神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第173話

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 蛮族の人に関わる全ての問題を円満に解決した。

「今日の僕ら輝いてるね!」
『あい!』
「おう!」
「にゃぅん!」

 荒れ果てた大地には緩やかに緑が生い茂り、飲める状態ではなかった濁った沼地は清らかな水が湧く泉になり、食べられる植物がほとんど見当たらなかった景色には栄養に自信のある豆が増え続けている。
 増殖が止まらないけど大丈夫だろうか、増えすぎて逆に心配になってきた。



 イネスに蛮族の人たちをメロメロにしてもらった後、涼玉のお腹が鳴ったのでお昼にする事になったのだけど、彼らはそれを聞いて大きな体を小さく丸めて申し訳なさそうに「食べるものがない」と語ってくれた。
 大丈夫、お弁当持ってきましたから。と気軽に言えない雰囲気にどうしたものかと思っていたら、昼休みになったらしいアー君が「んもー!」と言いながら現れた。

 砂漠の神、セティを引き連れて。

 当然蛮族の人たちは地面にめり込む勢いで地に伏せました。
 愛嬌だけで心を掴んだイネスと、本場の神として活躍するセティでは威厳が違うとは思うけど、震えるほど怖いかなぁ? ただのエロ魔人だよセティって?

「我は砂漠の神であって、荒野は違う気がするのだが」
「細かいこと言わないの! 勢力は大きい方が都合いいだろ、苦労を分かち合え!」

 文句を言うセティを一刀両断するアー君、最近お仕事忙しいもんね、そこに僕らが自由に動いて仕事増やしたからプンプンなんだね。
 微笑ましい。

「アー君、ウルガとウルガの部族助けてあげてください、ちょちょいって」
『セティも手伝ってね』
「足りぬものを補うならば、涼玉が適任だろう」
「セティ冷たいです、涼ちゃんお腹空いてガス欠です」
「腹減ったー」

 涼玉の訴えにマールスがチラチラこちらを見てくる。
 出していいものだろうか、でも空腹を抱えた人達の前で重箱出すのは罪悪感があります。

「はぁぁ、とりあえずまず何があればいい」
「ウルガ何が欲しいですか? お水? 食料?」

 イネスの問いかけにウルガが恐る恐る顔を上げ、ごくりと唾を飲み込んでから口を開いた。

「食料、小さな子供、長く、まとも食べてない。我ら戦士、獲物探す、けど獲物、ここから去った」
「ああこれだけ砂漠化が進めば獣も住めないか……いても毒を持ってそうだな」
「アー君、あの沼だが毒素を含んでいるようだ。やるならあれも浄化が必要だろう」
「パパっとやろう、昼休みが終わる!」

 叫んだアー君が取り出したのは黄金シリーズで作ったパフェとジュース、そして騎士様が魔力をぎゅぎゅっと詰め込んだおにぎりセットだった。
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