【第2部完結】悪役王女の跡継ぎはバッドエンドですか?

結月てでぃ

文字の大きさ
263 / 274
番外編:どこだこの部屋!?

10.ちゅっと、ぺろっと、して?✦︎

しおりを挟む
「あーー……レウ、俺はあんな風にできないんだけど」

「やったらどこで覚えてきたのか問い詰めないといけないところだったぞ」

 技術不足は否めないと眉を下げるエディスに、なんでも自分が初めてであってほしいレウは喜んだ。
 だが、そのやり取りを見ていたレイケネスが「おや」と上体を起こす。

「その様子だと王子はやったことがないみたいだね」

 こっちにやって来たレイケネスはベッドに腰掛けて「やり方が分からないと困るんじゃないかい」と自ら先生役を申し出てきた。

「それは助かるけど……いいのか?」

 他の男のブツを見ることになると思うんだけどと、エディスはネージュを伺った。
 だが、ネージュは「触らないのであれば許可する」と寝転ぶ。

 小声でレウが「賢者タイムかよ」と謎の言葉を言ったので意味を教えてもらおうとすると、レイケネスに止められてしまう。知らなくていい言葉らしい。

「でも俺にも付いてるし、どうにかなるだろ」

 言ったエディスが不意打ちでレウの性棒を掴んだので、彼は跳び上がった。

「いってえな!? もぎ取る気か……っ」

「こらこら、いきなり強く握るのはよくないよ」

「いきなりじゃなくても痛いって分かるだろ」

 アンタも同じのが付いてるんだから分かるだろと頭を小突かれたエディスは眉をしょんぼりと下げ、ごめん……と零す。

「まずはなぞるくらいでいいんだ」

「なぞるって……こう?」

 指先を竿につうっと滑らせたエディスは、くすぐるように触れる。
 それにレウは腹を引き締め「くすぐったい」と口の片側を吊り上げた。

「王子、もうちょっと全体的に触って。そうそう、上手。それから睾丸も」

「金玉触ってどうすんだよ」

 眉間に皺を寄せるが、レイケネスにいいからと言われると睾丸に手を伸ばす。
 ふにっと触れながら、エディスはうーんと首を傾げる。

「そうしたら次は下から舐めてみて」

「下って?」

「今触ってるところからだよ」

 金玉かぁと言いながら舌を出し、ぺろりと遠慮がちに舐めてきたエディスにレウは目を閉じた。

「おや、背徳感が?」

「そりゃそうだろ……商売女じゃないんだぞ」

「遊びと本命とで態度を変えすぎじゃないかい、君」

 そんなに大事に扱わなくてもいいと思うよと言われたレウは、首を振る。

「清濁併せ持つのが恋愛だよ」

「有り難い話をどうも」

 人生の先輩からの話はタメになるなと皮肉げな笑みを浮かべたレウを無視し、レイケネスはエディスの頭を撫でる。

「こんなに頑張っているのに、ひどい恋人もいたものだね」

 褒めてくれてもいいと思うんだがと泣き真似をして擦り寄られたエディスは、(下手くそだからだろ……)と乾いた笑い声を出した。

「ああ、舐めながら手で擦るのもいいよ。もっと色々舐めて」

「もどかしいんだが……」

「玄人慣れしてるのが悪い」

「玄人じゃ」

 レウはピシャリと言い切ったレイケネスに反論しようとした。

「ベッドで昔の女のことを持ち出すのは恥ずべきことだと思うんだが、違うかな」

 だが、彼に笑顔で完封されて文句を喉奥へと引っ込める。

「なあ、これ咥えればいいものじゃないのか」

「ただ咥えるだけなんて品がないだろう。それに……」

 レイケネスは性器から離れたエディスの薄く小さな唇を見て、腕を組む。

「口が小さいからなあ」

「そうだろ。だから無理に咥えなくていい、口が切れたりしたら痛いぞ」

 レウにも同意され、エディスはそうだけどと口を手の甲で拭う。それから、ぱくりと先の方を咥えて吸ってみた。
 言いつけを聞くと思っていたレウは突然の刺激に驚いて腰を跳ねさせ、こらと額に手を当てて後ろに押す。

「ぁんだよ、悪かったな下手くそで。なあ、これホントに出るまで続けなきゃなんねえのか!」

 出そうにないと空中に向かって言うと『射精するまでです』と返ってきて舌打ちをする。
 こんなの何時間掛かっても無理だろとベッドに両手を突き、恨みがましそうに睨み見るとレウは分かったよと後頭部に手を当てる。

「じゃあ、ちゃんと俺の目を見てやれ」

「……へ」

 なんで? と首を傾げたが、そういえばずっと真剣にやりすぎてレウの顔を伺うことを忘れていたなと思い返す。

「分かった。でも、萎えないか?」

 今も萎えてはいないが興奮もされてないので心配になって言うと、即座に「萎えるわけないだろ」と額を弾かれた。

「だって、口の周りべちゃべちゃになるし……変な顔になったり」

「俺のでなるんだろ。それに、そこばっか見てやられると指示だからやってる感が強くて、あんま……」

 だからちゃんと目を合わせてほしいと言われたエディスは、それって俺も見られることにならないか? と顔を赤くしながらも頷く。

「わ、わかった。がんばる」

 ぺろぺろと舐めながらも視線は上に向け、レウと視線を合わせたまま。そうすると、先程までは分からなかったことが見えてきた。
 裏筋を舐めると口角が上がって頭を撫でてくること、先だけ咥えると片眉が下がること。

「なあ、きもちいい?」

 訊くと、レウは喉を震わせて笑って「ちゃんと気持ち良いですけど」と顎下をくすぐってきた。
 褒められて嬉しくなったエディスはますます頑張って擦って、舐めて、先だけでも咥えて。

「あっ……出たぞ!」

 ようやく精液が出た時には、笑顔で笑いかけてしまった。
 だが、レウは照れたように額を赤くさせて「アンタなあ……」と口の端を引き攣らせた。

「はいはい、さっさと手を拭く!」

 汚いからと用意されていた布で手を拭ったレウは、勘弁してくれよと反対側を向いてしまう。
 それを見たエディスはやっぱりヨくなかったよなと肩を落とした。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

腐男子♥異世界転生

よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。 目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。 トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

劣等アルファは最強王子から逃げられない

BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。 ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。

処理中です...