【完結】女好きプロゲーマーが恋愛ごっこを卒業するまで

ソラ太郎

文字の大きさ
6 / 78

Lv.3-2

しおりを挟む
 配信が開始された途端、俺の配信を待っていたリスナーが次々と参加してきた。

 最近は通知機能というものがあって、お気に入りの配信者が活動し始めると通知が入るシステムがある。

 うん、今日も入りから上々である。

『ムジンフリーリィ始めるよー』

[@りんりん 待ってた]
[@謀略のZ 久々な気がするんだが]
[@ジオン軍総大将 また女でも口説いてたかw]

『マイクの調子どぉ? 変えたんだけど』

[@エロガッパ そういや前回マイクしんでた]
[@チキンバンバン 聞こえるよー]
[@パプ推し パプリカには手出すなよー]
[@佐賀県民 ちょうどいい]

『んー、良さそうね』

[@涼子 ムジンくんかっこいい]
[@空飛ばない絨毯 最近このゲームハマってます]
[@さかあがり 今日コントローラーの動きキボン]

『かっこいい? ありがとー。
 コントローラーね、やってみよーか』

 FPSの世界には個人戦以外にもチーム戦があり、チームの中で役割分担することがある。

 とにかく前に出て殲滅する役、遠方射撃などで援護する役、罠や姑息な技で混戦を狙う役、味方のサポートに徹する役などなど……。

『とりあえずマルチプレイでやってくー。
 聞きたいことあったらその都度コメントくれー』

 俺のプレイが始まると、わいわいと賑やかなコメント欄が少し落ち着く。視聴者たちが、俺の華麗なプレイに魅入ってると考えて間違いない。

 気づけば視聴者数が相当数増えている。

『ここでアイテム使いたくなると思うけど、それは駄作。ギリまで粘った方がいい。こっちから回り込んでくる敵がほぼ確で居るから。
 ……うい。ほらね? あの距離まで近づいてきて見える範囲に敵が3人以下なら、こっちを狙われてるって考えるべき』

『コントローラーは基本的に反響営業がメイン。
 味方が上手ければ有利になるよう追い込んでくれるし、味方が下手なら余計に自分のテリトリーだけは守った方が勝率は上がるね』

 調子良く数回、違うステージでも挑戦し我ながら最高のコントローラー役をこなせたと思う。
 余裕の全戦全勝である。

[@さかあがり すごく参考になったナイス]
[@lamen 自分でやるとうまくいかないんだよ]
[@エセ弁護士 いつもありがとうございます]

『それなら良かった。
 やってるうちに慣れるから頑張って。
 ムラムラしてきたし今日は終わるねー』

[@ぬけがら 性欲つよそうだもんな]
[@んめめ いつも言ってるの草]
[@髪の毛一本 ムラおつ!]
[@近場でどう? ムラムラおつ!]
[@GAO ムラおつー]

『おつかれさまー! じゃあねん』



 配信終了ボタンを押して、確実に配信が終了していることを指差し確認。
 ここでミスった配信者仲間が、私生活ダダ漏れさせたなんて話を聞いてはぞっとしている。



 配信が終わってもライガンにはログインしたままだったのだが、オンライン対戦の新規申し込みが入った。

「んあ? メッセージも来てるじゃん」

 メッセージ画面を開くと相手の名前はシロサイ。

「童貞アンチ野郎かよ」

 シロサイは配信中や配信録画の投稿でよくアンチ発言を繰り返す童貞野郎だ。
 童貞かどうかは知らないが、深夜配信でエロ発言をするとすぐ否定的なコメントを送ってくるので俺は勝手にそう思っている。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

夫婦戦争勃発5秒前! ~借金返済の代わりに女嫌いなオネエと政略結婚させられました!~

麻竹
恋愛
※タイトル変更しました。 夫「おブスは消えなさい。」 妻「ああそうですか、ならば戦争ですわね!!」 借金返済の肩代わりをする代わりに政略結婚の条件を出してきた侯爵家。いざ嫁いでみると夫になる人から「おブスは消えなさい!」と言われたので、夫婦戦争勃発させてみました。

ホウセンカ

えむら若奈
恋愛
☆面倒な女×クセ強男の不器用で真っ直ぐな純愛ラブストーリー! 誰もが振り返る美しい容姿を持つ姫野 愛茉(ひめの えま)は、常に“本当の自分”を隠して生きていた。 そして“理想の自分”を“本当の自分”にするため地元を離れた大学に進学し、初めて参加した合コンで浅尾 桔平(あさお きっぺい)と出会う。 目つきが鋭くぶっきらぼうではあるものの、不思議な魅力を持つ桔平に惹かれていく愛茉。桔平も愛茉を気に入り2人は急接近するが、愛茉は常に「嫌われるのでは」と不安を抱えていた。 「明確な理由がないと、不安?」 桔平の言葉のひとつひとつに揺さぶられる愛茉が、不安を払拭するために取った行動とは―― ※本作品はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。 ※イラストは自作です。転載禁止。

ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています

紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、 ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。 「もう君は、僕の管理下だよ」 退院と同時に退職手続きは完了。 住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。 外出制限、健康管理、過保護な独占欲。 甘くて危険な“保護生活”の中で、 私は少しずつ彼に心を奪われていく――。 元社畜OL×執着気味の溺愛社長 囲い込み同棲ラブストーリー。

Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~

汐埼ゆたか
恋愛
絶え間なく溢れ出る涙は彼の唇に吸い取られ 慟哭だけが薄暗い部屋に沈んでいく。    その夜、彼女の絶望と悲しみをすくい取ったのは 仕事上でしか接点のない上司だった。 思っていることを口にするのが苦手 地味で大人しい司書 木ノ下 千紗子 (きのした ちさこ) (24)      × 真面目で優しい千紗子の上司 知的で容姿端麗な課長 雨宮 一彰 (あまみや かずあき) (29) 胸を締め付ける切ない想いを 抱えているのはいったいどちらなのか——— 「叫んでも暴れてもいい、全部受け止めるから」 「君が笑っていられるなら、自分の気持ちなんてどうでもいい」 「その可愛い笑顔が戻るなら、俺は何でも出来そうだよ」 真摯でひたむきな愛が、傷付いた心を癒していく。 ********** ►Attention ※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです) ※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。 ※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

処理中です...