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後宮妃・二の妃と林家編①
29.溺愛と友情と蒸し菓子と願い
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林家の当主の野望も正妻の企みもさておき。
宝玉には彼らの私情などは知ったこっちゃない。〈後宮〉に入宮してからの彼女は、実に充実した日々を謳歌している。
後宮妃・麗香をはじめ、小間使いの小鈴に侍女の青鈴、それに“三の妃”という同世代の女友達までできたのだ。
彼女とは年齢が近いこともわかった。
あまりの嬉しさに、皇帝・王炫に報告までする宝玉は、はたから見てもかなり浮き足立っている。
「炫様っ、炫様ー! 聞いてください! 宝玉には初めてのお友達なのです! しかも年も近く、宝玉は同世代の友達は初めてなのです。それが嬉しいのです! 分かりますか?」
「宝玉、余は違うのか?」
そう聞きながらも「旦那様です」という言葉を心待ちにする皇帝・王炫。“三の妃”に対抗心と妬み心を燃やすあたり、少々大人げない。
ーー余は女でも、ましてや友達でもない。さあ、何と答える宝玉? 夫と言うか?
「うーん……炫様は友達にはなりません。さすがに皇帝陛下を友達扱いしては不敬に当たることぐらい分かります。しいて言えば、優しい“お兄様”みたいな感じでしょうか?」
「宝玉……おまえは忘れているようだが、いずれ名実とともに余の妃になる身だ。兄ではなく夫になるのだが……これでは先が思いやられる。男女の睦み事にも疎く、まだまだ子どものようだ」
小さく吐息をつく皇帝・王炫だが、それも含めて「愛おしい」と思っているのだから仕方がない。
次の瞬間には、己の胸へと宝玉を抱き寄せた。小柄なせいで皇帝・王炫の腕の中へとすっぽりと入る宝玉に庇護欲が増す。
「おまえは余の宝だ。可愛い宝玉……おまえを召す日が待ち遠しい」
「……炫様?」
見上げる宝玉の額へと優しく口づけると、いつものように顔を赤らめる純真純朴な宝玉がいる。
「兄ならこのようなことはしない。それに兄と言うなら、なぜ、それほどまでに顔を赤らめる?」
「そっ、それは……だって、炫様があまりにもお綺麗だから心臓がドキドキしてしまうのです」
ぷくっ……と笑う近衛の李暁明。皇帝・王炫に睨まれ、即座に口を噤む。
「宝玉様相手では……我が君は前途多難ですね」
近臣の張武偉は苦笑しながらも表情は柔らかい。
◇
以前は、宝玉を敵視していた“三の妃”。だが、今の二人は友情を築き、仲がいい。よくつるんでは畑仕事にも繰り出している。
人の縁はどこで繋がるか分からない。だから面白い。
まさしく合縁奇縁。
おまけに互いを名前で呼び合う間柄にまで発展している。一度友情が芽生えれば、深まるのはあっという間のようだ。
「宝玉様~!」
「美玉ちゃん!」
そして仲良く、今日も並んで土いじり。
◇
“三の妃”の日常はガラリと変わった。良い方向へ。
そんな日々に感謝する“三の妃“だが、変わらない人たちもいる。むしろ、毎日〈冷宮〉へと通う“三の妃”である自分を奇異の目で見る他の後宮妃たち。今の彼女はそれを気にしていない。
――人は人。自分は自分。
そう思えば妬むこともない。腹も立たない。
自分を認めてくれる友達もできたのだ。おかげで他の後宮妃とは一線を引いている“三の妃”がいる。
ただ、時折感じる冷たい視線。
それが義姉である“二の妃”のものであることは察している“三の妃”は、ただ一礼をするのみ。
これまで以上に冷めた眼差しを向けてくる義姉は、今では義妹の“三の妃”に挨拶さえしない。
その“二の妃”。
陰では機を見据えてはいるから恐ろしい。
◇
友情は土いじりから育まれる。
自然は心を癒やす。これぞまさに自然の治癒力。
ある時、すっかり打ち解けた宝玉へと自分の名前の由来を聞かせる“三の妃”。
「わぁ! 素敵な名前だね……!」
満面の笑みで称賛する宝玉。
後宮妃・”三の妃”の名前は、彼女の亡き母が名付けてくれたそうだ。
『可愛い私の娘……あなたは私の宝物なのよ。美しい宝玉。だから、あなたの名前は美玉よ』
その話を聞いた宝玉。
「“三の妃”様はお母様の愛情の賜物だったんだね。ちゃんと愛してくれる人がいたなら良かった! “三の妃”様はお母様に望まれて生まれてきたんだよ。一人でも愛してくれた人がいるなら幸せなことだよ。そのことには感謝しないとね」
これまでの自分の行いを恥じている“三の妃”は、今ではお礼さえも素直に述べることができる。
「ありがとう、宝玉様。あなた様と出会えたことが、今の私には最良の幸せです。心から感謝いたします」
「そんなふうに畏まらないでください。私こそ“三の妃”様とお友達になれて嬉しいです。私には、これまで友達と呼べる人はおりませんでした。独りぼっちではない今がとても幸せです」
えへへ、うふふ……と互いに褒め合い、気恥ずかしい二人。
自分も父母の宝物ゆえの『宝玉』という名。
これには親近感が湧く宝玉は、互いを名前で呼ぶことを提案してみる。
こくりとうなずく“三の妃”改め、後宮妃・美玉も嬉しそう。
人生何が起こるか分からないから面白い。
そんな後宮妃・美玉に「実はお願いがあるのですが……」と相談を持ちかけられた宝玉。
早速、その事で皇帝・王炫に文を出す。
◇
今の宝玉は〈皇后宮〉へと皇帝・王炫を呼び出し、棗の蒸し菓子と香草茶を振る舞っている最中。
宝玉から文をもらえば、すぐにでも参上する皇帝・王炫は、己の寵愛する宝玉を殊更に大切に思っているのだ。
「余の宝玉は聡く、美しい。これを愛さずにはいられない」
平然と宣うほどだから、その寵愛の深さが窺える。
「炫様……どうですか? 美味しいですか? 宝玉は炫様に食べてほしくて早朝から仕込み、愛情込めて作りました」
「ああっ、最高に美味い。お前も食べてみろ」
「ええっ! 良いんですか?! でも、炫様のためにお作りした棗の蒸し菓子ですよ?」
そうは言いながらも、いかにも食べたそうに喉を鳴らしている宝玉を見れば、皇帝・王炫の保護欲が湧く。
「お前は素直で可愛いやつだ」
ーー出たよ……甘々な皇帝陛下が!
近衛の李暁明が「目も当てられない」と視線を逸らしながらも聞き耳を立てたまま。お調子者の彼は懲りない。
ーー我が君は宝玉様を目の前にすると、どうやら皇帝としての威厳は吹き飛ぶらしい。ぷくくっ。
宝玉が〈後宮〉へと入宮して以来、己の主君の意外な一面に驚嘆する近衛の李暁明。そうは言いつつも嬉しいのも否めない。
ーー宝玉様がいるだけで場が明るくなります。まさに太陽なようなお方です!
密かに宝玉のファンだったりする近衛の李暁明。でも、それを声を大にして言えば、主君から睨まれるので絶対口にはしない。
――妬き心までお持ちになる皇帝陛下を、私はこれまで見たことがありません。わぁ! 貴重だ~!
近衛の李暁明は心の内でも騒がしく、やっぱりお調子者。
◇
実に和やかな茶席。
美しい器に盛られた棗の蒸し菓子を一つ手に取り、宝玉の口へと運ぶ皇帝・王炫がいる。溺愛ぶりが半端ない。
「宝玉……ほらっ、あーんだ」
給餌行為までするのだ。
怜悧な皇帝・王炫は、己の寵愛する宝玉限定で溺愛・甘々皇帝へと変わり果てるのだから、世の中何が起こるか分からない。
おまけに皇帝・王炫が差し出す棗の蒸し菓子を嬉しそうに食べる宝玉も、食べ物を前にすると恥ずかしさは吹き飛ぶらしい。
「宝玉、口の端に蒸し菓子が付いているぞ。どれ?」
次にはあり得ない行動にでる皇帝・王炫は、それを自らの指で取り、そのままパクリと口にする。
「目も当てられないですね」
近臣の張武偉が傍らに座る後宮妃・麗香へと告げる。
「ふふっ……仲が良いわよね。こうした時間も大切だわ。そうでしょう、武偉? 私はあなたがいるから嬉しいのよ」
こちらも平然と思ったことを口にする。
さすがは生まれながらの皇族。帝家の姉弟は堂々と思ったことを口にするようだ。
「……おまえは可愛いなぁ、宝玉」
美味しそうに棗の蒸し菓子を頬張る宝玉の頭を撫でながら、優しい声音でささやく皇帝・王炫。彼にはここが安らぎの場所。
ご機嫌な皇帝・王炫をチラリと見る宝玉は、思い切って告げる。
「炫様……実はお願いがあるのですが?」
「まぁ、そのような事だとは思っていたが……宝玉、願いとは何だ? おまえの頼みなら喜んで応じよう。何なりと申してみろ」
そして後宮妃・美玉からの相談事を口にする宝玉。
これが良い方向へと転がる。
宝玉には彼らの私情などは知ったこっちゃない。〈後宮〉に入宮してからの彼女は、実に充実した日々を謳歌している。
後宮妃・麗香をはじめ、小間使いの小鈴に侍女の青鈴、それに“三の妃”という同世代の女友達までできたのだ。
彼女とは年齢が近いこともわかった。
あまりの嬉しさに、皇帝・王炫に報告までする宝玉は、はたから見てもかなり浮き足立っている。
「炫様っ、炫様ー! 聞いてください! 宝玉には初めてのお友達なのです! しかも年も近く、宝玉は同世代の友達は初めてなのです。それが嬉しいのです! 分かりますか?」
「宝玉、余は違うのか?」
そう聞きながらも「旦那様です」という言葉を心待ちにする皇帝・王炫。“三の妃”に対抗心と妬み心を燃やすあたり、少々大人げない。
ーー余は女でも、ましてや友達でもない。さあ、何と答える宝玉? 夫と言うか?
