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仕置き2 ☆

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「うぅ……」

 羞恥と絶頂でぐったりとしたコーネリアは、涙で潤んだ瞳で夫を見上げるしかできない。

 恥ずかしい迸りを舐めきった夫がゆっくりと衣服を脱ぎ、見事な肉体を晒してゆく。
 蝋燭の明かりと月明かりに、軍神のような陰影が肌に刻まれるのを、彼女は半ば呆けて見ていた。

 トラウザーズと下衣を脱ぎ捨てた下には、雄々しくそそり立ったモノが妻を求めている。
 先端より欲望の雫を垂らし、あまりの興奮にへそまで付きそうなほど漲っていた。

「コーネリア? 俺に黙っていなくなったら駄目だろう? 君は俺の妻なんだから」

 脱力しているコーネリアの顎が掴まれ、上から冴え冴えとした夫の目が彼女を貫いた。
 愛蜜で濡れそぼった秘所は、何度も屹立でヌルヌルと擦られる。燃え上がった体を一気に穿って鎮めてほしいのに、レックスはなおも焦らしてコーネリアを執拗に責めた。

「うぅ……っ、あ、……ぁ、ごめんな、さ……っ」

 亀頭が花弁を滑り、敏感な粒をぬりゅんと押し潰すたびに、コーネリアは狂おしい快感に首を振る。蜂蜜色の金髪はすっかりクシャクシャになり、可愛らしい顔も涙と涎で濡れていた。

「本当に悪いと思っているのか?」
「う……っ、は、ぃ。も……っ、しませ……っ。だから……っ」

 ゴクッと口腔に溜まった唾を嚥下し、コーネリアは必死になって〝先〟を求める。自ら腰を反らして蜜口を晒すほど、彼女は昂ぶっていた。

「だから、何?」

 青い瞳がコーネリアに「恥ずかしい言葉を言え」と伝えている。

「……だから……、ぁ……あ」

 そろそろと両手が秘部に伸び、ほっそりとした指が自身の花弁をくぱ……と開いた。その奥で蜜口がささやかに開き、夫の訪いを待っている。

「ここが? どうした?」

 ぬるんっとまた淫刀に熟れた花弁を擦られ、コーネリアが悲鳴を上げた。

「きゃふ……っ、ぁ、だ、旦那様の立派なモノを入れて頂きたいのです……っ」

 頬を真っ赤に染めてねだってようやく、レックスが亀頭を蜜口に押し当てた。ぐ……と腰を掴まれ、屹立に片手を添えた夫がゆっくりと前進してくる。

「んぁ……あ……。入っ……て、……く……る」

 ヌルル……と長大なモノがコーネリアの粘膜を押し広げ、ミチミチと隘路を進む。巨大な先端を含んだ蜜洞は、グチュグチュと啼きながら夫の本体を呑み込んでいった。

「く……。きつくて柔らかい。熱くて……溶けそうだ」

 苦しげな顔をしたレックスも、目元を染めて思わず呟く。
 自身の唇を舐めては濡らし、そのあわいから艶冶な吐息を漏らした。

 最奥に先端がとちゅんと届き、コーネリアの脳天に甘美な痺れが走る。
 直後激しく腰を使ってくれるかと思ったのに、レックスは両手でコーネリアの乳房をむにむにと揉みだした。

「えぇ……? あ、……ぁん……ぁ。だ、旦那様……?」

 乳房を揉まれるのは好きだ。先端を指の腹でスリスリと擦られるのも、こそばゆくて心地いい。
 それでも今はせっかく繋がれたのだから、もっと違う事をすべきでは?

 そんな思いを込めて夫を見上げるのだが、レックスはゆっくりと蜜壷を掻き回し、決して前後に腰を振ってくれない。

「あん……ぁ……、旦那様……。う、動いて……?」
「んん? ……仕方がないな」

 乞われて初めてレックスはゆるゆると腰を動かす。それでも決して奥を強く突き上げたり、コーネリアの感じる場所を擦ったりしない。
 あくまで中で緩く前後させ、秘玉にも触れずただいたずらに乳房を愛撫する。

「ぁ……あ……ぅ。ん……、んンっ、ぅんっ」

 堪らずコーネリアは自ら腰を動かし、進んで快楽を求めた。だがそれを待っていたかのように、レックスは腰を引き亀頭部分を残して竿を抜いてしまう。

「えぇ……っ? や、やだぁ……っ、レイ様ぁっ、いかないでぇっ」

 グズグズに溶けた声が懇願し、その必死に求める声にレックスの背筋に喜悦の震えが走った。

「じゃあ、どうして欲しいのか言ってごらん? 自分がもう何をしてはいけないのか、きちんと反省してから、おねだりをするんだ」

 大人が子供に言い含めるように、レックスはコーネリアの頭を撫で、ひたとその瞳を見つめる。
 コーネリアは翡翠色の瞳に涙を纏わせ、学習した通り自ら脚を大きく広げ膝の裏を持った。

「あ……、ぁ。も、もう二度と勝手にいなくなったりしません。レイ様のお側を離れませんから……っ、おっ、……奥っ、まで突いて、ずんずんしてくださいっ」

 顔が発火しそうに熱い。耳もきっと赤いだろう。首や胸元まで紅に染まっている気すらする。
 妻の必死のお願いに、レックスはうっすらと笑みをはき、妻の足の甲にキスを落とした。

「今のは――一生の約束だからな」

 直後、どちゅんっと奥まで穿たれ、コーネリアの頭の中で何かが白く焼き切れた。
「――――っ、…………っっ!!」

 口をパクパクと喘がせ、もしかしたら悲鳴が迸ったかもしれない。
 だがあまりの淫楽に、コーネリアはいま自分が何をされたのかも分かっていなかった。本能的に蜜壷がぎゅうっと搾られ、夫の一物を咥えしゃぶる。

