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御曹司編
4.素敵なバカンスを
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ようやく二人部屋にも慣れてきた頃にシトラスの体験入隊が終わった。
最後まで面倒を掛けるシトラスの荷物を、たまたま休みだったエディスは一緒に片してやる。
途中でどうやって入ってきたのかシルクまで来て、あまりにも騒ぐので付近の住民にエディスが謝りに行った。
ついでに下まで運んでくれと言うので怒りながらも両手に抱えていく。
――全く、この二人といると俺ばかり迷惑を掛けられている気がする。こんなことを思うのも今だけだろうな、と笑みさえ零れそうだった。それくらいには悪くない気分だ。
「よお、エディス!」
一階に下りると、他に誰もいないエントランスに無造作に置かれているソファーにミシアが座って新聞を読んでいた。エディスたちはいると思っていなかった人物の登場に目を丸くさせる。
「あー、走んなくていい。エディスだけこっち来な」
おいでおいでと手招きされ、今度はなんだと思わず身構えてしまう。だが、この上司に対する理解度が足りない二人に荷物はいいからと背を押され、行ってこいと笑顔で言われる。
チッと小さく舌を打って、座っているミシアの近くまで行く。のん気に新聞をたたんだミシアは隣の席をぽんぽんと叩く。促されるまま腰かけると、ミシアの方に引き寄せられる。
ぼすっと硬い胸板に顔が当たり、エディスは潰れた声を上げた。
「なんだよ!」
鼻を覆って見上げたエディスの手を外させ、頬を包み込まれる。呆けるエディスの顎を上げて額を当てる。いつも体温が低いエディスには、ミシアの体温がじんわりと移ってきて心地よく感じられた。
「少し前にお前を殴った奴なんだがな、」
「……おう、なにやったんだよ」
そろりと見上げたミシアは眉尻が下がった、甘やかすような笑顔を浮かべていた。
「故郷に帰るとさ」
受付のガラスに後頭部を突っ込む羽目になった原因の男は、軍兵器開発部に所属していた。
ロクに結果が出せない中、エディスが考案した”成長する心を持つアンドロイド”に似たような物を考えついたらしい。それを、先に発表されて鬱になって――エディスを見て己を律することができなくなったという。
その供述を聞いて呆れたが、同情できる部分もあった。
「……悪いことしたな」
「アイツとお前の努力は別個だ」
お前はいつも頑張ってくれてるだろと言って、慰めてくれる。
この上司のこういうところがエディスは好きで、苦手だ。突き放しては引き寄せる。自分が海の波にでもなったような気分になる。
「それに、明日から俺んとこは連休だしな」
突拍子のないことを言われたエディスは「は?」と口を開けて呆けた。
「あ、分かってないな。夏はまとまって休みをとるんだよ。他のとこは人数多いから何人かずつに分けるけど、俺のとこはお前らだけだからな」
聞いてねえよと眉間に皺を作ったエディスが呟くと、ミシアは「言い忘れてたかもな」と簡単に言ってくる。
「お前の部下もっといるだろ」
「なに言ってんだ、全部お前がスケジュール作って休ませただろ。アイツらには長期休み順々に取らせてるくせに、なんでお前は申請しなかったんだよ」
「だって義務じゃないだろ。稼げる内に稼がねえと」
「まあ、そう言うだろうと思った。だから今回は代わりに俺が申請しといたぞ」
休みなんてどうでもいいとばかりの態度を取るエディスに、ミシアは息を吐いた。
「まあ、そんなクソ馬鹿なとこが良くてお前にしたんだけどな」
どういうことだと腕を組んで首を傾げるエディスの後頭部に手を当て、ぽんぽんと叩く。
「お前、去年の正月も休まないで毎日来てただろ。アイツ夏も来てたなー、アホだな。これは他のとこ行ったら殺されんな、って思ってなー。大急ぎで大佐んなって、お前に希望出した」
軍師准尉またはその候補を部下に加えるには、大佐以上にならなければいけない。なってすぐ出されていたとは知らなかったエディスは恥ずかしくなり、俯いて腕で顔を囲って隠した。
「俺はお前が中佐の時に出してた」
「知ってる。上から希望来てるから早く功績上げろってせっつかれたしな」
そうだったそうだったと上からニヤニヤとした、生温い笑顔を送られたエディスは口を真一文字に結ぶ。
「相思相愛だったってワケだな、俺らは」
「キモイ。そうかもしれないな」
かもの部分を強調して言うエディスに、ミシアはふっと笑った。
「さてと。そろそろ行くか」
