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メイド達が私の頬を冷やすために、濡らしたタオルを持って来てくれた。
「ありがとう。お父様とは顔を合わせたくないから、今日は部屋で食事を摂るわ」
「畏まりました」
ドアがノックされ、執事が入って来た。
「旦那様は、興奮されていらして……少し時間を置けば、ちゃんと話ができると思います」
「ええ、分かったわ」
「メイベル様の事は、とても大事に育てていらしたので、結婚して侯爵家を出て行くことになるのが辛いのだと思います」
「私に侯爵家の仕事をさせたいだけでしょう。今まで自分が教育した娘を、使えずに手放すのが癪に障るのよ」
執事は常にお父様の側に立ち、意見を無条件に支持し、他の意見には耳を貸さなかった。
その娘が、幼い頃から厳しく躾けられていても、当主のためならそれは必要だと考えていた。
「王家と繋がりが持てることは、侯爵家にとっても悪い話ではありません。王命ですから、この結婚が無くなると言うことはないでしょう」
「ええ、反対しても無駄だわ」
「ならば、わざわざ旦那様を怒らせるような態度は控えて下さい」
それが侯爵家のためであり、当主のためになる。ここに私の味方はいないわね。
その船に乗って、一緒に沈みたいならそうすればいいわ。
「そうね、私も大人げない発言をしてしまいました」
私がいなくなった後、侯爵家はサーシャが継ぐしかない。お父様が嫌でも、そうするしかないのよ。
「私がいなくなったら、サーシャが跡継ぎでしょう。結婚して家を出て行く私がとやかく言う話ではないけれど、サーシャよりもレインを引き入れて執務を学ばせる方が有益だわ」
私はもう侯爵家を救わないし、助けたりはしない。
「そうする他はありませんね」
その時自室のドアがバタンと開き、お父様がやって来た。
謝罪しに来たのだろうか……
「メイベル、勝手は許さない。当分、学院は休みなさい」
「旦那様!」
「王命で婚約するにしても、細かい話はまだ決まっていない。私が直接、王家とちゃんと話をする。それまでは侯爵家から一歩も出ることを許さない」
「もう決まった事です。私を屋敷に監禁するおつもりですか?」
「監禁もやむを得まい」
「自由を奪ってまで、自分の思い通りにさせたいのね」
「ふっ、そういう捻くれた考えのお前を、外に出すわけにはいかない。ちゃんと教育をし直さなければならないな」
お父様はそう言うと、後ろにいる護衛に私を拘束するように命じた。
幼い頃は、勉強しろと無理やり連れて行かれたこともあった。
言うことをきかなければ、お仕置きだと言って部屋に閉じ込められた日もある。
けれど私は、もう、何も分からなかった幼い子供ではない。
「監禁だなんて……旦那様、そ、それは、いくらなんでも……」
執事が流石にお父様の横暴な態度を止めに入る。
メイド達はおろおろしている。
「大丈夫ですわ。どこへ行けばいいのですか?私が反省するように貴族牢にでも入れますか?」
「そんな……」
「お嬢様を牢屋になんて」
侍従たちも動揺している。
「鍵がかかるから、そこで少し頭を冷やせ。食事は運ばせる。問題ないだろう」
侯爵家の護衛の者に両サイドから腕を持たれ、私はそのまま連れて行かれそうになった。
お父様は間違っている。
罰を与えたからといって、私が言うことをきくと思っているのだろうか。
部屋の外には、掃除中の使用人が立って私たちの動向を怯えながら見ていた。
素早く頭の中で状況を整理する。
逃げ出せないように監禁されたら、外への連絡手段がなくなるだろう。
「何時間考えても、何日食事を与えられなかったとしても。私が自分の考えを変えるわけではありません」
「誰のおかげでこの暮らしができていたのか、それを思い出せるくらいにはなるだろうな」
「お父様は、私が何不自由ない生活を、与えてもらっていた。そうお思いでしょうね」
「綺麗なドレス、豪華な食事、世話をしてくれるメイド。全てが侯爵家の娘であるから与えてもらえたものだろう。感謝の気持ちを持つのだな」
低く抑圧的な声は有無を言わせない当主としての命令だろう。
「自由だったのは、サーシャとお母様ですよね。お父様に従ってさえいれば、貴族の暮らしができたのですから。私だけは違っていました。私が自由を与えてもらえていたなら、こんなふうには育たなかった」
一瞬でお父様の顔は真っ赤になり、目は怒りで燃えた。
お父様の右手が上がった、もう一度殴られる。
そう思った瞬間、私は動いていた。
