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ブラッド領北部と仲よくしよう!
万年都へ帰還
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脱出はジャックさんの手引きですんなりと終わった。
ジャックさんは強く、見張りの兵隊を音もたてずに眠らせた。僕が助ける意味あったのかな?
「君たちが騒ぎを起こしたおかげで警備も手薄になった」
ジャックさんはそんな僕を慰めるのか、笑って褒めてくれた。
馬小屋まで行くと、ジャックさんが馬を奪って颯爽と走り出す。僕はその背中にしがみつく。
「イーストさんたち、大丈夫かな?」
「大丈夫だ。奴らの狙いは森の秘薬と超人薬。イーストを殺しては交渉できない」
ジャックさんは巧みに手綱を動かす。
「見なさい。すでに戦争は始まっている」
ある程度進むと、物々しい砦があった。その周りには兵士が集まっている。
「話し合いはできないんですか?」
「できない。する意味も無い。いくら森の秘薬と超人薬を渡しても、向こうはイーストたちを解放しない」
胸が締め付けられる。
万年都まで遠いので、休みながら進む。
「君のポケットと影に隠れる奴らの食事は良いのか?」
野草を生のまま食べる。
「ジャックさんが怖いみたいで」
「そうか」
ジャックさんは気にせず野草をかじる。
それから数日後、ようやく万年都に付く。
「ゼロ! 戻ってきたか!」
皆のところへ行くと、バードさんが涙を流して出迎える。
「そいつは誰だ?」
バードさんは後ろに居るジャックさんを睨む。
「ジャックだ。ゼロに危ないところを助けてもらった」
「そうか。あんたも大変だったんだな」
バードさんはすんなりと握手する。
ザックさんも含めて握手する。
「自分の領主であるイーストが囚われているのにのんびりしているな」
ジャックさんは握手を終えるとため息を吐く。
「な! 俺は人としての礼儀を守っただけだ!」
「こんな状況で礼儀を守れるのが驚きだが。まあ、良い」
ジャックさんは万年都の周辺を飛ぶ巨大スズメバチに目を向ける。
「聞いた通り、防御は完璧だろう。お前たちが安心するのも分かる。だがそれでも危険だ」
「何がです?」
「クラウンが苦もせずここに入り込んだのだろう? クラウンが敵意を持ったら皆殺しになるぞ」
空気が凍る。
「しかし、あいつは西部戦線の切り込み隊長。あいつクラスを想定した防備はさすがに非現実的だ」
ジャックさんは万年都を見渡す。
「しかしながら、モンスターたちは想像以上に規律だった動きをしている。歴代のモンスターテイマーでも足元に及ばないほどだ」
「僕はモンスターテイマーではありません。すべて、彼女たちの意志です」
「ふむふむ。モンスターは自分の意志で行動しているのか。これはとても心強い」
ジャックさんはじっと僕を見る。
「君に隠れるモンスターを見せてくれないか?」
「……分かりました。赤子さん、スラ子、出てきて」
赤子さんとスラ子がポケットと影から姿を出す。
「吸血鬼とスライム! ふーむ。これは始祖だね? ちょっと厄介なことになる」
「何がですか?」
「吸血鬼とスライムの始祖は魔軍と協力して倒そうという特別条約が存在する。もしも二人が戦場に姿を現すと、大陸を敵に回すことになる」
「そんな!」
「落ち着きなさい。二人が戦場に出なければよいだけだ」
ジャックさんは目を瞑るとブツブツ呟く。
「きな子や虫人たちと話がしたい。通訳を頼む」
「……分かりました」
気が進まないけど、この人に頼るしかない。
そう思った。
「敵が攻めて来る?」
まずはきな子との通訳を行う。
「北部から敵が押し寄せる。そこで質問だ。オオカミたちは敵を殺せるか?」
「来たなら殺す。しかし来なければ殺さない」
「縄張りを荒らさなければよい。そう言う考えかな?」
「私はゼロが好きだ。この子を虐める奴はどんな存在でも許さない。しかし、ゼロの身に危険が及ばないなら放っておく。何故なら、私たちとて戦いは避けたい。食料を得るため、という理由なら別だが、ここにすでに豊富な食料がある。敵意を持たなければ迎え入れても良いくらいだ」
「なるほど、人間と感性が違うな」
「恨みを持つのはお前たち人間の特権だ。それは私たちの持たない感情だ。何故なら、恨みを持っても腹は膨れない」
「納得だ」
「それに、そもそも自然は弱肉強食。命を狙われるなど当たり前の世界だ。それにガタガタ怯えていては疲れる」
「更に納得。人間は未来を考える。考えすぎるからこそ、勝手に敵を作って殺し合う」
「理解したか?」
「よく理解した。ありがとう」
「ならば一つ、ゼロがお前のことを嫌っている。私にとっては敵だが、どうする?」
「きな子! 敵じゃないよ!」
慌ててきな子を落ち着かせる!
