結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

子供の頃の小話 全23話

召し上がれ

クール様がご飯を作ってくれた。

「何でカールは食べないの？」

「……うん。ちょっとお腹がいたいから…」

「クール様、カールがお腹いたいんだって。どうしよう？」

「うん、放っておけ。さぁニーナ、食べていいぞ。」

「うん！」

食べようとしたらカールにフォークをとりあげられた。

「ニーナっ…死に急ぐなっっ!!」

「え？」

「そんなものは…人の食べる物じゃない…。腹筋は鍛えられても、内臓はムリだ！」

「カール、どういう事だ…？」

「兄貴はニーナを殺すつもりか…。まだ10才だぞ…。」

「ほう、どういう意味だ…？」

クール様とカールはなぜか喧嘩してるけど、お腹すいたし先に食べようかな。
これ何かな？貝かな？

「っニーナ！やめろ！」

「………」

「おい！ニーナが固まっただろ！ニーナ吐き出せ。」

吐き出すのは女の子らしくないし、がんばって飲み込んだ。

「ニーナ、水だ。飲め。」

苦いし辛いし変な味がする！
カールが沢山水をくれた。

「兄貴の料理は殺人級なんだから、もう２度とニーナに食べさせるなっ!!」


もう貝なんて一生たべたくない。

ニーナの貝類嫌いの始まりだった。

・・・・

クール・テイラー
趣味  料理（めちゃくちゃ下手）

よかれと思って弟に料理をつくって大泣きされた記憶あり。
しかし、めげない。