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Lv.15 目撃者によるチクリ暴発
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以前あった平穏な時期より、さらに平穏が約束されたかのような日々が過ぎた。
和葉が本当に家に来なくなったのだ。
あまり気分が良いわけではないのは、こうなってもまだ麻央が気にかけているからだ。
麻央こそ自分の話を持ち出された張本人なのに、和葉を気遣うのは友人としてのそれだろう。
ずっと恋愛話を楽しんでいたのに、和葉の本当の気持ちを知らずに居たこと。
さらに和葉が想い続けていた相手の男、つまり弟である俺を繋ぎ止めていたのが自分だったと気づいたその衝撃は半端ではなかっただろう。
だが、それはそれだ。
麻央のことがなくても俺に和葉を特別視する可能性は元からなかったのだ。
なんせ、おかんぽいからな。
そんな折、両親が一時帰国した。
ちょうど俺も大会やら事務所仕事などもない時期だったので、久しぶりに家族で集まった。
母にはむしろ初対面くらいの勢いで人見知りが発動したが、最初の頃よりはまだ話せるようになっていた。
おそらく麻央とよく似ているからだ。
見た目もさることながら、喋り方や喋る内容も瓜二つで、身体は年齢を重ねているだけで麻央と同じくらいエロそうだった。
そして集まったのは家族だけではなかった。
麻央の彼氏である圭人さんも、この場に顔を出して両親へ挨拶に来た。
「斎藤圭人と申します。この度は麻央さんとの結婚をお許し頂きたく───」
それを聞いて、俺は目から耳からウロコが飛び出すとこだった。
父は母に判断を任せるらしい。母はとても麻央とよく似ているからか、なんとなく発言が予想できた。
「そうなの? もしかして、子どもできたの?」
「そうだよママ。お腹の中に、愛の結晶が居るんだよ」
「えーすごーい! 男の子? 女の子?」
「まだ分かんないけど多分女の子だよー」
「わぁー楽しみね。おめでとうー!」
ダブル麻央だ。
圭人さんも結婚が許されたと受け取って良いのか戸惑っているようだ。
「順番が違ってしまってすみません」
申し訳ない顔で圭人さんは言ったが、俺から見ればそんなことを気にしそうな母でもないが。
「いいのよ! 生の方が気持ちいいものね。出しっぱなしで責任持たないのは許さないけど、そうじゃないなら、おめでたいことよ!」
「やだママ、ゴムはつけてたのよ?」
「そんなハズないわ。妊娠したんだもの」
「圭人さんのがおっきくて破れちゃったの」
「そんなにすごいの? ちょっと見せてもらってもいいかしら」
「ママ!」
「こら!」
「母よ……」
「えっと……すみません」
麻央よりもエロパワーが強い。
この親にしてこの子ありである。
とにかく、麻央と圭人さんは結婚することが決まった。
ゴムは破けたと言ったが、海外に行く予定があって麻央のことが大好きな圭人さんはわざと狙っていたんではないかと俺は思う。言わないけど。
その日両親の許しを得てうちに泊まることになった圭人さんが、また俺の部屋を訪ねてきた。
「良かったね、アニキ。母を前にしたら麻央の生態の謎が垣間見えたし」
「よく似てるね。確かに」
俺はゲーミングチェアに座り、ベッドに座った圭人さんと話していた。
本当にアニキになることになったんだな。
この人ならまあ、悪くない。
でも急に、圭人さんの顔つきが変わった。
「達也くん。キミだろ?」
「え?」
何を聞かれたのか分からず一旦、聞き返した。
「麻央の性感帯を開発したの、キミだろ?」
和葉が本当に家に来なくなったのだ。
あまり気分が良いわけではないのは、こうなってもまだ麻央が気にかけているからだ。
麻央こそ自分の話を持ち出された張本人なのに、和葉を気遣うのは友人としてのそれだろう。
ずっと恋愛話を楽しんでいたのに、和葉の本当の気持ちを知らずに居たこと。
さらに和葉が想い続けていた相手の男、つまり弟である俺を繋ぎ止めていたのが自分だったと気づいたその衝撃は半端ではなかっただろう。
だが、それはそれだ。
麻央のことがなくても俺に和葉を特別視する可能性は元からなかったのだ。
なんせ、おかんぽいからな。
そんな折、両親が一時帰国した。
ちょうど俺も大会やら事務所仕事などもない時期だったので、久しぶりに家族で集まった。
母にはむしろ初対面くらいの勢いで人見知りが発動したが、最初の頃よりはまだ話せるようになっていた。
おそらく麻央とよく似ているからだ。
見た目もさることながら、喋り方や喋る内容も瓜二つで、身体は年齢を重ねているだけで麻央と同じくらいエロそうだった。
そして集まったのは家族だけではなかった。
麻央の彼氏である圭人さんも、この場に顔を出して両親へ挨拶に来た。
「斎藤圭人と申します。この度は麻央さんとの結婚をお許し頂きたく───」
それを聞いて、俺は目から耳からウロコが飛び出すとこだった。
父は母に判断を任せるらしい。母はとても麻央とよく似ているからか、なんとなく発言が予想できた。
「そうなの? もしかして、子どもできたの?」
「そうだよママ。お腹の中に、愛の結晶が居るんだよ」
「えーすごーい! 男の子? 女の子?」
「まだ分かんないけど多分女の子だよー」
「わぁー楽しみね。おめでとうー!」
ダブル麻央だ。
圭人さんも結婚が許されたと受け取って良いのか戸惑っているようだ。
「順番が違ってしまってすみません」
申し訳ない顔で圭人さんは言ったが、俺から見ればそんなことを気にしそうな母でもないが。
「いいのよ! 生の方が気持ちいいものね。出しっぱなしで責任持たないのは許さないけど、そうじゃないなら、おめでたいことよ!」
「やだママ、ゴムはつけてたのよ?」
「そんなハズないわ。妊娠したんだもの」
「圭人さんのがおっきくて破れちゃったの」
「そんなにすごいの? ちょっと見せてもらってもいいかしら」
「ママ!」
「こら!」
「母よ……」
「えっと……すみません」
麻央よりもエロパワーが強い。
この親にしてこの子ありである。
とにかく、麻央と圭人さんは結婚することが決まった。
ゴムは破けたと言ったが、海外に行く予定があって麻央のことが大好きな圭人さんはわざと狙っていたんではないかと俺は思う。言わないけど。
その日両親の許しを得てうちに泊まることになった圭人さんが、また俺の部屋を訪ねてきた。
「良かったね、アニキ。母を前にしたら麻央の生態の謎が垣間見えたし」
「よく似てるね。確かに」
俺はゲーミングチェアに座り、ベッドに座った圭人さんと話していた。
本当にアニキになることになったんだな。
この人ならまあ、悪くない。
でも急に、圭人さんの顔つきが変わった。
「達也くん。キミだろ?」
「え?」
何を聞かれたのか分からず一旦、聞き返した。
「麻央の性感帯を開発したの、キミだろ?」
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◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
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