異世界に転移したからモンスターと気ままに暮らします

ねこねこ大好き

文字の大きさ
70 / 83
最終章 決着

ゼラは不機嫌、カーミラは歯ぎしり、朱雀は大笑い

しおりを挟む
「粗茶ですがどうぞ! (*゚д゚*)ドキドキ」
 大山はゼラたちの前にことりと冷たい麦茶を出す。

「麗夜の敵と聞いたが、この飲み物は中々に美味いな(*^ヮ^*)」
 ゼラは無警戒に麦茶を飲み干す。
 警戒しなくても返り討ちにできるから当然だろう。

「茶菓子は無いのか? ( ̄ー ̄?).....??アレ??」
 そして茶菓子が無いことに文句を言う。

「ありますあります! アワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!」
 大山は急いで羊羹をチートで作り出し、三人の前に出す。

「中々に美味いが、マリアやハクちゃんの作った菓子に比べると不味いな( ?´_ゝ`)」
 ゼラは首をかしげた。

「すいません! 俺のチートはそこら辺の粗品を作り出すしかないんで! (((( ;゚д゚))))アワワワワ」
 大山は震えあがる。

「次は甘さをもうちょっと抑えろ。甘すぎて二口で飽きる(  ̄っ ̄)ムゥ」
 ゼラは文句を言いながら茶菓子とお茶を平らげた。

「それで……どのようなご用件で? ∑(; ̄□ ̄A アセアセ」
 大山はもうパニック状態だ。

「なぜお前は麗夜を裏切った?」
 ゼラは頬杖を突いて、大山を冷笑する。
 場は一気に冷たくなる。

「裏切った……」
 大山はゼラの質問に、口を真一文字にする。

「裏切りはした。でも理由はあなたに話せない」
 大山は怒り心頭といった感じでゼラを睨む。

「なら、麗夜になら話せるのか」
 ゼラは目を細める。

「話せない。例え麗夜がここに来ても」
 大山は目を背けない。

「ふむ……いい度胸だと言えるし、覚悟もできていると思う」
 ゼラは鼻で笑う。

「しかし、私を怒らせるのは間違っているぞ」
 ゼラが目頭に力を込めると同時に、場の空気が文字通り凍り付く。

「寒い! ((((;゚Д゚))))サムー」
 大山の傍に居た三村は堪らず声を上げる。吐く息は真っ白だ。
 ゼラの力は絶大、怒るだけでそこは北極になる。

「麗夜は傷ついている。なのに麗夜にすら理由を語らないのか?」
 ゼラは不機嫌に拳を握りしめる。

「語れない」
 大山はゼラを見据える。

「……お前を殺してやりたいが、そうしたら麗夜が傷つくだろう」
 ゼラは腕組みして舌打ちする。
「お前を殺すのは麗夜だ。だからここは収めてやる」
 ゼラは不機嫌に足をプラプラさせた。

「どうしてお前は苦しんでいる麗夜様を助けなかった?」
 今まで口を閉ざしていたカーミラが口を開く。

「麗夜様がどのような苦しみを受けたのか? 私には分からない。しかし、お前なら分かるはずではないのか?」
 カーミラは大山に詰め寄る。
「そもそもどうして麗夜様を一人にした? 私はお前たちの世界がどういうものか、あまり分からない。しかしここよりはとても安全だ。そしてここはお前たちの世界よりもずっと危険だ。麗夜様が助かったのは初めに出会ったのがティア様だったからに他ならない。他のモンスターなら死んでいてもおかしくないぞ」
「ティア? 誰なんだ?」
 大山はカーミラの質問攻めに俯く。
「ティア様は麗夜様が初めて出会った魔物で、スライムの集合体だ。ゼラに匹敵するほど強い。私よりも強い。そして麗夜様を愛している」
「麗夜は……いい奴に出会えたんだな」
「運が良かっただけ。私はそう思っている」
 カーミラはバンとテーブルを叩く。

「どうしてお前は麗夜様を見捨てた? お前はティア様や私、朱雀よりも先に! 麗夜様を助けられたはずだ! なのにどうして!」
「言えない」
 大山は断言する。

「貴様! 正気か!」
「正気だ。そして何度も言う。俺がなぜ麗夜を助けなかったのか? 霧島たちのいじめを見て、どうして助けなかったのか? 理由は言えない。それが答えだ!」
「この男!」
 カーミラはブルブルと震える。

「麗夜様は私にお前を殺せと命じてはいない! だから殺さないでおく! 感謝しろ!」
 カーミラは腕組みして、ギリギリと歯ぎしりした。

「荒れてるな……分かるけどな(-_-)ウーム」
 朱雀は前のめりに大山を見つめる。

「ただ、俺はお前を嫌いになれねんだよな! (^∇^)アハハハハ!」
 朱雀は大笑いする。

「大山君よ! お前は絶対にいい男だ! 麗夜と一馬の次にな! (⌒▽⌒)」
「一馬? (・_・?)」
 大山は朱雀の喜びように首をかしげる。

「麗夜の兄貴。俺の初恋の人さ( ̄∀ ̄*)」
 凄まじいしたり顔である。

「もしかしてあなた様ってゲイ? (〟-_・)ン?」
 大山はさらに首をかしげる。

「そうだぜ。全部麗夜の兄貴に出会ったのが原因だ! あんないい男いないぜ! ( ^∀^)」
「まあ、麗夜の兄貴だったら誰でも恋するんでしょうね(* ̄ー ̄*)」
 大山は前のめりになる。

「麗夜の兄貴ってどんな人でした? そもそもどういう関係で? ( ̄ー ̄?」
「それ聞きたいの君( ´,_ゝ`)クックック・・・」
 朱雀は肩を震わせる。

「( ´∀`)フハハハハ・・・(  ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!!」
 そして大笑いした。

「どうしたんですか? (´・ω・`)」
 大山はしょんぼりしてしまう。

「いや! 笑うつもりは無かったんだ。゚(゚^Д^゚)゚。ギャハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」
 朱雀は大笑いが止まらない。

「マジで何? (´・ω・`)」
「分かった分かった! 真面目に答えるよ(^ω^)」
 朱雀は10万年前の話をした。



「うわ……( ̄ω ̄;)」
 大山はゼラの顔を見て顔をしかめる。

「今は反省してるから問題ない! 皆も許してくれてるし:(;゙゚'ω゚'):」
 ゼラは大急ぎで目を逸らす。

「忘れてても、思い出すと嫌な記憶だ(n´Д`)ハー」
 カーミラは盛大にため息を吐いた。

「まあ! そんなことがあっても今の俺たちは麗夜のおかげで纏まってる! (*´∨`*)」
 朱雀は満面の笑み。

「だからこそ言える。麗夜の友達だったお前が麗夜を見捨てる訳がねえ。何せ俺の初恋の弟で、俺の彼氏だからな!」

「あなたって麗夜の彼氏なの? 受け? それとも立ち? (^^ゞ てか、あいつ妻が居るんじゃ?」
「受けか立ちか? それは難しい問題だ。だが俺はどっちも行けると言っておく! あと麗夜だったら妻も彼氏も居ても不思議じゃないだろ(*´﹀`*)」
「もう深く突っ込まないよ( ´д)プイッ」
 大山はそっぽを向いた。

「( ´∀`)フハハハハ・・・(  ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!!」
 朱雀は大笑いした。

「だから何がおかしいの? (´・ω・`)」
「お前が可愛くってな( ´艸`) 許せ許せ」
 朱雀は満足げに頷く。

「大山君よ。これからどうするつもりだ?」
 朱雀は唐突に話題を変える。
「どうするつもりって……どうすればいいんでしょうね(・・?」
 当然の答えだ。

「ゼラ。大山君たちを元の世界に戻すことはできるか?」
「私を誰だと思っている。そんなこと目を瞑っても出来るぞ」
 ゼラは何でもないように言った。

「マジですかΣ(゚Д゚)」
 大山はもちろん驚く。

「だが私はお前たちが嫌いだ。だから何もしてやらない凸(`-´O 」
 ゼラは滅茶苦茶不機嫌である。

「そんな(´・ω・`)」
 大山はしょんぼり。

「麗夜に事情を話す。それが誠意だ」
 朱雀は大山をじっと見る。

「麗夜に会いに行こう。案内する」
「ええΣ(゚Д゚)」
 大山は朱雀の提案にびっくり仰天。

「このまま悩んでても解決しない。なら時には強引な方法も必要って事だ( ̄▽ ̄)」
「強引って……強引過ぎるでしょ! 嫌だ! 絶対に喧嘩になる! (((( ;゚д゚))))アワワワワ」
「男だったら勇気出せ! さあゼラ! カーミラ! 戻るぞ!」
 朱雀は無理やり大山の腕を引っ張る。

「何か考えがあるんだろうな? 無かったら酷い目に合うぞ」
 ゼラがギロリと朱雀を睨む。
「ある。それにこれは、麗夜のためでもあるんだ」
 朱雀は自信満々に答えた。
「仕方ない(;-_-) =3 フゥ」
 ゼラは再びゲートを開ける。

「ちょっと大山君を借りてくぜ」
 朱雀は三村と桐山に笑いかけてから、大山と一緒にゲートに飛び込んだ。

「嫌だぁああああ(((((*ノДノ)えーん」
 大山は叫びを残して消えた。

「朱雀の奴……麗夜様に何の断りもしないで……どうなっても知らないぞ<(; ̄ ・ ̄)=3 フゥ」
「麗夜が泣いたらあいつらぶっ殺そう(#^ω^)ビキビキ」
 カーミラとゼラはそれに続いた。

「何だったんだ? (゚Д゚)ハァ?」
 残された三村は、跡形もなくなったゲートの前で固まっていた。
しおりを挟む
感想 571

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。