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彼と彼女のその後 編
怖くないよ ☆
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彼はスマホを弄ってフェリシアに命令をしたのか、室内の照明がフッと落ちた。
けれど間接照明はついているので真っ暗ではないし、開けっぱなしの窓からネオンの明かりも差し込んできた。
(……涼さん、こんな景色を見ながら寝てるんだ)
私は緊張しながらも、映画のワンシーンのような寝室に溜め息をつく。
「……抱き締めても大丈夫?」
と、涼さんに尋ねられ、私はドキンッと心臓を鳴らしてから「はい」と小さく頷いた。
また後ろで身じろぎする気配がし、腕が延びてきたと思うと優しく抱き締められる。
「ん……っ」
緊張しすぎて心臓がバクバクうるさく鳴り、口から出てしまいそうだ。
ギュッと体に力を込めていると、涼さんは私の髪を掻き上げて耳にかけ、耳たぶにチュッと音を立てて触れるか触れないかのキスをした。
「ひっ、……ぅ……」
たったそれだけなのに、とんでもなくいやらしい事をされている気持ちになり、私は自分の胸元を手で押さえた。
そうでないと、本当に心臓が体から零れてしまいそうに思えたからだ。
次に涼さんは露わになった首筋に優しく唇をつけ、……ちゅ……、と小さな音を立てる。
「んっ!」
唇を押しつけたままチロリと首筋を舐められた瞬間、私はビクッと震えて大きな声を漏らしてしまった。
身じろぎすると涼さんの手が乳房を包んでいて、逃げようがない。
(待って……っ!)
バクバクと胸を高鳴らせて混乱していると、涼さんは耳元で囁いてきた。
「大丈夫? やめたほうがいい?」
選択肢を与えられ、私は「はぁ……っ」と息を吐く。
このまま押し流して抱いてしまう事もできるのに、立ち止まって私の意思を尋ねてくれるのは、さすが涼さんだ。
「……大丈夫、です。……ちょっとずつ」
与えられてばかりではいけないと思った私は、か細い声で返事をする。
すると涼さんは「良かった」と言い、ヌルッと耳孔の中に舌を差し込んできた。それは聞いてない!
「っひあぁああっ!?」
耳舐めなんて上級テクを知らない私は、くすぐったさと気持ちよさの間に揉まれ、混乱した悲鳴を上げる。
声を上げてからバッと口を塞ぎ、冷や汗を滲ませる。
「ん……っ、く、……うぅ……っ」
涼さんはパジャマ越しに胸を揉み、乳首をカリカリと引っ掻いてくる。
その気持ちよさに耐えられなくなった私は、体を丸めて涼さんの攻めから逃げようとした。
「怖くないよ。背中伸ばして」
けれど優しい声に導かれ、私はドキドキしながら彼の胸板に背中をつける。
すると涼さんは私を仰向けにし、起き上がって息を吐きながら髪を掻き上げた。
(うわ……、やばい……。エロ……)
微かな光に照らされた涼さんは、普段からは想像できない色香を放っていた。
整った顔には彫刻のように陰影がつき、その頬には長い睫毛の影ができている。
彼は無言でスウェットの上を脱ぎ、鍛えられた上半身を晒した。
(わ……、わあ……)
厚い胸板を見せられると服を着ている時の御曹司感はなくなり、目の前にいるのが一人の男性なのだと思い知らされる。
想像していたよりずっと鍛えている体を前にすると、〝強気で元気な自分〟が一気に〝女〟になっていくのを感じた。
(待って……、これは……)
胸がドキドキバクバクと鳴り騒ぎ、うるさいほどだ。
なのに私は涼さんの半裸から目をそらせず、凝視してしまっている。
魅入られたようにボーッとしていると、涼さんは私のズボンのウエストゴムに手をかけ、スルリと脱がせてきた。
そして脚を開き、間に腰を挟んでくる。
(んーっ!!)
