【R-18・連載版】部長と私の秘め事

臣桜

文字の大きさ
471 / 778
彼と彼女のその後 編

気持ちいい事は悪い事じゃないよ ☆

しおりを挟む
 目の前で光がパチパチ瞬いたような感覚を得た私は、直後、フワッと体が浮き上がって天国のようなところに行ったのでは……という体験をする。

 けれど落とされるように意識が肉体に戻ったあと、味わったのは膣肉がピクピクと痙攣して思いきり涼さんの分身を締め付け、全身がうっすら汗ばんで火照っている感覚だ。

「なに……、今の……」

 混乱して呟くと、涼さんが頭を撫でてきた。

「達けたみたいだね」

「う、嘘……っ、私、処女だし……っ、達けるはずがないんですっ」

 思わずそう口走ったけれど、彼はクスクス笑う。

「じゃあ、俺が上手いって自惚れてもいいのかな。処女でもたっぷり濡らしてほぐしたら、それほど痛みは感じないものだし、気持ち良かったら達けるものなんだよ」

 彼はやわやわと私の乳房を揉んで言う。

「でも……」

 私は自分の知っている知識と照らし合わせ、混乱したままだ。

「多分、『処女を失ったら激痛を伴う』とか『血が出る』とか、『痛くて達くなんてできない』って思っているんだろうけど、そりゃあ、濡れてない場所に無理矢理突っ込んだら、粘膜を損傷するから痛くなるし、血も出るよ? 体が傷付いているのに動かれたら、痛くて気持ち良くなるなんて夢のまた夢だし」

 涼さんは落ち着いた声音で話し、私の体を温めるように大きな手であちこちに触れ、撫でてくる。

「そういうのは全部、下手な男を相手にした時の事。ゼリーでできた輪があるとして、水分がなく乾いた状態で物を入れて前後させたら、表面に傷がつくだろう?」

 彼は片手の親指と人差し指で円を作り、そこにもう片方の手の人差し指を入れてみせる。

 手つきが若干いやらしいんだけど、意味がドンピシャなので突っ込めない。

「でもゼリーに水分を含ませて潤わせたら、同じ物を入れて前後させても、それほど傷は付かないんだ」

 涼さんに説明され、私はとても根本的な理解を得た。

「……こういうの、保健体育で教えてほしかった」

「そうなんだけど、はどめ規定とか色々ね。自分から詳しく知ろうと思わない限り、日本の若い子はAVとかの知識で知ったような気持ちになってるのかな。あれはフィクションだし、真似されても女性が痛い目を見るだけなんだけどね」

