619 / 1,237
第三章 世界に降りかかる受難
第608話
しおりを挟む
そんな体験があった事をアー君と騎士様に報告しました。
報連相はとても大事。
「やつらに怒ればいいのか、腹を抱えて笑えばいいのか分からない」
「えっちゃんを樹に付けた俺、偉い、良くやった」
お茶碗を持ってお箸を器用に使う騎士様、似合わないけど様になってます。
その出汁の効いた玉子焼きとってください、優しい味で美味しいから気に入りました。
「あ、こらイツキ、手で食べない」
「美味しいのです」
「パパもそこはデレデレと渡さないで口に入れなきゃダメだろ」
「ごめん」
騎士様のお膝で食べていたけど、食べさせるのが下手だと怒ったアー君が刀雲の膝の上にひょいと移動させました。食べさせてくれるなら僕はどっちでも構わない。
「お魚いりません、トマトは仕方ないから食べてあげます」
「端によけない、ほらあーん」
「やーよ」
『ママが駄々こねてます』
「夢見が悪かったからご機嫌斜めなんだろうなぁ」
「私もどうせお魚食べるならエビにしてほしいです」
目玉のでかいお魚を遠くへないないしたら、刀雲がささっとほぐして僕の口の中に放り込みました。さすがイクメン動きが見えなかった。
どんなに嫌がろうとも気付いたら口の中にご飯が入ってます、しかも合間合間に自分も食べている。さすが歴戦の子育て将軍。あっ、セロリ食べちゃった。うきー!
「俺も樹にご飯食べさせたい」
「パパは好き嫌い許しちゃうから……」
『騎士様、トマトあげるから元気出すのよ』
「俺はこのカボチャをやろう、元気出せ」
「お魚食べないならもらいますねー」
「まだ何も言ってないのに」
賑やかな朝食を終え、パパ二人とアー君を送り出したら自由時間です。
「遊び行きます」
「今日のかあちゃは危険だ。一人はダメ絶対」
『何か興味を引く案件あるかなぁ?』
「あります! ママあのね、私の聖地に隣接している山脈があって、その山の資源を狙っている人たちがいるんです!」
「やっつけよう!」
「わわわ」
『大炎上』
「待ってください、最後まで聞いてほしいにゃぁ」
おててを合わせてにゃぁんと鳴くイネスにきゅんとした。
待ってあげます、最後までお話し聞きます。
「でもその山脈には山の民が住んでいて、資源を狙って争う国の戦いに巻き込まれていた矢先、突如現れた聖地」
「ふむふむ」
「山の民は願いました。どちらの国も自分勝手で気に入らない、どうせなら神にこの山売ってしまえ」
『わぁ大胆』
「聖地の隣に山脈なんてあったか? マールス知ってる?」
「領地を一つ挟んだ向こう側にならあったのですが……もしや領地拡大したのですかな?」
「国を分断するような巨大な山脈です、そして山の民はなんと――山羊の獣人!!」
「見に行くー!」
自然の驚異が厳しい中で暮らす人間かと思ったら、羊の魔物と普通の羊が混ざって、その血筋が何百年もかけて獣人へと進化した一族らしい。見る。絶対見る。
七色か黄金の羊はいるかなぁ?
報連相はとても大事。
「やつらに怒ればいいのか、腹を抱えて笑えばいいのか分からない」
「えっちゃんを樹に付けた俺、偉い、良くやった」
お茶碗を持ってお箸を器用に使う騎士様、似合わないけど様になってます。
その出汁の効いた玉子焼きとってください、優しい味で美味しいから気に入りました。
「あ、こらイツキ、手で食べない」
「美味しいのです」
「パパもそこはデレデレと渡さないで口に入れなきゃダメだろ」
「ごめん」
騎士様のお膝で食べていたけど、食べさせるのが下手だと怒ったアー君が刀雲の膝の上にひょいと移動させました。食べさせてくれるなら僕はどっちでも構わない。
「お魚いりません、トマトは仕方ないから食べてあげます」
「端によけない、ほらあーん」
「やーよ」
『ママが駄々こねてます』
「夢見が悪かったからご機嫌斜めなんだろうなぁ」
「私もどうせお魚食べるならエビにしてほしいです」
目玉のでかいお魚を遠くへないないしたら、刀雲がささっとほぐして僕の口の中に放り込みました。さすがイクメン動きが見えなかった。
どんなに嫌がろうとも気付いたら口の中にご飯が入ってます、しかも合間合間に自分も食べている。さすが歴戦の子育て将軍。あっ、セロリ食べちゃった。うきー!
