泥に咲く花

臣桜

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第三十四章

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「大丈夫?」
「うん」
 寝る準備が出来て、忠臣が桜の洗顔や歯磨きの世話をして、トイレにも行ってから、寝巻き代わりにしているキャミソールと短パンを穿かせて、桜を支えてベッドに寝かせる。
「今日も一日おおきに」
「どう致しまして」
 タオルケットを桜の上に掛けて、忠臣も和室から布団を運んでベッドの横に敷き始める。
「忠臣さんの夏休みが明けてもうたら、私どないなってまうんやろ」
「大学が終わったら、すぐに帰って来るよ。大学だってこのマンションだって、すぐ近所じゃないか」
「うん……」
「俺がいない時は、未来さんが来てくれるって約束もしたよね?」
「うん……」
 桜の返事は歯切れが悪い。
「どうしたの? 不安がある? ちゃんと未来さんが来てから出かけるから」
「……寂しい」
「ん?」
「未来ちゃんが来てくれはるんは嬉しいけど、忠臣さんがいぃひんと……寂しい」
 ボスッ
 忠臣の手から枕が落ちた。
「え?」
「あ、いや。君があんまりにも可愛いこと言うから」
 落ちた枕の位置を直す忠臣の顔は、俯いているのでよく分からないが、鼻の頭が少し赤くなっている。
「……忠臣さん、照れてはるの?」
「……照れてるよ」
 立ち上がった忠臣が少し不貞腐れた様な顔で寝ている桜を見下ろし、何かを含んだ目で彼女を見詰めたまま、浅くベッドに腰掛けた。
「……忠臣さん?」
 何となくその雰囲気に色を感じた桜が、照れ臭さを誤魔化す様に肘を使って起き上がろうとすると、「桜」と忠臣がそっと肩を押して桜を寝かせる。
「……」
「あの……」
 ベッドに腰掛けたまま忠臣がじっと桜を見詰め、形のいい唇が何か言い掛けて少し開き、吸い込んだ息をゆっくり吐き出す様に唇がまた閉じて、迷いの残った柔らかそうなそれを
桜はじっと見ている。
「忠臣さん?」
「いや……何でもない、寝ようか」
 立ち上がる忠臣のTシャツの裾を引きたいのに、指が動かない。
 じれったくて、こんな時の指なのに、と思い、桜はゴロリと横を向いて顔を隠した。
 エアマルチプライアーをベッドルームの入り口の方に置いて、パチン、と忠臣が部屋の電気を消す。
 電気を消しても桜が不安にならない様にと、ベッドルームの床には常夜灯が優しい光を照らしていた。
 部屋の中を忠臣の影が移動して、布団の上に横になる。
 もそ……、と身じろぎをする音、タオルケットを体に掛ける柔らかい音がしてから、ベッドルームに薄っすらとした暗闇と沈黙が落ちる。
「……忠臣さん」
「ん?」
 薄闇の中で桜が話しかけて来る。
「さっきの、何やったの?」
「何でもないよ」
「……うそ。隠し事しんといて?」
「……してない」
「うそ」
 暗がりの中で桜の拗ねた声がして、また身じろぎをする音がした。
「ねぇ、忠臣さん。私に隠し事しんといて? 言わんといても分かってくれる、なんて思わへんさかい、言うけど、私いまえらい不安やの。忠臣さんに今……裏切られたり、嘘……つかれたりしたら……、私、なんも信じられへんくなる」
「ごめん……桜。隠し事とかそういうのじゃなくて……」
 桜の訴えに忠臣の声が謝罪をし、その続きを言いにくそうに口にする。
「……自分が考えていた事が情けなくて……」
 
 桜に欲情していただなんて。

「なぁに? 何でも言って? 隠し事のしない夫婦になろ?」
「……うん」
『夫婦』という単語を使うのが嬉しくて堪らず、今は自分の中の不安を取り除いて貰う為に、忠臣の言いかけた事を教えて貰おうとしているのに、桜は少しにやにやしていた。
「……呆れないで聴いてくれる?」
「ええよ? 忠臣さんの事なら、なぁんでも聴く」
「……」
 また、薄闇の中に沈黙が落ちた。
「たーだおーみさーん」
 母親が子供に優しく訊く様な、少しおどけて間延びした桜の声。
「桜が……、今こうやって大変な目に遭っているっていうのに……、俺……桜の脚とか腕とか……、胸元とか見て……、興奮、してた」
 搾り出す様に忠臣が『罪』を告白して、それを聴いて桜は彼に気付かれない様にそっと息を吐く。

 うれしい。

 こんな傷跡のある顔になって、唯一の特技でもあるピアノも弾けなくなって、生活の世話や、入浴、トイレの世話までさせてしまっているのに、忠臣がまだ自分を『女性』として見てくれているのが嬉しかった。
 そればかりに気を取られて、桜は忠臣の抱える罪悪感に気付けない。

