となりのクラスのタカアシくん

狗井 ねも

文字の大きさ
13 / 15
第2章 ミッションを遂行せよ

作戦会議の前に

しおりを挟む
昨日の夜、芹香からLINEがきて今日の夜に作戦会議をするらしい。最初はなんの?と思ったが、そういえばと、芹香は土日にこっちに来て、タカアシくんを見ると言っていたことを思い出した。
しかし、芹香の本来の目的はショッピングモールでの買い物と言っていた。作戦も何もないと思うのだが・・・。

「・・・うーん。何事もなきゃいいけど・・・」

「おはよ!どうしたの?何かあった?」

「あ、泉!おはよ。・・・まぁ、ちょっとね。」

「まぁ、なんでもいいけど今日の小テストの勉強してきた?」

「・・・小テスト?」

「えっ!?ちょっとみちる、授業聞いてなかったの!?今日の1限目の数学、小テストあるんだよ!」

「えぇ!?・・・うそ、聞いてなかった・・・
今から勉強して間に合うかなぁ。」

「大丈夫、大丈夫!私も一緒に勉強するから。
頑張ろ?」

考え事をしすぎてすっかり忘れていた。泉はグッと、親指を立てて私の背中を叩いた。そんな泉に元気づけられて、うん頑張る、と私は頷いた。
小テストは1限目、私はカバンから教科書を出した。読みながら歩くというのは危ないが、背に腹は変えられない。泉から聞いた話だと数学の先生はテストの点数が悪いと放課後、居残りにされて課題出してくるらしい、放課後は残りたくない。
間に合うかどうかは分からないけれど、頑張るしかない。だから今は作戦会議のことは忘れよう。
学校に着いて、授業が始まるギリギリまで泉と一緒に勉強した。そして、結果は・・・

「・・・よ、良かったぁ。ギリギリ合格点だ。」

「良かったね、みちる。私もなんとか、合格点とれたよ。ちょっと危なかったな~」

「泉のおかげだよ。居残りにならなくて良かった・・・」

「いや~、それほどでも~!」

褒めると恥ずかしそうに泉は笑った。その姿が可愛くって私も笑った。数学は本当に苦手だったから泉がいて良かった。なんとか難関を乗り切ったのでこの後の授業も気分よく受けることができた。お昼休みになったとき、私のカバンの中からLINEの通知音が鳴った。どうやらスマホの電源を切り忘れていたらしい。お昼休みだから良いかと思ってスマホを取り出した。珍しく三上くんから
メッセージがきていた。三上くんとはLINEを登録はしたが、あの日以来連絡は取っていなかった。
何かあったんだろうかと思い、メッセージを見た。

『やっほー、みちるちゃん。
聞いてよ!俺、数学の小テスト悪い点とっちゃって居残りになったんだよ!みちるちゃんはどうだった?』

どうやら、となりのクラスでも数学の小テストがあったらしい。三上くんは居残りか、タカアシくんはどうだったのだろうか。気になったが何故だか聞くのは気恥ずかしくて自分を誤魔化すような当たり障りない返事をした。

『私はギリギリ合格点だったよ。
三上くんは居残りなんだね。頑張ってね!』

『そっかぁー、居残り仲間ができるかと思ったのに・・・。嫌だけど頑張る』

すぐに返事がきた。三上くんもこの時間にスマホを使っているようだ。三上くんも私と同じように数学は苦手なのか、仲良くなれそうだ。
げんなりとしたポーズをした犬のスタンプも送られてきてクスリと笑った。
そして、次に送られてきた文章は、芹香に報告しないといけなさそうなことが書いてあった。


『そうそう、明日の昼頃にタカアシ、ショッピングモールの本屋に行くんだって。』

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

一億円の花嫁

藤谷 郁
恋愛
奈々子は家族の中の落ちこぼれ。 父親がすすめる縁談を断り切れず、望まぬ結婚をすることになった。 もうすぐ自由が無くなる。せめて最後に、思いきり贅沢な時間を過ごそう。 「きっと、素晴らしい旅になる」 ずっと憧れていた高級ホテルに到着し、わくわくする奈々子だが…… 幸か不幸か!? 思いもよらぬ、運命の出会いが待っていた。 ※エブリスタさまにも掲載

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

処理中です...