29 / 54
学年トーナメント戦 本戦編
3話 調和と混沌と
しおりを挟む
「大丈夫かなぁシュウヤ」
「やっぱり親友として心配ですか?」
隣の席の星叶美弥からそんな言葉をかけられた。春日原和嶺はうーんと首を捻る。
「別に勝敗の心配はしてないんだけどなぁ」
「だけど?」
「………星叶さん、シュウヤが一度だけ学年戦で準優勝したってのはもう話したっけ?」
「いや初耳ですよ!!田中さんそんなに強かったんですか!?」
どっひゃぁぁ!と言って椅子の上で仰け反る美弥を見て、和嶺は苦笑する。相変わらず良い反応をする女の子だ。彼女はクラス内でも男子とも積極的に話してくれて、関わりやすい女子として認識されており、男子からも女子からも非常に好感を持たれている。
だからと言って和嶺が美弥に特別な感情を抱く事はないのだが。
「ええっとそれで、田中さんの準優勝がどうかしたんですか?」
「当時のシュウヤが本戦決勝戦を決めた大事な試合、要するに準決勝の相手が丁度今と同じ、愛川さんだったんだよ」
「因縁の対決って訳ですね!くぅ~!燃えます燃えます燃え上がりますよー!」
「シュウヤはその時の相手を忘れてたみたいなんだけどね。それに愛川さんが一方的にシュウヤを特別視してるだけだから因縁ではないと思うよ」
そうなのだ。
愛川美里は田中終夜を特別視している。
同じ生徒会に所属する和嶺は、生徒会室で美里との会話を行う機会が多々存在した。その会話内容は、和嶺が終夜の親友ということもあってか、殆ど終夜についてのことばかり。
美里本人としては終夜に対する悪口を言っているつもりなのだろうが、第三者視点で言わせてもらえば、悪口を言うその姿は恋する乙女に他ならなかった。
準決勝で自分を敗った終夜に対し、美里はどうやら興味を抱いていたようだ。確かに、終夜と美里の能力は酷似しており、終夜に敗北した事はショックであると同時に興味を抱くキッカケにもなったのだろう。そのため、生徒会室での二人の会話は基本終夜についての事となっていた。
『ちょっと聞いて春日原。今日、田中終夜と学校の廊下ですれ違ったんだけど挨拶もしなかったのよ!』
『田中終夜ったら中庭で昼寝してたのよ。全く……いくら気持ち良いからって外で寝てたら風邪引くかもしれないじゃない』
『最近、学年戦の本戦にアイツ出場してないじゃない。一体何してんのかしら!訓練とかしてあげないといけないわね!』
『今日、田中終夜とお昼ごはん食べた?アイツの今日の献立は?キュウリ?相変わらずポイントがない貧乏人ね!……何か作ってあげようかな』
和嶺に言わせれば、知らんがなの一言である。いつか美里に「シュウヤの事好きなの?」と尋ねたら「ち、ちちちちゃうわい!好きだなんてそんな訳あるかい!」と勢い良く否定した。否定したので美里は終夜の事が好きではないのだと和嶺は理解した。
しかし好きではないのなら、美里が終夜に抱いている感情とは一体何なのだろうか。和嶺にはそれがさっぱりわからない。
「………まぁ、シュウヤが変な事を言わなれけば大丈夫か」
和嶺は一人燃え上がる星叶を置いて、フィールドに立つ親友へと視線を向けた。
◆◆◆
ドヤ顔でこちらに腕章を見せつけてくる愛川に対して、俺は何の反応も見せる事が出来ずにいた。
愛川が生徒会メンバーになったという事は、即ち能力をもう1つ手に入れているという事でもある。
以前カズミネから話は聞いていたのだ。カズミネが普段使っている《不可視の神手》(俺命名)も生徒会に所属した際に渡された能力なのだとか。生徒会に限らず、放送委員やら美化委員やら、全ての委員会には所属すると与えられる能力があるらしい。
カズミネが自身の能力を使いたがらない理由までは知らないが、取り敢えず生徒会に所属する事により、新たな能力が得られるんだとは理解した。
これで一気に勝敗が怪しくなってしまった。
愛川が生徒会に所属しておらず、自分の能力だけしか所持していなかったのならば、十中八九俺の勝利だったはずだ。能力的に互角の俺達の勝敗を分けるのは、戦略だ。俺は愛川より、戦闘時の駆け引きが上手い自信がある。
だが、愛川が能力をもう1つ得たとなると話は別だ。1つの時点で互角だった俺達は、愛川がもう1つ能力を得ることによりそのパワーバランスは崩壊する。
愛川が手に入れた能力は決してカズミネと同じ訳ではないのだろうが、生徒会としての実力に見合う能力なのは間違いない。
全く……厄介になりやがって。
『それでは、本戦第一回戦一組目の試合を開始します!』
ブザーの音と共に俺達を包み込む様にして展開される防護陣。視界が淡い水色に染まったその瞬間、勢い良く地面を蹴ってバックステップ。強化された身体能力のおかげで、俺と愛川の距離は10メートル近く離す事が出来ていた。
愛川は不敵に笑ったままその場を動いていなかった。
「私がどれだけこの時を待っていたと思うのよ!さぁリベンジマッチよ!」
愛川はそう叫ぶと同時に右手を天に向けて突き出した。あの構えは見た事がある。あれは、愛川の能力使用の前触れだ━━━━!!
