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第三章 見えない幼馴染と見られる幼馴染
第34話 安心したからこのままで!
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鈴菜がきちんと着替えてくるのを上半身裸で待っていると、鈴菜は少し顔を赤らめながらリビングに戻ってきた。
俺の下半身はタオルでちゃんと隠しているのに。
「何でそんなに恥ずかしがってるんだ?」
「のぼせたから」
「なんだ、そうか」
俺だけリビングに戻ってきたけど鈴菜がここに来るまで少し間があったし、もしかしたらお湯に入り直したのかもしれないな。
「ところで俺の着替えって……」
「乾燥機に入れたから少し待って。それくらい待てるだろ?」
「それはまぁ」
「なら、大人しくしてなよ」
鈴菜の言葉遣いがすっかり元に戻ってしまった。俺が甘えたい男子と言ったのがかえって良くなかったのか?
「……というか、もしかして君、わたしの胸に飛び込んで甘えたいとか?」
君呼ばわりとか、完全に下に見られてるんだが。
ラフTシャツではあるが、鈴菜だけきちんと服を着ていて俺だけ上半身裸。この状態で抱きついたとしても、何とも言えなくなりそう。
そんな俺を見る鈴菜は、どうせ出来ないでしょ? 的なニヤニヤ顔で胸の辺りに手を置いて挑発してくる。
「俺、まだ上半身裸だけど?」
「だから? だから抱きつけない? 今がチャンスなのにな~。君はいつからそんな弱い子になったのかな~?」
「…………なよ」
「ん~? よく聞こえなかったな~聞こえな~い!」
鈴菜は完全に舐めた態度で耳を傾けながら俺を横目で見てくる。本心はどうか知らないが、イケメン女子化で態度まで偉そうにするとは生意気にも程があるぞ。
鈴菜は俺がしてこないという前提で、自分の胸にウェルカム姿勢。完全に俺を煽っているわけだが、ここまでされて何もしないわけにはいかない。
……というわけで、俺は鈴菜が油断してるうちに飛び込んだ。
「さぁ、どうす――ふぇっ!?」
何かごちゃごちゃ言っている間に、俺は鈴菜のラフTに体当たりする勢いで頭を突っ込んだ。
「……あうぅぅ~。えぇ!? 貴俊くんの頭がどうしてどうしてここにあるの~」
「お望み通り甘えにきた。頭でも何でも撫でて欲しいんだが?」
Tシャツごしなので鈴菜の胸の感触は不明。だが、頭のてっぺんは間違いなく鈴菜の胸に命中したみたいなので、あとは鈴菜が俺の頭を撫でてくれるかどうかが問題になる。
「そんなに撫でられたかったんだ……」
「鈴菜さん、俺を甘えさせてほしいな~」
「し、仕方ないな。目の前に君の頭があるし、撫でてあげるよ」
鈴菜のことだからいくら虚勢を張ったとしても、俺を完全に拒否ることはあり得ない。なので、俺も普段は絶対に言わない子供っぽい言動で甘えさせてもらう。
「わ~い」
「しょ、しょうがない……貴俊くん、甘えん坊さんだもんね。よ、よしよし……」
わっしゃわっしゃと俺の頭を撫でて、洗い終わっている俺の髪は乾ききる前にぐしゃぐしゃになった。
「……もっと甘えてもいい~?」
「ふぇっ? も、もちろん余裕だよ。あはっ、はは……」
「やった~! 鈴菜ちゃん、大好き~!」
「だ、だ、大好き……!?」
何だかアホっぽいことをしでかしているが、これが許されるのは滅多に無いし、出来るうちに思いきり抱きついてしまう。
華奢な鈴菜の腰に手を回し軽めに抱きついているが、鈴菜は体を動かすことなく黙って俺の頭を撫でまくっている。
「このまま思いきり抱きしめてもいい?」
「はわわわ……」
「鈴菜ちゃん~?」
ちょっと調子に乗りすぎたか?
俺の頭を撫でて余裕ぶっていた鈴菜だったが、俺が抱きついてしまったことですっかり放心状態に陥ったようだ。
流石にそろそろ解放してやるか――そう思いながら鈴菜の顔を見ようとするが。
「貴俊君。裸で襲うのは感心しないなぁ。鈴菜の思考が停止してるんだけど?」
「げげっ!? あ、いや……ごめんなさい!! これには事情がありまして……」
鈴菜があまりに沈黙してしまったので体を離そうとしたら、鈴菜の後ろに鈴菜のママさんがややお怒り状態で立っていた。
「鈴菜、鈴菜! しっかりして」
「……あれ? ママ?」
「うん、ただいま。で、裸の貴俊君とはどういう状態なの?」
裸と言っても上半身裸なのに。
「え、えっとえっと……貴俊くんをね、わたしが甘えさせてたの。貴俊くんだけ裸なのは、えっと乾燥機にかけるのが遅れて、それでなの」
ママさんが仁王立ちしてるせいか、鈴菜も焦りながら理由を説明している。
「あぁ、だから玄関が少し濡れていたんだ……。じゃあ、今回も貴俊君から何もされてないのね?」
「えっと、少しだけ進めたかも……」
「そっか」
鈴菜のママさんって、音もなく姿を見せてきては俺を恐れさせてくるんだよな。付き合うことを公認しているらしいが、それ以上のことに関してはあまり言ってこないし。
「あの~服が乾いたら帰りますんで……」
「まだ乾かないみたいだし、ゆっくりしていけば? ねぇ、鈴菜?」
「うんっ、まだいていいよ?」
「そ、そういうことなら……」
そう言いつつ一応乾燥機の様子を眺めに立ち上がると、鈴菜が俺に駆け寄って耳元で囁いてくる。
「貴俊くんの意外な一面、可愛かったよ? それと、安心した。だからこのまま変わらずにいてね!」
俺の下半身はタオルでちゃんと隠しているのに。
「何でそんなに恥ずかしがってるんだ?」
「のぼせたから」
「なんだ、そうか」
俺だけリビングに戻ってきたけど鈴菜がここに来るまで少し間があったし、もしかしたらお湯に入り直したのかもしれないな。
「ところで俺の着替えって……」
「乾燥機に入れたから少し待って。それくらい待てるだろ?」
「それはまぁ」
「なら、大人しくしてなよ」
鈴菜の言葉遣いがすっかり元に戻ってしまった。俺が甘えたい男子と言ったのがかえって良くなかったのか?
