【完結】女好きプロゲーマーが恋愛ごっこを卒業するまで

ソラ太郎

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Lv.10 アンチ小娘に大人の階段を

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 和葉が前のようにいきなり現れることがなくなって、我が家には平穏が訪れた。

「傷つけちゃったかな……」

 麻央は心配したが、俺からすればあれは和葉の自業自得だ。いきなり感情剥き出しに勢いだけで動いた結果、自分が思わぬ恥辱を受けてしまったわけだ。
 因果応報というやつである。

「でも麻央たちが帰って来なかったら、俺の貞操が危なかったんだからね」
「たっちゃん嫌がってなかったじゃない」
「戸惑ってはいた」
「そうかなあ? 本当かなあ?」

 ここまで全力で避けてきたのに、無理やりの接触によって進展させられるところだった。努力が水の泡になるところだったのだ。

 そりゃあまずい展開だと思った。
 回避する方法を探り頭の中が忙しかった。

 和葉が嫌いとかじゃない。
 友だちだとは思っているし、麻央とも仲が良いから存在を否定するつもりがあるわけでもない。

 でもなんか。
 なんか、違うんだよな。

 そもそも和葉を女として見ていたら、こんなに長く友だち付き合いをしていることはなかった。
 タイミングはいくらでも合ったし、その気になれば何度でも抱けただけに、俺がここまで拒否したがるのは何でだろう?

「大事にしてあげなきゃ。ずっとたっちゃんのこと、気にかけてくれてるんだから」
「うぅ……ん」

 大事にするってどういうことだ?
 ベッドの上では女の扱い方には自信があるのに、服を着た瞬間から関係性に疑問を持つ。

「圭人さんは大事にしてくれてるー?」

 考えるのが面倒になって、話を変えることにした。
 優しいし男前だし麻央のことを大事にしてくれそうなイメージもある。惚気でも聞くことになるかな、と思ったが。

「うーん、圭人は優しいし好きだけどね」
「え? なんか不満?」
「えっちの時、たまに痛いことがあるんだよね」

 あら意外と繊細なところに悩みが。

「痛いの?」
「入れる時と入れてからの最初だけだよ? 何でかなって。たっちゃんの時、痛くなかったもん」
「指と太さ違うしな」
「そういうことなのかな?」

 全体的に細めだけど、コントロール捌きで培った指の筋肉はそれなりに発達している。とはいえ男のイチモツには比べ物にならない。

「ちゃんと濡れてから入れてもらってる?」
「多分。いっぱい舐めてくれるし、濡れてないってことはないと思うんだけど」
「圭人さん舐めるの好きなんだ。意外。ちゃんと中の方もほぐしてもらってる?」
「ほぐす??」
「指でやってたでしょ?」

 指を2本立てて、少しだけ動かして見せる。

「え、あれってほぐしてたの?」
「ほぐすためじゃないけど」
「どういうこと?」

 逆にどういうこと?

「圭人さんに、気持ちよくしてもらえてるの?」
「気持ちはいいけど、たっちゃんの時とはちょっと違うかな。2人とも満たされる感覚はあるけど、何かが違うの」
「身体の満足と心の満足の違いってか?」
「あーそうかも! それそれぇ」

 得心がいったらしい。
 愛されてることを感じられているなら、問題は圭人さんのテクニックの方ってことだ。

「じっくり焦らしてもらいなさい」
「焦らすの?」
「麻央も圭人さんもすぐに繋がりたくなるんでしょ? どうせ前戯なんてあってないようなものでしょ?」
「たっちゃん、見たの?」
「見てねぇわ」

 覗きの趣味はない。麻央の反応を見るに、おそらく今回の議題の解決策はそこだ。

 マトビやパプリカちゃんくらいの手練れになると、もはや最初から受け入れ態勢が整っている場合もあるが麻央はそうじゃない。

「麻央はねちっこくされた方が濡れるから」
「たっちゃんがねちっこい人なのかと思ってた」
「それでイキ方覚えたくせに」
「そっかあ……圭人に話してみる!」
「アニキには俺に言われたとか言うなよ」

 姉への久しぶりの性教育は、座談会で終えた。

 圭人のアニキ、どうか焦らないでやってくれ。
 うまくやればちゃんとイケる子だから。頼むよ。

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