 私は彼の太いモノを含んだままの秘所を見て、赤面しつつ呟く。

「……女なのに、自分の体の事なのに、知らない事が沢山ありすぎる」

 すると涼さんは私の手を取って甲にキスをし、王子様みたいに微笑んだ。

「なら、俺と一緒に知っていけばいいんじゃない? 恵ちゃんにイイコト、沢山教えてあげる」

「……やらしい……。やっぱりエッチ大魔人だ」

 ボソッと呟くと、彼は笑顔になった。

「そろそろ馴染んだかな」

 そう言って涼さんは私を安心させるようにお腹や腰を撫で、ゆっくり屹立を引いていく。

「んっ、あ……っ」

 彼が動くと、ぴったりとくっついていた場所から刺激を得て、膣肉がぞろぞろとさざめいているのが分かる。

 私はそれだけでビクビクッと腰を跳ねさせてしまい、涼さんの分身を締め付けた。

「こっちを刺激しながらだと気持ち良くなれると思うから、使える所は全部使おうね」

 涼さんは親指でヌルヌルと肉芽を撫でながら腰を引き、雁首が見えそうになるまで屹立を引いたあと、ズブズブと埋めてくる。

 彼が言ったように、充分に濡れているからか痛みはほぼない。

 少し違和感と圧迫感があるものの、自分の体が大きな肉茎を受け入れられているのだと分かった。

 同時に敏感な肉粒を刺激され、私は挿入されながら快楽を得てまた混乱している。

「ちょっと……っ、待って……っ、また……っ」

 先ほど涼さんに丁寧に説明されたのに、私の頭の中には根強く「初めてなのに挿入して絶頂できるわけがない」という考えが染みついている。

 なのに涼さんが肉棒を抜き差しするたびに、全身をゾワゾワとした悦楽が駆け抜け、もう一度あの高みへと私を連れて行こうとする。

「だ……っ、駄目……っ」

「気持ちいい事は悪い事じゃないよ。これは恵ちゃんがされた痴漢行為とは違う。俺が君を愛しているがゆえの行為だ。『いやらしい事は悪い事だ』って思わなくていいんだよ」

 私は涼さんに声を掛けられ、ハッとする。

 彼の言う通り、私の中にある性的な事への拒絶感、嫌悪感は、すべて痴漢された事から始まっている。

『男なんてヤりたいだけ』と思い、心から愛し合っている男女がいるのは分かっていながら、自分の周りにいるのは下卑た考えを持つ人だけだと思い込んでいた。

 だから田村が嫌いだったし、篠宮さんの事も朱里の命の恩人と思いながら、どこかライバル視していた。

「私……っ」

 そんな自分が情けなくなり、私はグスッと洟を啜って目元を拭う。

 涼さんは優しい抽送を繰り返しながら言った。

「もう、呪いから解き放たれていいんだよ。君は愛されるべき存在なんだから」
しおりを挟む
感想 2,452

あなたにおすすめの小説

偽装夫婦

詩織
恋愛
付き合って5年になる彼は後輩に横取りされた。 会社も一緒だし行く気がない。 けど、横取りされたからって会社辞めるってアホすぎません?

3歳児にも劣る淑女(笑)

章槻雅希
恋愛
公爵令嬢は、第一王子から理不尽な言いがかりをつけられていた。 男爵家の庶子と懇ろになった王子はその醜態を学園内に晒し続けている。 その状況を打破したのは、僅か3歳の王女殿下だった。 カテゴリーは悩みましたが、一応5歳児と3歳児のほのぼのカップルがいるので恋愛ということで(;^ω^) ほんの思い付きの1場面的な小噺。 王女以外の固有名詞を無くしました。 元ネタをご存じの方にはご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。 創作SNSでの、ジャンル外での配慮に欠けておりました。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

病弱な私と意地悪なお姉様のお見合い顛末

黒木メイ
恋愛
幼い頃から病弱だったミルカ。外出もまともにできず、家の中に引きこもってばかり。それでもミルカは幸せだった。家族が、使用人たちがいつもミルカの側にいてくれたから。ミルカを愛してくれたから。それだけで十分――なわけないでしょう。お姉様はずるい。健康な体を持っているだけではなく、自由に外出できるんだから。その上、意地悪。だから、奪ったのよ。ずるいお姉様から全てを。当然でしょう。私は『特別な存在』で、『幸せが約束されたお姫様』なんだから。両親からの愛も、次期当主の地位も、王子様も全て私のもの。お姉様の見合い相手が私に夢中になるのも仕方ないことなの。 ※設定はふわふわ。 ※予告なく修正、加筆する場合があります。 ※いずれ他サイトにも転載予定。 ※『病弱な妹と私のお見合い顛末』のミルカ(妹)視点です。

完結 愛人さん初めまして!では元夫と出て行ってください。

音爽(ネソウ)
恋愛
金に女にだらしない男。終いには手を出す始末。 見た目と口八丁にだまされたマリエラは徐々に心を病んでいく。 だが、それではいけないと奮闘するのだが……

地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます

久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」 大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。 彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。 しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。 失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。 彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。 「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。 蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。 地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。 そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。 これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。 数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。

リリー・フラレンシア男爵令嬢について

碧井 汐桜香
恋愛
王太子と出会ったピンク髪の男爵令嬢のお話

処理中です...