まるでエッチの真っ最中みたいな体勢になり、私は心の中で全力で叫び、悶えた。
さらに涼さんはスウェットの裾から手を入れ、ゆっくりと手を中に入れてくる。
「あ……っ、ぁ……」
体の側面に手を滑らせられた途中で、涼さんの親指が刺激を受けて勃起しつつある乳首を撫でていった。
「んっ」
それだけでビクンッと体を震わせた私の視界を、スウェットの生地が覆う。
「ん……、は……」
混乱している間にあっという間に上を脱がされた私は、下着一枚の姿になってしまった。
「可愛いね、恵ちゃん。綺麗だ」
誰よりも美しい涼さんに褒められた私は、照れのあまり両手で胸元を覆って横を向いた。
けれど間接照明はついているので真っ暗ではないし、開けっぱなしの窓からネオンの明かりも差し込んできた。
(……涼さん、こんな景色を見ながら寝てるんだ)
私は緊張しながらも、映画のワンシーンのような寝室に溜め息をつく。
「……抱き締めても大丈夫?」
と、涼さんに尋ねられ、私はドキンッと心臓を鳴らしてから「はい」と小さく頷いた。
また後ろで身じろぎする気配がし、腕が延びてきたと思うと優しく抱き締められる。
「ん……っ」
緊張しすぎて心臓がバクバクうるさく鳴り、口から出てしまいそうだ。
ギュッと体に力を込めていると、涼さんは私の髪を掻き上げて耳にかけ、耳たぶにチュッと音を立てて触れるか触れないかのキスをした。
「ひっ、……ぅ……」
たったそれだけなのに、とんでもなくいやらしい事をされている気持ちになり、私は自分の胸元を手で押さえた。
そうでないと、本当に心臓が体から零れてしまいそうに思えたからだ。
次に涼さんは露わになった首筋に優しく唇をつけ、……ちゅ……、と小さな音を立てる。
「んっ!」
唇を押しつけたままチロリと首筋を舐められた瞬間、私はビクッと震えて大きな声を漏らしてしまった。
身じろぎすると涼さんの手が乳房を包んでいて、逃げようがない。
(待って……っ!)
バクバクと胸を高鳴らせて混乱していると、涼さんは耳元で囁いてきた。
「大丈夫? やめたほうがいい?」
選択肢を与えられ、私は「はぁ……っ」と息を吐く。
このまま押し流して抱いてしまう事もできるのに、立ち止まって私の意思を尋ねてくれるのは、さすが涼さんだ。
「……大丈夫、です。……ちょっとずつ」
与えられてばかりではいけないと思った私は、か細い声で返事をする。
すると涼さんは「良かった」と言い、ヌルッと耳孔の中に舌を差し込んできた。それは聞いてない!
「っひあぁああっ!?」
耳舐めなんて上級テクを知らない私は、くすぐったさと気持ちよさの間に揉まれ、混乱した悲鳴を上げる。
声を上げてからバッと口を塞ぎ、冷や汗を滲ませる。
「ん……っ、く、……うぅ……っ」
涼さんはパジャマ越しに胸を揉み、乳首をカリカリと引っ掻いてくる。
その気持ちよさに耐えられなくなった私は、体を丸めて涼さんの攻めから逃げようとした。
「怖くないよ。背中伸ばして」
けれど優しい声に導かれ、私はドキドキしながら彼の胸板に背中をつける。
すると涼さんは私を仰向けにし、起き上がって息を吐きながら髪を掻き上げた。
(うわ……、やばい……。エロ……)
微かな光に照らされた涼さんは、普段からは想像できない色香を放っていた。
整った顔には彫刻のように陰影がつき、その頬には長い睫毛の影ができている。
彼は無言でスウェットの上を脱ぎ、鍛えられた上半身を晒した。
(わ……、わあ……)
厚い胸板を見せられると服を着ている時の御曹司感はなくなり、目の前にいるのが一人の男性なのだと思い知らされる。
想像していたよりずっと鍛えている体を前にすると、〝強気で元気な自分〟が一気に〝女〟になっていくのを感じた。
(待って……、これは……)
胸がドキドキバクバクと鳴り騒ぎ、うるさいほどだ。
なのに私は涼さんの半裸から目をそらせず、凝視してしまっている。
魅入られたようにボーッとしていると、涼さんは私のズボンのウエストゴムに手をかけ、スルリと脱がせてきた。
そして脚を開き、間に腰を挟んでくる。
(んーっ!!)
まるでエッチの真っ最中みたいな体勢になり、私は心の中で全力で叫び、悶えた。
さらに涼さんはスウェットの裾から手を入れ、ゆっくりと手を中に入れてくる。
「あ……っ、ぁ……」
体の側面に手を滑らせられた途中で、涼さんの親指が刺激を受けて勃起しつつある乳首を撫でていった。
「んっ」
それだけでビクンッと体を震わせた私の視界を、スウェットの生地が覆う。
「ん……、は……」
混乱している間にあっという間に上を脱がされた私は、下着一枚の姿になってしまった。
「可愛いね、恵ちゃん。綺麗だ」
誰よりも美しい涼さんに褒められた私は、照れのあまり両手で胸元を覆って横を向いた。
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