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第二章 聖杯にまつわるお話
第254話
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聖女その2が出現した。
しかもアー君の領地にある農村第一号に。
よりによってそこ!?
朝食を食べ終わり、デザートにフルーツヨーグルトを食べながら物騒な話題を持ち出したのはアー君、本当は朝食の時に言おうと思っていたけれど、半分寝てたので機会を逃したらしい。
いつもなら刀雲、騎士様と一緒に家を出るけれど、今日は転移で行くことにしたようでのんびりとデザートを楽しんでいます。
「目撃者の証言によると、突然その場に現れたらしいんだ」
『精霊の取り逃がしあったのかなぁ』
「精霊部隊作ろうぜ! それか女神のデータベースに侵入するか!」
「そうしましょうか!」
涼玉が悪い顔をしている。
イネスもノリノリだけど、駄目だからね。
そんな悪ノリする二人の横では、マールスが涼玉のお代わり用のデザートを用意している。
バナナの上にきな粉?
あれはありなのだろうか、ちょっと真似してみよう。
「その聖女捕まえることは出来た?」
「生きてはいると思う」
『瀕死なの』
「俺のロデオがな、どーんってしたんだ、どーーんって!」
「岩の子も頑張ったみたいですけど、勢いに負けたみたいですね」
話を総合すると、聖女が突然現れたけどロデオと仲間たちが突撃かまして撃退したようです。
捕まえようとしたら現れた時と同様、姿を消したらしい、うーんせっかく一人退治したのにまた出たかー。
「撥ねられてた」
「ギャグみたいな撥ねられっぷりだったよな、ネヴォラそっちの沢庵とって」
流れるような自然さでネヴォラとイグちゃんが会話に参加したうえ、モリモリ朝食を食べている。
なお本日の朝食は定番和食、白いご飯とお味噌汁は固定、おかずにほこほこ肉じゃが、焼き鮭、梅干し、沢庵などなど。
ここが例え異世界だとしても、和食を食べるのは譲れない。
「イグ、子守は大丈夫なのか?」
「このスリングの中に居るよ」
イグちゃんが胸元をポンポンと叩くと、そこから三つ首の蛇がちょこりと顔を出した。
珍しくベストを着てるなと思ったら違ったようです。
「砂漠も嫌いじゃないけど、主食がパンなんだよな~。ここで毎日飯を食ってた俺としては、米も食いたい」
「イグちゃんっ、いつでも食べに来ていいからね!」
「そうするわ! 三つ子全員連れて歩くのは無理だけど、コイツだけなら何とかなるしな!」
「もうお名前考えたの?」
「それが難航してるんだよ、セティだけじゃなくセバスチャンや魔人まで参加して命名しようとしててさぁ。毎日激戦繰り広げてる」
どうやら三つ首の子はとても愛されているようです。
せっかく生まれたと思った邪神の三つ子、うち二人は名前を付ける前に嫁に行っちゃったからね。
あるある。よくある。
「ごちそうさま、学園行ってくる」
『いってらっしゃーい』
さて、アー君が登校したので本日の予定を確認します。
「農村に行って仲間にした魔物に挨拶しよう」
『イネスのぺかぁで聖属性耐性つけるのよ』
「そうと決まれば――ドリちゃん黄金シリーズのデザート作ってください!!」
特大ぺかぁをする気満々のイネスが調理場に駆け込んでいった。
今回仲間にした魔物の中に聖属性が弱点の子がいたら今すぐ逃げてほしい。
しかもアー君の領地にある農村第一号に。
よりによってそこ!?
朝食を食べ終わり、デザートにフルーツヨーグルトを食べながら物騒な話題を持ち出したのはアー君、本当は朝食の時に言おうと思っていたけれど、半分寝てたので機会を逃したらしい。
いつもなら刀雲、騎士様と一緒に家を出るけれど、今日は転移で行くことにしたようでのんびりとデザートを楽しんでいます。
「目撃者の証言によると、突然その場に現れたらしいんだ」
『精霊の取り逃がしあったのかなぁ』
「精霊部隊作ろうぜ! それか女神のデータベースに侵入するか!」
「そうしましょうか!」
涼玉が悪い顔をしている。
イネスもノリノリだけど、駄目だからね。
そんな悪ノリする二人の横では、マールスが涼玉のお代わり用のデザートを用意している。
バナナの上にきな粉?
あれはありなのだろうか、ちょっと真似してみよう。
「その聖女捕まえることは出来た?」
「生きてはいると思う」
『瀕死なの』
「俺のロデオがな、どーんってしたんだ、どーーんって!」
「岩の子も頑張ったみたいですけど、勢いに負けたみたいですね」
話を総合すると、聖女が突然現れたけどロデオと仲間たちが突撃かまして撃退したようです。
捕まえようとしたら現れた時と同様、姿を消したらしい、うーんせっかく一人退治したのにまた出たかー。
「撥ねられてた」
「ギャグみたいな撥ねられっぷりだったよな、ネヴォラそっちの沢庵とって」
流れるような自然さでネヴォラとイグちゃんが会話に参加したうえ、モリモリ朝食を食べている。
なお本日の朝食は定番和食、白いご飯とお味噌汁は固定、おかずにほこほこ肉じゃが、焼き鮭、梅干し、沢庵などなど。
ここが例え異世界だとしても、和食を食べるのは譲れない。
「イグ、子守は大丈夫なのか?」
「このスリングの中に居るよ」
イグちゃんが胸元をポンポンと叩くと、そこから三つ首の蛇がちょこりと顔を出した。
珍しくベストを着てるなと思ったら違ったようです。
「砂漠も嫌いじゃないけど、主食がパンなんだよな~。ここで毎日飯を食ってた俺としては、米も食いたい」
「イグちゃんっ、いつでも食べに来ていいからね!」
「そうするわ! 三つ子全員連れて歩くのは無理だけど、コイツだけなら何とかなるしな!」
「もうお名前考えたの?」
「それが難航してるんだよ、セティだけじゃなくセバスチャンや魔人まで参加して命名しようとしててさぁ。毎日激戦繰り広げてる」
どうやら三つ首の子はとても愛されているようです。
せっかく生まれたと思った邪神の三つ子、うち二人は名前を付ける前に嫁に行っちゃったからね。
あるある。よくある。
「ごちそうさま、学園行ってくる」
『いってらっしゃーい』
さて、アー君が登校したので本日の予定を確認します。
「農村に行って仲間にした魔物に挨拶しよう」
『イネスのぺかぁで聖属性耐性つけるのよ』
「そうと決まれば――ドリちゃん黄金シリーズのデザート作ってください!!」
特大ぺかぁをする気満々のイネスが調理場に駆け込んでいった。
今回仲間にした魔物の中に聖属性が弱点の子がいたら今すぐ逃げてほしい。
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