「忠臣さん……、あの……」

 声が震える。

「何か、したい事があるんなら……ええよ? 抱き締める事は出来ひんけど、優しくしてくれんなら……私、平気やし」

 桜なりに精一杯誘っているつもりだった。

 あの日、忠臣と初めて体を重ねた時、男の人はこんな風に優しく愛してくれるんだ、体を重ねる事はこんなに気持ちいい事なんだと知って、驚いて泣いてしまった記憶がある。
 何度も耳元で「好きです」と囁いてくれて、何度も何度も、優しい唇を体中に慈愛の雨の様に降らせてくれて、あんな風に「愛されている」と感じたのは初めてだ。
 体を愛撫する大きな手も泣きたくなる程に優しくて、隅から隅まで丁寧に舌が這って、あまりの喜びに喘ぎながら泣いた。
 
 心が引き裂かれる様な酷い言葉を言って、頬や尻を叩かれて、ろくに気持ちいいと思える愛撫をしてくれない『あの男』とは大違いだ。

「あの……、はしたないこと言うてるの分かってるけど、私……ほんまに忠臣さんに愛された時、気持ちええなぁって思って……」
 桜の声が震えながら笑い、自分が恥ずかしい事を言っているのにどうして忠臣は何も言ってくれないのかと、次第に心が焦ってくる。

 それを忠臣も察していた。

 男として、恋人として何か言わなければならない。
 けれど自分が何かをしたら、桜がこれ以上に何か傷付いてしまうかもしれないのを、彼は過敏なほどに恐れていた。
 彼女を傷つけてはいけない。
 彼女を守らなくてはいけない。
 真綿でそっと包んで、優しく、優しく扱って。
 今自分が下手な欲を見せてしまえば、陵辱されて殺されかけた彼女は、また悪夢を思い出してしまうかもしれない。
 いつかは桜は全快して、また元の笑顔を見せてくれるだろうが、今の彼女はひびの入ったガラス細工の様なものだと思っている。
 自分の欲に負けて、抱いてしまったりなどとんでもない。

「……ねぇ、忠臣さん?」
 桜が体を転がして忠臣の方を向く。
「聴いてるよ」
 常夜灯で薄っすらと分かるシルエットは、壁の方を向いて横になっていた。
「……なんで、何も言ってくれへんの?」
「……桜がいま優先させないといけないのは、体を回復させる事なんだから」
「……私のこと、欲求不満のみっともない女やて思ってる?」
「思ってないよ」
 パサッと音がして、忠臣が起き上がった。
 忠臣が着たタンクトップの胸元から、タオルケットが小さな音をたてて腰の下に溜まる。
「俺だって桜が健康なら抱きたいと思ってる。けど、今は駄目だ」
「……私が、健康やないから?」
 透明なガラスの器に入った水に、一滴の不純物を入れてしまったような罪悪感と、「しまった」という気持ち。
 ギクリとした忠臣が黙ってしまうと、桜のはぁーっ、という溜息が聞こえた。
「忠臣さんは優しい。優しいけど……、欲しい時に欲しい事をしてくれへん」
 ごろりと桜が仰向けになり、目を瞑ったまま独り言の様に呟いた。

 天井は見ない。

 見てしまえば、『あの時』を思い出してしまう。

「私はいま確かに大怪我してるし、心にも大怪我をしてる。けど、こんな状態でも忠臣さんや未来ちゃんたちの事は信頼したいと思ってる。それがあらへんと……私、簡単にぺしゃんこになってまうもん」
「……俺はただ、桜の体が心配で」
 暗がりの中で忠臣が移動する音がし、手が桜の腕に触れてそれを撫で上げる様にそっと辿ってから、頭を撫でる。
「ちゃんと言えばええの? 抱いて、って。忠臣さんの肌と体温で安心させて、って」

 ああ。

 眩暈を覚えた。
 どちらかと言えば、悪い意味での眩暈。
 悲しい眩暈。

 女性である桜に言わせてしまった。
 自分がしっかりしていないから、肝心な時にいつも桜を困らせてしまう。

『あの男』から桜を奪う決意が出来なかったあの時も、
 ――今も。

 泥がある。
 泥の川は二人の間に幅広の流れを作り、二人の足はそれに捕らわれている。

 体中にひびの入った桜の体にも、心にも、じわじわと泥は入り込んで、もう以前の純粋培養の彼女ではなくなってしまっていた。
 過去を振り返って「こんな筈ではなかった」と嘆き、
 心に染み入る泥は、その痛みでねじれた言葉を紡がせる。
 あまりのショックで麻痺した心に泥は簡単に染みこんでいって、スポンジに吸われる様に浸透してゆく。