廊下の端に立っていた掃除メイドからモップを奪い、瞬時に柄の部分を大理石の床に叩きつけて折った。
モップの持ち手の長さは十分だ。
長い棒をくるりと回し、私を制止しようとした護衛たちの腕をバシンバシンと叩いた。
そしてモップは綺麗な弧を描き、棒の後ろで正確に敵の急所を捉えた。
即座に、2人の護衛が床に膝を突き、腕で体を支えた。
他の者は、驚いて身動きが取れないようだった。
私はモップを巧みに操って、ダンスのように美しく、くるりと回転すると、お父様の額の前に棒を突き付けた。
場の空気が凍り付いた。
「忘れていらっしゃるようですが、私、一人でヒグマを退治したのよ?」
お父様は目を見開き、額からは汗が流れる。
「メ、メイベル……」
従者たちは一斉に息を呑み、切迫した状況を見守っている。
緊張が走り、どうすれば良いのかと目は焦点を定めずに彷徨っていた。
少しでも動こうとする者に、私は素早く棒の先端を向けた。
お茶会のクマ退治を実際に見ていない者たちは、私の動作に驚き目を見張った。
静寂が辺りを包みこんだ。
「私は、自分に危害を加える者のみ攻撃します。よく考えなさい、ここに、ヒグマより強い者はいる?」
「……」
彼らの時間は止まったようだった。
誰も微動だにせず、声を発する事ができない。
「他者の自由を制限し、意のままに操ろうとする。自分の権力を誇示し、暴力や威圧的な態度を用いて、反抗を抑え込む。それのどこが侯爵としての責務を果たしていると言えましょう?模範となる行動を取り、困難な状況でも冷静に対応する。それ、できていますか?お父様」
「メイベルを、捕らえよ!好き勝手に何を考えているんだ!当主である私に刃向かい、剣を向けるなどあってはならないことだ!」
「剣じゃないわ、モップでしょう」
「黙れ!お前など、子ではない!出て行け!」
自分の部下たちが誰も動かないことに怒りが爆発したお父様は、声を荒げて叫んだ。
「分かりました。このまま家を出て行きます。けれど、私はあなたの言うことは二度と聞きませんし、今後、命令に従う事はないでしょう」
「勝手にしろ!侯爵家の物は持ち出させないぞ」
「なにもいりません。身一つで出て行きます」
「馬車も金も使わせない!」
「ええ、それで結構」
私は背筋をピンと伸ばし、堂々とした態度で強く頷いた。
「まさに願ったりだわ」
「ありがとう。お父様とは顔を合わせたくないから、今日は部屋で食事を摂るわ」
「畏まりました」
ドアがノックされ、執事が入って来た。
「旦那様は、興奮されていらして……少し時間を置けば、ちゃんと話ができると思います」
「ええ、分かったわ」
「メイベル様の事は、とても大事に育てていらしたので、結婚して侯爵家を出て行くことになるのが辛いのだと思います」
「私に侯爵家の仕事をさせたいだけでしょう。今まで自分が教育した娘を、使えずに手放すのが癪に障るのよ」
執事は常にお父様の側に立ち、意見を無条件に支持し、他の意見には耳を貸さなかった。
その娘が、幼い頃から厳しく躾けられていても、当主のためならそれは必要だと考えていた。
「王家と繋がりが持てることは、侯爵家にとっても悪い話ではありません。王命ですから、この結婚が無くなると言うことはないでしょう」
「ええ、反対しても無駄だわ」
「ならば、わざわざ旦那様を怒らせるような態度は控えて下さい」
それが侯爵家のためであり、当主のためになる。ここに私の味方はいないわね。
その船に乗って、一緒に沈みたいならそうすればいいわ。
「そうね、私も大人げない発言をしてしまいました」
私がいなくなった後、侯爵家はサーシャが継ぐしかない。お父様が嫌でも、そうするしかないのよ。
「私がいなくなったら、サーシャが跡継ぎでしょう。結婚して家を出て行く私がとやかく言う話ではないけれど、サーシャよりもレインを引き入れて執務を学ばせる方が有益だわ」
私はもう侯爵家を救わないし、助けたりはしない。
「そうする他はありませんね」
その時自室のドアがバタンと開き、お父様がやって来た。
謝罪しに来たのだろうか……
「メイベル、勝手は許さない。当分、学院は休みなさい」
「旦那様!」
「王命で婚約するにしても、細かい話はまだ決まっていない。私が直接、王家とちゃんと話をする。それまでは侯爵家から一歩も出ることを許さない」
「もう決まった事です。私を屋敷に監禁するおつもりですか?」
「監禁もやむを得まい」
「自由を奪ってまで、自分の思い通りにさせたいのね」
「ふっ、そういう捻くれた考えのお前を、外に出すわけにはいかない。ちゃんと教育をし直さなければならないな」
お父様はそう言うと、後ろにいる護衛に私を拘束するように命じた。
幼い頃は、勉強しろと無理やり連れて行かれたこともあった。
言うことをきかなければ、お仕置きだと言って部屋に閉じ込められた日もある。
けれど私は、もう、何も分からなかった幼い子供ではない。
「監禁だなんて……旦那様、そ、それは、いくらなんでも……」
執事が流石にお父様の横暴な態度を止めに入る。
メイド達はおろおろしている。
「大丈夫ですわ。どこへ行けばいいのですか?私が反省するように貴族牢にでも入れますか?」
「そんな……」
「お嬢様を牢屋になんて」
侍従たちも動揺している。
「鍵がかかるから、そこで少し頭を冷やせ。食事は運ばせる。問題ないだろう」
侯爵家の護衛の者に両サイドから腕を持たれ、私はそのまま連れて行かれそうになった。
お父様は間違っている。
罰を与えたからといって、私が言うことをきくと思っているのだろうか。
部屋の外には、掃除中の使用人が立って私たちの動向を怯えながら見ていた。
素早く頭の中で状況を整理する。
逃げ出せないように監禁されたら、外への連絡手段がなくなるだろう。
「何時間考えても、何日食事を与えられなかったとしても。私が自分の考えを変えるわけではありません」
「誰のおかげでこの暮らしができていたのか、それを思い出せるくらいにはなるだろうな」
「お父様は、私が何不自由ない生活を、与えてもらっていた。そうお思いでしょうね」
「綺麗なドレス、豪華な食事、世話をしてくれるメイド。全てが侯爵家の娘であるから与えてもらえたものだろう。感謝の気持ちを持つのだな」
低く抑圧的な声は有無を言わせない当主としての命令だろう。
「自由だったのは、サーシャとお母様ですよね。お父様に従ってさえいれば、貴族の暮らしができたのですから。私だけは違っていました。私が自由を与えてもらえていたなら、こんなふうには育たなかった」
一瞬でお父様の顔は真っ赤になり、目は怒りで燃えた。
お父様の右手が上がった、もう一度殴られる。
そう思った瞬間、私は動いていた。
廊下の端に立っていた掃除メイドからモップを奪い、瞬時に柄の部分を大理石の床に叩きつけて折った。
モップの持ち手の長さは十分だ。
長い棒をくるりと回し、私を制止しようとした護衛たちの腕をバシンバシンと叩いた。
そしてモップは綺麗な弧を描き、棒の後ろで正確に敵の急所を捉えた。
即座に、2人の護衛が床に膝を突き、腕で体を支えた。
他の者は、驚いて身動きが取れないようだった。
私はモップを巧みに操って、ダンスのように美しく、くるりと回転すると、お父様の額の前に棒を突き付けた。
場の空気が凍り付いた。
「忘れていらっしゃるようですが、私、一人でヒグマを退治したのよ?」
お父様は目を見開き、額からは汗が流れる。
「メ、メイベル……」
従者たちは一斉に息を呑み、切迫した状況を見守っている。
緊張が走り、どうすれば良いのかと目は焦点を定めずに彷徨っていた。
少しでも動こうとする者に、私は素早く棒の先端を向けた。
お茶会のクマ退治を実際に見ていない者たちは、私の動作に驚き目を見張った。
静寂が辺りを包みこんだ。
「私は、自分に危害を加える者のみ攻撃します。よく考えなさい、ここに、ヒグマより強い者はいる?」
「……」
彼らの時間は止まったようだった。
誰も微動だにせず、声を発する事ができない。
「他者の自由を制限し、意のままに操ろうとする。自分の権力を誇示し、暴力や威圧的な態度を用いて、反抗を抑え込む。それのどこが侯爵としての責務を果たしていると言えましょう?模範となる行動を取り、困難な状況でも冷静に対応する。それ、できていますか?お父様」
「メイベルを、捕らえよ!好き勝手に何を考えているんだ!当主である私に刃向かい、剣を向けるなどあってはならないことだ!」
「剣じゃないわ、モップでしょう」
「黙れ!お前など、子ではない!出て行け!」
自分の部下たちが誰も動かないことに怒りが爆発したお父様は、声を荒げて叫んだ。
「分かりました。このまま家を出て行きます。けれど、私はあなたの言うことは二度と聞きませんし、今後、命令に従う事はないでしょう」
「勝手にしろ!侯爵家の物は持ち出させないぞ」
「なにもいりません。身一つで出て行きます」
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私は背筋をピンと伸ばし、堂々とした態度で強く頷いた。
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