迷宮サバイバル! 地下9999階まで生き残れ!

ねこねこ大好き

文字の大きさ
47 / 78

生きるためには、進むためには、殺すしかない

しおりを挟む
 爆発炎上した地下5000階の中、レイはリリーたちを遠くから見守る。
「見たところ、魔法の引き出しならアスたちに分がある。だけど筋力等基礎的な実力ならリリーたちが上。それにリリーたちならすぐにアスたちの魔法を物にできるはず。問題は、それだけじゃ勝てない」
 レイは眩い光と地響きに目を細めながら、手に汗握る。



 暗黒空間でローズとルシーは激しい魔法の応酬を行う。
「炎魔法! プロミネンス!」
「空間魔法! ブラックホーがは!」
 灼熱の炎がぽっかりと出現した穴に吸い込まれると同時にローズはルシーの背後に瞬間移動し、後頭部を蹴り飛ばす。

「やるね!」
 鼻血を袖で拭い強がるように笑う。
「空間魔法! ブラックホール!」
 呪文とともに背後に光さえも飲み込む暗黒の空洞が出現する!

「だけど、まだまだだ」
 暗黒の空洞はルシーが触ると跡形もなく消え去った。

「そ、そんな! 空間魔法は発動すれば無効化する手段は無いはず!」
「確かに空間魔法を無効化する魔法は存在しない。だけど、魔法の基礎に目を向ければこの結果は当然だ」
「魔法の基礎?」
「君たちも無意識にやっていることであり、レイが最強である証でもある」
 念じるとローズの背後に深淵の穴が出現し、空間を湾曲させるほどの力で吸い込む!
「空間魔法! テレポート!」
 瞬間移動で回避するが、その隙を狙われる。
 拳が腹部にめり込むと、ローズは腹と口を押えて悶絶する。

「どうやって魔法を使うのか? それが理解できていれば、神々も容易に殺せる! さあやって見せろ!」



「加護魔法! 神よ、この者たちの命を対価に私を守りたまえ!」
 地底でチュリップが念じると化け物たちが一斉に干からびる。

「そうだ。魔法の基礎とは己の魂を自然と同化し、力を得ること。そして自然とは生命に他ならない」
 ベルは教壇に立つ教師のようにチュリップを見据える。

「不死殺しとは、相手の魂を自分の意のままに操ること!」
 血に濡れた服で汗を拭い、肩で息をする。

「お前がティンダロスの呪いを解除しようとしたときに感じた悪寒の正体はそれだ。治癒魔法をいくらかけても、呪いが治癒魔法を食らってしまう。それどころか術者の魂も食らってしまう」
 威圧的な声が広い地底に響き渡る。

「来なさい。私の魂をこの肉体から引き離してみろ!」



 焼け野原でリリーがアスに掴みかかる。
「敵の魂を意のままに操る。しかしそう簡単には行かない!」
 アスはリリーの鼻っ柱に頭突きをぶち込んで引きはがす。

「地下2000階以降は他者の命を奪うことが戦闘の最終目標となる。しかし他者の命を奪うことは簡単ではない。だから怪我を負わせるなどして弱らせる必要がある」
 鼻を押さえて、ふんっと鼻に溜まる鼻血をかむ。

「正解です。そして不死者は生命を肉体から切り離すのが難しい。首を切り落とされた程度では切り離せない。だからこそ不死者と呼ばれます。ですがそれでも、分かりますね?」

「命を引きはがせば不死者も殺すことができる!」

「そうです。極論ですが、魂を引きはがす実力があれば、こうした斬撃の応酬や魔法の応酬などする必要はありません。蟻を踏みつぶすように、赤子の手を捻るように魂を引き出せば勝てますからね」

「レイはそれが抜群に上手い。だから地下5000階以降も楽に進める。反対に私たちはそれが致命的に下手。だから先に進むことができない」

「その通りです。だからあなたたちはどうやれば効率よく魂をはぎ取れるかを考える必要がある。出血で弱らせるか、打撃で脳震盪を起こすか」

「ならばさらに速く、さらに強く、お前を切り倒す!」

「やってみなさい」



 暗黒空間でローズはルシーの胸倉を掴んで殴る。
「ぐっ! 離れろ!」
 幾たびの殴打で顔が腫れ上がると、ペッと血を目に吹きかける。相手が堪らず目を擦るとその隙に瞬間移動で逃げる。しかしそれはローズの想定していたことだった。
「炎魔法! プロミネンス!」
「く! こんなもの僕に通じるか!」
 強がりを言っても怯む体は隠せない。ローズは間髪入れずに再度接近戦を挑む。

「あんたは魔法が得意! なら魔法が使えないように戦う!」
「全く! 手加減できなくなった!」
 ルシーとローズは両手を掴みあって力比べを開始する。ギリギリとローズが圧倒する。

「あんたの弱点は腕力! 魔法では勝てなくても殴り合いなら負けない!」
「くそ! 魂が引きはがせない!」
 力を込めた瞬間、ルシーの関節が悲鳴を上げてへし折れた。

「あんたの命! 引きはがしてやる!」



 地底でチュリップは渾身の一撃をベルにかます。
「がは!」
 ベルはガードしたが、チュリップの剛力はそれすらも吹き飛ばすほどの威力であった。
「なるほど! 命を奪う! それは間接的に、私自身の力も強化することになる。そうでしょ?」
 チュリップはにこやかにベルを見下す。
「そうだ。命を奪うとは、食事に似ている。肉体から命をはぎ取っても不死者の命はすぐに肉体に戻る。それをさせない方法は、己の魂の一部にすること。それは、己の肉体、魂を成長させることに他ならない」
 口から血を流しながらも凍える目で睨む。
 彼女はにこやかに笑い続ける。

「あなたが雑魚を沢山生み出したおかげでお腹いっぱいになりました! ごちそうさまです!」
「性格悪いな」
「よく言われます」
 皮肉たっぷりに笑うと真顔になる。

「レイは地下1000階から地下3000階までそれを続けた。アスとは数千年戦った。だから私たちよりもはるかに強くなった」
 静かに己の不安を問いかける。

「端的に言えばその通りだ。その結果本気が出せなくなった」

「命をはぎ取る時、私たちの命まではぎ取る可能性があるから」

「その通りだ。相手が強ければ強いほど引きはがすための力は強くなる。その余波でお前たちも死んでしまう。だからレイは使えなくなった」
 ベルは腰を落としながらも教師のように落ち着いた口調で答える。

「一度だけ、レイが能面侍を倒す場面を見ました。その時、私たちは死にかけた。その時は分かりませんでしたが、今なら分かります。私たちは本当に足手まといだった」
 言い切ると不甲斐なさを恥じてか唇を噛む。
 ベルはその姿を見て地面に血を吐く。水たまりに血が波紋のように広がる。

「一番の問題は、レイの実力が未だに全王に届かないことだ。地下5000階なら本気の全王と対面しても、近づかなければ命をはぎ取られないくらいの実力が付いているはずだった。ところがお前たちを気遣ったため、化け物とほとんど交戦しなかった。結果未だにその境地に至っていない。このままでは不味い。だから私たちはお前たちに警告した」
 ギリギリと足を震わせながらも、ツルツル滑る岩盤に手をかけて立ち上がる。

「だからこそ! 今度は私たちが命を奪う! 奪って誰よりも強くなる! 召喚魔法! 能面侍!」
 のっぺらぼうの侍がチュリップの描いた魔方陣から出現する。
「まさか! 地下4000階でも最強クラスの化け物を召喚するだと!」
「私たちは確かに地下5000階まで逃げ回った! だけどその分じっくりと理解することができた! 生命の創造には理解が不可欠! 私たちは理解できた! だから切っ掛けがあればできる! あなたのおかげよ!」
 能面侍が目にも止まらぬ速さでベルの四肢に切れ目を入れた!
「終わりよ!」
 チュリップは召喚した化け物を始末すると、立ち上がれないベルに告げた。



「ファントムソード! 飛んで刺され!」
「幻影剣! 一斉掃射! 打ち落とせ!」
 草原で無数の魔法剣が空中でぶつかり合い、星屑のようにきらめく。
 斬撃が交差するたびに彼方まで閃光が広がる。
 幻想的な舞踏がリリーとアスの手で奏でられる。

「まだまだ行くぞ!」
 その舞踏も終わりが近づく。閉幕のベルがリリーの踏み込みとともに、だんだんと短く、高くなる金属音として鳴り響く。
「ぐ! 圧力が! さばききれない!」
 後ろに下がる逃げの一手で懸命に避けるが、重圧はそれに比例するかのように高まる。
「く!」
 アスは起死回生を狙って股間に蹴りをみまう。
 それは致命的な隙であった。
「終わりだ!」
 蹴りが届く前に、肩から腰にかけて裂傷が走った。

「私の勝ちだ!」



「全く。ここまでコテンパンにされるとは」
 いつの間にか緑に覆われた草原の中、頭上に上る太陽の光を受けて、ルシーは笑う。

「反則的な成長だ。私の理解を超える」
 ベルは大の字に寝転んでため息を吐く。

「これが、本来の彼女たちの強さなのでしょう。素直に、負けを認めます」
 アスはリリーたちに頭を下げる。

「凄かったな! 快勝だ!」
 レイはリリーたちの背中に称賛の声をかけながら近寄る。

「ふふん! ちょっとは見直した!」
 ローズは膨らみかけの胸をいっぱいに逸らせる。
「ああ! すげえ! さすが俺の婚約者だ!」
「調子に乗らないの!」
 すり寄るレイの頭をこつんと叩く。それでも頬と頬がくっつくと嬉しそうに擦り合う。

 リリーはその横で苦笑いすると、きりっと表情を引き締めて、背筋を伸ばす。
「アス、ルシー、ベル、本当にありがとう。あなたたちのおかげで強く成れた」

「あれあれ、殺し合いをしていたつもりなのにお礼を言われちゃった」
「それだけ、私たちと彼女たちの力量に差があります」
 ルシーとアスは顔を見合わせて笑いあう。
 それとは正反対にベルが青あざだらけの顔でチュリップに舌打ちする。

「チュリップ? お前やりすぎだろ? 何でボコった後に回復させて、またボコる? 拷問か? この顔面をどうしてくれる?」
「いえいえ! ちょっと腹が立ったので、ストレス解消に」
「性格悪いな」
「手を出してきたのはあなたたちですよ? 殺されないだけ感謝しなさい」
 ベルとチュリップはにらみ合う。



「さて! 戦いも終わったし、飯でも食おうぜ!」
 レイはパシパシと満面の笑みで手を叩く。

「終わった? 僕たちが死んでないのに終わるはずないだろ」
 ルシーは笑みを消すと冷たい目で立ち上がる。ベルとアスも無表情で立ち上がる。
 レイは心臓が止まったかのように固まる。



「何言ってんだよお前! 負けず嫌いか! 再戦だったら飯食って! ゆっくり休んでからにしようぜ!」
 レイは硬い表情で笑う。

「飯を食う? 僕たちと? お前は僕たちが敵だってことを忘れているのか?」
 空気が冷えると、ルシーたちを中心に草原の草花が枯れる。
「レイ!」
 ローズたちは戦闘態勢を取る!
「止めろ!」
 レイは激しい怒気でローズたちを止める。

「ルシー! 戦うなら次の階だ! そうしようって言っただろ! だからここで戦うのは止めよう!」
「そんなこと知らないね」
「何があった! 怒ってんのか? 落ち着けって! 話し合おう!」
「人間ごときが調子に乗るなよ!」
 ルシーの怒気が草原に広がる。

「僕たちの王は全王だ! お前じゃない! 全王はお前たちを殺せと命じた! ならば殺し合うのは必然だ!」
「ふざけんじゃねえよ! 殺すだと! だったら何で出会った時に殺しに来ねえ!」
「理由をお前に言う必要があるか? 人間ごときが全王を理解できると思うな!」
「理解なんてしたくねえよ!」
 レイは涙を流しながら一歩も譲らない。ルシーは涙一つ流さず譲らない。

「ルシー……止めろ! 俺たちは仲間だ! 友達だ! もう戦いたくねえ! 戦えねえ!」
「僕たちは戦える。死ぬまで」
 ルシーたちが構えるとローズたちが割って入る。

「あんたら馬鹿? レイが止めようって言ってるんだから止めなよ」
「まさかここに来てお馬鹿さんが発症したのですか? もしそうなら一回頭を叩き直す必要がありますね!」
 チュリップたちは指を鳴らして威嚇する。

「確かにお前たちは強い。だけど今の私たちのほうがずっと強い。それは理解しているだろ。なのになぜ死に急ぐ? なぜ私たちを鍛えた? どうして殺さなかった?」
 リリーは涙とともに体を震わせる。

「それを知りたければ、地下9999階の全王の元に行くしかない」
 ルシーは少しだけ、泣きじゃくるレイとリリー、そして怒り心頭のローズとチュリップを見て、困ったような顔をした。

「なぜ君たちを鍛えたのか? 何が目的か? それは言えない。確実なことは、僕たちを殺さないと地下5001階に進めないことだ」
「何だと!」
 レイの金切り声がルシーたちを震わせる。

「ここの階段は僕たちが死ぬことで開く。そう設定されている。もしもこのまま僕たちとお友達で居るなら、永遠に外に出られない。それでも良いのかい?」
 ルシーの絞り出すような残酷な言葉がレイたちを震わせる。

 ルシーは淡々と、小さい声で続ける。
「君たちはこのまま進めば地下9000階に到達する。そこは全王が支配する階層。そこには君たちと別世界の住人、異世界人が住んでいる」
「異世界人? 別世界の住人?」
「君たちと別の国の住人と言っても良いだろう。彼らは君たちと同じ姿かたちをしている。文化は違うが人間に他ならない」
「まさか……」
「そうだ。地下9000階からは、君たちは人間を相手に戦うことになる」
 レイたちは棒のような足を一歩ずつ後ろに運ぶ。

「全王は残酷で性悪だ。人の不幸、人の苦しみを楽しむ。人の営みを叩き潰すことに生きがいを見出す。そんな全王が支配する地下9000階以降で何が起きるか? 答えは簡単。君たちは前に進むために、人を殺す。殺せなくては進めない」
 レイは頭を抱えて崩れ落ちる。ローズが恐怖に怯える子供のように震える背中を撫でる。

「言っておくが、地下9000階の住人は、君たちが想像する以上に強い。自分たちが最強だと思いあがることはできない。なぜなら地下9000階は全王の支配下。君たちよりも圧倒的に強い、全王のおもちゃ箱に散らばるおもちゃたちなのだから」

 ルシーは口を閉じると、薄っすらと涙を零す。アスとベルも同様に。

「僕たちを殺せない程度じゃ、地下9000階で死ぬのが落ちだ。それじゃ君たちは困るだろ?」

 時が止まったかのように静まり返る。

「ルシー……話は分かった。だけど、他に手はある! 絶対に! だから……落ち着いてくれ」

 ルシーは静かに告げる。

「君は優しい。そして全王はその優しさにつけ込む。だからこそ、乗り越えないと行けない。生きるために、前に進むために」

 ローズたちがレイの前に立ち、ルシーたちと向き合う。

「お、お前ら? 何をしているんだ?」

 レイはボロボロ泣きながらローズたちを背中に声をかける。

「レイ……目を瞑ってて。すぐに済むから」
 ローズの声は冷え切っていた。

「待て……止めろ……殺すな」
「たとえリーダーの命令であっても、それは聞けない」
 リリーはレイに背を向けたまま答える。

「レイ、あなたは優しい。ですが、それならば、覚悟を決めたこの人たちの思いをくみ取るのも、必要なのではありませんか」
 チュリップはレイの顔を見ずに、頭を撫でる。

「そんな……馬鹿な……」
 レイは十字架が突き刺さったかのように胸を押さえる。



「最後に、一つだけ、良い」

 ローズは顔を伏せたまま、ルシーに言う。

「楽しかった? それとも、詰まらなかった?」

 ルシーは言う。

「楽しかった。ありがとう」

 ルシーたちの首が宙を舞った。



 俺はルシーたちの墓の前で佇む。
「何でこんなことになっちまったんだ? 俺とお前らは、友達だったのに」
 ボソボソと墓に呟く。

 涙は目が取れるほど流した。その後に去来したのは、虚無感だった。

 何のために俺は進む?

「レイ」
 リリーに背中から声をかけられる。

「下り階段を発見した。あと、予定通り私たちの特訓も終わった。いつでも出発できる」

「そうか」

 振り向くとローズたちも居た。次の階層に進む時間だ。

「なぁ……俺は何のために進む? 人を殺してまで何のために進む?」

 言うと涙が溢れて止まらない。できれば、足を止めたい。

「私たちのため、家族のためでしょ?」

 ローズの涙が目に入る。

「私たちだって辛いんです。泣くのはいい加減に止めてください」

 チュリップの怒り顔が目に入る。

「レイ。メンバーとして言わせてもらう。私は先に進みたい。そして全王を殴りたい」

「全王!」

 リリーの言葉で思い出す。全王の醜悪な影と、ルシーたちの言葉を。

「そうだな。辛いのは俺だけじゃない。悪かった」

 涙を拭って空を見上げる。

「全王! 絶対にぶっ飛ばす! 首を洗って待ってろ!」

 目指すは地下9999階! 全王が待つ階層!

「生きるために、家族に会うために、ルシーたちの敵を討つために進む! 必ず踏破する!」

 ありったけの勇気と悔しさ、涙を拳に込める。

「次は地下5001階だ! 行くぞ!」

 前に進んでやる! 何があろうと! 絶対に立ち止まらない!

 この拳を全王に叩き込むまで!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

処理中です...