「うーん……炫様は友達にはなりません。さすがに皇帝陛下を友達扱いしては不敬に当たることぐらい分かります。しいて言えば、優しい“お兄様”みたいな感じでしょうか?」
「宝玉……おまえは忘れているようだが、いずれ名実とともに余の妃になる身だ。兄ではなく夫になるのだが……これでは先が思いやられる。男女の睦み事にも疎く、まだまだ子どものようだ」
小さく吐息をつく皇帝・王炫だが、それも含めて「愛おしい」と思っているのだから仕方がない。
次の瞬間には、己の胸へと宝玉を抱き寄せた。小柄なせいで皇帝・王炫の腕の中へとすっぽりと入る宝玉に庇護欲が増す。
「おまえは余の宝だ。可愛い宝玉……おまえを召す日が待ち遠しい」
「……炫様?」
見上げる宝玉の額へと優しく口づけると、いつものように顔を赤らめる純真純朴な宝玉がいる。
「兄ならこのようなことはしない。それに兄と言うなら、なぜ、それほどまでに顔を赤らめる?」
「そっ、それは……だって、炫様があまりにもお綺麗だから心臓がドキドキしてしまうのです」
ぷくっ……と笑う近衛の李暁明。皇帝・王炫に睨まれ、即座に口を噤む。
「宝玉様相手では……我が君は前途多難ですね」
近臣の張武偉は苦笑しながらも表情は柔らかい。
◇
以前は、宝玉を敵視していた“三の妃”。だが、今の二人は友情を築き、仲がいい。よくつるんでは畑仕事にも繰り出している。
人の縁はどこで繋がるか分からない。だから面白い。
まさしく合縁奇縁。
おまけに互いを名前で呼び合う間柄にまで発展している。一度友情が芽生えれば、深まるのはあっという間のようだ。
「宝玉様~!」
「美玉ちゃん!」
そして仲良く、今日も並んで土いじり。
◇
“三の妃”の日常はガラリと変わった。良い方向へ。
そんな日々に感謝する“三の妃“だが、変わらない人たちもいる。むしろ、毎日〈冷宮〉へと通う“三の妃”である自分を奇異の目で見る他の後宮妃たち。今の彼女はそれを気にしていない。
――人は人。自分は自分。
そう思えば妬むこともない。腹も立たない。
自分を認めてくれる友達もできたのだ。おかげで他の後宮妃とは一線を引いている“三の妃”がいる。
ただ、時折感じる冷たい視線。
それが義姉である“二の妃”のものであることは察している“三の妃”は、ただ一礼をするのみ。
これまで以上に冷めた眼差しを向けてくる義姉は、今では義妹の“三の妃”に挨拶さえしない。
その“二の妃”。
陰では機を見据えてはいるから恐ろしい。
◇
友情は土いじりから育まれる。
自然は心を癒やす。これぞまさに自然の治癒力。
ある時、すっかり打ち解けた宝玉へと自分の名前の由来を聞かせる“三の妃”。
「わぁ! 素敵な名前だね……!」
満面の笑みで称賛する宝玉。
後宮妃・”三の妃”の名前は、彼女の亡き母が名付けてくれたそうだ。
『可愛い私の娘……あなたは私の宝物なのよ。美しい宝玉。だから、あなたの名前は美玉よ』
その話を聞いた宝玉。
「“三の妃”様はお母様の愛情の賜物だったんだね。ちゃんと愛してくれる人がいたなら良かった! “三の妃”様はお母様に望まれて生まれてきたんだよ。一人でも愛してくれた人がいるなら幸せなことだよ。そのことには感謝しないとね」
これまでの自分の行いを恥じている“三の妃”は、今ではお礼さえも素直に述べることができる。
「ありがとう、宝玉様。あなた様と出会えたことが、今の私には最良の幸せです。心から感謝いたします」
「そんなふうに畏まらないでください。私こそ“三の妃”様とお友達になれて嬉しいです。私には、これまで友達と呼べる人はおりませんでした。独りぼっちではない今がとても幸せです」
えへへ、うふふ……と互いに褒め合い、気恥ずかしい二人。
自分も父母の宝物ゆえの『宝玉』という名。
これには親近感が湧く宝玉は、互いを名前で呼ぶことを提案してみる。
こくりとうなずく“三の妃”改め、後宮妃・美玉も嬉しそう。
人生何が起こるか分からないから面白い。
そんな後宮妃・美玉に「実はお願いがあるのですが……」と相談を持ちかけられた宝玉。
早速、その事で皇帝・王炫に文を出す。
◇
今の宝玉は〈皇后宮〉へと皇帝・王炫を呼び出し、棗の蒸し菓子と香草茶を振る舞っている最中。
宝玉から文をもらえば、すぐにでも参上する皇帝・王炫は、己の寵愛する宝玉を殊更に大切に思っているのだ。
「余の宝玉は聡く、美しい。これを愛さずにはいられない」
平然と宣うほどだから、その寵愛の深さが窺える。
「炫様……どうですか? 美味しいですか? 宝玉は炫様に食べてほしくて早朝から仕込み、愛情込めて作りました」
「ああっ、最高に美味い。お前も食べてみろ」
「ええっ! 良いんですか?! でも、炫様のためにお作りした棗の蒸し菓子ですよ?」
そうは言いながらも、いかにも食べたそうに喉を鳴らしている宝玉を見れば、皇帝・王炫の保護欲が湧く。
「お前は素直で可愛いやつだ」
ーー出たよ……甘々な皇帝陛下が!
近衛の李暁明が「目も当てられない」と視線を逸らしながらも聞き耳を立てたまま。お調子者の彼は懲りない。
ーー我が君は宝玉様を目の前にすると、どうやら皇帝としての威厳は吹き飛ぶらしい。ぷくくっ。
宝玉が〈後宮〉へと入宮して以来、己の主君の意外な一面に驚嘆する近衛の李暁明。そうは言いつつも嬉しいのも否めない。
ーー宝玉様がいるだけで場が明るくなります。まさに太陽なようなお方です!
密かに宝玉のファンだったりする近衛の李暁明。でも、それを声を大にして言えば、主君から睨まれるので絶対口にはしない。
――妬き心までお持ちになる皇帝陛下を、私はこれまで見たことがありません。わぁ! 貴重だ~!
近衛の李暁明は心の内でも騒がしく、やっぱりお調子者。
◇
実に和やかな茶席。
美しい器に盛られた棗の蒸し菓子を一つ手に取り、宝玉の口へと運ぶ皇帝・王炫がいる。溺愛ぶりが半端ない。
「宝玉……ほらっ、あーんだ」
給餌行為までするのだ。
怜悧な皇帝・王炫は、己の寵愛する宝玉限定で溺愛・甘々皇帝へと変わり果てるのだから、世の中何が起こるか分からない。
おまけに皇帝・王炫が差し出す棗の蒸し菓子を嬉しそうに食べる宝玉も、食べ物を前にすると恥ずかしさは吹き飛ぶらしい。
「宝玉、口の端に蒸し菓子が付いているぞ。どれ?」
次にはあり得ない行動にでる皇帝・王炫は、それを自らの指で取り、そのままパクリと口にする。
「目も当てられないですね」
近臣の張武偉が傍らに座る後宮妃・麗香へと告げる。
「ふふっ……仲が良いわよね。こうした時間も大切だわ。そうでしょう、武偉? 私はあなたがいるから嬉しいのよ」
こちらも平然と思ったことを口にする。
さすがは生まれながらの皇族。帝家の姉弟は堂々と思ったことを口にするようだ。
「……おまえは可愛いなぁ、宝玉」
美味しそうに棗の蒸し菓子を頬張る宝玉の頭を撫でながら、優しい声音でささやく皇帝・王炫。彼にはここが安らぎの場所。
ご機嫌な皇帝・王炫をチラリと見る宝玉は、思い切って告げる。
「炫様……実はお願いがあるのですが?」
「まぁ、そのような事だとは思っていたが……宝玉、願いとは何だ? おまえの頼みなら喜んで応じよう。何なりと申してみろ」
そして後宮妃・美玉からの相談事を口にする宝玉。
これが良い方向へと転がる。
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