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番外編:どこだこの部屋!?
14.騎士は甘く、優しく✦︎
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「それで、なんて書いてあったんだ」
さりげなくモニターの画面を下にして隠しただろと言われたエディスは、びくんと体を跳ねさせた。
答えないだろうと察していたレウは自分でモニターを裏返す。
「……アンタ、これ大丈夫か」
訊かれたエディスは、唇を噛んだ。
(大丈夫じゃないって言ったら困らせるだけだろ)
苛立ちにも似た気持ちが浮き上がってきて、なあと言ってくるレウの方も見ずに目を閉じた。
このまま寝て、起きたら元に戻っていたりしないだろうかと無駄な期待をしてしまう。
「寝たのか?」
頬に掛った髪を払いながら掛けられた声に、そうそう勘違いしていてくれと願っていたら――足に手が触れてきた。
どうしてそんなところを? と疑問に思いながらも好きにさせていると、片足を下げられる。
チリ、と小さな音が聞こえた瞬間、エディスは跳び起きた。
「なにを……っ!?」
慌てて下ろされたチャックを戻し、手で隠したエディスの顔は真っ赤で。レウはそれを見てくつくつと笑った。
「アンタが俺を無視しているからだろ」
ほら隠さないと言って腕を外され、チャックを下ろされる。
ズボンの腰部分を掴んでずり下ろされそうになったエディスは掴んで抵抗するが、こなさないと罰がと言われて唇を噛み締めた。
足をすり抜けていったズボンが床に落ちる音が聞こえ、エディスは羞恥心から目をぎゅうっと閉じる。
パンツと鼠蹊部の間にレウの手が入り込んできたかと思えば、するりと臀部に移動していき撫でられた。
「おい」と言いながら抓ると、これくらいいいだろと手を退かされてしまう。
すべすべだなという変態っぽいことを言いながら撫でてくるレウに、エディスはうわあと顔を手で覆った。
「ほんっとに好きだな俺の尻……」
「足もですよ」
知ってるよと怒りを滲ませた声で返すと、レウはそんなに怒らなくてもと喉奥で笑う。
「ぃ゛!?」と叫んだエディスに、レウが肩を掴んでどうしたのかと問いただす。
「し、尻から汁が……」
エディスは涙目になってレウを見上げて呟くと、彼はしかめっ面になった。
「ケツから汁って、は? なに言ってんだアンタ」
「いや、なんか濡れたようなじゃ済まされねえレベルなんだけど……」
驚いたレウに肩を掴まれた瞬間『手伝いました』と無機質な声が流れ、エディスはぎゃっと叫んだ。
「余計なことを……」
低く唸るような声が間近から聞こえてきて「へ?」とレウの顔を見返すも、彼は無愛想に眉間に皺を寄せたまま「なにも」と話す気を見せない。
「ほら、寝転べよ」
ベッドにころりと寝転ばせようとしてくるので体を任せ、覆い被さる男を見上げる。
白い石膏のような肌、隆起した大胸筋が息をする度に動く。
見られていることに気が付いたレウが「どうした」と瞳だけを横に動かしてこちらを見てきた。
「……なんでもない」
はやく、と声に出さずに口を動かすと、レウは首の後ろに手をやって息を吐く。
「そう急がなくたっていいだろ」
額に口づけてから、ゆっくり押し込めてきた。
「あ、あぁ……っ」
艶めいた声が口から出ていき、背が反れていく。
背に手を回して、男を受け入れるのはいつも恥ずかしいのにたまらなく気持ちが良い。
「大丈夫か?」
ちゃんと拡がってるけどと結合部を指でまさぐりながら訊ねられ、首を動かす。
レウがエディスの中にすべてを挿れ、奥の奥まで入ってきたのはつい先日のことだ。
愛人の時はなかった。体格、身分、理由なら色々あるだろうが、そのどれもが自分を大事にしているからだろう。
そう、大事にされているからこそ全部挿れてほしいなんて理不尽を振りかざすことができなかった。自分の中で欲を曝け出せなんて――。
「きもち、ぃい……」
ゆるゆると腰を動かし、指の腹で乳頭を擦ったり転がしたり。
ネージュとレイケネスに比べれば子どもの遊びの延長程度でしかない。
「レウ、キスしたい」
それでも手を伸ばせばレウは応えてくれる。