「俺も樹にご飯食べさせたい」
「パパは好き嫌い許しちゃうから……」
『騎士様、トマトあげるから元気出すのよ』
「俺はこのカボチャをやろう、元気出せ」
「お魚食べないならもらいますねー」
「まだ何も言ってないのに」
賑やかな朝食を終え、パパ二人とアー君を送り出したら自由時間です。
「遊び行きます」
「今日のかあちゃは危険だ。一人はダメ絶対」
『何か興味を引く案件あるかなぁ?』
「あります! ママあのね、私の聖地に隣接している山脈があって、その山の資源を狙っている人たちがいるんです!」
「やっつけよう!」
「わわわ」
『大炎上』
「待ってください、最後まで聞いてほしいにゃぁ」
おててを合わせてにゃぁんと鳴くイネスにきゅんとした。
待ってあげます、最後までお話し聞きます。
「でもその山脈には山の民が住んでいて、資源を狙って争う国の戦いに巻き込まれていた矢先、突如現れた聖地」
「ふむふむ」
「山の民は願いました。どちらの国も自分勝手で気に入らない、どうせなら神にこの山売ってしまえ」
『わぁ大胆』
「聖地の隣に山脈なんてあったか? マールス知ってる?」
「領地を一つ挟んだ向こう側にならあったのですが……もしや領地拡大したのですかな?」
「国を分断するような巨大な山脈です、そして山の民はなんと――山羊の獣人!!」
「見に行くー!」
自然の驚異が厳しい中で暮らす人間かと思ったら、羊の魔物と普通の羊が混ざって、その血筋が何百年もかけて獣人へと進化した一族らしい。見る。絶対見る。
七色か黄金の羊はいるかなぁ?
41
あなたにおすすめの小説
【完結】ルガルの星―冷徹な社長は、僕の運命を知っていた―
綾波絢斗
BL
この世界には、二つの特別な称号を持つ者たちが存在する。
一つは、絶対的な権力を持つ王の称号――ルガル(lugal)。
もう一つは、ルガルと対をなし、その力を補う「番」――ムル(mul)。
ルガルは生まれながらに選ばれし存在。
国家からエリート教育と地位を与えられ、能力に応じて厳格なランク分けが行われる。
最上位のルガルは、政治さえも動かす絶対者だ。
一方で、ムルは生まれた瞬間にはその正体がわからない。
遺伝子検査や学力テストを経て候補が絞られるが、
最終的に「真のムル」かどうかを見極められるのは――ルガルだけ。
ムルが覚醒したとき、同じ場所に「紋章」が現れ、その瞬間から、ルガルとムルの力は共鳴し始める。
ムルの能力はルガルの力を最大限に引き出す。
ゆえにルガルたちは、自らのムルを求め、時には他人のムル候補を奪い合う。
そして、すべての出生データと遺伝情報を管理するのは、
巨大企業イルジオン――国家をも超える存在。
その頂点に立つ社長、一条レイ。
冷徹なルガルの頂点に君臨する彼が「自分のムル」と出会った。
分厚いメガネ令息の非日常
餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」
「シノ様……素敵!」
おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!!
その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。
「ジュリーが一番素敵だよ」
「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」
「……うん。ジュリーの方が…素敵」
ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい
「先輩、私もおかしいと思います」
「だよな!」
これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
転生したら神子さまと呼ばれています
カム
BL
佐伯要《さえきかなめ》が目を覚ますと、そこは病院のベッドの上ではなく知らない世界だった。目の前には見たことのない男の人がいる。彼は聖騎士であり、要の結婚相手だという。
要はこの世界で『神子』と呼ばれる存在だった。
健康な身体を手に入れて喜ぶ要だが、みんなが自分を必要としているのは、神子だからで、本当は結婚相手にも誰にも愛されてはいないのではないかと悩み始める。
愛されたことのない要が本当の愛を手に入れるまでの話。
聖騎士×転生神子
主人公総愛され気味ですが、最終は固定です。
ファンタジー要素強め。不定期更新です。
異世界の話なので、神子や聖騎士、神官、呪術士などの職業は独自の設定になっています。
エピソード0はかなめが目覚める前のアルバート視点の話になっています。
以前書いていた「転生したら神子と呼ばれています」を書き直しました。
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる