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番外編:どこだこの部屋!?
10.ちゅっと、ぺろっと、して?✦︎
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「あーー……レウ、俺はあんな風にできないんだけど」
「やったらどこで覚えてきたのか問い詰めないといけないところだったぞ」
技術不足は否めないと眉を下げるエディスに、なんでも自分が初めてであってほしいレウは喜んだ。
だが、そのやり取りを見ていたレイケネスが「おや」と上体を起こす。
「その様子だと王子はやったことがないみたいだね」
こっちにやって来たレイケネスはベッドに腰掛けて「やり方が分からないと困るんじゃないかい」と自ら先生役を申し出てきた。
「それは助かるけど……いいのか?」
他の男のブツを見ることになると思うんだけどと、エディスはネージュを伺った。
だが、ネージュは「触らないのであれば許可する」と寝転ぶ。
小声でレウが「賢者タイムかよ」と謎の言葉を言ったので意味を教えてもらおうとすると、レイケネスに止められてしまう。知らなくていい言葉らしい。
「でも俺にも付いてるし、どうにかなるだろ」
言ったエディスが不意打ちでレウの性棒を掴んだので、彼は跳び上がった。
「いってえな!? もぎ取る気か……っ」
「こらこら、いきなり強く握るのはよくないよ」
「いきなりじゃなくても痛いって分かるだろ」
アンタも同じのが付いてるんだから分かるだろと頭を小突かれたエディスは眉をしょんぼりと下げ、ごめん……と零す。
「まずはなぞるくらいでいいんだ」
「なぞるって……こう?」
指先を竿につうっと滑らせたエディスは、くすぐるように触れる。
それにレウは腹を引き締め「くすぐったい」と口の片側を吊り上げた。
「王子、もうちょっと全体的に触って。そうそう、上手。それから睾丸も」
「金玉触ってどうすんだよ」
眉間に皺を寄せるが、レイケネスにいいからと言われると睾丸に手を伸ばす。
ふにっと触れながら、エディスはうーんと首を傾げる。
「そうしたら次は下から舐めてみて」
「下って?」
「今触ってるところからだよ」
金玉かぁと言いながら舌を出し、ぺろりと遠慮がちに舐めてきたエディスにレウは目を閉じた。
「おや、背徳感が?」
「そりゃそうだろ……商売女じゃないんだぞ」
「遊びと本命とで態度を変えすぎじゃないかい、君」
そんなに大事に扱わなくてもいいと思うよと言われたレウは、首を振る。
「清濁併せ持つのが恋愛だよ」
「有り難い話をどうも」
人生の先輩からの話はタメになるなと皮肉げな笑みを浮かべたレウを無視し、レイケネスはエディスの頭を撫でる。
「こんなに頑張っているのに、ひどい恋人もいたものだね」
褒めてくれてもいいと思うんだがと泣き真似をして擦り寄られたエディスは、(下手くそだからだろ……)と乾いた笑い声を出した。
「ああ、舐めながら手で擦るのもいいよ。もっと色々舐めて」
「もどかしいんだが……」
「玄人慣れしてるのが悪い」
「玄人じゃ」
レウはピシャリと言い切ったレイケネスに反論しようとした。
「ベッドで昔の女のことを持ち出すのは恥ずべきことだと思うんだが、違うかな」
だが、彼に笑顔で完封されて文句を喉奥へと引っ込める。
「なあ、これ咥えればいいものじゃないのか」
「ただ咥えるだけなんて品がないだろう。それに……」
レイケネスは性器から離れたエディスの薄く小さな唇を見て、腕を組む。
「口が小さいからなあ」
「そうだろ。だから無理に咥えなくていい、口が切れたりしたら痛いぞ」
レウにも同意され、エディスはそうだけどと口を手の甲で拭う。それから、ぱくりと先の方を咥えて吸ってみた。
