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王城編
9.賑わう露店と田舎娘の提案
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夕暮れ時、光王城の裏門を一台の輿車が密かに通る。この時間になったのは宝玉の寄り道が原因。
本来なら、もう少し早めに王城入りするはずが、王都入りした途端に、田舎とは比べものにならない人の多さと活気に仰天する宝玉が、まさかのおねだり。
くっきり二重の黒曜石の瞳を爛々と輝かせ、輿車から外を覗き、歓喜の声を上げる始末。
「うわぁーーっ! 美味しそうな食べ物がいっぱーい!」
露店で売られている様々な食べ物に心を奪われたのだ。
「炫様! 炫様! アレは! あの赤い玉の付いている串は何ですか? そこら中で売られています。まるで私を誘っているかのようです! 美味しそうー……」
「ああっ……あれか? あれは果物を飴で包んだ庶民の菓子だ。サンザシ飴だが、そう珍しい物ではない。よく売られている物だが……うん? 何だ、その顔は? 宝玉はあれが食べたいのか?」
高貴な人の言葉に、こくこくと何度も頷く宝玉。
えへへぇ……と笑みを浮かべ、食べたい気持ちを顔中に溢れさせている。
「可愛いやつ……」と痘痕も靨な高貴な貴人も大概。
挙句、黒曜石の瞳をいっそう輝かせ、「ぜひ食べたいです! 一生のお願いです!」とおねだりのポーズまでしてみせる。
この先、一生のお願いが何度もありそうだな……と苦笑する高貴な貴人。
おそらく、この顔に「ノー」と言える者はいない。
おかげで脇道に輿車を停めさせる高貴な貴人は、宝玉を伴い自らが降り立ち、共に露店を巡るという……普段ではあり得ない行動に出る。
もし、嫉妬深い他の後宮妃がこの事を知ったら、新参者の宝玉は間違いなく袋叩きにされそうだ。
だが、これも皇帝・王炫が見初めた宝玉だからこその特別待遇だから仕方がない。
惚れた者負け。
惚れさせた者勝ち。
◇
高貴な貴人は、護衛官の李暁明と輿車を先導する人夫には待機を命じる。そうした中でも、近臣の張武偉だけが付き従おうと後ろに控える。
だが、高貴な貴人は己の近臣にすら「待った」をかける。
「武偉……少し離れて歩け。おまえがいては目立つ」
「そうは仰られますが……いついかなる時も主君をお護りするのが私の務めでございます。この出で立ちが目立つと仰せなら鎧はこのように外衣で覆いましょう。ですが、一番に目立っておられるのは我が主では?」
チラリと主君を見る近臣の張武偉。
いくらお忍び姿とはいえ、長身な上に溢れ出る高貴さは隠しようがない。おかげで自然と人々が道を開ける。
だが、不遜な笑みを見せる高貴な人物。
「誰も思うまい。このような所に皇帝がいるとはな……さぁ、宝玉、何が欲しい。なんでも買ってやろう」
「ありがとうございます! 炫様!」
おかげで、あちこちと買い食いに走る宝玉。飴や団子が気に入ったようだ。植物由来の甘味料だとしても田舎では贅沢品。
「ここでは当たり前のように出回っているだね。凄いなぁ」
「宝玉様……皇帝陛下のお膝元である王都は多くの民が住んでおります。おかげで行商人も多く、人の往来も激しい。地方とはまた違い、特に賑わっておりますから露店も品々も多いのでございましょう」
真面目な顔で近臣の張武偉が説明する。
ただ、両手には団子を何本も持たされているせいか、その姿からはとても歴戦の猛者とは思えない。
「フッ……武偉も宝玉にかかれば庶民と何ら変わらないな」
「ご冗談を。我が主こそ両手に飴細工とは……後世への良い語り草になりましょう。ふふっ、よくお似合いでございます。まるで商家の若君のようではございませんか?」
高貴な身分の貴人二人に荷物持ちをさせる宝玉は、そんな二人のやりとりなどそっちのけで驚くことばかり。
でも、食べる。そして食べられることに感謝する。
さらにいえば、貴族の間では当たり前のように食されている砂糖菓子は贅沢品。もっといえば蜂蜜は超高級品だったりする。
◇
「宝玉……もう気が済んだか? 日暮前には王城へと戻る」
「ええーっ! もっと堪能したいのに!」
少し不満げな宝玉。
後宮に入宮してしまえば外へは出られない。露店での食べ歩きは夢のまた夢。そこで宝玉の頭の中には余計な雑念が。
ーー行くことができないなら、〈後宮〉に露店を作るとか? 来てもらうのはどうなんだろう? 月に一度くらい。
だが、なにしろお天子様が住まう王城内。警備の観点から考えれば、そう容易ではないことも確か。おそらくは難しい。
ただ、のちに宝玉は、〈後宮〉に露店を招き入れる以上のことをやってしまうのだから、田舎娘だからといって侮れない。
それもおいおい。
◇
「まだ全てを回り切れていないのに……それに向こうには、まだまだ美味しそうな食べ物が色々とありますよ?」
かなり残念そう。
それにしてもよく食べる宝玉。
「そう思うと……一か所に食べ物屋さんが集まっていれば、いっぺんに回れるのにね?」
「ふふっ……宝玉様らしい。でも……」
思案顔の近臣の張武偉。
「それは案外良い考えかもしれませんね、宝玉様」
名案ですね……と付け加える。
「食なら食の露店で軒を連ねれば、容易に食べ比べもできます。それにより相乗効果も期待できるかもしれません。提案してみる価値はありますね。ただ、露店とはいえ場所を動かすことには、難色を示す店主たちもいるかもしれませんね」
「それなら月に一度の割合で露店市をやるのは? 評判が良ければ定着させて名物にするの。賛同してくれた露店の人たちだけでやるの。それにね……」
嬉しそうに続ける宝玉は、団子屋さんの店子の少女が付けていた髪飾りが目を引いたらしい。
「その子にね、『綺麗だね』って言ったら、もっと先にあるお店で買ったらしいの。それでね、思ったのが……」
まだ、話すらしい。
宝玉が言うには、互いの店のイチオシの品物を身に付ければ「あのお店の品物です」と宣伝にもなるし、それこそ持ちつ持たれつの相乗効果が生まれる可能性も。
それを黙って聞いている高貴な貴人は楽しそうだ。宝玉が楽しいなら彼も嬉しいらしい。
近臣の張武偉に至っても「あなたは本当に聡いお方ですね」と、こちらも嬉しそうに宝玉を見る。
ようやく話し終えた宝玉。満足げな様子が高貴な貴人の心も満たす。しまいに宝玉の頭をポンポンと軽く撫でる。
「都入りして早々に楽しそうだな、宝玉。おまえの才は素晴らしい。だが、またにしよう。宝玉……おまえには本来の後宮妃という務めが待っている」
「あっ! そうでした!」
宝玉らしい……と二人の貴人が笑う。
本来なら、もう少し早めに王城入りするはずが、王都入りした途端に、田舎とは比べものにならない人の多さと活気に仰天する宝玉が、まさかのおねだり。
くっきり二重の黒曜石の瞳を爛々と輝かせ、輿車から外を覗き、歓喜の声を上げる始末。
「うわぁーーっ! 美味しそうな食べ物がいっぱーい!」
露店で売られている様々な食べ物に心を奪われたのだ。
「炫様! 炫様! アレは! あの赤い玉の付いている串は何ですか? そこら中で売られています。まるで私を誘っているかのようです! 美味しそうー……」
「ああっ……あれか? あれは果物を飴で包んだ庶民の菓子だ。サンザシ飴だが、そう珍しい物ではない。よく売られている物だが……うん? 何だ、その顔は? 宝玉はあれが食べたいのか?」
高貴な人の言葉に、こくこくと何度も頷く宝玉。
えへへぇ……と笑みを浮かべ、食べたい気持ちを顔中に溢れさせている。
「可愛いやつ……」と痘痕も靨な高貴な貴人も大概。
挙句、黒曜石の瞳をいっそう輝かせ、「ぜひ食べたいです! 一生のお願いです!」とおねだりのポーズまでしてみせる。
この先、一生のお願いが何度もありそうだな……と苦笑する高貴な貴人。
おそらく、この顔に「ノー」と言える者はいない。
おかげで脇道に輿車を停めさせる高貴な貴人は、宝玉を伴い自らが降り立ち、共に露店を巡るという……普段ではあり得ない行動に出る。
もし、嫉妬深い他の後宮妃がこの事を知ったら、新参者の宝玉は間違いなく袋叩きにされそうだ。
だが、これも皇帝・王炫が見初めた宝玉だからこその特別待遇だから仕方がない。
惚れた者負け。
惚れさせた者勝ち。
◇
高貴な貴人は、護衛官の李暁明と輿車を先導する人夫には待機を命じる。そうした中でも、近臣の張武偉だけが付き従おうと後ろに控える。
だが、高貴な貴人は己の近臣にすら「待った」をかける。
「武偉……少し離れて歩け。おまえがいては目立つ」
「そうは仰られますが……いついかなる時も主君をお護りするのが私の務めでございます。この出で立ちが目立つと仰せなら鎧はこのように外衣で覆いましょう。ですが、一番に目立っておられるのは我が主では?」
チラリと主君を見る近臣の張武偉。
いくらお忍び姿とはいえ、長身な上に溢れ出る高貴さは隠しようがない。おかげで自然と人々が道を開ける。
だが、不遜な笑みを見せる高貴な人物。
「誰も思うまい。このような所に皇帝がいるとはな……さぁ、宝玉、何が欲しい。なんでも買ってやろう」
「ありがとうございます! 炫様!」
おかげで、あちこちと買い食いに走る宝玉。飴や団子が気に入ったようだ。植物由来の甘味料だとしても田舎では贅沢品。
「ここでは当たり前のように出回っているだね。凄いなぁ」
「宝玉様……皇帝陛下のお膝元である王都は多くの民が住んでおります。おかげで行商人も多く、人の往来も激しい。地方とはまた違い、特に賑わっておりますから露店も品々も多いのでございましょう」
真面目な顔で近臣の張武偉が説明する。
ただ、両手には団子を何本も持たされているせいか、その姿からはとても歴戦の猛者とは思えない。
「フッ……武偉も宝玉にかかれば庶民と何ら変わらないな」
「ご冗談を。我が主こそ両手に飴細工とは……後世への良い語り草になりましょう。ふふっ、よくお似合いでございます。まるで商家の若君のようではございませんか?」
高貴な身分の貴人二人に荷物持ちをさせる宝玉は、そんな二人のやりとりなどそっちのけで驚くことばかり。
でも、食べる。そして食べられることに感謝する。
さらにいえば、貴族の間では当たり前のように食されている砂糖菓子は贅沢品。もっといえば蜂蜜は超高級品だったりする。
◇
「宝玉……もう気が済んだか? 日暮前には王城へと戻る」
「ええーっ! もっと堪能したいのに!」
少し不満げな宝玉。
後宮に入宮してしまえば外へは出られない。露店での食べ歩きは夢のまた夢。そこで宝玉の頭の中には余計な雑念が。
ーー行くことができないなら、〈後宮〉に露店を作るとか? 来てもらうのはどうなんだろう? 月に一度くらい。
だが、なにしろお天子様が住まう王城内。警備の観点から考えれば、そう容易ではないことも確か。おそらくは難しい。
ただ、のちに宝玉は、〈後宮〉に露店を招き入れる以上のことをやってしまうのだから、田舎娘だからといって侮れない。
それもおいおい。
◇
「まだ全てを回り切れていないのに……それに向こうには、まだまだ美味しそうな食べ物が色々とありますよ?」
かなり残念そう。
それにしてもよく食べる宝玉。
「そう思うと……一か所に食べ物屋さんが集まっていれば、いっぺんに回れるのにね?」
「ふふっ……宝玉様らしい。でも……」
思案顔の近臣の張武偉。
「それは案外良い考えかもしれませんね、宝玉様」
名案ですね……と付け加える。
「食なら食の露店で軒を連ねれば、容易に食べ比べもできます。それにより相乗効果も期待できるかもしれません。提案してみる価値はありますね。ただ、露店とはいえ場所を動かすことには、難色を示す店主たちもいるかもしれませんね」
「それなら月に一度の割合で露店市をやるのは? 評判が良ければ定着させて名物にするの。賛同してくれた露店の人たちだけでやるの。それにね……」
嬉しそうに続ける宝玉は、団子屋さんの店子の少女が付けていた髪飾りが目を引いたらしい。
「その子にね、『綺麗だね』って言ったら、もっと先にあるお店で買ったらしいの。それでね、思ったのが……」
まだ、話すらしい。
宝玉が言うには、互いの店のイチオシの品物を身に付ければ「あのお店の品物です」と宣伝にもなるし、それこそ持ちつ持たれつの相乗効果が生まれる可能性も。
それを黙って聞いている高貴な貴人は楽しそうだ。宝玉が楽しいなら彼も嬉しいらしい。
近臣の張武偉に至っても「あなたは本当に聡いお方ですね」と、こちらも嬉しそうに宝玉を見る。
ようやく話し終えた宝玉。満足げな様子が高貴な貴人の心も満たす。しまいに宝玉の頭をポンポンと軽く撫でる。
「都入りして早々に楽しそうだな、宝玉。おまえの才は素晴らしい。だが、またにしよう。宝玉……おまえには本来の後宮妃という務めが待っている」
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宝玉らしい……と二人の貴人が笑う。
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