ジャックさんは笑う。
「言葉は分からないが、お前を心配しての言動だろう。良い! 最高だ!」
ジャックさんはとても楽しそうだ。
「次はハチ子だ! ワクワクしてきた!」
分かってます。
「テキ?」
ハチ子は巨大な触覚でジャックさんの体を触る。
「ゴハン?」
「違うから。だから周りの子たちを下げて」
ジャックさんを取り囲む蜂人を下がらせる。
「一つ目の質問だ。町の人々はどんな存在だ?」
「ゼロノテシタ」
「え! そんな風に思ってたの!」
「チガウ?」
「違う違う! 皆ハチ子の仲間!」
「ゴハンノニオイスル」
何てこったい。
「なるほどなるほど。二つ目の質問だ。敵が来たら殺すか?」
「ゴハン? タベルヨ」
「なら敵を殺しに行けるか?」
「ゴハンイッパイアルヨ?」
「結構! 状況は分かった。次はクモ子と話そう!」
ジャックさんのテンションはうなぎ登りだ。
「ゴハン!」
「クモ子! 落ち着いて!」
クモ子はジャックさんを見るなり、大きく口を開ける。
「一つ目の質問だ。なぜ町の人を襲わない?」
「ゼロノゴハン」
「え! そんなこと考えてたの!」
「ゴハンノニオイスル」
クモ子は、何か変なこと言った? という風に首を傾げる。
「よしよし。次に、敵が近くに来たらどうする?」
「ニゲル。オナカスイタラタベル」
「上出来だ! 最後にアリ子だ!」
ジャックさんは子供のように飛び跳ねそうだ。
「ママ!」
アリ子にガッチリと抱きしめられる!
「ちょっと会わなかったから心配したけど、元気そうだね! その子はアリ子の恋人?」
アリ子の隣でうろつく羽の生えた蟻人を見る。
「コノコタチノオトウサン」
アリ子はポンポンとお腹を撫でる。
「モウジャマダカラデテイッテモラウ」
ギロリとアリ子は羽の生えた蟻人を睨む。
蟻人はアリ子に睨まれるとそそくさと立ち去る。
代わりに女性の蟻人が集まる。
働き蟻かな?
「中々厳しいね」
アリ子に苦笑いする。
「ママハズットイッショ!」
アリ子がギュッと力を入れる! 口から内臓が飛び出ちゃう!
「仲睦まじいのは分かった。だから一つ目の質問だ。君は町の人をどう思う?」
「ゼロノテシタ」
「え! アリ子もそんなこと思ってたの!」
「スラコノテシタ?」
アリ子は不安そうに眉を顰める。
「どう思っていようと大丈夫! 最後に一つ、もしも敵が攻めてきたらどうする?」
「セメル? ナニ?」
アリ子は無垢な表情で首を傾げる。
「よく分かった。これは中中に楽しいことになる!」
ジャックさんは人の悪い顔でアリ子から離れた。
「思った通り、この戦争、こちらが不利だ」
ジャックさんと自宅で向き合う。
「不利ですか?」
「防御は十分だが、攻撃ができない。戦争は攻撃が命だ。モンスターはそれができない」
「攻め込むことができないと?」
「そうだ。人間とモンスターの考えの違いが露骨に現れた」
ジャックさんは用意した紅茶を啜る。
「最も、君がお願いすれば何とかなりそうだが」
「死んでくださいなんて言えません!」
熱くなって怒鳴る。
「心配するな。無理は言わない。ただし……」
ジャックさんは冷徹に微笑む。
「軍靴は止まらない」
オオカミの遠吠えが響く! 敵襲だ!
「防衛戦だ。虫人ときな子に任せよう」
ジャックさんは慌てず騒がずクッキーを食べた。
「さぁーて! 戦争だ!」
イーストの城を占拠したレビィとクラウンは、イーストの自室で笑う。
「万年都へ攻撃! もう私が突撃しても大丈夫よね!」
「ダメダメ。君が突っ込むと、赤子とスラ子が出てきちゃう。それだとゼロが可哀そうだ」
ニタリと微笑む。
「ゼロが攻め込むように命じる! それでこそあの子は笑ってくれる! 僕と同じく!」
クラウンの高笑いがブラッド領に響く。
「さあ! 戦争だ!」
同じころ、ジャックも高笑いした。
ジャックさんは強く、見張りの兵隊を音もたてずに眠らせた。僕が助ける意味あったのかな?
