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ケアンズ最後の夜 編
俺も入っていいか?
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「どういたしまして。俺も笑顔の朱里を沢山見られて嬉しいよ」
「……へへへ」
こう言われると、愛されているという実感があって嬉しい。
「先に荷物纏めましょうか」
「だな」
私たちはまず歯を磨いてスッキリしたあと、スーツケースに荷物を詰め直しする。
荷物を纏めると言っても、部屋の中にあれこれ置いていた訳ではない。
以前に綾子さんが海外旅行に行った時、洗面所に基礎化粧品の入ったポーチを置いたまま外出したら、戻ってきた時に覚えのない配置で、綺麗に中身が整頓されていたと言っていた。
それを聞いて、部屋の掃除をする人を完全に信頼しきったら駄目なんだろうな、と思ってしまった。
その時は盗まれた訳ではないけれど、不在時に物に触れられているのは事実だし、万が一の事もある。
綾子さんの荷物は、善意で整頓してくれただけかもしれないけれど、何となく良くない気分にはなる。
だから基本的に、歯ブラシとか以外は、外出する際には全部スーツケースに戻して鍵を掛けていた。
なので部屋のクローゼットや引き出しに物がある訳ではないので、基本的にスーツケースの詰め直しになる。
「お土産結構買っちゃったけど、残りは空港で買って手荷物ですね」
「だな。まぁ、なんとかなるから遠慮せずにお土産買えよ」
「はい!」
服は畳んで平らにして、専用のファスナー付きの袋に入れているけれど、尊さんが不思議道具を持っていて、プスッと袋に刺して空気を抜くと、真空状態になってかさを減らす事ができた。
持ち歩きのバッグも整頓して、終わった頃にはそろそろいい時間になっていた。
「シャワー入ってきます」
「ん」
メイク落としをしてから髪を洗い、クリップで纏めた頃になって、尊さんがバス、洗面所の部屋に入ってきた。
「わぁ、エッチな人だ」
彼は服を着ているのに、自分だけ全裸なのは恥ずかしい。
両手で胸元を覆って「エチチチチチチチチ」と威嚇すると、尊さんはクスクス笑って提案してくる。
「俺も入っていいか?」
「……二人入れる余裕はあるからいいですけど」
「サンキュ」
そう言って尊さんはTシャツを脱ぎ、なんだか見てはいけないような気がして、私はパッと顔を逸らす。
そのあと、ボディソープを出して体を洗い始めた。
ほどなくして、コンコンとノックをしてから生まれたままのミコが乱入してきた。
「洗ってやるか?」
「いいですよ。んっ」
言った途端、尊さんが両手でウエストを掴んできたので声を上げてしまった。
「不思議だなぁ……。トマホーク喰ってもこんなに細いんだもんな」
「……お腹の柔らかさは評価してるんでしょう?」
わざと不機嫌そうに言うと、彼はニヤッと笑う。
「悪かったって。根に持つなよ。……俺は長所と思って言ったんだけどな」
そう言って尊さんは、お腹をプニプニ揉んでくるので、その手を両手でペチペチ叩き返してやる。
「ふーんだ。女心の分からない尊さんなんて、将来娘から『お父さん嫌い』って言われるんですよー」
「げ、それはやだな……」
「今どき、容姿を話題にするなんて遅れてるんですからね~」
「分かったよ。悪かった」
尊さんは私の両頬を手で包み、「ん」とキスをする。
ちゅっちゅっと唇を啄み合ったあと、私は彼の下唇を軽く噛んだ。
そのあと、濡れた前髪を掻き上げた尊さんの顔をジーッと見て、おもむろににやけてしまう。
「……カッコイイ」
「……おい、容姿を話題にするのは遅れてるんじゃねぇのかよ」
「私はいいんだもーん。兄ちゃん、ええケツしてるやんけ」
私はそう言って、尊さんのキュッと締まったお尻を揉む。
「お前なぁ! ……お前なんてこうだ、このこのこの」
尊さんは目を剥いて呆れたあと、私のお尻をペチペチと叩いてくる。