「……というか、もしかして君、わたしの胸に飛び込んで甘えたいとか?」
君呼ばわりとか、完全に下に見られてるんだが。
ラフTシャツではあるが、鈴菜だけきちんと服を着ていて俺だけ上半身裸。この状態で抱きついたとしても、何とも言えなくなりそう。
そんな俺を見る鈴菜は、どうせ出来ないでしょ? 的なニヤニヤ顔で胸の辺りに手を置いて挑発してくる。
「俺、まだ上半身裸だけど?」
「だから? だから抱きつけない? 今がチャンスなのにな~。君はいつからそんな弱い子になったのかな~?」
「…………なよ」
「ん~? よく聞こえなかったな~聞こえな~い!」
鈴菜は完全に舐めた態度で耳を傾けながら俺を横目で見てくる。本心はどうか知らないが、イケメン女子化で態度まで偉そうにするとは生意気にも程があるぞ。
鈴菜は俺がしてこないという前提で、自分の胸にウェルカム姿勢。完全に俺を煽っているわけだが、ここまでされて何もしないわけにはいかない。
……というわけで、俺は鈴菜が油断してるうちに飛び込んだ。
「さぁ、どうす――ふぇっ!?」
何かごちゃごちゃ言っている間に、俺は鈴菜のラフTに体当たりする勢いで頭を突っ込んだ。
「……あうぅぅ~。えぇ!? 貴俊くんの頭がどうしてどうしてここにあるの~」
「お望み通り甘えにきた。頭でも何でも撫でて欲しいんだが?」
Tシャツごしなので鈴菜の胸の感触は不明。だが、頭のてっぺんは間違いなく鈴菜の胸に命中したみたいなので、あとは鈴菜が俺の頭を撫でてくれるかどうかが問題になる。
「そんなに撫でられたかったんだ……」
「鈴菜さん、俺を甘えさせてほしいな~」
「し、仕方ないな。目の前に君の頭があるし、撫でてあげるよ」
鈴菜のことだからいくら虚勢を張ったとしても、俺を完全に拒否ることはあり得ない。なので、俺も普段は絶対に言わない子供っぽい言動で甘えさせてもらう。
「わ~い」
「しょ、しょうがない……貴俊くん、甘えん坊さんだもんね。よ、よしよし……」
わっしゃわっしゃと俺の頭を撫でて、洗い終わっている俺の髪は乾ききる前にぐしゃぐしゃになった。
「……もっと甘えてもいい~?」
「ふぇっ? も、もちろん余裕だよ。あはっ、はは……」
「やった~! 鈴菜ちゃん、大好き~!」
「だ、だ、大好き……!?」
何だかアホっぽいことをしでかしているが、これが許されるのは滅多に無いし、出来るうちに思いきり抱きついてしまう。
華奢な鈴菜の腰に手を回し軽めに抱きついているが、鈴菜は体を動かすことなく黙って俺の頭を撫でまくっている。
「このまま思いきり抱きしめてもいい?」
「はわわわ……」
「鈴菜ちゃん~?」
ちょっと調子に乗りすぎたか?
俺の頭を撫でて余裕ぶっていた鈴菜だったが、俺が抱きついてしまったことですっかり放心状態に陥ったようだ。
流石にそろそろ解放してやるか――そう思いながら鈴菜の顔を見ようとするが。
「貴俊君。裸で襲うのは感心しないなぁ。鈴菜の思考が停止してるんだけど?」
「げげっ!? あ、いや……ごめんなさい!! これには事情がありまして……」
鈴菜があまりに沈黙してしまったので体を離そうとしたら、鈴菜の後ろに鈴菜のママさんがややお怒り状態で立っていた。
「鈴菜、鈴菜! しっかりして」
「……あれ? ママ?」
「うん、ただいま。で、裸の貴俊君とはどういう状態なの?」
裸と言っても上半身裸なのに。
「え、えっとえっと……貴俊くんをね、わたしが甘えさせてたの。貴俊くんだけ裸なのは、えっと乾燥機にかけるのが遅れて、それでなの」
ママさんが仁王立ちしてるせいか、鈴菜も焦りながら理由を説明している。
「あぁ、だから玄関が少し濡れていたんだ……。じゃあ、今回も貴俊君から何もされてないのね?」
「えっと、少しだけ進めたかも……」
「そっか」
鈴菜のママさんって、音もなく姿を見せてきては俺を恐れさせてくるんだよな。付き合うことを公認しているらしいが、それ以上のことに関してはあまり言ってこないし。
「あの~服が乾いたら帰りますんで……」
「まだ乾かないみたいだし、ゆっくりしていけば? ねぇ、鈴菜?」
「うんっ、まだいていいよ?」
「そ、そういうことなら……」
そう言いつつ一応乾燥機の様子を眺めに立ち上がると、鈴菜が俺に駆け寄って耳元で囁いてくる。
「貴俊くんの意外な一面、可愛かったよ? それと、安心した。だからこのまま変わらずにいてね!」
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