぁ、そうかな・・・」
「うーんでも私もタカアシくんの周りに関してはよく知らないんだよねー。」
泉の話は聞いていなかった。それよりも、どうやら私は、あらぬ誤解を生み出してしまったようだ。心の中で芹香に謝った。しかし、事の発端は芹香の発言にあるのだ。私は関係ない、はずだ。責任は芹香に取ってもらおう、私は悪くない。
そう、自分に言い聞かせた。私が考え込んでいると、泉はうーんと、唸ったあと何かを思いついた顔をした。
「そうだ!タカアシくんの傍によく居て、フレンドリーな"三上 海斗"くん!彼なら話しかけやすいし、色々知ってるんじゃない?」
「・・・三上、海斗くん。・・・どんな顔の子?」
「えっとね、濃いめの茶髪で、八重歯が特徴なの。で、いつもイルカのネックレスを付けてる。あとは・・・ちょっと猫目かな?」
「・・・随分と派手そうな子だね。」
特徴を聞いて、ちょっと怖気付いた。私は、人見知りというわけではないが、派手めな人は苦手なのだ。特に、男性は。話しかけれるか不安になってきた。
「大丈夫!大丈夫!三上くん、みんなに優しくて誰でも友達になるほどだから。」
「・・・そっか。うん、頑張って話かけてみるよ。」
「頑張ってね!不安ならついて行こうか?」
「要らないよ!もう・・・。」
泉は、またもやニヤニヤと笑ってからかってきた。とりあえず、話しかける人は見つかった。
放課後、チャンスがあれば突撃するか・・・
そして、どう話しかけるか悩んでいるうちに放課後になってしまった。
「じゃあ、用事もあるし私は帰るね。頑張れ!」
「う、うん。頑張る・・・。」
泉と手を振って別れたあと、私は荷物をまとめてこっそりと扉の隙間からとなりのクラスへ様子を伺った。・・・マジでスパイだ、と思った。
教室の中を見るとまだ、放課後になったばかりだから教室には割と人がいた。三上くんを探してみるも、見当たらない。
「・・・いないなぁ。三上くん。帰っちゃったのかな・・・?」
「俺がどうしたって?」
「えっ?」
突然聞こえた声に驚いてバッと後ろを振り向くと、猫目で、濃いめの茶髪のイルカのネックレスをつけた八重歯が特徴的な男の子がニコニコ笑って立っていた。
(このままだと休み時間終わっちゃうなぁ・・・
出直すか。放課後でもいいし、まだタイムリミットもあるし。)
今日は、水曜日。放課後もう1回チャレンジして、ダメなら明日にしよう。そう思って、とりあえずタカアシくんの友達を把握することにした。
といっても、自分のクラスではない、となりのクラスの生徒だ。名前なんて分からない。顔を覚えるしか方法がない、わけではないな・・・
タカアシくんの友達のことを知ってそうな子が一人いる。
「え?タカアシくんの友達について知りたい?」
「う、うん。泉が知ってたらの話なんだけど・・・。誰か知ってる?」
「ふぅん・・・。みちるは外堀から埋めていく感じなんだぁ~」
泉はニヤニヤと笑いながらそう言った。私は違う!と首を振った。私は、芹香に頼まれたのだ。
断じて自分の意思で行動してるわけじゃない。
「ち、違うから!前の学校の友達がタカアシくんのこと知りたいって・・・」
「なるほどねぇ。みちるの友達もタカアシくん狙いかー・・・」
(・・・ん?"も"ってなに?私は含まれてないよね?)
「う、うん。まぁ、そうかな・・・」
「うーんでも私もタカアシくんの周りに関してはよく知らないんだよねー。」
泉の話は聞いていなかった。それよりも、どうやら私は、あらぬ誤解を生み出してしまったようだ。心の中で芹香に謝った。しかし、事の発端は芹香の発言にあるのだ。私は関係ない、はずだ。責任は芹香に取ってもらおう、私は悪くない。
そう、自分に言い聞かせた。私が考え込んでいると、泉はうーんと、唸ったあと何かを思いついた顔をした。
「そうだ!タカアシくんの傍によく居て、フレンドリーな"三上 海斗"くん!彼なら話しかけやすいし、色々知ってるんじゃない?」
「・・・三上、海斗くん。・・・どんな顔の子?」
「えっとね、濃いめの茶髪で、八重歯が特徴なの。で、いつもイルカのネックレスを付けてる。あとは・・・ちょっと猫目かな?」
「・・・随分と派手そうな子だね。」
特徴を聞いて、ちょっと怖気付いた。私は、人見知りというわけではないが、派手めな人は苦手なのだ。特に、男性は。話しかけれるか不安になってきた。
「大丈夫!大丈夫!三上くん、みんなに優しくて誰でも友達になるほどだから。」
「・・・そっか。うん、頑張って話かけてみるよ。」
「頑張ってね!不安ならついて行こうか?」
「要らないよ!もう・・・。」
泉は、またもやニヤニヤと笑ってからかってきた。とりあえず、話しかける人は見つかった。
放課後、チャンスがあれば突撃するか・・・
そして、どう話しかけるか悩んでいるうちに放課後になってしまった。
「じゃあ、用事もあるし私は帰るね。頑張れ!」
「う、うん。頑張る・・・。」
泉と手を振って別れたあと、私は荷物をまとめてこっそりと扉の隙間からとなりのクラスへ様子を伺った。・・・マジでスパイだ、と思った。
教室の中を見るとまだ、放課後になったばかりだから教室には割と人がいた。三上くんを探してみるも、見当たらない。
「・・・いないなぁ。三上くん。帰っちゃったのかな・・・?」
「俺がどうしたって?」
「えっ?」
突然聞こえた声に驚いてバッと後ろを振り向くと、猫目で、濃いめの茶髪のイルカのネックレスをつけた八重歯が特徴的な男の子がニコニコ笑って立っていた。
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