唇を触れ合わせるだけでは足りず、誰かが見ているのにも忘れて求めた。
少しでも近くにいてほしくて。
さりげなくモニターの画面を下にして隠しただろと言われたエディスは、びくんと体を跳ねさせた。
答えないだろうと察していたレウは自分でモニターを裏返す。
「……アンタ、これ大丈夫か」
訊かれたエディスは、唇を噛んだ。
(大丈夫じゃないって言ったら困らせるだけだろ)
苛立ちにも似た気持ちが浮き上がってきて、なあと言ってくるレウの方も見ずに目を閉じた。
このまま寝て、起きたら元に戻っていたりしないだろうかと無駄な期待をしてしまう。
「寝たのか?」
頬に掛った髪を払いながら掛けられた声に、そうそう勘違いしていてくれと願っていたら――足に手が触れてきた。
どうしてそんなところを? と疑問に思いながらも好きにさせていると、片足を下げられる。
チリ、と小さな音が聞こえた瞬間、エディスは跳び起きた。
「なにを……っ!?」
慌てて下ろされたチャックを戻し、手で隠したエディスの顔は真っ赤で。レウはそれを見てくつくつと笑った。
「アンタが俺を無視しているからだろ」
ほら隠さないと言って腕を外され、チャックを下ろされる。
ズボンの腰部分を掴んでずり下ろされそうになったエディスは掴んで抵抗するが、こなさないと罰がと言われて唇を噛み締めた。
足をすり抜けていったズボンが床に落ちる音が聞こえ、エディスは羞恥心から目をぎゅうっと閉じる。
パンツと鼠蹊部の間にレウの手が入り込んできたかと思えば、するりと臀部に移動していき撫でられた。
「おい」と言いながら抓ると、これくらいいいだろと手を退かされてしまう。
すべすべだなという変態っぽいことを言いながら撫でてくるレウに、エディスはうわあと顔を手で覆った。
「ほんっとに好きだな俺の尻……」
「足もですよ」
知ってるよと怒りを滲ませた声で返すと、レウはそんなに怒らなくてもと喉奥で笑う。
「ぃ゛!?」と叫んだエディスに、レウが肩を掴んでどうしたのかと問いただす。
「し、尻から汁が……」
エディスは涙目になってレウを見上げて呟くと、彼はしかめっ面になった。
「ケツから汁って、は? なに言ってんだアンタ」
「いや、なんか濡れたようなじゃ済まされねえレベルなんだけど……」
驚いたレウに肩を掴まれた瞬間『手伝いました』と無機質な声が流れ、エディスはぎゃっと叫んだ。
「余計なことを……」
低く唸るような声が間近から聞こえてきて「へ?」とレウの顔を見返すも、彼は無愛想に眉間に皺を寄せたまま「なにも」と話す気を見せない。
「ほら、寝転べよ」
ベッドにころりと寝転ばせようとしてくるので体を任せ、覆い被さる男を見上げる。
白い石膏のような肌、隆起した大胸筋が息をする度に動く。
見られていることに気が付いたレウが「どうした」と瞳だけを横に動かしてこちらを見てきた。
「……なんでもない」
はやく、と声に出さずに口を動かすと、レウは首の後ろに手をやって息を吐く。
「そう急がなくたっていいだろ」
額に口づけてから、ゆっくり押し込めてきた。
「あ、あぁ……っ」
艶めいた声が口から出ていき、背が反れていく。
背に手を回して、男を受け入れるのはいつも恥ずかしいのにたまらなく気持ちが良い。
「大丈夫か?」
ちゃんと拡がってるけどと結合部を指でまさぐりながら訊ねられ、首を動かす。
レウがエディスの中にすべてを挿れ、奥の奥まで入ってきたのはつい先日のことだ。
愛人の時はなかった。体格、身分、理由なら色々あるだろうが、そのどれもが自分を大事にしているからだろう。
そう、大事にされているからこそ全部挿れてほしいなんて理不尽を振りかざすことができなかった。自分の中で欲を曝け出せなんて――。
「きもち、ぃい……」
ゆるゆると腰を動かし、指の腹で乳頭を擦ったり転がしたり。
ネージュとレイケネスに比べれば子どもの遊びの延長程度でしかない。
「レウ、キスしたい」
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少しでも近くにいてほしくて。
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