神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第108話

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 なんて事があった数日後、今度は皇帝に呼び出されて帝国にやってまいりました。
 本日は仮眠室付き執務室ではなく、日が差し込む庭園。

 本来なら皇后である女神様がお茶会など社交に使うべき場所だけど、今のところお茶会の相手は帝国内の有力貴族ではなく、女神様の知り合いの女性陣ばかりだと聞いている。
 相手はヘラ母さんやレイアさんだしね、普通に貴族を招待するよりお城の人は神経使ってるだろうな。

 そんな感じで神様が出入りするこの庭園、半分聖域化している気がする。
 咲いている花々がエステ受けた後の騎士様みたいにキラキラしてるもの、今度また騎士様を磨かせてもらおう、刀雲も指圧を試してみたいって言ってたし、今週末にでも皆で騎士様をマッサージしよっかな。

「城下に聖女が出現した」
「せいじょ」
「浄化の力を持ち、優れた治癒力を有しているとの噂だ」

 うさん臭さ全開の聖女ですね、浄化の力なら刀国民全員使えるし、治癒力うんぬんの時点で偽物確定だけど。

「教会は否定し、ギルドも認めておらず、国としても無視している」
「……え、全力否定されてるのに聖女名乗っているんですか?」

 ある意味凄いな。

「厄介なことに幾つか予言をしており、それが当たっておる」
「あ、犯人分かりました」

 こういう展開知ってる、よくあるパターンですよ。

「犯人? 黒幕がいるということか?」
「多分聖女はピンクの髪で、私はヒロインとか呟いている気がします」
「ああ」
「攻略対象がどうって言ったり、男爵の隠し子とかそんな感じだったり」
「知り合いか?」
「いいえ」

 妄想力の強い女神様を知っているだけです。

「こう言った相談は僕より女神様が早いですよ」
「この程度の些事で女神を煩わせる訳には」
「もっと雑に扱っても大丈夫ですよ? 皇帝さんって何気に女神様を大事にしてますねー」

 そう言ったらすっごい難しい顔された。
 誰かに呼びに行ってもらおうと思ったけど、脳内通信した方が早いと気付いた。

(えー女神様、女神様、今何してますかー?)
(チビどもにおやつ作ってもらってる)

 どうやら自分で作るのは諦めたようだ。頼りになる子供たちで何よりです。

(今、皇帝さんとお茶しているのですけど、こっちに来るのとそっちに行くのどっちが都合がいいですか?)
(来てもらえると助かるな、こいつら離宮の外に出すとはしゃいで捕まえるの大変だから)
(ママ、ママ! ホットケーキ真っ黒!)
(違うこれはチョコだチョコ!)
(ブラックホットケーキといって大人の味! かあちゃんどうぞ!)
(口元に押し付けんな!)

 当たり前のように会話に子供たちが乱入してきた。
 女神様が大変なことになっているようなので、確かに僕らが行った方が早いだろう、ホットケーキは皇帝に焼かせればいいか。

「じゃあ行きましょうか」
「待て、どこに」
「女神様の離宮」
「先ぶれを出すのが先だ」
「むしろ来いって言われてますから、大丈夫ですよ、早く行きましょう」

 そろそろ女神様の無茶ぶりに慣れましょう?
 若いのに頭の一部が涼しくなっちゃいますよ?
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