新しい家族は保護犬きーちゃん

ゆきむらさり

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保護犬ちゃん・譲渡編

9話 心情の落差

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行きは良い良い、帰りは……そんな童謡? が頭に流れる。

保護犬ちゃとの対面前は、「あの子がウチの子になるのかも~♬」と意気揚々と声も弾んでいた私。帰りは少々意気消沈。明らかな落胆ぶり。

ウチの子にはならないかも……と気持ちが沈む沈む。

誰かにとっては些細な事でも私にとっては重大。一目惚れした新しい家族が持てるかどうかの瀬戸際。

「他にも引き取りたいと申し出る家族がいるなら、ウチで引き取れるかは分からないよね? 選ばれる自信もあるかどうかもわからない……」

帰りの車の中では、運転席に座る旦那様へと自然と弱音を吐く。

保護団体のお姉さんが何を見て、何をもって譲渡先を決めるかは彼女にしか分からない。しかも、今日の私達との面談の様子を他の保護団体の職員も交えて話し合うらしい。

(それって保護団体の方全員の総意がないと駄目っていうこと? やっぱりそうだよね。譲渡先については、保護犬ちゃんの人生がかかっているから慎重にもなるよね。そうそう甘くはないよね……)

保護犬ちゃんにとってのより良い譲渡先を選ぶのである。当たり前のことだけど、そう簡単にはいかない事に憂慮する私がいたり。だから、連絡が来ることをひたすら祈るしかない。

いつも思う事がある。それは私の座右の銘のようなもの。

「ご縁があれば必ず繋がるし、ご縁が無ければそれまでのこと……」

縁とはそういうものだ。

保護団体のお姉さんからの連絡が無ければ、ご縁がなかっただけのこと。逆も然りだ。だから、もしもの話。運良くご縁があれば、はきっと

そう信じたい。

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