 泥は冷たい。
 泥がもたらす冷たさが、温もりを求める。
 誰でもいいから癒して欲しい。
 温めて欲しい。
 心を癒すのが無理なら、体だけでもいい。

 そうなってしまう所を、桜はただ一人忠臣だけにそれを求めていた。

 だが忠臣には分からない。
 桜が大怪我をしているのは分かる。
 桜が酷く傷ついてしまっただろう事も察する。
 けれど彼は医者に言われた「安静に」という言葉を大切にしようとし、ここで下手に彼女を刺激すれば、体にも心にも悪いと思っている。

 その考え方の誤差が、今頼り合うべき二人に溝を作ろうとしていた。

「……安易に桜を抱いていいの? 思い出すかもしれない」
「……それ言うんなら……、忘れさせて」
 薄闇の中で二人の声がし、忠臣の気配がまた先ほどの様にベッドの縁に腰掛けるのが分かった。
「自棄じゃない?」
「なんで忠臣さんに愛して貰うのに、自棄になんなきゃあかんの?」
 桜の声が少し苛ついている。
「じゃあ……、ごめん」
 忠臣の手が動いて桜のキャミソールの裾をそっとめくり上げ、腹部の傷に触れない様に大きな手がそっと這ってゆく。
 桜は目を閉じてその手を受け入れ、優しい感覚に身を投じようとする。
 慈しむように動く手が腹部と脇を撫でてから、肩と腕に移動して忠臣が「少し冷えてるね」と呟いた。
「忠臣さんの手、優しい……」

 望んでいた手だ。

 けれど、桜には何かが物足りない。

「ごめん」と言ってから自分に触れた事。
 忠臣の手が優しすぎる事。

 どうせなら、嵐の本流の様に自分の中の迷いも不安も、何もかもを圧倒的な忠臣の愛で押し流してくれたらいいのに。

「桜、お願いがある」
「ん?」
「目はずっと閉じていて。上になっている俺の陰で、思い出したりしたらいけない」
「うん」
 言われなくても、桜の目蓋は伏せられたままだ。
 
 目を閉じた事によって、触覚が鋭敏になった気がする。
 忠臣の手が桜の額を撫でて、顔を撫でる。
 その先の行動を予想して桜が少し唇を開くと、待っていた感触が柔らかく降りてきた。
 
 あの人はこんな優しいキスをしてくれなかった。
 タコの様に吸い付いてきて、舌を噛んで、唇が切れた事もある。

 デートをする時に感じていたのは、自分が『飾り』なのかと思った事。
 意味もなく外を連れまわされて、あの男の友人に会わされた時に、「俺の彼女」とか「大切な人」「付き合ってる人」「恋人」と紹介された事は一度もない。
 開口一番「美人だろ」。
 それ以外の事は、何一つ紹介された覚えがない気がする。
 でも一回目のデートで行った映画は、見たいと思っていたものだったから、とても嬉しかったのを覚えている。
 あの男もチケット代を払ってくれて、変わりに桜が飲み物を買った。
 暗い映画館の中で少しドキドキしながら、大きなスクリーンに夢中になっていたら、肘掛けに軽く置いてあった手に手が重なって、心臓が爆発するのではないかと思った。
 けれども、記憶にいい思い出はそれだけ。
 自宅に招かれては、正直気持ち悪いと思うあの男が描いた絵を見せられた。
 お世辞にも桜には綺麗な色彩とは思えない、混沌とした汚い色がキャンバスに載せられていて、それが形取っている絵も実に気味が悪い。
 どうしても、「殺人」とか「死」を連想させる様な絵だったのを覚えている。
 だがあの男が芸術家を目指していたのは、それなりの腕前があったからで、一度桜が自分を描いてと頼んだ時、文句を言いながら簡単なデッサンをしてくれた。
 それが普通に綺麗なデッサンで、そのデッサンを見た時に桜は「この人の芸術はきっと特殊なんだ」と思う事にした。
 基礎も実にしっかりしていて、その先にある表現がああいう混沌としたものなら、恐らく影響を受けた画家などもいるのだろう。
 桜自身も、好きな作曲家がいたり、ピアニストがいる。
 ピアノの弾き方も、耳に馴染むまで聴いたお気に入りのピアニストの弾き方に似てしまう事がある。
 それはピアニストを目指している桜にはマイナスにしかならないが、誰しも芸術家を目指している人間には、その根底にインスピレーションを与えた存在はいるのだと思う。
 それが芸術家でなくても、「あの時に見た光景を描きたい」とか「あの作品から受けたインスピレーションを生涯テーマにしたい」とか、そういうものはあるだろう。
 
 彼は芸術家で、だから少し変わっている。

 ずっと桜はそう思っていた。

 だから桜のファーストキスは乱暴なもので、初体験も想像した事のない酷いものだった。
 拒絶したら叩かれて、髪を引っ張られ、それでも全てが終わったら優しくしてくれた。
 そういう緩急があったから、ズルズルと付き合ってしまったのかもしれない。

 あの男はグルメ舌で、初回のデート以外はあまり面白くなかったが、連れて行ってくれたレストランや定食屋、ラーメン屋は、何処も美味しかった。
 それだけが楽しみだった気もする。

 初めて忠臣と出会ってファミレスに入った時、彼が味覚障碍なのを聴いて「可哀相」と思うのと同時に、何処かあの男と比べる自分がいた。
 性格は忠臣の方が良さそうだけれど、一緒に食事をするのなら彼の方がいいな。
 そう思ってしまった。
 食の好みや、「美味しい」を分かち合うのは人生においてかなり重要で、結婚生活はそれによっても左右されると言っても過言ではないかもしれない。
 一生懸命料理をしても、「美味しいよ」と言ってくれなかったら悲しいし、作り甲斐がない。
 あまつさえ、それを「不味い」と言われたり、無言で残されてしまっては立つ瀬がない。

 ごめんなさい。

 あの時、ほんの僅かな時でもあんな男と忠臣を比べてしまった自分を、桜は恥じた。

 優しい唇が離れて、忠臣の手が桜のスウェットの短パンを脱がせた。
 その下にあるおむつも脱がせて、合わされた膝頭をそっと開かせてから、なだらかな腹部や脚に唇を這わせて忠臣が丁寧に愛撫してゆく。

 こんなに大切にしてくれているのに。

 あの男に扱われた後の惨めな思いと比べて、今は何て幸せなのかと思う。
 両手が使えず、腹を刺されて、顔を殴られて、それでも命が助かった。
 その上、忠臣の様な人が手に入った。

 すぐに涙を浮かべる純粋な人で、それが何よりも愛しい。
 外見だって申し分なくて、正直あの男よりずっと好みだ。
 あまり人の外見には拘らない、そういう事を気にしてはいけないと思っていたが、忠臣の様な男性が隣にいてくれて、彼が自分だけを見てくれていると思うと気分がいい。
 ドロドロとした独占欲に囚われて、自分がこうやって怪我をしている事で彼が負い目を感じて付き合ってくれるのなら、もう少しぐらい酷い怪我をしても良かったとも思ってしまう。

 こんな汚い自分、忠臣が知ったらどう思うだろう?

 絶対に見せるつもりはないけれど。

「桜」
「ん……、なぁに」
「俺はいいから、桜は気持ちいい所教えて」
「え? 忠臣さんは?」
「俺はいいよ」
「でも」
「いい? 桜。全部してしまうと絶対にお腹の傷に障る。触れ合うだけなら出来るし、桜を気持ちよくも出来る。だから、怪我が治るまでは我慢して?」
「……はい」
 そこまで優しく説得されては、これ以上桜が頑張ってねだれば本当に色魔の様に思われてしまいかねない。
「俺はこうやって桜に触れられたらそれでいいから」
 献身的な事を言って忠臣は桜の肌に指先と舌を這わせ、桜が艶っぽい吐息を吐きながら、やはりギプスの手では忠臣を抱き締める事もシーツを掴む事も出来ない。
「忠臣さん……、神様みたい」
 桜が大きく息を吸い込んで、それを震わせながら吐き出す。
 エアマルチブライアーのファンの音が室内に伴奏の様に響き、その上に桜の静かに乱れた呼吸が重なる。
「……神様はこんな事しないよ」

 禁欲、という言葉がある。

 今までは無欲に等しい生活だったが、桜に出会って桜が欲しいと思ってから全てが変わった。
 憧れは願いに変わり、願いは欲に、欲は嫉妬になった。
 嫉妬は彼女に破滅をもたらし、忠臣は本当の『罪』の味を今こうやって味わっている。

 地下室で味わった『罪』の味は、かりそめのものだった。
 本当の『罪』の味というものは、甘美で陶酔を得てしまうほどのもので。
 甘くて美味しいからこそ、『罪』というものは何度も味わってみたくなる。

 それでいい。

 罪を犯さず生きる人間などいない。

 ありとあらゆる感情が、罪を引きこすトリガーとなる。

 泥にまみれて、自分が何者なのか分からなくなるまで泥の色になって。
 きっとその泥の味は甘いのだろう。

「……は、ぁ」

 ああ、この甘い吐息もきっと罪の味がするんだ。

 興奮が高まると共に、頭の中は欲にまみれてまともに機能しなくなってゆく。
 薄闇の中、ブーンとファンの音が鳴るベッドルームで、忠臣はただひたすらに己の欲に突き動かされて、桜の肌を味わった。
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