「君が……っ、ぁ、――大事だからっ、もう、離したくないんだっ」

 ずんずんと奥深くまで突き上げられ、そのたびにコーネリアの足首についた鈴が軽やかな音をたてた。
 頭の中にあった「好き」「愛してる」「ごめんなさい」などのさまざまな言葉が、形を蕩けさせ甘い悲鳴となって迸ってゆく。

「っひあぁアあぁんっ、あぁんっ、あっ、ア、あ、あ、あぁっ、ぃあっ、もっと……っ」

 柔らかくほぐされた蜜洞に強張った猛りがズボズボと抜き差しされ、泡立った愛液がねっとりとコーネリアの臀部を伝い落ちる。
 突き立てられ、ぐるりと掻き混ぜられ、奥を押し開く。
 入り口付近で浅くちゅぽちゅぽと擦り立て陰核を指で撫でられて、コーネリアが絶頂した。
 膝を抱える手に力がこもり、いきんで男を押しだそうとする。
 それでもレックスは女の洞に深々と男根を突き刺すと、自分も彼女の腿の裏を押さえ付けて真上から何度も貫いた。

「ああぁああぁぁ……っ、あーっ! ダメえぇえぇえぇっ……! おかしくなるっ、おかしくなっちゃうからぁ……っ」

 哀れっぽい声を上げていやいやと首を振っても、レックスは許してくれない。
 獣欲に駆られた青い瞳がひたと妻の泣き顔を見据え、揺れる乳房を視姦しては本能のままに雄を踊らせる。

 寝台がギシギシと悲鳴を上げ、敷布はすでにびっしょりと濡れていた。

 二人分の呼気が室内を見たし、荒々しい息づかいで蝋燭の灯が揺れている気すらする。
 開け放たれた窓から月光が差しこみ、絨毯の上に窓枠の形の影を作っていた。その上に二人のシルエットが映り、激しく乱舞する。

「あーっ! あぁああぁっ、また……っ、また達くの……っ、達きます……っ」

 王妃らしからぬ声を上げ、いつの間に膝を体の両側に押さえ付けられ秘部を天井に向けた姿で、コーネリアが陥落の声を上げた。
 寝台の上に立ち上がり中腰になったレックスは、妻を見下ろしガツガツと腰を振りたくる。
 真上から突き刺すような荒々しい体位に、彼自身もこの上なく昂ぶっていた。

 愛液が今度はコーネリアの腹部に垂れ、時に胸元まで滴る。
 あまりに激しい抽送で、しぶきが飛び散ってコーネリアの顔まで届いた。

「二度と俺の目の前から姿を消すな」

 親指の腹でネチネチと勃ち上がった陰核をいじめると、コーネリアの体が打ち上げられた魚のように跳ねた。

「ぃ……なく、なりっ、――――ませんっ、……からぁっっ!」

 この荒淫を終わらせてほしいと涙を流してねだり、なけなしの力で夫を終焉へ導こうと膣に力を込める。
 しかしどれだけコーネリアが反抗しようとしても、自身の頼りない小さな花弁に突き立てられた男根は、あまりに凶悪で猛々しい。
 極太の竿が愛液にまみれてテラリと光り、自分の秘部にズボズボと出入りしているのを見ただけで、コーネリアの体ははしたなく燃え上がった。

 ぽとり、と新たな愛液が滴ってコーネリアの乳房を濡らす。

 辺りに充満した妖しい蜜の香りが、いっそう男と女を狂わせていた。

「コーネリア……っ、俺の……っ」

 烈しい。激しすぎる目がコーネリアを求め、食い縛った歯の間から男の色っぽい吐息が漏れる。彼の体温も飛び散る汗も、何もかもがコーネリアを飢えさせる。

「だめぇえぇっ! も、――ズボズボだめぇえっ……!」

 涎を垂らしかすれた声で〝お願い〟をした時、レックスがグルリとコーネリアの最奥を掻き混ぜた。

「じゃあ、こうしよう」
「く……っ、はぁアあぁっ、ぁ、はぁあァっ、ぁやあぁアあぁ……っ」

 もう自分の膝すら抱えられないコーネリアは、ガリガリと敷布を引っ掻いて悶える。レックスにまるまると膨らんだ肉真珠もいじめられ、パンッと頭の中が真っ白に弾けた。

「っっ――――っぁあぁ…………っ、ぁ――――、あ……」

 急激に遠くなる意識のなか、レックスが低く呻いて何度か乱暴に腰を叩きつけたのは覚えている。
 真上から押さえ付けられ、圧迫感を覚えるなかお腹の奥に熱い迸りを感じた。
 レックスが自分の中でビクビクと震え、容赦なくコーネリアの小さな洞を満たしてゆく。

(……あったかい……)

 茫洋とした喜悦にうっすら笑みをはき、コーネリアの意識は完全に闇に堕ちた。





 その後、何度抱かれたのか分からない。

 意識が浮上したかと思うと、すでに体のどこかにレックスの舌が這っていた。状況を理解する前に上り詰め、あっという間に達してしまう。

 何度も、何度も気を飛ばし、惑乱した最中に何を口走ったか分からない。

 ただ覚えているのは、繰り返しレックスが「俺から離れるな」と口走っていた事だ。
 コーネリアは自分が書き置き一つだけで事を済まそうとした事を、心の底から悔いた。
 何度も「ごめんなさい」と泣き叫び、許しの言葉よりも熱杭を与えられる。

 ぐったりとした体がもう愛撫にすら反応できなくなった頃、ようやっとレックスはコーネリアの体を抱き、体液で濡れた褥に潜り込んだ。




 翌日目覚めたのは、日が昇ってかなり明るくなった頃だった。



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