言いつけを聞くと思っていたレウは突然の刺激に驚いて腰を跳ねさせ、こらと額に手を当てて後ろに押す。
「ぁんだよ、悪かったな下手くそで。なあ、これホントに出るまで続けなきゃなんねえのか!」
出そうにないと空中に向かって言うと『射精するまでです』と返ってきて舌打ちをする。
こんなの何時間掛かっても無理だろとベッドに両手を突き、恨みがましそうに睨み見るとレウは分かったよと後頭部に手を当てる。
「じゃあ、ちゃんと俺の目を見てやれ」
「……へ」
なんで? と首を傾げたが、そういえばずっと真剣にやりすぎてレウの顔を伺うことを忘れていたなと思い返す。
「分かった。でも、萎えないか?」
今も萎えてはいないが興奮もされてないので心配になって言うと、即座に「萎えるわけないだろ」と額を弾かれた。
「だって、口の周りべちゃべちゃになるし……変な顔になったり」
「俺のでなるんだろ。それに、そこばっか見てやられると指示だからやってる感が強くて、あんま……」
だからちゃんと目を合わせてほしいと言われたエディスは、それって俺も見られることにならないか? と顔を赤くしながらも頷く。
「わ、わかった。がんばる」
ぺろぺろと舐めながらも視線は上に向け、レウと視線を合わせたまま。そうすると、先程までは分からなかったことが見えてきた。
裏筋を舐めると口角が上がって頭を撫でてくること、先だけ咥えると片眉が下がること。
「なあ、きもちいい?」
訊くと、レウは喉を震わせて笑って「ちゃんと気持ち良いですけど」と顎下をくすぐってきた。
褒められて嬉しくなったエディスはますます頑張って擦って、舐めて、先だけでも咥えて。
「あっ……出たぞ!」
ようやく精液が出た時には、笑顔で笑いかけてしまった。
だが、レウは照れたように額を赤くさせて「アンタなあ……」と口の端を引き攣らせた。
「はいはい、さっさと手を拭く!」
汚いからと用意されていた布で手を拭ったレウは、勘弁してくれよと反対側を向いてしまう。
それを見たエディスはやっぱりヨくなかったよなと肩を落とした。
「やったらどこで覚えてきたのか問い詰めないといけないところだったぞ」
技術不足は否めないと眉を下げるエディスに、なんでも自分が初めてであってほしいレウは喜んだ。
だが、そのやり取りを見ていたレイケネスが「おや」と上体を起こす。
「その様子だと王子はやったことがないみたいだね」
こっちにやって来たレイケネスはベッドに腰掛けて「やり方が分からないと困るんじゃないかい」と自ら先生役を申し出てきた。
「それは助かるけど……いいのか?」
他の男のブツを見ることになると思うんだけどと、エディスはネージュを伺った。
だが、ネージュは「触らないのであれば許可する」と寝転ぶ。
小声でレウが「賢者タイムかよ」と謎の言葉を言ったので意味を教えてもらおうとすると、レイケネスに止められてしまう。知らなくていい言葉らしい。
「でも俺にも付いてるし、どうにかなるだろ」
言ったエディスが不意打ちでレウの性棒を掴んだので、彼は跳び上がった。
「いってえな!? もぎ取る気か……っ」
「こらこら、いきなり強く握るのはよくないよ」
「いきなりじゃなくても痛いって分かるだろ」
アンタも同じのが付いてるんだから分かるだろと頭を小突かれたエディスは眉をしょんぼりと下げ、ごめん……と零す。
「まずはなぞるくらいでいいんだ」
「なぞるって……こう?」
指先を竿につうっと滑らせたエディスは、くすぐるように触れる。
それにレウは腹を引き締め「くすぐったい」と口の片側を吊り上げた。
「王子、もうちょっと全体的に触って。そうそう、上手。それから睾丸も」
「金玉触ってどうすんだよ」
眉間に皺を寄せるが、レイケネスにいいからと言われると睾丸に手を伸ばす。
