26 / 54
学年トーナメント戦編
8話 応援ってのは、味方がいるって伝える事なんだよ
しおりを挟む
カズミネの試合は何というかあっさりと終了した。いや、毎回こんな感じの試合しかやっていないので当たり前と言えば当たり前なのか。何にせよ安定した試合だったな。応援なんて必要なかった。「頑張れー!」って叫んでても意味なかったっぽい。
試合を終えたカズミネがギャラリー席までやってきた。
「ようお疲れカズミネ。楽勝だったか?」
「楽勝と言えば楽勝だったね。そこまで強い相手でもなかったし」
「春日原さん、凄かったですよ!私とっても燃え上がりました!これこそ学園異能バトルって感じでした!」
「おい、その言い方だと俺の戦闘が学園異能バトルじゃないみたいじゃねぇか」
お前等本当に俺の戦闘見たんだろうな?あの熱く激しく心が燃え上がる様な闘いを。
カズミネは全然疲れを見せない表情で俺の隣に腰を下ろした。
「僕でBブロックも終了だよ。星叶さんは何ブロックだったの?」
「私はDブロックですね。出番までもうしばらくかかりそうです」
今更な説明になるが、学年戦はまず予選ブロックからのスタートとなる。ただでさえ一学年の人数が馬鹿にならない程存在しているので、人数減らしの為である。
予選ブロックはAブロックからHブロックの8ブロックに分かれており、各ブロックの優勝者が本戦への出場権を獲得する事ができる。今回、各予選ブロックに参加しているのは大体40人前後だったので、6回程勝ち進めば本戦だ。
普段の俺ならば、参加はしても三回戦敗退とかばかりだった。だが今回は違う。なんてったって生命の危機だ。予選負けなんてしていたら餓死してしまう。これから一ヶ月キュウリ生活なんてやってられるか。
因みに俺はAブロック、カズミネはBブロック。話に聞けば星叶はDブロック。俺達が戦えるのは最速でも本戦という訳だ。
「そういやシュウヤ。応援ありがとね」
「あぁ?応援なんてしてないぞ。幻聴か?医務室にでも連れて行ってやるよ」
「何言ってるんですか田中さん。私が引くくらい『頑張れぇぇぇ!!』って叫んでたじゃないですか」
「ちょっと待て。そんな勢い良く応援した覚えはないぞ」
そして引いてたんかい。俺の応援見て引いてたんかい。照れくささで応援してないと言ったのに、余計な情報付け足すなよ。傷つくだろ。
そんな会話をしている内に次の対戦の組み合わせが放送により発表されていた。スタジアムを包む熱気は依然衰える様子はない。観客席からもあちこち声が上げられて、スタジアムに静寂は訪れそうもなかった。
◆◆◆
「あっ、そろそろ私の番みたいです」
「ん?そうか。頑張れよ星叶」
「星叶さん落ち着いてね。君の能力は十分に強いんだから」
ハイッ!と力強く頷いて星叶は俺達の元から去っていった。
「元気だな…」
「何急にジジ臭い事言ってんのさ。まだ一回戦しか終わってないのに、そんな脱力してて大丈夫なの?」
「大丈夫か大丈夫じゃないかで言えばだいじょばん」
「だいじょばんってなんなの……?」
俺に言われても困る。大丈夫じゃない、だいじょばない、だいじょばん。ふむ、美しい進化の過程だ。これからも遣おう、だいじょばん。
にしても退屈だ。参加人数が多いと言う事は、そのまま待機時間も長くなる事を示す。自分の時や、カズミネ星叶と言った友人知人の試合ならまだしも、全然知らない奴同士の試合を見ても何が面白いのかがさっぱりわからない。
アニメお約束、対戦相手を研究し尽すインテリメガネキャラも居なくはないのだが、結局勝負を決めるのは事前情報でも運でもなく、能力なのだと俺は考える。いくら相手の弱点やら戦法やら学んだ所で「破壊光線!!」なんて言われて吹き飛ばされたらそこで試合終了ですよ。
まぁ知らない奴の知らない能力に興味が沸かないでもないが、俺は出来れば試合中に能力を知りたい派の人間なので、学年戦はあまり観戦を楽しむ事はしない。
「ほらほら星叶さん出てきたよ。応援してあげなよ」
カズミネにそう言われて、視線をフィールドへと向けると確かに、星叶と対戦相手であろう女子が向かいあっていた。
星叶にとっては初の公式である。緊張するのも無理はないだろう。その証拠に身体の振動がこの距離でも見てわかる。あまりに震えすぎて心配になるレベル。
「アイツに応援なんて必要ないだろ。実際、試合が始まったら何言われてるのかなんて気にならないしな」
「大切なのは自分を応援してくれる人がいるって事だよ。闘うのは確かに星叶さん一人かもしれない。でも味方は彼女一人じゃないんだって言葉で伝えられるんだよ。それって素晴らしい事なんじゃないかな」
「まぁ、な」
くそう。ぐうの音も出ない。カズミネの言葉は酷く正しく、心に響く。こんな言葉を自然に出せるコイツはやはり主人公格だ。俺の考えがとても幼稚な物に思えてしまう。
