男たちの性春

はりお

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E.涼介の性春

E-13 年度末のあれこれ

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冬休みが明けると俺と壮太の絡みはさらに多くなっていった。というのも、まずは勉強面でのやりとりだ。今年も2月に実力テストがあるがそれまでサッカー部は新人戦があるため限られた時間で彼は勉強をする必要がある。それで俺によく頼ってくるのだ。
いつも口ではお前には負けないと言っているものの、彼のそういう文武両道な部分は応援したい。サッカー部は今年県上位に入りそうだと聞いている。
俺ら卓球部は冬休み中にあった県大会の予選で負けてしまったため、時間に余裕がある。まあその予選すら俺は補欠1番手で出番も無かった。
だが、そうやって勉強の件でよく会いに来るついでに彼は今まで以上にセクハラしてくるようになった。来るたびに毎回体をどこかしら触られるし、結構俺が気にしていることも言ってくる。
「涼介最近声も少し太くなってきたし、毛も生えたかな?」
「黙れ」
「性徴期絶対始まったよね?ちょっと見せてよ」
俺はその言葉には黙って何も答えなかった。俺は今実際、性徴真っ只中だ。そういう繊細な質問してくるのやめてほしい。

藤田は一度二学期にキレたらあまり俺にセクハラしてこなくなった。たまに、言葉で好きとか可愛いとか言われるだけである。最近は壮太が1番俺にそういうことをしてくる。
ちょっと"好き"とか言われたり、抱きつかれたりする程度なら正直壮太ならそんなに嫌ではない。だからといって抵抗しないわけにもいかない。どんどんエスカレートしてしまう。そのため、だんだんと俺も彼へのあたりを強めにしていった。まあ彼は"ツンデレ"だなというだけであったが。
そんな俺との距離がさらに縮まった壮太が率いるサッカー部は快進撃を披露した。どんどん勝ち進み決勝では敗れたものの県2位という成績である。サッカー部のやつに聞くと壮太がエースとして大活躍していたらしい。

そんな嬉しいニュースを聞いたその日も壮太はまた俺のところに来た。
「お前凄いな。県2位のエースだもんな。」
俺は素直に彼のことを称えた。実際仲の良い友達の活躍が聞けるのは嬉しい。
だが、彼は、
「唇を重ねた仲の俺が活躍したって聞いて嬉しい?」
とセクハラで返してきた。照れているのかもしれないがその話題も嫌である。結構その時のことも俺は気にしている。俺はまた彼と視線を合わせず無視していた。すると、俺の手に柔らかい何かが触れた。
「涼介エッチだな。俺の触んの好きだもんな」
彼は制服のズボンの上から彼のアソコを俺の手に押し当てていた。ムカついたから俺は彼のアソコをデコピンすると痛そうにしている。
そんなことをして彼とじゃれていると、
「おい、お前ら楽しそうにしてんな」
と言って藤田がやってきた。藤田はなぜかわからないが上半身裸である。俺は久々に藤田がそういうことをしてきたため戸惑っていたが、
「涼介、逃げるぞ」
壮太はそう言って俺の手を引っ張り、逃げる体勢に入った。
「お前ら2人まとめてぶち犯してやる」
そう藤田が言って周りのクラスメイトが笑っている中、俺は壮太に引っ張られて教室内外を駆け回った。廊下を走っていると他のクラスのやつらからも注目される。壮太は脚が速いから俺を置いていったほうが良かっただろうが見捨てないでくれたと感謝すべきなのであろうか。なんだかんだ俺と一緒に逃げる壮太は楽しそうである。最後、教室に戻ったあと、藤田が改めて俺らに抱きつこうとしてきたが、壮太は黒板消しを手に取り、藤田の上半身に粉をつけると、流石に藤田も「おい、やめてくれ」と言って諦めて自分の席に戻っていった。見てた周りは壮太の対応に拍手している。「壮太よくやった」「カッコいいぞ」とかいう野次のほか、「流石、恋人を守ったな」という声が聞こえて、"は?、俺を恋人扱いするな"と思ったが、壮太は俺を抱き寄せてみんなにピースしている。恥ずかしいからやめてほしかった。
「こういうのはいかに周りを盛り上げるかが大事なんだよ」
壮太は最後俺にそういって満足気に自分の教室に戻っていった。

そんな日々の中行われた、実力テストは俺は絶好調だった。感触としては学年1位もあるのではと思ったが、結果は2位だった。壮太は8位で去年より下がったもののサッカーであれだけ活躍しながらであるためみんな賞賛していた。みんながそんな話をしていると俺は"まあ俺が勉強教えてやったおかげじゃん?"と自分のことのように勝手に謙遜しておいた。
ただ、すごいのは壮太だけではない。俺を上回った学年1位はサッカー部の、一輝という子だった。大差で1位である。サッカーの試合もそこそこ出てはいたらしい。どんな勉強をしているのかと気になり壮太に聞いてみたが、彼も一輝くんとは勉強の話をしないから全くわからないと言っていた。人にひけらかしたりしない、ものすごく性格の良い子らしい。見た目はなんか壮太みたいに特別整っているわけではないが、なんかニコニコしていて感じの良い雰囲気であった。確かに優しそうだ。その子と特に接点もないが、一度喋ってみたいなと思った。

あまりクラスメイトに恵まれたわけではないが、中2の1年も終わりを迎えている。俺は冬に覚えてから週に1、2回のペースで自慰行為をしている。おかずにはテキトーに動画サイトのAVを使っているが、あまり良い作品に出会えない。初めてやったときのあの動画も流石に何回かで飽きたし、それ以降有名どころの美人AV女優の動画とかを選んで観たりしていたが、相変わらずピンと来なかった。性徴期を迎えたら、発情期のごとくどんどんそういう女性の裸体への興奮が高まるものだと思っていたが、そんな大きな変化はない。物理的な刺激のために俺はオナニーをするだけであった。
ただ、俺の男性器は冬に毛が生え始めてから急激に性徴を示している気はする。毛の量も数本ではなく、一目で分かるぐらいにはアソコの付け根に飾られている。また、その本体も、長さはまだまだだが、横に膨らみを見せそれも明らかに太くなってきた。とはいえ、まだ人に見せられるようなものではない。トイレとかするときは覗かれないように細心の注意は払っている。

■参考(本編の主な対応話)
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