「《調和への誇り》」
パチン、と指を鳴らした軽快な音がフィールドに響く。けれど俺はその音を鳴らした奴を視認出来てはいなかった。
次の瞬間、ブゥゥゥンと防護陣の右側から波紋が立っていた。くそっ、もう《完全遮断》を発動させてしまった!
俺はその場に留まる事を止めて、強化された身体能力の限界まで引き出すつもりで駆け出した。だがこの行動も、あまり意味はない。
何故なら愛川の能力《調和への誇り》は自身の速度高速化なのである。防護陣による身体強化をさらに上回る速度まで引き上げられた愛川はもはや目に見えない。
世界を置き去りにしてしまう程の速度で動き回る愛川を捉えられる奴は、現段階ではこの世界に存在しないのだ。まぁあくまで現段階では、だが。
見えない攻撃は超強いと、以前カズミネに力説したような思い出があるがそれは実体験によるものなのだ。愛川の《調和への誇り》も見えない攻撃に該当するだろう。じゃあここで1つ問題だ。
俺はこの見えない攻撃を扱う愛川相手に、何故勝利出来たのでしょうか?
答えは単純。俺も似たような能力であるからだ。
フィールドの端っこまで走りついた俺はすぐさま方向転換し、フィールドの全貌を見渡す。勿論、愛川が目に見える訳はないが、それは今から捉えるので問題ない。
俺は左手を天に突き出すように構えた。使うぜ俺の能力━━━━!!
「《混沌なる誇り》!!」
そう叫んで指を鳴らした。
瞬間、世界の色が灰色に染まった様に見える。色が失われていく世界で唯一、色を保ったままの存在がフィールド中央に立っていた。愛川だ。すげぇ睨んでくるじゃん。なんで?
俺は愛川の睨みから逃げるようにギャラリー席へと視線を動かした。そこには、まるで時が止まったかのように動かない生徒達がいた。正確には完全停止しているのではなく、超スローモーションになっているだけなのだが。
さて、ここまで言えば俺の能力は理解してもらえただろう。愛川と能力では互角と言った理由も、俺が前回愛川に勝利した理由も。
俺の能力、《混沌なる誇り》は世界の遅延化なのだ。俺以外の全てを遅くする、世界に手を掛ける能力なのだ!フハハハハハハハハ!!
愛川とは能力が似ているとは言っても、それは能力がもたらす結果のみで、俺達は根本的な所が大きく違っている。
調和を求める愛川は自身の高速移動だが、混沌を求める俺は俺以外の全てを遅らせる能力だ。
この2つの能力を同時に使用することで、結局自由に動けるのは、俺達二人のみとなっているのだ。俺が遅延させた世界で自由に動けるのは、高速移動を可能とする愛川だけだし、高速化を果たした愛川を捉えられるのは、全てを遅延させ愛川の高速移動でさえも抑える俺しかいない。
「つまりこっからが本当の勝負って訳だな」
誰にも観戦されない、観戦出来ない速度で、俺達は二人だけの試合を開始する━━━!!
「やっぱり親友として心配ですか?」
隣の席の星叶美弥からそんな言葉をかけられた。春日原和嶺はうーんと首を捻る。
「別に勝敗の心配はしてないんだけどなぁ」
「だけど?」
「………星叶さん、シュウヤが一度だけ学年戦で準優勝したってのはもう話したっけ?」
「いや初耳ですよ!!田中さんそんなに強かったんですか!?」
どっひゃぁぁ!と言って椅子の上で仰け反る美弥を見て、和嶺は苦笑する。相変わらず良い反応をする女の子だ。彼女はクラス内でも男子とも積極的に話してくれて、関わりやすい女子として認識されており、男子からも女子からも非常に好感を持たれている。
だからと言って和嶺が美弥に特別な感情を抱く事はないのだが。
「ええっとそれで、田中さんの準優勝がどうかしたんですか?」
「当時のシュウヤが本戦決勝戦を決めた大事な試合、要するに準決勝の相手が丁度今と同じ、愛川さんだったんだよ」
「因縁の対決って訳ですね!くぅ~!燃えます燃えます燃え上がりますよー!」
「シュウヤはその時の相手を忘れてたみたいなんだけどね。それに愛川さんが一方的にシュウヤを特別視してるだけだから因縁ではないと思うよ」
そうなのだ。
愛川美里は田中終夜を特別視している。
同じ生徒会に所属する和嶺は、生徒会室で美里との会話を行う機会が多々存在した。その会話内容は、和嶺が終夜の親友ということもあってか、殆ど終夜についてのことばかり。
美里本人としては終夜に対する悪口を言っているつもりなのだろうが、第三者視点で言わせてもらえば、悪口を言うその姿は恋する乙女に他ならなかった。
準決勝で自分を敗った終夜に対し、美里はどうやら興味を抱いていたようだ。確かに、終夜と美里の能力は酷似しており、終夜に敗北した事はショックであると同時に興味を抱くキッカケにもなったのだろう。そのため、生徒会室での二人の会話は基本終夜についての事となっていた。
『ちょっと聞いて春日原。今日、田中終夜と学校の廊下ですれ違ったんだけど挨拶もしなかったのよ!』
『田中終夜ったら中庭で昼寝してたのよ。全く……いくら気持ち良いからって外で寝てたら風邪引くかもしれないじゃない』
『最近、学年戦の本戦にアイツ出場してないじゃない。一体何してんのかしら!訓練とかしてあげないといけないわね!』
『今日、田中終夜とお昼ごはん食べた?アイツの今日の献立は?キュウリ?相変わらずポイントがない貧乏人ね!……何か作ってあげようかな』
和嶺に言わせれば、知らんがなの一言である。いつか美里に「シュウヤの事好きなの?」と尋ねたら「ち、ちちちちゃうわい!好きだなんてそんな訳あるかい!」と勢い良く否定した。否定したので美里は終夜の事が好きではないのだと和嶺は理解した。
しかし好きではないのなら、美里が終夜に抱いている感情とは一体何なのだろうか。和嶺にはそれがさっぱりわからない。
「………まぁ、シュウヤが変な事を言わなれけば大丈夫か」
和嶺は一人燃え上がる星叶を置いて、フィールドに立つ親友へと視線を向けた。
◆◆◆
ドヤ顔でこちらに腕章を見せつけてくる愛川に対して、俺は何の反応も見せる事が出来ずにいた。
愛川が生徒会メンバーになったという事は、即ち能力をもう1つ手に入れているという事でもある。
以前カズミネから話は聞いていたのだ。カズミネが普段使っている《不可視の神手》(俺命名)も生徒会に所属した際に渡された能力なのだとか。生徒会に限らず、放送委員やら美化委員やら、全ての委員会には所属すると与えられる能力があるらしい。
カズミネが自身の能力を使いたがらない理由までは知らないが、取り敢えず生徒会に所属する事により、新たな能力が得られるんだとは理解した。
これで一気に勝敗が怪しくなってしまった。
愛川が生徒会に所属しておらず、自分の能力だけしか所持していなかったのならば、十中八九俺の勝利だったはずだ。能力的に互角の俺達の勝敗を分けるのは、戦略だ。俺は愛川より、戦闘時の駆け引きが上手い自信がある。
だが、愛川が能力をもう1つ得たとなると話は別だ。1つの時点で互角だった俺達は、愛川がもう1つ能力を得ることによりそのパワーバランスは崩壊する。
愛川が手に入れた能力は決してカズミネと同じ訳ではないのだろうが、生徒会としての実力に見合う能力なのは間違いない。
全く……厄介になりやがって。
『それでは、本戦第一回戦一組目の試合を開始します!』
ブザーの音と共に俺達を包み込む様にして展開される防護陣。視界が淡い水色に染まったその瞬間、勢い良く地面を蹴ってバックステップ。強化された身体能力のおかげで、俺と愛川の距離は10メートル近く離す事が出来ていた。
愛川は不敵に笑ったままその場を動いていなかった。
「私がどれだけこの時を待っていたと思うのよ!さぁリベンジマッチよ!」
愛川はそう叫ぶと同時に右手を天に向けて突き出した。あの構えは見た事がある。あれは、愛川の能力使用の前触れだ━━━━!!
