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第二章 聖杯にまつわるお話
第253話
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アー君の領地で涼玉が「餅ダンス」を踊った。
もちろん涼玉のオリジナルダンスだけど、幼児ドラゴンが一生懸命踊る姿に悶えたら効果範囲が稲の呪文時の倍になりました。
「餅…終わらない」
「にいちゃごめん」
「アー君ごめん」
我が家では消費しきれない悪夢な量。
神薙さんも頑張って食べてくれたけど、食べても食べても増えたため、途中で食べ飽きちゃったのです。
他にもアカーシャに渡してモールでセールしてもらったり、レモン国やラミアちゃんの所にいつものお礼と言って大量に押し付けたりもしたのだけど、まだまだ在庫がですね。
「ギルドの飯に出してもいいけど……喉詰まらせる奴が出そうなんだよなぁ」
「アー君、春日に押し付けてきたよ」
「パパありがと」
騎士様の伝手を使ってバラマキもしているけど、減った気がしないのはなぜだろう。
ちなみに魔王様の所に押し付けたら、餅ピザになって返ってきました。
「そう言えばママ」
「うん?」
「アグニにも食べてもらおうと餅持っていたんだ」
「うん」
「そしたら一つ目親分のミニがいた」
『涼ちゃんぐらい小さかったよ』
「一緒に温泉入った!」
鍋領地の領主さん、旦那様の子供を無事出産後、立て続けに一つ目親分の子供も産んだらしい。
「アグニの血も混ざるという神が血涙流すような奇跡が起きて、炎神の力を秘めた魔神が爆誕した」
何かちょっとカッコイイ感じのプロフィールだけど、中身は帝国皇子に負けないやんちゃ坊主、朝から晩まで領地を駆け巡ったり、領主である母親とダンジョンに挑んだりと充実した日々を送っているとのこと。
元気なミニ親分に子分たちもメロメロだそうです、平和ですね。
「ん? 待ってアー君、ミニ親分は生まれたばかりだよね? もう走ってるの?」
「異界の魔物の血のせいなのか、アグニ経由で俺らの血が出たのかは不明かな」
暴れるだけの存在なら夢の世界にポイっと一直線だけど、やんちゃな部分は単に母親似のようで、放っておいてもそのうちしっかりした伴侶を見つけるんじゃないかなぁと、遠い目をしながらアー君が半笑いをしている。
現実逃避に話題転換しようとして、選ぶ話題を間違えた気配がするよアー君。
「樹」
「はい?」
「神様ってね、交配がとても難しくて……優秀な神を増やすために試行錯誤したけど、力が劣化した子供が生まれればまだ良い方で、子供を作ること自体難しいんだ。それが原因で悲劇が生まれるぐらい」
「前にもチラッと聞いた神々の黒歴史ですね」
「それが、それなのに、こんな気軽に神が増えるなんて」
「パパ泣くなよ。邪神が順調に増える世界なんだから今更だ」
フォローと見せかけてトドメを刺さないであげて。
『きびだんごにして魔物しゃんに配る!』
「それも面白そうだな、魔物なら喉に詰まらないだろう。謎の力で」
そういう訳でその日の午後はシャムスはアー君とドラゴンの里に、僕は騎士様と秘境にあるドラゴンの巣に、イネスは涼玉、ネヴォラと一緒にアンデッドが出現するダンジョンに行ってきびだんごを配りました。
おかげで村一つ作れるぐらいの労働力を確保出来たし、リアル桃太郎伝説を体験出来て面白かったです。
もちろん涼玉のオリジナルダンスだけど、幼児ドラゴンが一生懸命踊る姿に悶えたら効果範囲が稲の呪文時の倍になりました。
「餅…終わらない」
「にいちゃごめん」
「アー君ごめん」
我が家では消費しきれない悪夢な量。
神薙さんも頑張って食べてくれたけど、食べても食べても増えたため、途中で食べ飽きちゃったのです。
他にもアカーシャに渡してモールでセールしてもらったり、レモン国やラミアちゃんの所にいつものお礼と言って大量に押し付けたりもしたのだけど、まだまだ在庫がですね。
「ギルドの飯に出してもいいけど……喉詰まらせる奴が出そうなんだよなぁ」
「アー君、春日に押し付けてきたよ」
「パパありがと」
騎士様の伝手を使ってバラマキもしているけど、減った気がしないのはなぜだろう。
ちなみに魔王様の所に押し付けたら、餅ピザになって返ってきました。
「そう言えばママ」
「うん?」
「アグニにも食べてもらおうと餅持っていたんだ」
「うん」
「そしたら一つ目親分のミニがいた」
『涼ちゃんぐらい小さかったよ』
「一緒に温泉入った!」
鍋領地の領主さん、旦那様の子供を無事出産後、立て続けに一つ目親分の子供も産んだらしい。
「アグニの血も混ざるという神が血涙流すような奇跡が起きて、炎神の力を秘めた魔神が爆誕した」
何かちょっとカッコイイ感じのプロフィールだけど、中身は帝国皇子に負けないやんちゃ坊主、朝から晩まで領地を駆け巡ったり、領主である母親とダンジョンに挑んだりと充実した日々を送っているとのこと。
元気なミニ親分に子分たちもメロメロだそうです、平和ですね。
「ん? 待ってアー君、ミニ親分は生まれたばかりだよね? もう走ってるの?」
「異界の魔物の血のせいなのか、アグニ経由で俺らの血が出たのかは不明かな」
暴れるだけの存在なら夢の世界にポイっと一直線だけど、やんちゃな部分は単に母親似のようで、放っておいてもそのうちしっかりした伴侶を見つけるんじゃないかなぁと、遠い目をしながらアー君が半笑いをしている。
現実逃避に話題転換しようとして、選ぶ話題を間違えた気配がするよアー君。
「樹」
「はい?」
「神様ってね、交配がとても難しくて……優秀な神を増やすために試行錯誤したけど、力が劣化した子供が生まれればまだ良い方で、子供を作ること自体難しいんだ。それが原因で悲劇が生まれるぐらい」
「前にもチラッと聞いた神々の黒歴史ですね」
「それが、それなのに、こんな気軽に神が増えるなんて」
「パパ泣くなよ。邪神が順調に増える世界なんだから今更だ」
フォローと見せかけてトドメを刺さないであげて。
『きびだんごにして魔物しゃんに配る!』
「それも面白そうだな、魔物なら喉に詰まらないだろう。謎の力で」
そういう訳でその日の午後はシャムスはアー君とドラゴンの里に、僕は騎士様と秘境にあるドラゴンの巣に、イネスは涼玉、ネヴォラと一緒にアンデッドが出現するダンジョンに行ってきびだんごを配りました。
おかげで村一つ作れるぐらいの労働力を確保出来たし、リアル桃太郎伝説を体験出来て面白かったです。
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