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可愛い子には旅をさせよ
第315話 ただいま
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また遊びに来てねーと言いながら尻尾を振る白ちゃんに見送られ、僕らは我が家に帰宅した。
もちろん騎士様の転移で庭まで一瞬ですよ。
『ただいまなのー』
「あーなんだろ、この安心感」
「広い庭だな、しかも池の中に妙な気配を感じる」
「あとでゆっくり探索しようね」
「アカーシャ様ぁぁーーー!」
「あっ」
佐助がアカーシャの名前を呼びながら屋敷に飛び込んでいった。
子供達はまだ帰って来てないよ、そろそろ帰ってくるのであって、まだ終わってないよー!
「才蔵、佐助を回収」
「承知」
イブの指示に小さく頷いて才蔵が姿を消す。
「うおーん、アカーシャ様がいなーい!」
「やかましい!」
帰って来て早々賑やかです。
「ドリちゃんただいま」
僕は真っすぐにドリちゃんの所に向かった。
お土産と食材渡さなきゃいけないからね。
慈愛に満ちた微笑みを浮かべながらツタをうねうねさせて返事を返してくれた。
「お土産たくさんあるよ、もしかしたら食材じゃないもの入っているかもしれないけど」
でも市場で買ったから食材で間違いないとは思うんだよね、心の中で言い訳しながら食材を取り出し、ドリちゃんに渡しながら旅行中にもう一人生んだ事も報告。
凄く心配された。
「大丈夫、ヨムちゃんが安産の神様として覚醒してね、とりあげてくれたみたいなんだ」
そのおかげで港街の人達にも受け入れられたし、番もできて、苦労するのは衣食住の提供をするギレンだけ……うん、たまには食事に呼んで労わってあげよう。
『ドリちゃんただいま』
「ただいまー」
「!! ドリアード!? でっか、ドリアードでっか! 家とほぼ融合してる? しかも何だこの空間は、物理法則無視しすぎだろう!」
「雷ちゃんどーどー、ドリちゃんこの子が樹が旅行中に生んだタイガとの子ね、中身はこんな感じだからよろしくね」
「足元のこれは温泉か! いや聖水? なんだこの訳のわからん空間は!」
雷ちゃんの主である騎士様が魔改造した台所ですよ。
『ドリちゃんナーガは?』
シャムスが小さな手をドリちゃんに伸ばすと、しゅるりとツタが伸ばされその手にナーガの卵が静かに渡された。
『ナーガただいま』
そう言ってシャムスが卵を抱きしめるとふわっと空気が揺れて卵が一瞬光った。
「……シャムス、様」
『うん、ただいまー』
「……」
卵から出てくると思いきや、ナーガは卵の状態のままでシャムスのお腹にすりすりしている。
『寂しかったの?』
「……ぴ」
もしかしたらナーガ泣いているかもしれない、これはそっとしておこう。
もちろん騎士様の転移で庭まで一瞬ですよ。
『ただいまなのー』
「あーなんだろ、この安心感」
「広い庭だな、しかも池の中に妙な気配を感じる」
「あとでゆっくり探索しようね」
「アカーシャ様ぁぁーーー!」
「あっ」
佐助がアカーシャの名前を呼びながら屋敷に飛び込んでいった。
子供達はまだ帰って来てないよ、そろそろ帰ってくるのであって、まだ終わってないよー!
「才蔵、佐助を回収」
「承知」
イブの指示に小さく頷いて才蔵が姿を消す。
「うおーん、アカーシャ様がいなーい!」
「やかましい!」
帰って来て早々賑やかです。
「ドリちゃんただいま」
僕は真っすぐにドリちゃんの所に向かった。
お土産と食材渡さなきゃいけないからね。
慈愛に満ちた微笑みを浮かべながらツタをうねうねさせて返事を返してくれた。
「お土産たくさんあるよ、もしかしたら食材じゃないもの入っているかもしれないけど」
でも市場で買ったから食材で間違いないとは思うんだよね、心の中で言い訳しながら食材を取り出し、ドリちゃんに渡しながら旅行中にもう一人生んだ事も報告。
凄く心配された。
「大丈夫、ヨムちゃんが安産の神様として覚醒してね、とりあげてくれたみたいなんだ」
そのおかげで港街の人達にも受け入れられたし、番もできて、苦労するのは衣食住の提供をするギレンだけ……うん、たまには食事に呼んで労わってあげよう。
『ドリちゃんただいま』
「ただいまー」
「!! ドリアード!? でっか、ドリアードでっか! 家とほぼ融合してる? しかも何だこの空間は、物理法則無視しすぎだろう!」
「雷ちゃんどーどー、ドリちゃんこの子が樹が旅行中に生んだタイガとの子ね、中身はこんな感じだからよろしくね」
「足元のこれは温泉か! いや聖水? なんだこの訳のわからん空間は!」
雷ちゃんの主である騎士様が魔改造した台所ですよ。
『ドリちゃんナーガは?』
シャムスが小さな手をドリちゃんに伸ばすと、しゅるりとツタが伸ばされその手にナーガの卵が静かに渡された。
『ナーガただいま』
そう言ってシャムスが卵を抱きしめるとふわっと空気が揺れて卵が一瞬光った。
「……シャムス、様」
『うん、ただいまー』
「……」
卵から出てくると思いきや、ナーガは卵の状態のままでシャムスのお腹にすりすりしている。
『寂しかったの?』
「……ぴ」
もしかしたらナーガ泣いているかもしれない、これはそっとしておこう。
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