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第二章 聖杯にまつわるお話
第174話
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イネスが黄金シリーズを食べると聖属性が爆発的に増えて、魔王様も真っ青な光を放つのは有名な話。
パフェとジュースを完食したイネスとシャムスはセティに荒野で一番高い場所に連れて行ってもらい、そこから地上に向かって特大ぺかぁを放ったのだけど、まるで太陽が顕現したかのようでした。
セティに抱っこされたシャムスも同時ぺかぁをしたから効果は絶大、毒沼が飲み水が湧き出る泉になった。
蛮族の人達が神が降臨したと涙を流しながら山頂を崇めている。
本日のもう一人の主役である涼玉は騎士様の魔力がこもったおにぎりセットを食べたけど足りず、作ってきたお弁当をアー君に渡してアー君が魔力を込めるそばから食べているけど、それでもまだまだ足りないみたい。
えっちゃんがドリちゃんに連絡を取ってくれ、追加の料理が届くそばから消えていきます。
「食べながら消費しているから全然追い付かない」
「もぐもぐもぐもぐもぐ」
「涼玉様、水分もお取りください」
「んぐんぐんぐ」
荒野全体の生命力が枯渇していて、それを補充しているから涼玉の力が間に合っていないもよう。
浄化は一瞬で済んだけれど、生命力回復はまだまだ時間がかかるようです。
「グラちゃん呼んできて、パワー倍増しない?」
「よし、課外活動届け出すついでに連れてくる!」
お昼休みが終わるまでに間に合わないと判断したアー君、言うが早いかシュンッと姿を消した。
「終わりましたー、大規模ぺかぁは止められませんね!」
「あい!」
「めがいたい」
頭の上にイネスと、腕の中にシャムスを抱えたセティが転移で戻ってきた。
力を制限なしで使った二人はとてもご機嫌、目を閉じていてもダメージを負ったセティだけが疲労している。
「セティ、おやつください」
「いいものがある、ひよこ豆のコロッケだ」
「食べます!」
『僕も』
力を使って消費したので二人も小腹が空いたらしい、お腹を空かせた我が子を前に罪悪感とか言ってられないけれど、よく考えたら蛮族の人達にも振舞えば罪悪感も何もなかった!
気付いたのはドリちゃんからひよこ豆のスープが届いた時でした。
「ウルガ、スープ飲むお皿持ってます? ないの? ママーないってー」
「はぁい」
メニュー画面で木製お皿を大量購入、えっちゃんとイグちゃんに手伝ってもらいながらせっせと配る。
……イグちゃんいつから?
ネヴォラと違って音もなく現れるから心臓に悪いよ。
「よっしゃ、間に合った」
「うむ!」
「グラ、向こうの何もないスペースで本性に戻ってもらっていいか」
「……すまぬ、最近戻ってないから戻り方忘れた」
千年以上の時を生きる古竜、人間の姿での生活が定着しすぎて元の姿への戻り方分からないそうです、僕のせいじゃないと信じたい。
「あっ!」
パシャリと音がした方を見たら、小さな子供がお皿を地面に落としていた。
きっとお皿を支える力もなかったのだろう。
貴重な食事を落として真っ青になる子供、自分の分を分け与えようと大人が動くよりも早く、そこを中心にわさーっとひよこ豆が生い茂っていく。
何ならお皿を落とした子供の体を持ち上げる勢いで一気に成長してます。
「力、出る」
ウルガが一言呟いて立ち上がり、ひよこ豆の成長に巻き込まれた子供を助け出した。
「これで、弱いもの、また守れる」
全身に力を漲らせた戦士カッコイイ!
けどその間にもひよこ豆が増え続け、子供だけでなく老人も巻き込み始めているんです。
「おっ、一部なら出現させることが出来たぞ、これなら龍脈に直接干渉しやすいな」
ワハハ!と笑うグラちゃんを見ると、腰のあたりにドラゴンの尻尾が出現し、その尻尾を地面にぶっ刺して仁王立ちしていた。
「大地よ嫁の手料理で全盛期を上回った我が力を受け止めるがいい!!」
ドンッという音とともに地面が揺れ、ドラゴンの力が大地に吸い込まれてゆく。
現状悪化する予感しかしないけど、大丈夫かなぁ。
パフェとジュースを完食したイネスとシャムスはセティに荒野で一番高い場所に連れて行ってもらい、そこから地上に向かって特大ぺかぁを放ったのだけど、まるで太陽が顕現したかのようでした。
セティに抱っこされたシャムスも同時ぺかぁをしたから効果は絶大、毒沼が飲み水が湧き出る泉になった。
蛮族の人達が神が降臨したと涙を流しながら山頂を崇めている。
本日のもう一人の主役である涼玉は騎士様の魔力がこもったおにぎりセットを食べたけど足りず、作ってきたお弁当をアー君に渡してアー君が魔力を込めるそばから食べているけど、それでもまだまだ足りないみたい。
えっちゃんがドリちゃんに連絡を取ってくれ、追加の料理が届くそばから消えていきます。
「食べながら消費しているから全然追い付かない」
「もぐもぐもぐもぐもぐ」
「涼玉様、水分もお取りください」
「んぐんぐんぐ」
荒野全体の生命力が枯渇していて、それを補充しているから涼玉の力が間に合っていないもよう。
浄化は一瞬で済んだけれど、生命力回復はまだまだ時間がかかるようです。
「グラちゃん呼んできて、パワー倍増しない?」
「よし、課外活動届け出すついでに連れてくる!」
お昼休みが終わるまでに間に合わないと判断したアー君、言うが早いかシュンッと姿を消した。
「終わりましたー、大規模ぺかぁは止められませんね!」
「あい!」
「めがいたい」
頭の上にイネスと、腕の中にシャムスを抱えたセティが転移で戻ってきた。
力を制限なしで使った二人はとてもご機嫌、目を閉じていてもダメージを負ったセティだけが疲労している。
「セティ、おやつください」
「いいものがある、ひよこ豆のコロッケだ」
「食べます!」
『僕も』
力を使って消費したので二人も小腹が空いたらしい、お腹を空かせた我が子を前に罪悪感とか言ってられないけれど、よく考えたら蛮族の人達にも振舞えば罪悪感も何もなかった!
気付いたのはドリちゃんからひよこ豆のスープが届いた時でした。
「ウルガ、スープ飲むお皿持ってます? ないの? ママーないってー」
「はぁい」
メニュー画面で木製お皿を大量購入、えっちゃんとイグちゃんに手伝ってもらいながらせっせと配る。
……イグちゃんいつから?
ネヴォラと違って音もなく現れるから心臓に悪いよ。
「よっしゃ、間に合った」
「うむ!」
「グラ、向こうの何もないスペースで本性に戻ってもらっていいか」
「……すまぬ、最近戻ってないから戻り方忘れた」
千年以上の時を生きる古竜、人間の姿での生活が定着しすぎて元の姿への戻り方分からないそうです、僕のせいじゃないと信じたい。
「あっ!」
パシャリと音がした方を見たら、小さな子供がお皿を地面に落としていた。
きっとお皿を支える力もなかったのだろう。
貴重な食事を落として真っ青になる子供、自分の分を分け与えようと大人が動くよりも早く、そこを中心にわさーっとひよこ豆が生い茂っていく。
何ならお皿を落とした子供の体を持ち上げる勢いで一気に成長してます。
「力、出る」
ウルガが一言呟いて立ち上がり、ひよこ豆の成長に巻き込まれた子供を助け出した。
「これで、弱いもの、また守れる」
全身に力を漲らせた戦士カッコイイ!
けどその間にもひよこ豆が増え続け、子供だけでなく老人も巻き込み始めているんです。
「おっ、一部なら出現させることが出来たぞ、これなら龍脈に直接干渉しやすいな」
ワハハ!と笑うグラちゃんを見ると、腰のあたりにドラゴンの尻尾が出現し、その尻尾を地面にぶっ刺して仁王立ちしていた。
「大地よ嫁の手料理で全盛期を上回った我が力を受け止めるがいい!!」
ドンッという音とともに地面が揺れ、ドラゴンの力が大地に吸い込まれてゆく。
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