なら、カズミネの考えに従うべく俺は立ち上がった。伝えてやろう星叶に。味方がいるんだと言う事を。
『それでは!Dブロック第一回戦八組目の試合を開始します!!』
ブザーと共に告げられるアナウンス。戦闘開始の合図と被せる様に俺は星叶へと応援を飛ばした。
「頑張れぇぇぇええ!!星叶ぇぇぇええ!!」
「それでこそシュウヤだよ」
隣でニヤニヤ笑っていたカズミネを小突きながら、俺は応援を続けた。
結果は当たり前と言えば当たり前、星叶の快勝であった。試合開始直後に距離を取る相手に対して、回避の隙も与えぬ大天使の斬撃。両手両足をフルで使用した四連撃の長剣は全て対戦相手の防護陣へと直撃し、あっという間の決着となった。
俺が頑張れと叫んだ次の瞬間だ。「負けんなぁぁぁぁ!!」と叫んでいる途中で勝負がついてしまい、「負けんなぁぁぁあああ?」途中語尾が妙に上がってしまった。まぁ星叶の勝利だったので良しとする。
◆◆◆
割愛。
何を割愛したのか、と言われれば残りの予選ブロックの試合全てと答えよう。
と言う訳で結果報告。
Aブロック優勝者、俺。
本戦への出場を決めた。これで俺にとって二回目となる本戦だ。以前は準優勝まで登りつめたので、今回も上手くいけば相応の結果が残せるはずだ。
だが、本戦に出場したからと言って気は抜けない。なんせ本戦出場を決めても10000ポイントしか貰えないのだ。結構貰えてる様に思えるが10000しか貰えないのだ。
ここからは予選ブロック優勝者達による、八人でのトーナメント戦だ。カズミネも星叶も本戦出場を決めていた。上梨のどうやら決めていたようだ。試合は見ていないが。
ここまで来たからには優勝あるのみだ。妥協はしない。誰が相手だろうがボコボコにしてやる。
「そこはせめて勝ってやるにしないとさ。ボコボコにしてやるだと印象悪く取られちゃうでしょ」
「お前はなんで俺の考えがわかるんだ」
静かに燃やしていた闘志はカズミネによって水を差され消火した。
試合を終えたカズミネがギャラリー席までやってきた。
「ようお疲れカズミネ。楽勝だったか?」
「楽勝と言えば楽勝だったね。そこまで強い相手でもなかったし」
「春日原さん、凄かったですよ!私とっても燃え上がりました!これこそ学園異能バトルって感じでした!」
「おい、その言い方だと俺の戦闘が学園異能バトルじゃないみたいじゃねぇか」
お前等本当に俺の戦闘見たんだろうな?あの熱く激しく心が燃え上がる様な闘いを。
カズミネは全然疲れを見せない表情で俺の隣に腰を下ろした。
「僕でBブロックも終了だよ。星叶さんは何ブロックだったの?」
「私はDブロックですね。出番までもうしばらくかかりそうです」
今更な説明になるが、学年戦はまず予選ブロックからのスタートとなる。ただでさえ一学年の人数が馬鹿にならない程存在しているので、人数減らしの為である。
予選ブロックはAブロックからHブロックの8ブロックに分かれており、各ブロックの優勝者が本戦への出場権を獲得する事ができる。今回、各予選ブロックに参加しているのは大体40人前後だったので、6回程勝ち進めば本戦だ。
普段の俺ならば、参加はしても三回戦敗退とかばかりだった。だが今回は違う。なんてったって生命の危機だ。予選負けなんてしていたら餓死してしまう。これから一ヶ月キュウリ生活なんてやってられるか。
因みに俺はAブロック、カズミネはBブロック。話に聞けば星叶はDブロック。俺達が戦えるのは最速でも本戦という訳だ。
「そういやシュウヤ。応援ありがとね」
「あぁ?応援なんてしてないぞ。幻聴か?医務室にでも連れて行ってやるよ」
「何言ってるんですか田中さん。私が引くくらい『頑張れぇぇぇ!!』って叫んでたじゃないですか」
「ちょっと待て。そんな勢い良く応援した覚えはないぞ」
そして引いてたんかい。俺の応援見て引いてたんかい。照れくささで応援してないと言ったのに、余計な情報付け足すなよ。傷つくだろ。
そんな会話をしている内に次の対戦の組み合わせが放送により発表されていた。スタジアムを包む熱気は依然衰える様子はない。観客席からもあちこち声が上げられて、スタジアムに静寂は訪れそうもなかった。
◆◆◆
「あっ、そろそろ私の番みたいです」
「ん?そうか。頑張れよ星叶」
「星叶さん落ち着いてね。君の能力は十分に強いんだから」
ハイッ!と力強く頷いて星叶は俺達の元から去っていった。
「元気だな…」
「何急にジジ臭い事言ってんのさ。まだ一回戦しか終わってないのに、そんな脱力してて大丈夫なの?」
「大丈夫か大丈夫じゃないかで言えばだいじょばん」
「だいじょばんってなんなの……?」
俺に言われても困る。大丈夫じゃない、だいじょばない、だいじょばん。ふむ、美しい進化の過程だ。これからも遣おう、だいじょばん。
にしても退屈だ。参加人数が多いと言う事は、そのまま待機時間も長くなる事を示す。自分の時や、カズミネ星叶と言った友人知人の試合ならまだしも、全然知らない奴同士の試合を見ても何が面白いのかがさっぱりわからない。
アニメお約束、対戦相手を研究し尽すインテリメガネキャラも居なくはないのだが、結局勝負を決めるのは事前情報でも運でもなく、能力なのだと俺は考える。いくら相手の弱点やら戦法やら学んだ所で「破壊光線!!」なんて言われて吹き飛ばされたらそこで試合終了ですよ。
まぁ知らない奴の知らない能力に興味が沸かないでもないが、俺は出来れば試合中に能力を知りたい派の人間なので、学年戦はあまり観戦を楽しむ事はしない。
「ほらほら星叶さん出てきたよ。応援してあげなよ」
カズミネにそう言われて、視線をフィールドへと向けると確かに、星叶と対戦相手であろう女子が向かいあっていた。
星叶にとっては初の公式である。緊張するのも無理はないだろう。その証拠に身体の振動がこの距離でも見てわかる。あまりに震えすぎて心配になるレベル。
「アイツに応援なんて必要ないだろ。実際、試合が始まったら何言われてるのかなんて気にならないしな」
「大切なのは自分を応援してくれる人がいるって事だよ。闘うのは確かに星叶さん一人かもしれない。でも味方は彼女一人じゃないんだって言葉で伝えられるんだよ。それって素晴らしい事なんじゃないかな」
「まぁ、な」
くそう。ぐうの音も出ない。カズミネの言葉は酷く正しく、心に響く。こんな言葉を自然に出せるコイツはやはり主人公格だ。俺の考えがとても幼稚な物に思えてしまう。
なら、カズミネの考えに従うべく俺は立ち上がった。伝えてやろう星叶に。味方がいるんだと言う事を。
『それでは!Dブロック第一回戦八組目の試合を開始します!!』
ブザーと共に告げられるアナウンス。戦闘開始の合図と被せる様に俺は星叶へと応援を飛ばした。
「頑張れぇぇぇええ!!星叶ぇぇぇええ!!」
「それでこそシュウヤだよ」
隣でニヤニヤ笑っていたカズミネを小突きながら、俺は応援を続けた。
結果は当たり前と言えば当たり前、星叶の快勝であった。試合開始直後に距離を取る相手に対して、回避の隙も与えぬ大天使の斬撃。両手両足をフルで使用した四連撃の長剣は全て対戦相手の防護陣へと直撃し、あっという間の決着となった。
俺が頑張れと叫んだ次の瞬間だ。「負けんなぁぁぁぁ!!」と叫んでいる途中で勝負がついてしまい、「負けんなぁぁぁあああ?」途中語尾が妙に上がってしまった。まぁ星叶の勝利だったので良しとする。
◆◆◆
割愛。
何を割愛したのか、と言われれば残りの予選ブロックの試合全てと答えよう。
と言う訳で結果報告。
Aブロック優勝者、俺。
本戦への出場を決めた。これで俺にとって二回目となる本戦だ。以前は準優勝まで登りつめたので、今回も上手くいけば相応の結果が残せるはずだ。
だが、本戦に出場したからと言って気は抜けない。なんせ本戦出場を決めても10000ポイントしか貰えないのだ。結構貰えてる様に思えるが10000しか貰えないのだ。
ここからは予選ブロック優勝者達による、八人でのトーナメント戦だ。カズミネも星叶も本戦出場を決めていた。上梨のどうやら決めていたようだ。試合は見ていないが。
ここまで来たからには優勝あるのみだ。妥協はしない。誰が相手だろうがボコボコにしてやる。
「そこはせめて勝ってやるにしないとさ。ボコボコにしてやるだと印象悪く取られちゃうでしょ」
「お前はなんで俺の考えがわかるんだ」
静かに燃やしていた闘志はカズミネによって水を差され消火した。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
公爵家の家政を10年回した私が出ていったら、3ヶ月で領地が破綻しました
歩人
ファンタジー
エレナは公爵家に嫁いで10年、夫は愛人に入れ込み、義母には「家政婦代わり」と
罵られた。だが領地の財務も、商会との交渉も、使用人の管理も、全部エレナが
やっていた。ある日、義母から「あなたの代わりなんていくらでもいる」と言われ、
エレナは静かに離縁届を出した。「では、代わりの方にお任せください」
辺境の町で小さな商会を開いたエレナ。10年間の実務経験は伊達ではなかった。
商会はたちまち繁盛する。一方、エレナがいなくなった公爵家は3ヶ月で経営破綻。
元夫が「戻ってこい」と泣きつくが——
「お断りです。あと、10年分の未払い給金を請求いたしますね」
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる