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学園一斉清掃大会編
1話 この物語って、シリアスだと思った?残念コメディでした!
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学年戦の翌日。普段通りに寮を出て、通学路を歩いて、校門をくぐり、玄関を通り、階段を登って、教室の扉を開くとそこには、
「あ、おはよーシュウヤ」
「………………………………………」
「今日は珍しく僕の方が早かったね。まぁ早起きしただけなんだけどさ」
「………………………………………」
「そういえば学年戦優勝したんでしょ?凄いじゃんシュウヤ。さっすがー」
「………………………………………」
「優勝したとなると結構ポイント手に入ったよね。全額僕に返済すれば、ちょうど借ポイント額と同じくらいだから相殺できるじゃん」
「………………………………………」
「あぁそうそう。あれから愛川さんとは何かあった?彼女、シュウヤにおめでとうを言いたいらしくて昨日ずっと探し回ってたらしいよ」
「………………………………………」
「ちょっとー?無視はよくないんじゃないかな?親友であるこの僕との会話を行わない権利は今の君には存在しないよ」
「………………………………………」
「あ、あれ!?なんで無言で腕を捻って来るの……って痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」
カズミネがいた。
のほほーんとしたいつもの表情だったので俺は、ギリギリ…とカズミネの腕を引っ掴んで、力の限り捻ってやった。暫く痛い痛いと叫ばせて気が晴れたので解放してやる。
「いや、なんでお前普通にいるんだよ!?」
「えー?なんでってそりゃ学校があるからに決まってるじゃないか」
「でもお前、昨日の学年戦は途中から姿消してたし…!」
「だからっていなくなる訳じゃないでしょ」
えええええええええええええ!!
あの流れじゃ、完全に姿を消す感じだったじゃん!親友にも何も告げずに去っていって、いつか再開するであろう流れだったじゃん!ていうかそんなの関係なしに、カズミネがいないのが結構寂しすぎて、モノローグ適当にしすぎたんですけど!俺と星叶の熱い闘いに、2行くらいしかかけてなかったよ!初優勝した喜びが凄い大きいのにざっくりまとめ過ぎちゃったよ!
どうしてくれんだよ、と批難の視線をカズミネに向ける。モノローグを雑にした原因は全て俺だが今回は見逃しといて下さい。
「ちょっとした諸事情でどうしてもスタジアムに戻れなかったんだ。シュウヤと試合出来なかったのは、本当に悪いと思ってる。けど、僕はやっとケジメをつける事が出来たんだよ」
そう言ったカズミネの顔はとても清々しいものだった。何を悩んでいたのかは知らないが、色々吹っ切れたらしいな。
俺はため息をついて、カズミネに苦笑を送る。あの時は、本当に戻って来ないんじゃないかと心配したものだ。まぁ現実はそこまでアニメではなかっただけだな。
でも、こうしてカズミネと話す事の出来て、どうしようもなく俺は安堵していた。下手をしたら涙が流れそうだ。意地でも流さないけど。
「お前がいなくて、締りのない学年戦だったんだぞ」
「そりゃそうでしょ。ツッコミ役のいないボケに存在理由なんて殆どないからね。僕がいるから君が輝くんだよ」
「ぬかせ」
カズミネも軽く笑い顔を見せた後、俺達は二人大声を上げて笑った。いつもの日常が戻ってきた様で安心する。やっぱり俺にはこっちがしっくりくるな。シリアスは肌に合わない。
ひとしきり笑い合った後、カズミネがおもむろに手を差し伸べてきた。なんだこれ、握手か?そう思ってその手を握ると、勢い良く振り払われた。何だコイツ。
「何すんだよ。今のは親友同士の感動の握手シーンじゃねーのかよ」
「何言ってんのさ。ポイントだよポイント。普通手を差し出したらポイントって教わらなかったの?」
「何言ってんのはお前の方だが。ポイントって何の事なんだよ。俺の地区では、手を差し出されたら握手しろって言われてたんだよ」
「優勝したんでしょ?なら僕が君に貸してたポイント全額返済してよ。さぁ早く!」
確かに、俺が学年戦でやる気を出したのは、俺の所持ポイントがゼロになって割りと本気で生命の危機を覚えたからでもあるし、カズミネへの返済という事も考えていた。
態度はアレだが、正論しか言っていないカズミネの言葉を精査する。暫く考えた結果、ポイントは返済しない事に決めた。
「返す訳ねーだろバーカバーカ!!」
「あぁん!?何だよその態度!立場は圧倒的にこっちがうえなんだぞ!崇めろよ!」
「うるせぇお前は神様か!!心配料として返済する分の全額頂いていくわ!」
「納得できるか!」
むきぃー!とか言いながら俺達は半ば掴み合いの喧嘩をしていた。でもお互い本気じゃない。だってカズミネ笑ってるし。多分俺も笑ってる。こいつが、いなきゃやっぱり楽しくないな。俺達はそのまま形ばかりの喧嘩を続けた。
「おはようござ……ってうわっ!何してるんですか!というか春日原さん!?あの田中さんのモノローグじゃ帰ってこない流れだったじゃないですか!それに私も凄い心配したので一発殴らせて下さい!!」
星叶も登校してきた。凄え驚いてる。後、考えてる事が大体俺と一緒の上に、発言が凄くメタ。鼻息荒く、やる気をみせて俺達の喧嘩に混じってきた。流石に女子を混ぜての喧嘩は出来ないので、中止した。星叶はしっかりとカズミネを殴っていた。いい気味だ。
「あ、おはよーシュウヤ」
「………………………………………」
「今日は珍しく僕の方が早かったね。まぁ早起きしただけなんだけどさ」
「………………………………………」
「そういえば学年戦優勝したんでしょ?凄いじゃんシュウヤ。さっすがー」
「………………………………………」
「優勝したとなると結構ポイント手に入ったよね。全額僕に返済すれば、ちょうど借ポイント額と同じくらいだから相殺できるじゃん」
「………………………………………」
「あぁそうそう。あれから愛川さんとは何かあった?彼女、シュウヤにおめでとうを言いたいらしくて昨日ずっと探し回ってたらしいよ」
「………………………………………」
「ちょっとー?無視はよくないんじゃないかな?親友であるこの僕との会話を行わない権利は今の君には存在しないよ」
「………………………………………」
「あ、あれ!?なんで無言で腕を捻って来るの……って痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」
カズミネがいた。
のほほーんとしたいつもの表情だったので俺は、ギリギリ…とカズミネの腕を引っ掴んで、力の限り捻ってやった。暫く痛い痛いと叫ばせて気が晴れたので解放してやる。
「いや、なんでお前普通にいるんだよ!?」
「えー?なんでってそりゃ学校があるからに決まってるじゃないか」
「でもお前、昨日の学年戦は途中から姿消してたし…!」
「だからっていなくなる訳じゃないでしょ」
えええええええええええええ!!
あの流れじゃ、完全に姿を消す感じだったじゃん!親友にも何も告げずに去っていって、いつか再開するであろう流れだったじゃん!ていうかそんなの関係なしに、カズミネがいないのが結構寂しすぎて、モノローグ適当にしすぎたんですけど!俺と星叶の熱い闘いに、2行くらいしかかけてなかったよ!初優勝した喜びが凄い大きいのにざっくりまとめ過ぎちゃったよ!
どうしてくれんだよ、と批難の視線をカズミネに向ける。モノローグを雑にした原因は全て俺だが今回は見逃しといて下さい。
「ちょっとした諸事情でどうしてもスタジアムに戻れなかったんだ。シュウヤと試合出来なかったのは、本当に悪いと思ってる。けど、僕はやっとケジメをつける事が出来たんだよ」
そう言ったカズミネの顔はとても清々しいものだった。何を悩んでいたのかは知らないが、色々吹っ切れたらしいな。
俺はため息をついて、カズミネに苦笑を送る。あの時は、本当に戻って来ないんじゃないかと心配したものだ。まぁ現実はそこまでアニメではなかっただけだな。
でも、こうしてカズミネと話す事の出来て、どうしようもなく俺は安堵していた。下手をしたら涙が流れそうだ。意地でも流さないけど。
「お前がいなくて、締りのない学年戦だったんだぞ」
「そりゃそうでしょ。ツッコミ役のいないボケに存在理由なんて殆どないからね。僕がいるから君が輝くんだよ」
「ぬかせ」
カズミネも軽く笑い顔を見せた後、俺達は二人大声を上げて笑った。いつもの日常が戻ってきた様で安心する。やっぱり俺にはこっちがしっくりくるな。シリアスは肌に合わない。
ひとしきり笑い合った後、カズミネがおもむろに手を差し伸べてきた。なんだこれ、握手か?そう思ってその手を握ると、勢い良く振り払われた。何だコイツ。
「何すんだよ。今のは親友同士の感動の握手シーンじゃねーのかよ」
「何言ってんのさ。ポイントだよポイント。普通手を差し出したらポイントって教わらなかったの?」
「何言ってんのはお前の方だが。ポイントって何の事なんだよ。俺の地区では、手を差し出されたら握手しろって言われてたんだよ」
「優勝したんでしょ?なら僕が君に貸してたポイント全額返済してよ。さぁ早く!」
確かに、俺が学年戦でやる気を出したのは、俺の所持ポイントがゼロになって割りと本気で生命の危機を覚えたからでもあるし、カズミネへの返済という事も考えていた。
態度はアレだが、正論しか言っていないカズミネの言葉を精査する。暫く考えた結果、ポイントは返済しない事に決めた。
「返す訳ねーだろバーカバーカ!!」
「あぁん!?何だよその態度!立場は圧倒的にこっちがうえなんだぞ!崇めろよ!」
「うるせぇお前は神様か!!心配料として返済する分の全額頂いていくわ!」
「納得できるか!」
むきぃー!とか言いながら俺達は半ば掴み合いの喧嘩をしていた。でもお互い本気じゃない。だってカズミネ笑ってるし。多分俺も笑ってる。こいつが、いなきゃやっぱり楽しくないな。俺達はそのまま形ばかりの喧嘩を続けた。
「おはようござ……ってうわっ!何してるんですか!というか春日原さん!?あの田中さんのモノローグじゃ帰ってこない流れだったじゃないですか!それに私も凄い心配したので一発殴らせて下さい!!」
星叶も登校してきた。凄え驚いてる。後、考えてる事が大体俺と一緒の上に、発言が凄くメタ。鼻息荒く、やる気をみせて俺達の喧嘩に混じってきた。流石に女子を混ぜての喧嘩は出来ないので、中止した。星叶はしっかりとカズミネを殴っていた。いい気味だ。
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