「《調和への誇り》」
パチン、と指を鳴らした軽快な音がフィールドに響く。けれど俺はその音を鳴らした奴を視認出来てはいなかった。
次の瞬間、ブゥゥゥンと防護陣の右側から波紋が立っていた。くそっ、もう《完全遮断》を発動させてしまった!
俺はその場に留まる事を止めて、強化された身体能力の限界まで引き出すつもりで駆け出した。だがこの行動も、あまり意味はない。
何故なら愛川の能力《調和への誇り》は自身の速度高速化なのである。防護陣による身体強化をさらに上回る速度まで引き上げられた愛川はもはや目に見えない。
世界を置き去りにしてしまう程の速度で動き回る愛川を捉えられる奴は、現段階ではこの世界に存在しないのだ。まぁあくまで現段階では、だが。
見えない攻撃は超強いと、以前カズミネに力説したような思い出があるがそれは実体験によるものなのだ。愛川の《調和への誇り》も見えない攻撃に該当するだろう。じゃあここで1つ問題だ。
俺はこの見えない攻撃を扱う愛川相手に、何故勝利出来たのでしょうか?
答えは単純。俺も似たような能力であるからだ。
フィールドの端っこまで走りついた俺はすぐさま方向転換し、フィールドの全貌を見渡す。勿論、愛川が目に見える訳はないが、それは今から捉えるので問題ない。
俺は左手を天に突き出すように構えた。使うぜ俺の能力━━━━!!
「《混沌なる誇り》!!」
そう叫んで指を鳴らした。
瞬間、世界の色が灰色に染まった様に見える。色が失われていく世界で唯一、色を保ったままの存在がフィールド中央に立っていた。愛川だ。すげぇ睨んでくるじゃん。なんで?
俺は愛川の睨みから逃げるようにギャラリー席へと視線を動かした。そこには、まるで時が止まったかのように動かない生徒達がいた。正確には完全停止しているのではなく、超スローモーションになっているだけなのだが。
さて、ここまで言えば俺の能力は理解してもらえただろう。愛川と能力では互角と言った理由も、俺が前回愛川に勝利した理由も。
俺の能力、《混沌なる誇り》は世界の遅延化なのだ。俺以外の全てを遅くする、世界に手を掛ける能力なのだ!フハハハハハハハハ!!
愛川とは能力が似ているとは言っても、それは能力がもたらす結果のみで、俺達は根本的な所が大きく違っている。
調和を求める愛川は自身の高速移動だが、混沌を求める俺は俺以外の全てを遅らせる能力だ。
この2つの能力を同時に使用することで、結局自由に動けるのは、俺達二人のみとなっているのだ。俺が遅延させた世界で自由に動けるのは、高速移動を可能とする愛川だけだし、高速化を果たした愛川を捉えられるのは、全てを遅延させ愛川の高速移動でさえも抑える俺しかいない。
「つまりこっからが本当の勝負って訳だな」
誰にも観戦されない、観戦出来ない速度で、俺達は二人だけの試合を開始する━━━!!
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
公爵家の家政を10年回した私が出ていったら、3ヶ月で領地が破綻しました
歩人
ファンタジー
エレナは公爵家に嫁いで10年、夫は愛人に入れ込み、義母には「家政婦代わり」と
罵られた。だが領地の財務も、商会との交渉も、使用人の管理も、全部エレナが
やっていた。ある日、義母から「あなたの代わりなんていくらでもいる」と言われ、
エレナは静かに離縁届を出した。「では、代わりの方にお任せください」
辺境の町で小さな商会を開いたエレナ。10年間の実務経験は伊達ではなかった。
商会はたちまち繁盛する。一方、エレナがいなくなった公爵家は3ヶ月で経営破綻。
元夫が「戻ってこい」と泣きつくが——
「お断りです。あと、10年分の未払い給金を請求いたしますね」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる