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しかし「できる範囲で」という条件をつけてはいるものの、「なんでもするつもり」だなんてちょっと迂闊じゃないだろうか。事実、冷たい視線と、慇懃とは離れた態度を受けたレンの心のうちには、思うところができてしまっている。
礼義は備えているが、どこか高飛車な印象もぬぐえないベネディクト。それをどう料理するも自由と言われたのも同然では、レンにだってちょっと意地悪な感情が浮かぶ。
ベネディクトは先輩だが、レンにとっては年下である。そんな年下の男をちょっとからかってやろうというつもりで、レンはこんな提案をする。
「なんでもしてくれるんですか? じゃあ、カレシになってもらえます?」
それはレンが飛ばした珍しい冗談。からかいのつもりで放たれた言葉だ。レンに対してどこか冷たいベネディクトを、ちょっとおどろかせたくて放ったセリフである。
実際、レンの突飛な提案を聞いたベネディクトはわずかに目を瞠った。透き通ったアクアマリンのような、見事なブルーの瞳がおどろきに丸くなる。レンの心に「してやったり」という感情が浮かんだ。
しかしレンは貸したぶん――などとは実際には思っていないのだが――を返してもらうために本気でこんな提案をしたわけではない。すぐに冗談だったと撤回して、ついでに年上ぶって「そんなことはあまり口にしないほうがいいですよ」なんて、お節介をするつもりだった。
だが――。
「わ、わかった……」
反発するか、あるいは不快感を示すかと思われたベネディクトは、なぜか急にしおらしく目を伏せた。その目元に少し朱色が差していることまではレンは気づかなかったものの、なにかがおかしいということだけは彼女にも理解できた。
レンはそんなベネディクトの様子にあわてて先の提案を撤回する。が、混乱したレンは言わなくてもいいことまで口走る。
「いや、カレシのフリだけ! フリだけの話ですから……って違う! そもそも、それは冗談なので! 本気にしないでください」
「……『フリ』?」
「いや、その、全部冗談なんです。カレシになってとか、フリして欲しいとか……。冗談……冗談です」
レンは背中に冷や汗をかきながら否定の言葉を重ねる。けれども今度はベネディクトの一転攻勢。彼は美しいブルーアイズを細くする。その目がキラリと隙なく輝いたようにレンには見えた。
「……ふむ。どうやら君は男子生徒からのアプローチに困っているようだ」
「え?!」
「なぜそれを?」と聞こうとしてレンは口をつぐんだが、遅かった。「え?!」と声を上げた時点で、ベネディクトの推測が当たっていると自白したも同然である。そのことに気づいたからこそレンは黙り込んだのだが、少しだけそうするのが遅かった。
仕方がないので、レンは改めて「どうしてそう思ったんですか?」と疑問を口にする。ベネディクトの顔からはいつの間にか冷たさが消えていたが、なぜそうなったのかまではレンにはわからなかった。
「割と当てずっぽうだったんだが、当たったのか」
「……カマかけたんですか?」
「この応接室にあるやたらに多い花の数々は、君への見舞いの品じゃないかと思っただけだ」
レンはぐっと言葉に詰まる。正解だった。応接室を席巻する花の数々は、すべてレンが負傷したと聞き及んだ男子生徒たちによる見舞いの品であったのだ。
「今、大いにつけ入る隙がある女子生徒は君ぐらいだろう。それに君の世界ではどうだかは知らないが、付き合ったあとではあまり花束は贈らない。付き合っている女性に対しては鉢植えをよく贈る」
「だからって……」
「僕の勘はよく当たる。それだけの話だ」
推理とも言えないような推測で踊らされて自白までしてしまったのが、なんだかくやしい。しかし隠し通す理由も特になかったので、レンは応接室を占領している花々が自らに贈られたものだと認めた。
「自分の部屋にはすべて入れられないし、仮に一部だけ置いて変な噂が流れたら困るので、ご好意でここに置いてもらっているんです」
「『花に罪はないから』?」
「まあ、そうですけど……私は別に部屋に花を飾る趣味とかないですし……ぶっちゃけ邪魔だけどせっかくの花を捨てるのは忍びないので……」
「……君は相当に困っているようだ。僕にニセカレシの提案をするくらい」
「あれは冗談です。タチの悪い冗談だったんです。真に受けないでください」
「なってもいいぞ」
「え?」
「君のニセカレシになってもいいと言った。それで貸し借りはなしだ」
「いや……」
どこか誇らしげなベネディクトの感情がわからず、レンは困惑する。そんなレンへ、ベネディクトは言葉を畳みかける。
「僕は見ての通り奨学生で、君は知らないかもしれないけれど、学年主席でもある。そんな僕がハーレムの成員となれば君の評価はぐっと上がるだろうね」
「別に自分の実力じゃないところで評価を上げてもらってもうれしくないです」
「? 優秀な男をハーレムに加えられるかは、本人の実力次第だろう? 女ぶりが上がるのはうれしくないのか?」
「いやあ……別にうれしいとは思わないですね……」
「君は変なやつだな」
「……先輩には言われたくないっす」
ベネディクトの目が、なぜか爛々と輝いている。レンは相変わらずそんな風にベネディクトが急変した理由がわからず、戸惑いっぱなしだった。そんなレンをベネディクトはぐいぐいと押して行く。
「今までの口ぶりだと、君のハーレムの成員はなんらかの契約によって成員のフリをしてもらっている、偽物なのかな」
「そんなことはないです」
「僕はただ君に助けられたように、君の助けになりたいだけなんだ。緊張してぶっきらぼうな態度を取ってしまったことは謝らせて欲しい」
「え? アレ、緊張してたせいなんですか?」
「……どうも、僕は緊張すると刺々しくなってしまうらしい。その印象は誤解だ。借りを返したい気持ちもあるが――実のところ、君のことを知りたいという気持ちもあって、今日ここにきたんだ」
怒涛の情報に、レンの頭は混乱の渦へと落とされる。
「いや、でも、大丈夫なので! ニセカレシはアレックスだけで間に合っているので!」
「間に合っていないからこんなにも趣味じゃない花束を大量に贈られているんじゃないか?」
「うっ」
ベネディクトの正論にレンはなにも言えなくなる。ついでにレンはアレックスがニセカレシであることも自白してしまった。そんな隙を、「優秀な男」を自負するベネディクトが逃がすわけもない。
「ひとつ僕に任せてみてはくれないか? 僕以上の男はそうそういない。だから『ベネディクト・ラザフォードより優秀な男でなければハーレムには迎えない』と君は宣言すればいい。そうすればたいていの男はあきらめる」
なんて自信過剰なんだ、とレンは思った。だが、いやしかし、とも思う。ベネディクトはおおよそ欠点がなさそうな人間に見えた。奨学生ということは能力をこの名門校で認められているわけだし、このまばゆく輝かんばかりの美貌だ。性格はちょっとクセがありそうだが、たしかに彼に勝る男子生徒がどれほどいるか、という本人の主張は一理ある。
「う、う、う……」
「……僕では、君の助けにはなれない?」
「う、う、うう……」
「君が僕の思いを尊重してくれるのなら――どうか『うん』と言って欲しい」
レンの頭は完全にパンクしていた。「ううー」というなんの生物かわからないうな声を上げたあと、目を泳がせながらレンはこっくりとうなずいていた。ベネディクトの美貌に華が咲き、彼は最初の冷たい印象はどこへやら、柔らかな微笑みを浮かべて「それじゃあよろしく」と爽やかに、しかしどこか妖艶に言い切ったのであった。
礼義は備えているが、どこか高飛車な印象もぬぐえないベネディクト。それをどう料理するも自由と言われたのも同然では、レンにだってちょっと意地悪な感情が浮かぶ。
ベネディクトは先輩だが、レンにとっては年下である。そんな年下の男をちょっとからかってやろうというつもりで、レンはこんな提案をする。
「なんでもしてくれるんですか? じゃあ、カレシになってもらえます?」
それはレンが飛ばした珍しい冗談。からかいのつもりで放たれた言葉だ。レンに対してどこか冷たいベネディクトを、ちょっとおどろかせたくて放ったセリフである。
実際、レンの突飛な提案を聞いたベネディクトはわずかに目を瞠った。透き通ったアクアマリンのような、見事なブルーの瞳がおどろきに丸くなる。レンの心に「してやったり」という感情が浮かんだ。
しかしレンは貸したぶん――などとは実際には思っていないのだが――を返してもらうために本気でこんな提案をしたわけではない。すぐに冗談だったと撤回して、ついでに年上ぶって「そんなことはあまり口にしないほうがいいですよ」なんて、お節介をするつもりだった。
だが――。
「わ、わかった……」
反発するか、あるいは不快感を示すかと思われたベネディクトは、なぜか急にしおらしく目を伏せた。その目元に少し朱色が差していることまではレンは気づかなかったものの、なにかがおかしいということだけは彼女にも理解できた。
レンはそんなベネディクトの様子にあわてて先の提案を撤回する。が、混乱したレンは言わなくてもいいことまで口走る。
「いや、カレシのフリだけ! フリだけの話ですから……って違う! そもそも、それは冗談なので! 本気にしないでください」
「……『フリ』?」
「いや、その、全部冗談なんです。カレシになってとか、フリして欲しいとか……。冗談……冗談です」
レンは背中に冷や汗をかきながら否定の言葉を重ねる。けれども今度はベネディクトの一転攻勢。彼は美しいブルーアイズを細くする。その目がキラリと隙なく輝いたようにレンには見えた。
「……ふむ。どうやら君は男子生徒からのアプローチに困っているようだ」
「え?!」
「なぜそれを?」と聞こうとしてレンは口をつぐんだが、遅かった。「え?!」と声を上げた時点で、ベネディクトの推測が当たっていると自白したも同然である。そのことに気づいたからこそレンは黙り込んだのだが、少しだけそうするのが遅かった。
仕方がないので、レンは改めて「どうしてそう思ったんですか?」と疑問を口にする。ベネディクトの顔からはいつの間にか冷たさが消えていたが、なぜそうなったのかまではレンにはわからなかった。
「割と当てずっぽうだったんだが、当たったのか」
「……カマかけたんですか?」
「この応接室にあるやたらに多い花の数々は、君への見舞いの品じゃないかと思っただけだ」
レンはぐっと言葉に詰まる。正解だった。応接室を席巻する花の数々は、すべてレンが負傷したと聞き及んだ男子生徒たちによる見舞いの品であったのだ。
「今、大いにつけ入る隙がある女子生徒は君ぐらいだろう。それに君の世界ではどうだかは知らないが、付き合ったあとではあまり花束は贈らない。付き合っている女性に対しては鉢植えをよく贈る」
「だからって……」
「僕の勘はよく当たる。それだけの話だ」
推理とも言えないような推測で踊らされて自白までしてしまったのが、なんだかくやしい。しかし隠し通す理由も特になかったので、レンは応接室を占領している花々が自らに贈られたものだと認めた。
「自分の部屋にはすべて入れられないし、仮に一部だけ置いて変な噂が流れたら困るので、ご好意でここに置いてもらっているんです」
「『花に罪はないから』?」
「まあ、そうですけど……私は別に部屋に花を飾る趣味とかないですし……ぶっちゃけ邪魔だけどせっかくの花を捨てるのは忍びないので……」
「……君は相当に困っているようだ。僕にニセカレシの提案をするくらい」
「あれは冗談です。タチの悪い冗談だったんです。真に受けないでください」
「なってもいいぞ」
「え?」
「君のニセカレシになってもいいと言った。それで貸し借りはなしだ」
「いや……」
どこか誇らしげなベネディクトの感情がわからず、レンは困惑する。そんなレンへ、ベネディクトは言葉を畳みかける。
「僕は見ての通り奨学生で、君は知らないかもしれないけれど、学年主席でもある。そんな僕がハーレムの成員となれば君の評価はぐっと上がるだろうね」
「別に自分の実力じゃないところで評価を上げてもらってもうれしくないです」
「? 優秀な男をハーレムに加えられるかは、本人の実力次第だろう? 女ぶりが上がるのはうれしくないのか?」
「いやあ……別にうれしいとは思わないですね……」
「君は変なやつだな」
「……先輩には言われたくないっす」
ベネディクトの目が、なぜか爛々と輝いている。レンは相変わらずそんな風にベネディクトが急変した理由がわからず、戸惑いっぱなしだった。そんなレンをベネディクトはぐいぐいと押して行く。
「今までの口ぶりだと、君のハーレムの成員はなんらかの契約によって成員のフリをしてもらっている、偽物なのかな」
「そんなことはないです」
「僕はただ君に助けられたように、君の助けになりたいだけなんだ。緊張してぶっきらぼうな態度を取ってしまったことは謝らせて欲しい」
「え? アレ、緊張してたせいなんですか?」
「……どうも、僕は緊張すると刺々しくなってしまうらしい。その印象は誤解だ。借りを返したい気持ちもあるが――実のところ、君のことを知りたいという気持ちもあって、今日ここにきたんだ」
怒涛の情報に、レンの頭は混乱の渦へと落とされる。
「いや、でも、大丈夫なので! ニセカレシはアレックスだけで間に合っているので!」
「間に合っていないからこんなにも趣味じゃない花束を大量に贈られているんじゃないか?」
「うっ」
ベネディクトの正論にレンはなにも言えなくなる。ついでにレンはアレックスがニセカレシであることも自白してしまった。そんな隙を、「優秀な男」を自負するベネディクトが逃がすわけもない。
「ひとつ僕に任せてみてはくれないか? 僕以上の男はそうそういない。だから『ベネディクト・ラザフォードより優秀な男でなければハーレムには迎えない』と君は宣言すればいい。そうすればたいていの男はあきらめる」
なんて自信過剰なんだ、とレンは思った。だが、いやしかし、とも思う。ベネディクトはおおよそ欠点がなさそうな人間に見えた。奨学生ということは能力をこの名門校で認められているわけだし、このまばゆく輝かんばかりの美貌だ。性格はちょっとクセがありそうだが、たしかに彼に勝る男子生徒がどれほどいるか、という本人の主張は一理ある。
「う、う、う……」
「……僕では、君の助けにはなれない?」
「う、う、うう……」
「君が僕の思いを尊重してくれるのなら――どうか『うん』と言って欲しい」
レンの頭は完全にパンクしていた。「ううー」というなんの生物かわからないうな声を上げたあと、目を泳がせながらレンはこっくりとうなずいていた。ベネディクトの美貌に華が咲き、彼は最初の冷たい印象はどこへやら、柔らかな微笑みを浮かべて「それじゃあよろしく」と爽やかに、しかしどこか妖艶に言い切ったのであった。
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