「太鼓の達人ですか?」
「ぶふぅっ!」
不意に思いだした単語を口にすると、彼は横を向いて噴き出した。
「……へへへ」
こう言われると、愛されているという実感があって嬉しい。
「先に荷物纏めましょうか」
「だな」
私たちはまず歯を磨いてスッキリしたあと、スーツケースに荷物を詰め直しする。
荷物を纏めると言っても、部屋の中にあれこれ置いていた訳ではない。
以前に綾子さんが海外旅行に行った時、洗面所に基礎化粧品の入ったポーチを置いたまま外出したら、戻ってきた時に覚えのない配置で、綺麗に中身が整頓されていたと言っていた。
それを聞いて、部屋の掃除をする人を完全に信頼しきったら駄目なんだろうな、と思ってしまった。
その時は盗まれた訳ではないけれど、不在時に物に触れられているのは事実だし、万が一の事もある。
綾子さんの荷物は、善意で整頓してくれただけかもしれないけれど、何となく良くない気分にはなる。
だから基本的に、歯ブラシとか以外は、外出する際には全部スーツケースに戻して鍵を掛けていた。
なので部屋のクローゼットや引き出しに物がある訳ではないので、基本的にスーツケースの詰め直しになる。
「お土産結構買っちゃったけど、残りは空港で買って手荷物ですね」
「だな。まぁ、なんとかなるから遠慮せずにお土産買えよ」
「はい!」
服は畳んで平らにして、専用のファスナー付きの袋に入れているけれど、尊さんが不思議道具を持っていて、プスッと袋に刺して空気を抜くと、真空状態になってかさを減らす事ができた。
持ち歩きのバッグも整頓して、終わった頃にはそろそろいい時間になっていた。
「シャワー入ってきます」
「ん」
メイク落としをしてから髪を洗い、クリップで纏めた頃になって、尊さんがバス、洗面所の部屋に入ってきた。
「わぁ、エッチな人だ」
彼は服を着ているのに、自分だけ全裸なのは恥ずかしい。
両手で胸元を覆って「エチチチチチチチチ」と威嚇すると、尊さんはクスクス笑って提案してくる。
「俺も入っていいか?」
「……二人入れる余裕はあるからいいですけど」
「サンキュ」
そう言って尊さんはTシャツを脱ぎ、なんだか見てはいけないような気がして、私はパッと顔を逸らす。
そのあと、ボディソープを出して体を洗い始めた。
ほどなくして、コンコンとノックをしてから生まれたままのミコが乱入してきた。
「洗ってやるか?」
「いいですよ。んっ」
言った途端、尊さんが両手でウエストを掴んできたので声を上げてしまった。
「不思議だなぁ……。トマホーク喰ってもこんなに細いんだもんな」
「……お腹の柔らかさは評価してるんでしょう?」
わざと不機嫌そうに言うと、彼はニヤッと笑う。
「悪かったって。根に持つなよ。……俺は長所と思って言ったんだけどな」
そう言って尊さんは、お腹をプニプニ揉んでくるので、その手を両手でペチペチ叩き返してやる。
「ふーんだ。女心の分からない尊さんなんて、将来娘から『お父さん嫌い』って言われるんですよー」
「げ、それはやだな……」
「今どき、容姿を話題にするなんて遅れてるんですからね~」
「分かったよ。悪かった」
尊さんは私の両頬を手で包み、「ん」とキスをする。
ちゅっちゅっと唇を啄み合ったあと、私は彼の下唇を軽く噛んだ。
そのあと、濡れた前髪を掻き上げた尊さんの顔をジーッと見て、おもむろににやけてしまう。
「……カッコイイ」
「……おい、容姿を話題にするのは遅れてるんじゃねぇのかよ」
「私はいいんだもーん。兄ちゃん、ええケツしてるやんけ」
私はそう言って、尊さんのキュッと締まったお尻を揉む。
「お前なぁ! ……お前なんてこうだ、このこのこの」
尊さんは目を剥いて呆れたあと、私のお尻をペチペチと叩いてくる。
「太鼓の達人ですか?」
「ぶふぅっ!」
不意に思いだした単語を口にすると、彼は横を向いて噴き出した。
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