神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第608話

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 そんな体験があった事をアー君と騎士様に報告しました。
 報連相はとても大事。

「やつらに怒ればいいのか、腹を抱えて笑えばいいのか分からない」
「えっちゃんを樹に付けた俺、偉い、良くやった」

 お茶碗を持ってお箸を器用に使う騎士様、似合わないけど様になってます。
 その出汁の効いた玉子焼きとってください、優しい味で美味しいから気に入りました。

「あ、こらイツキ、手で食べない」
「美味しいのです」
「パパもそこはデレデレと渡さないで口に入れなきゃダメだろ」
「ごめん」

 騎士様のお膝で食べていたけど、食べさせるのが下手だと怒ったアー君が刀雲の膝の上にひょいと移動させました。食べさせてくれるなら僕はどっちでも構わない。

「お魚いりません、トマトは仕方ないから食べてあげます」
「端によけない、ほらあーん」
「やーよ」
『ママが駄々こねてます』
「夢見が悪かったからご機嫌斜めなんだろうなぁ」
「私もどうせお魚食べるならエビにしてほしいです」

 目玉のでかいお魚を遠くへないないしたら、刀雲がささっとほぐして僕の口の中に放り込みました。さすがイクメン動きが見えなかった。
 どんなに嫌がろうとも気付いたら口の中にご飯が入ってます、しかも合間合間に自分も食べている。さすが歴戦の子育て将軍。あっ、セロリ食べちゃった。うきー!

「俺も樹にご飯食べさせたい」
「パパは好き嫌い許しちゃうから……」
『騎士様、トマトあげるから元気出すのよ』
「俺はこのカボチャをやろう、元気出せ」
「お魚食べないならもらいますねー」
「まだ何も言ってないのに」

 賑やかな朝食を終え、パパ二人とアー君を送り出したら自由時間です。

「遊び行きます」
「今日のかあちゃは危険だ。一人はダメ絶対」
『何か興味を引く案件あるかなぁ?』
「あります! ママあのね、私の聖地に隣接している山脈があって、その山の資源を狙っている人たちがいるんです!」
「やっつけよう!」
「わわわ」
『大炎上』
「待ってください、最後まで聞いてほしいにゃぁ」

 おててを合わせてにゃぁんと鳴くイネスにきゅんとした。
 待ってあげます、最後までお話し聞きます。

「でもその山脈には山の民が住んでいて、資源を狙って争う国の戦いに巻き込まれていた矢先、突如現れた聖地」
「ふむふむ」
「山の民は願いました。どちらの国も自分勝手で気に入らない、どうせなら神にこの山売ってしまえ」
『わぁ大胆』
「聖地の隣に山脈なんてあったか? マールス知ってる?」
「領地を一つ挟んだ向こう側にならあったのですが……もしや領地拡大したのですかな?」
「国を分断するような巨大な山脈です、そして山の民はなんと――山羊の獣人!!」
「見に行くー!」

 自然の驚異が厳しい中で暮らす人間かと思ったら、羊の魔物と普通の羊が混ざって、その血筋が何百年もかけて獣人へと進化した一族らしい。見る。絶対見る。
 七色か黄金の羊はいるかなぁ?
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