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第5章 REACT【榊原と他キャラの行為あり】
12黒崎side
しおりを挟む腰の動きを止めると、榊原さんの身体から力が抜けたのを感じた。
後ろ手に縛ったまま、抱き上げて胸に押し寄せる。
荒く熱い呼吸が、シャツ越しに伝わってきた。
──────これで、完全に自分のものだ。
涙と涎で濡れた頬を、指でゆっくりとなぞってやる。
さっきまで必死に抗っていた人間が、今はもう抵抗する力すらない。無防備にもその身をこちらに預け、深い呼吸を繰り返している。
「……これでわかりましたね、榊原さん。あなたは僕のものです」
腕の中の榊原さんはぐったりとしていて、返事はなかった。
焦点の合わない瞳が、ただこちらを映している。
「あなたはもう、僕のところから離れられないんです。僕じゃないと、あなたを満たせない」
汗ばんだ黒髪に口づける。
この香り、この熱、この反応────全部、僕のもの。
榊原さんを抱きしめたまま、顔を上げて、カメラの奥を見据える。モニターの中の羽賀は、怒りと悔しさで震えているようだった。
「……羽賀さん。あなたの負けです」
短く、はっきりと言う。
その瞬間、胸の奥がじんと熱くなる。
勝ちを確信したときの、甘い高揚感。
「あなたがどれだけ想っても、あなたじゃ彼を満たすことなんてできないんですよ」
わざと淡々と告げる。
この方が、きっと傷は深く残る。
「……いい勉強になりましたか? きっとあなたは──優しいだけの男だったんだ」
『黙れ……!』
視線を落とすと、榊原さんがぼんやりと瞬きをしていた。
その頬に唇を触れさせる。
「この人は、僕のものです。……あなたには、一生渡しません」
羽賀の顔は、苦痛に歪んだ。何かを言おうとして、しかし言葉が出てこないようだった。
それを満足げに眺めながら、モニターの電源を切る。
室内が静まり返る。
榊原さんはまだ微かにびくびくと震えていた。
拘束は解かない。
今はまだ、この支配の感触を手放したくなかった。
「もうどこにも行かせませんよ」
耳元で囁くと、榊原さんは力なく目を閉じた。
腕の中の温もりが、やけに心地よかった。
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