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先輩侍女はデレる
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「カトリーヌさぁーん」
涙目になって、リーゼに呼ばれた。
久々だわ、こういうの。
「どうしたのよ」
「その、仕事は順調なんですけど、」
「ああ、プライベート?あの頭のおかしい溺愛旦那が何かあった?浮気はするわけないわよね」
「それが、毎日仕事に行きたくないって言うんで困ってます」
「放っておきなさい。それか、メリッサさんに相談して腹黒旦那に何とかしてもらいなさい」
「うう。カトリーヌさんの彼氏さんっていつも余裕がありますよね」
カトリーヌは最近そう言われることが増えた。
彼氏さん、落ち着いてるね、とか
余裕がありますよね、
とか。
もしかして私が浮気しそうに見えるのか。
「まあ、付き合うまでが長かったけど、忘れてなかったってことはなんとなく相性がいいのかもしれないわね」
そう言うと、リーゼが赤くなった。
「べつに、夜のこととは言ってないわよ」
「スミマセン!」
「なんだろ、あんまり依存しすぎないようにそれぞれ仕事とか頑張ってる……アイツが頑張ってるなら私も、って自然に思ってるかな」
リーゼは依存してくる旦那を思いだした。あ、やっぱり先輩たちのほうが大人だわ。
「まあ、普段は感情が薄いから、たまに甘えてくるとめちゃくちゃ甘えさせたくなるわね」
「カトリーヌさんがデレた!」
「ほんっとーに、たまによ!たまに、可愛いことを言うから、仕方なく甘えさせてるの!」
そのころ、魔術師団に納品に来ていたジオス
「ジオス、おまえカトリーヌさんと付き合ってるんだってな」
「はい」
「美人だけど、彼女きつくないか?」
……
………
『カトリーヌ、お疲れさま』
と頭を抱いて髪と額にキスをすれば、
『ちがう、ポンッてして……』
と赤い顔でにらんでくる。
……
「いえ、別に」
「そうなのか?それにしてもいいなあ、お前。羨ましい~」
「ありがとう」
他人に言う必要はない。カトリーヌの可愛さなんて。
涙目になって、リーゼに呼ばれた。
久々だわ、こういうの。
「どうしたのよ」
「その、仕事は順調なんですけど、」
「ああ、プライベート?あの頭のおかしい溺愛旦那が何かあった?浮気はするわけないわよね」
「それが、毎日仕事に行きたくないって言うんで困ってます」
「放っておきなさい。それか、メリッサさんに相談して腹黒旦那に何とかしてもらいなさい」
「うう。カトリーヌさんの彼氏さんっていつも余裕がありますよね」
カトリーヌは最近そう言われることが増えた。
彼氏さん、落ち着いてるね、とか
余裕がありますよね、
とか。
もしかして私が浮気しそうに見えるのか。
「まあ、付き合うまでが長かったけど、忘れてなかったってことはなんとなく相性がいいのかもしれないわね」
そう言うと、リーゼが赤くなった。
「べつに、夜のこととは言ってないわよ」
「スミマセン!」
「なんだろ、あんまり依存しすぎないようにそれぞれ仕事とか頑張ってる……アイツが頑張ってるなら私も、って自然に思ってるかな」
リーゼは依存してくる旦那を思いだした。あ、やっぱり先輩たちのほうが大人だわ。
「まあ、普段は感情が薄いから、たまに甘えてくるとめちゃくちゃ甘えさせたくなるわね」
「カトリーヌさんがデレた!」
「ほんっとーに、たまによ!たまに、可愛いことを言うから、仕方なく甘えさせてるの!」
そのころ、魔術師団に納品に来ていたジオス
「ジオス、おまえカトリーヌさんと付き合ってるんだってな」
「はい」
「美人だけど、彼女きつくないか?」
……
………
『カトリーヌ、お疲れさま』
と頭を抱いて髪と額にキスをすれば、
『ちがう、ポンッてして……』
と赤い顔でにらんでくる。
……
「いえ、別に」
「そうなのか?それにしてもいいなあ、お前。羨ましい~」
「ありがとう」
他人に言う必要はない。カトリーヌの可愛さなんて。
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