ふにっと触れながら、エディスはうーんと首を傾げる。
「そうしたら次は下から舐めてみて」
「下って?」
「今触ってるところからだよ」
金玉かぁと言いながら舌を出し、ぺろりと遠慮がちに舐めてきたエディスにレウは目を閉じた。
「おや、背徳感が?」
「そりゃそうだろ……商売女じゃないんだぞ」
「遊びと本命とで態度を変えすぎじゃないかい、君」
そんなに大事に扱わなくてもいいと思うよと言われたレウは、首を振る。
「清濁併せ持つのが恋愛だよ」
「有り難い話をどうも」
人生の先輩からの話はタメになるなと皮肉げな笑みを浮かべたレウを無視し、レイケネスはエディスの頭を撫でる。
「こんなに頑張っているのに、ひどい恋人もいたものだね」
褒めてくれてもいいと思うんだがと泣き真似をして擦り寄られたエディスは、(下手くそだからだろ……)と乾いた笑い声を出した。
「ああ、舐めながら手で擦るのもいいよ。もっと色々舐めて」
「もどかしいんだが……」
「玄人慣れしてるのが悪い」
「玄人じゃ」
レウはピシャリと言い切ったレイケネスに反論しようとした。
「ベッドで昔の女のことを持ち出すのは恥ずべきことだと思うんだが、違うかな」
だが、彼に笑顔で完封されて文句を喉奥へと引っ込める。
「なあ、これ咥えればいいものじゃないのか」
「ただ咥えるだけなんて品がないだろう。それに……」
レイケネスは性器から離れたエディスの薄く小さな唇を見て、腕を組む。
「口が小さいからなあ」
「そうだろ。だから無理に咥えなくていい、口が切れたりしたら痛いぞ」
レウにも同意され、エディスはそうだけどと口を手の甲で拭う。それから、ぱくりと先の方を咥えて吸ってみた。
言いつけを聞くと思っていたレウは突然の刺激に驚いて腰を跳ねさせ、こらと額に手を当てて後ろに押す。
「ぁんだよ、悪かったな下手くそで。なあ、これホントに出るまで続けなきゃなんねえのか!」
出そうにないと空中に向かって言うと『射精するまでです』と返ってきて舌打ちをする。
こんなの何時間掛かっても無理だろとベッドに両手を突き、恨みがましそうに睨み見るとレウは分かったよと後頭部に手を当てる。
「じゃあ、ちゃんと俺の目を見てやれ」
「……へ」
なんで? と首を傾げたが、そういえばずっと真剣にやりすぎてレウの顔を伺うことを忘れていたなと思い返す。
「分かった。でも、萎えないか?」
今も萎えてはいないが興奮もされてないので心配になって言うと、即座に「萎えるわけないだろ」と額を弾かれた。
「だって、口の周りべちゃべちゃになるし……変な顔になったり」
「俺のでなるんだろ。それに、そこばっか見てやられると指示だからやってる感が強くて、あんま……」
だからちゃんと目を合わせてほしいと言われたエディスは、それって俺も見られることにならないか? と顔を赤くしながらも頷く。
「わ、わかった。がんばる」
ぺろぺろと舐めながらも視線は上に向け、レウと視線を合わせたまま。そうすると、先程までは分からなかったことが見えてきた。
裏筋を舐めると口角が上がって頭を撫でてくること、先だけ咥えると片眉が下がること。
「なあ、きもちいい?」
訊くと、レウは喉を震わせて笑って「ちゃんと気持ち良いですけど」と顎下をくすぐってきた。
褒められて嬉しくなったエディスはますます頑張って擦って、舐めて、先だけでも咥えて。
「あっ……出たぞ!」
ようやく精液が出た時には、笑顔で笑いかけてしまった。
だが、レウは照れたように額を赤くさせて「アンタなあ……」と口の端を引き攣らせた。
「はいはい、さっさと手を拭く!」
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