「君たちが騒ぎを起こしたおかげで警備も手薄になった」
ジャックさんはそんな僕を慰めるのか、笑って褒めてくれた。
馬小屋まで行くと、ジャックさんが馬を奪って颯爽と走り出す。僕はその背中にしがみつく。
「イーストさんたち、大丈夫かな?」
「大丈夫だ。奴らの狙いは森の秘薬と超人薬。イーストを殺しては交渉できない」
ジャックさんは巧みに手綱を動かす。
「見なさい。すでに戦争は始まっている」
ある程度進むと、物々しい砦があった。その周りには兵士が集まっている。
「話し合いはできないんですか?」
「できない。する意味も無い。いくら森の秘薬と超人薬を渡しても、向こうはイーストたちを解放しない」
胸が締め付けられる。
万年都まで遠いので、休みながら進む。
「君のポケットと影に隠れる奴らの食事は良いのか?」
野草を生のまま食べる。
「ジャックさんが怖いみたいで」
「そうか」
ジャックさんは気にせず野草をかじる。
それから数日後、ようやく万年都に付く。
「ゼロ! 戻ってきたか!」
皆のところへ行くと、バードさんが涙を流して出迎える。
「そいつは誰だ?」
バードさんは後ろに居るジャックさんを睨む。
「ジャックだ。ゼロに危ないところを助けてもらった」
「そうか。あんたも大変だったんだな」
バードさんはすんなりと握手する。
ザックさんも含めて握手する。
「自分の領主であるイーストが囚われているのにのんびりしているな」
ジャックさんは握手を終えるとため息を吐く。
「な! 俺は人としての礼儀を守っただけだ!」
「こんな状況で礼儀を守れるのが驚きだが。まあ、良い」
ジャックさんは万年都の周辺を飛ぶ巨大スズメバチに目を向ける。
「聞いた通り、防御は完璧だろう。お前たちが安心するのも分かる。だがそれでも危険だ」
「何がです?」
「クラウンが苦もせずここに入り込んだのだろう? クラウンが敵意を持ったら皆殺しになるぞ」
空気が凍る。
「しかし、あいつは西部戦線の切り込み隊長。あいつクラスを想定した防備はさすがに非現実的だ」
ジャックさんは万年都を見渡す。
「しかしながら、モンスターたちは想像以上に規律だった動きをしている。歴代のモンスターテイマーでも足元に及ばないほどだ」
「僕はモンスターテイマーではありません。すべて、彼女たちの意志です」
「ふむふむ。モンスターは自分の意志で行動しているのか。これはとても心強い」
ジャックさんはじっと僕を見る。
「君に隠れるモンスターを見せてくれないか?」
「……分かりました。赤子さん、スラ子、出てきて」
赤子さんとスラ子がポケットと影から姿を出す。
「吸血鬼とスライム! ふーむ。これは始祖だね? ちょっと厄介なことになる」
「何がですか?」
「吸血鬼とスライムの始祖は魔軍と協力して倒そうという特別条約が存在する。もしも二人が戦場に姿を現すと、大陸を敵に回すことになる」
「そんな!」
「落ち着きなさい。二人が戦場に出なければよいだけだ」
ジャックさんは目を瞑るとブツブツ呟く。
「きな子や虫人たちと話がしたい。通訳を頼む」
「……分かりました」
気が進まないけど、この人に頼るしかない。
そう思った。
「敵が攻めて来る?」
まずはきな子との通訳を行う。
「北部から敵が押し寄せる。そこで質問だ。オオカミたちは敵を殺せるか?」
「来たなら殺す。しかし来なければ殺さない」
「縄張りを荒らさなければよい。そう言う考えかな?」
「私はゼロが好きだ。この子を虐める奴はどんな存在でも許さない。しかし、ゼロの身に危険が及ばないなら放っておく。何故なら、私たちとて戦いは避けたい。食料を得るため、という理由なら別だが、ここにすでに豊富な食料がある。敵意を持たなければ迎え入れても良いくらいだ」
「なるほど、人間と感性が違うな」
「恨みを持つのはお前たち人間の特権だ。それは私たちの持たない感情だ。何故なら、恨みを持っても腹は膨れない」
「納得だ」
「それに、そもそも自然は弱肉強食。命を狙われるなど当たり前の世界だ。それにガタガタ怯えていては疲れる」
「更に納得。人間は未来を考える。考えすぎるからこそ、勝手に敵を作って殺し合う」
「理解したか?」
「よく理解した。ありがとう」
「ならば一つ、ゼロがお前のことを嫌っている。私にとっては敵だが、どうする?」
「きな子! 敵じゃないよ!」
慌ててきな子を落ち着かせる!
ジャックさんは笑う。
「言葉は分からないが、お前を心配しての言動だろう。良い! 最高だ!」
ジャックさんはとても楽しそうだ。
「次はハチ子だ! ワクワクしてきた!」
分かってます。
「テキ?」
ハチ子は巨大な触覚でジャックさんの体を触る。
「ゴハン?」
「違うから。だから周りの子たちを下げて」
ジャックさんを取り囲む蜂人を下がらせる。
「一つ目の質問だ。町の人々はどんな存在だ?」
「ゼロノテシタ」
「え! そんな風に思ってたの!」
「チガウ?」
「違う違う! 皆ハチ子の仲間!」
「ゴハンノニオイスル」
何てこったい。
「なるほどなるほど。二つ目の質問だ。敵が来たら殺すか?」
「ゴハン? タベルヨ」
「なら敵を殺しに行けるか?」
「ゴハンイッパイアルヨ?」
「結構! 状況は分かった。次はクモ子と話そう!」
ジャックさんのテンションはうなぎ登りだ。
「ゴハン!」
「クモ子! 落ち着いて!」
クモ子はジャックさんを見るなり、大きく口を開ける。
「一つ目の質問だ。なぜ町の人を襲わない?」
「ゼロノゴハン」
「え! そんなこと考えてたの!」
「ゴハンノニオイスル」
クモ子は、何か変なこと言った? という風に首を傾げる。
「よしよし。次に、敵が近くに来たらどうする?」
「ニゲル。オナカスイタラタベル」
「上出来だ! 最後にアリ子だ!」
ジャックさんは子供のように飛び跳ねそうだ。
「ママ!」
アリ子にガッチリと抱きしめられる!
「ちょっと会わなかったから心配したけど、元気そうだね! その子はアリ子の恋人?」
アリ子の隣でうろつく羽の生えた蟻人を見る。
「コノコタチノオトウサン」
アリ子はポンポンとお腹を撫でる。
「モウジャマダカラデテイッテモラウ」
ギロリとアリ子は羽の生えた蟻人を睨む。
蟻人はアリ子に睨まれるとそそくさと立ち去る。
代わりに女性の蟻人が集まる。
働き蟻かな?
「中々厳しいね」
アリ子に苦笑いする。
「ママハズットイッショ!」
アリ子がギュッと力を入れる! 口から内臓が飛び出ちゃう!
「仲睦まじいのは分かった。だから一つ目の質問だ。君は町の人をどう思う?」
「ゼロノテシタ」
「え! アリ子もそんなこと思ってたの!」
「スラコノテシタ?」
アリ子は不安そうに眉を顰める。
「どう思っていようと大丈夫! 最後に一つ、もしも敵が攻めてきたらどうする?」
「セメル? ナニ?」
アリ子は無垢な表情で首を傾げる。
「よく分かった。これは中中に楽しいことになる!」
ジャックさんは人の悪い顔でアリ子から離れた。
「思った通り、この戦争、こちらが不利だ」
ジャックさんと自宅で向き合う。
「不利ですか?」
「防御は十分だが、攻撃ができない。戦争は攻撃が命だ。モンスターはそれができない」
「攻め込むことができないと?」
「そうだ。人間とモンスターの考えの違いが露骨に現れた」
ジャックさんは用意した紅茶を啜る。
「最も、君がお願いすれば何とかなりそうだが」
「死んでくださいなんて言えません!」
熱くなって怒鳴る。
「心配するな。無理は言わない。ただし……」
ジャックさんは冷徹に微笑む。
「軍靴は止まらない」
オオカミの遠吠えが響く! 敵襲だ!
「防衛戦だ。虫人ときな子に任せよう」
ジャックさんは慌てず騒がずクッキーを食べた。
「さぁーて! 戦争だ!」
イーストの城を占拠したレビィとクラウンは、イーストの自室で笑う。
「万年都へ攻撃! もう私が突撃しても大丈夫よね!」
「ダメダメ。君が突っ込むと、赤子とスラ子が出てきちゃう。それだとゼロが可哀そうだ」
ニタリと微笑む。
「ゼロが攻め込むように命じる! それでこそあの子は笑ってくれる! 僕と同じく!」
クラウンの高笑いがブラッド領に響く。
「さあ! 戦争だ!」
同じころ、ジャックも高笑いした。
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