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3.幼馴染と初体験
幼馴染と初体験-1
しおりを挟む「こんちわぁ」
他人の家に玄関から堂々と入って来た女はリビングを覗くけれど、住民らしき人物が見当たらない。
家の中は静まり返っていて、瞬間的に目的地に設定した2階の部屋まで躊躇なく上がり込んだ。
「入るよー」
ノックもせずに開け放った扉の向こうには、殺風景とまでは言わないけれど物の少ない男っぽい部屋があった。
「え、芳樹、寝てんの?」
幼馴染である芳樹の部屋にはこれまで何度も来たことがあって、家族とももちろん顔見知りだ。
約束していたので来てみたものの。
当の芳樹は気持ちよさそうにすやすや寝ていた。
学校が休みの昼下がり。
天気も良くてお昼寝には確かに最適な温度だった。
「気持ちよさそうに寝てんじゃん」
無粋に起こしたりはしない。勝手に遊ばせてもらうだけだ。
芳樹が自然に起きるまで、勝手にパソコンを開いて、勝手にインスタやTikTokを見ればいいのだ。
と思ったけれど。
ノートパソコンを開いた瞬間、夏帆の目に飛び込んできたのは思いがけないものだった。
男性と女性が裸で絡み合っている。
肌と肌をすり合わせながら、下の女性を押さえつけるように肉棒を突っ込んでいる画像。いや、動画が一時停止されている状態だ。
襲っているようなその構図に、思わず声を出しそうになった。
(これ…えっちな動画じゃん)
夏帆は単純に驚いた。
幼馴染の芳樹の普段の様子から、こんなものを見ているなんて想像したこともなかったからだ。
芳樹は優しさを絵にかいたような人物だ。普段からおしとやかな喋り方で、オラオラするタイプでは決していない。
けれどこの画面は、ワイルドな男性が無理やり女性を犯しているようにも見える。
もしかしたらそう見えるだけで実際はそうじゃないかもしれない。
夏帆としては、興味はある。
芳樹を起こさない程度の音量に下げてから、思わず再生ボタンを押した。
『あっいやっもうっ辞めてっ…ダメッ』
『おらおらおら!』
『いやあぁっもう許してぇええっ!!』
確信した。無理やり犯すタイプのAVだ。
ドキドキした。
こういう癖は夏帆にはない。彼氏とただいちゃついて、気分が乗ったらセックスする。
経験としてはそれだけだったし、えっちな動画というのをあまり見たことがなかったから興味本位で見続けてしまうだけだ。
けれど情景はどんどん激しさを増していく。
嫌だ、辞めてと懇願する女の顔が悲痛な叫びを上げると、夏帆の眉尻が下がった。
(つらそう…)
そう思いながらも、込み上げてくる何かがある。
夏帆の共感する気持ちが高まっていく。
(でも…気持ちよさそう…)
止めるタイミングを見失って思わず見続けていると、何度も映像の中でぶるぶるっと震えて絶頂を味わう女性に自分を投影させてしまう。
これが本当の無理やりの映像ではなく、女性がセクシー女優という職業だと分かって居るからか、跳ねる身体の動きと気持ち良さそうな顔がうらやましくなる。
夏帆はベッドに横たわる男に目を向けた。
すやすやと眠っている芳樹がこれを好んで見ていたとしたら…。
こんなに可愛らしい顔をしていながら、女性を無理やり犯したい願望を持っているのかもしれない。
(信じられない…)
夏帆はいつの間にか疼いている自分の陰部の存在に気付いた。
(起きるかな…)
今日は彼氏が部活で会えないと言っていた。
けれどこうして沸いてしまった性欲を自分で抑える術など知らない。
世の中の女性でオナニーをする人は意外と多いらしい、と学校の友人が言っていたことを思い出す。
(自分でしなくても…ここに、あるじゃん)
夏帆は自分が何を考えているのか一度は疑う。
けれどAVによって刺激された興奮を抑えられない。否、抑えるつもりなどなかった。
横たわる幼馴染の股間に手を伸ばすと、ゆっくりとズボンと一緒にパンツをずり下げる。
全てを下ろしきらなくても、前側がほどければ充分だ。
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