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子供の頃の小話 全20話 現在5話
夢が叶うとき
しおりを挟む「おーい、クリフー!」
「なんだ?」
「空手の本をかしてくれよ!」
「いいけど。空手と本ばっかり読むより、もっと他の事をしろよ。」
「なんだよ、他の事って。」
「俺に聞かれても困る…。」
「クリフが言ったくせに。」
次の日、学校に空手の本を持ってきてくれた。そこに『上段回し蹴り』というのが書かれていた。
かっこよかった。いつかやってみたい。
けどクリフには秘密だ。
だってバレたら「何言ってるんだ!」って言われるし。
でもさ、やってもいい時と場所であれば、怒られないはずだ。
でもそれは何処で?
俺にはいつも護衛がついているし…
「エドワード…、上段回し蹴りをやりたい…とか思ってるだろ」
なっ!?何でバレたんだ!!
「このページに折り目がついてる。ここばっかり見ていた証拠だ。」
クリフめ!そんな事で気がつくなんて!
クリフに勝負を挑んでも、いつも敗ける。
よし、クリフに勝った時は、回し蹴りをしてもいい時にしよう。
全然勝てない…クリフは心配性だから、俺に何かあると困るっていって、どんどん強くなる。
………ずるい。
俺もクリフに何かあるのは嫌だ。
だから、悪党をやっつけるくらい強くならないと。
いつかクリフより、強くなれますように。
そして上段回し蹴りが出来る時が来ますように。
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