エディスの脇に手を差し込み、幼児を抱くように持ち上げられる。自分よりも大分高い目線にエディスはわっと声を上げ、ミシアにしがみついた。
「行くって、どこにだよ」
「んー、俺の家。ほれ、お前らも帰るぞ。シトラスも!」
いきなり声をかけられたシトラスは肩を震わせて驚いたが、シルクは大きな声を出して駆け寄ってくる。
「シルクは明日の朝また迎えに行くからな」
背中からミシアにくっついたシルクは「うん!」と笑って彼を見上げる。
「皆で買い物行くぞー」
わしゃわしゃと荒っぽくシルクの頭を撫でたミシアはエディスを片腕に抱き変え、そのままシルクの手を握った。それからシトラスを振り返り、「ほら、お前も来い」と呼びかけた。シトラスはおずおずとミシアたちの元に歩み寄ってくる。
「ミシア?」
エディスがなんだ? どういうことだなんだ? と不安を滲ませた声を出す。含まれた気持ちを汲み取ったミシアは穏やかに笑いかけた。
「休み三日間だけお前らのお父さんやってやるよ」
エディスは口をぎゅっと閉じ、恥ずかしさから頬を淡く染めた。
「……う、うん」
記憶に残っている母親もどきの女は、自分を産み落とした人ではなかった。
父親と顔を合わせたことはあるが、正しく理解して息子だと気付いてくれさえしなかった。
エディスは、両親という存在の人からの愛情を感じたことがない。
「ありがとう、ミシア」
そんな少年に対して、その言葉は嬉しく――そして虚しいと感じるものだった。
「ほら、早く用意してこい」
ぽんと背中を叩いて床に下ろされたエディスは笑顔で返し、走っていく。
鍵を開けて自分にあてがわれた部屋に入り、すぐ横にあるスイッチを押して電灯を点けた。
右側にこじんまりとしたデスクと、ステンレス製の本棚が、左側にベッドとクローゼットがあるだけの簡素な部屋が照らされだす。
軍に入ってすぐに一人部屋に入ったエディスだったが、一向に物が増える様子はない。たまの休みも鍛練か魔法の研究ばかりをしていて、遊びや買い物に出ることはほぼない。出たとしても、研究用の本が増えるだけだ。
昨日まではあったシトラスの荷物もなくなって、がらんどうだ。
デスクの隣に黒くて大きな鞄を置き、抱えてきた書類はデスクの引き出しの中に入れて厳重に鍵をかけた。
クローゼットから服を取り出してベッドの上に放り投げる。軍服を脱いでハンガーにかけ、カーテンレールに吊るす。そして、取り出した黒の上下を羽織った。
シルバーチェーンのついた黒い財布をスラックスのポケットに差し込み、部屋を出る。鍵をかけてから宿舎の玄関へと急ごうと階段を駆け下りていると、下から上がってきた誰かにぶつかった。
「……アンタか」
危うく後ろに倒れるところだったエディスの腕と腰を掴んで支えた人物は、レウだった。
ごめんと言うと、額を弾いて「走るな」と注意をされる。
年上ぶりやがってと思っていると、しげしげと見つめられていることに気が付いて首を傾げた。なんだ? と訊ねると、我に返ったようなレウは「アンタにしては珍しく、軍服じゃないんだな」と理由を口にしてから咳ばらいをする。
「ちゃんと休暇取るんだな」
「そういうお前は取らないのか? 実家に帰ったりとか」
ハッと鼻で嗤ったレウは「今更。帰らねえよ」と言い切った。
「家族仲が悪いのか」
「い~や、別に。兄貴とは仲良いとは言わねえけどな」
この年で故郷が恋しいってのは思わないもんなんだよと言われるが、故郷や家族というものを持たないエディスには分からない。そんなものかと思うだけだ。
「じゃあレウもこの近くにいるのか。どっかで会ったりしてな」
「その時は子どものお守りをさせないでくれよ」
いつ俺がお守りをさせたんだよと言い返したい気持ちを抑えて、乾いた笑い声を出す。
この部下は一つ言い返すと二つも三つも言い返してくるのだ。口うるせえんだよなあとひくつきそうになる口端に力を籠めていると、レウの腕が伸びてくる。
後ろ首を大きな手で包まれ、ちゅっと小さな音を立てて口の近くになにかが触れた。それが唇であることに気付いたのは、レウの森のような香水の匂いが離れていってからだった。
口を薄く開けて触れられたところに手を当てて突っ立っている横を、レウが通り過ぎていく。
「精々、素敵なバカンスを」
ナンパにはご注意と嫌味を忘れず、小ばかにしたような笑い声も残して去っていったレウにエディスは体を震わせる。
小さい頃にドゥルースとしたのとも違う、だけど南の海でしたのとも違う。弄んでいたような、そんな感触だったのに胸がざわつく。座り込んだエディスは顔を腕に伏せて目を閉じる。
真夏の駅のホーム、帽子に隠された二人のキスが瞼の裏に浮かんで――どうして思い出すのだと、顔が熱くなっていく。
心配したミシアが迎えに来るまで、エディスはそうして階段にしゃがんでいたのだった。
最後まで面倒を掛けるシトラスの荷物を、たまたま休みだったエディスは一緒に片してやる。
途中でどうやって入ってきたのかシルクまで来て、あまりにも騒ぐので付近の住民にエディスが謝りに行った。
ついでに下まで運んでくれと言うので怒りながらも両手に抱えていく。
――全く、この二人といると俺ばかり迷惑を掛けられている気がする。こんなことを思うのも今だけだろうな、と笑みさえ零れそうだった。それくらいには悪くない気分だ。
「よお、エディス!」
一階に下りると、他に誰もいないエントランスに無造作に置かれているソファーにミシアが座って新聞を読んでいた。エディスたちはいると思っていなかった人物の登場に目を丸くさせる。
「あー、走んなくていい。エディスだけこっち来な」
おいでおいでと手招きされ、今度はなんだと思わず身構えてしまう。だが、この上司に対する理解度が足りない二人に荷物はいいからと背を押され、行ってこいと笑顔で言われる。
チッと小さく舌を打って、座っているミシアの近くまで行く。のん気に新聞をたたんだミシアは隣の席をぽんぽんと叩く。促されるまま腰かけると、ミシアの方に引き寄せられる。
ぼすっと硬い胸板に顔が当たり、エディスは潰れた声を上げた。
「なんだよ!」
鼻を覆って見上げたエディスの手を外させ、頬を包み込まれる。呆けるエディスの顎を上げて額を当てる。いつも体温が低いエディスには、ミシアの体温がじんわりと移ってきて心地よく感じられた。
「少し前にお前を殴った奴なんだがな、」
「……おう、なにやったんだよ」
そろりと見上げたミシアは眉尻が下がった、甘やかすような笑顔を浮かべていた。
「故郷に帰るとさ」
受付のガラスに後頭部を突っ込む羽目になった原因の男は、軍兵器開発部に所属していた。
ロクに結果が出せない中、エディスが考案した”成長する心を持つアンドロイド”に似たような物を考えついたらしい。それを、先に発表されて鬱になって――エディスを見て己を律することができなくなったという。
その供述を聞いて呆れたが、同情できる部分もあった。
「……悪いことしたな」
「アイツとお前の努力は別個だ」
お前はいつも頑張ってくれてるだろと言って、慰めてくれる。
この上司のこういうところがエディスは好きで、苦手だ。突き放しては引き寄せる。自分が海の波にでもなったような気分になる。
「それに、明日から俺んとこは連休だしな」
突拍子のないことを言われたエディスは「は?」と口を開けて呆けた。
「あ、分かってないな。夏はまとまって休みをとるんだよ。他のとこは人数多いから何人かずつに分けるけど、俺のとこはお前らだけだからな」
聞いてねえよと眉間に皺を作ったエディスが呟くと、ミシアは「言い忘れてたかもな」と簡単に言ってくる。
「お前の部下もっといるだろ」
「なに言ってんだ、全部お前がスケジュール作って休ませただろ。アイツらには長期休み順々に取らせてるくせに、なんでお前は申請しなかったんだよ」
「だって義務じゃないだろ。稼げる内に稼がねえと」
「まあ、そう言うだろうと思った。だから今回は代わりに俺が申請しといたぞ」
休みなんてどうでもいいとばかりの態度を取るエディスに、ミシアは息を吐いた。
「まあ、そんなクソ馬鹿なとこが良くてお前にしたんだけどな」
どういうことだと腕を組んで首を傾げるエディスの後頭部に手を当て、ぽんぽんと叩く。
「お前、去年の正月も休まないで毎日来てただろ。アイツ夏も来てたなー、アホだな。これは他のとこ行ったら殺されんな、って思ってなー。大急ぎで大佐んなって、お前に希望出した」
軍師准尉またはその候補を部下に加えるには、大佐以上にならなければいけない。なってすぐ出されていたとは知らなかったエディスは恥ずかしくなり、俯いて腕で顔を囲って隠した。
「俺はお前が中佐の時に出してた」
「知ってる。上から希望来てるから早く功績上げろってせっつかれたしな」
そうだったそうだったと上からニヤニヤとした、生温い笑顔を送られたエディスは口を真一文字に結ぶ。
「相思相愛だったってワケだな、俺らは」
「キモイ。そうかもしれないな」
かもの部分を強調して言うエディスに、ミシアはふっと笑った。
「さてと。そろそろ行くか」
エディスの脇に手を差し込み、幼児を抱くように持ち上げられる。自分よりも大分高い目線にエディスはわっと声を上げ、ミシアにしがみついた。
「行くって、どこにだよ」
「んー、俺の家。ほれ、お前らも帰るぞ。シトラスも!」
いきなり声をかけられたシトラスは肩を震わせて驚いたが、シルクは大きな声を出して駆け寄ってくる。
「シルクは明日の朝また迎えに行くからな」
背中からミシアにくっついたシルクは「うん!」と笑って彼を見上げる。
「皆で買い物行くぞー」
わしゃわしゃと荒っぽくシルクの頭を撫でたミシアはエディスを片腕に抱き変え、そのままシルクの手を握った。それからシトラスを振り返り、「ほら、お前も来い」と呼びかけた。シトラスはおずおずとミシアたちの元に歩み寄ってくる。
「ミシア?」
エディスがなんだ? どういうことだなんだ? と不安を滲ませた声を出す。含まれた気持ちを汲み取ったミシアは穏やかに笑いかけた。
「休み三日間だけお前らのお父さんやってやるよ」
エディスは口をぎゅっと閉じ、恥ずかしさから頬を淡く染めた。
「……う、うん」
記憶に残っている母親もどきの女は、自分を産み落とした人ではなかった。
父親と顔を合わせたことはあるが、正しく理解して息子だと気付いてくれさえしなかった。
エディスは、両親という存在の人からの愛情を感じたことがない。
「ありがとう、ミシア」
そんな少年に対して、その言葉は嬉しく――そして虚しいと感じるものだった。
「ほら、早く用意してこい」
ぽんと背中を叩いて床に下ろされたエディスは笑顔で返し、走っていく。
鍵を開けて自分にあてがわれた部屋に入り、すぐ横にあるスイッチを押して電灯を点けた。
右側にこじんまりとしたデスクと、ステンレス製の本棚が、左側にベッドとクローゼットがあるだけの簡素な部屋が照らされだす。
軍に入ってすぐに一人部屋に入ったエディスだったが、一向に物が増える様子はない。たまの休みも鍛練か魔法の研究ばかりをしていて、遊びや買い物に出ることはほぼない。出たとしても、研究用の本が増えるだけだ。
昨日まではあったシトラスの荷物もなくなって、がらんどうだ。
デスクの隣に黒くて大きな鞄を置き、抱えてきた書類はデスクの引き出しの中に入れて厳重に鍵をかけた。
クローゼットから服を取り出してベッドの上に放り投げる。軍服を脱いでハンガーにかけ、カーテンレールに吊るす。そして、取り出した黒の上下を羽織った。
シルバーチェーンのついた黒い財布をスラックスのポケットに差し込み、部屋を出る。鍵をかけてから宿舎の玄関へと急ごうと階段を駆け下りていると、下から上がってきた誰かにぶつかった。
「……アンタか」
危うく後ろに倒れるところだったエディスの腕と腰を掴んで支えた人物は、レウだった。
ごめんと言うと、額を弾いて「走るな」と注意をされる。
年上ぶりやがってと思っていると、しげしげと見つめられていることに気が付いて首を傾げた。なんだ? と訊ねると、我に返ったようなレウは「アンタにしては珍しく、軍服じゃないんだな」と理由を口にしてから咳ばらいをする。
「ちゃんと休暇取るんだな」
「そういうお前は取らないのか? 実家に帰ったりとか」
ハッと鼻で嗤ったレウは「今更。帰らねえよ」と言い切った。
「家族仲が悪いのか」
「い~や、別に。兄貴とは仲良いとは言わねえけどな」
この年で故郷が恋しいってのは思わないもんなんだよと言われるが、故郷や家族というものを持たないエディスには分からない。そんなものかと思うだけだ。
「じゃあレウもこの近くにいるのか。どっかで会ったりしてな」
「その時は子どものお守りをさせないでくれよ」
いつ俺がお守りをさせたんだよと言い返したい気持ちを抑えて、乾いた笑い声を出す。
この部下は一つ言い返すと二つも三つも言い返してくるのだ。口うるせえんだよなあとひくつきそうになる口端に力を籠めていると、レウの腕が伸びてくる。
後ろ首を大きな手で包まれ、ちゅっと小さな音を立てて口の近くになにかが触れた。それが唇であることに気付いたのは、レウの森のような香水の匂いが離れていってからだった。
口を薄く開けて触れられたところに手を当てて突っ立っている横を、レウが通り過ぎていく。
「精々、素敵なバカンスを」
ナンパにはご注意と嫌味を忘れず、小ばかにしたような笑い声も残して去っていったレウにエディスは体を震わせる。
小さい頃にドゥルースとしたのとも違う、だけど南の海でしたのとも違う。弄んでいたような、そんな感触だったのに胸がざわつく。座り込んだエディスは顔を腕に伏せて目を閉じる。
真夏の駅のホーム、帽子に隠された二人のキスが瞼の裏に浮かんで――どうして思い出すのだと、顔が熱くなっていく。
心配したミシアが迎えに来るまで、エディスはそうして階段にしゃがんでいたのだった。
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