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4.公爵令嬢イザベラ
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公爵令嬢イザベラ様と私は共に、第二王子ジャレス殿下の婚約者候補だった。
ジャレス殿下は側妃殿下を母にもつが、側妃殿下は隣々国の侯爵令嬢のため、後ろ盾が無い。
隣国へ学生時代に留学した陛下が、同時期に留学していた側妃殿下を見初めたのだった。
王妃殿下と幼少期より婚約していた陛下だったが、どうしてもと重臣たちを説得して側妃として迎えた経緯がある。
その時に私の父が周囲を説得したこともあり、ジャレス殿下の婚約者を決める時には、私とイサベラ様の二人が候補であったが、始めから私に決まっていたようなものだった。
しかし、イザベラ様も公爵令嬢。ジャレス殿下の後ろ盾になり得るとして、チャンスを窺っている。
私はジャレス殿下の婚約者でありたいと思ったことは無かった。
殿下もまた、私である必要もないようであった。
イザベラ様が婚約者になりたいのなら、代わって構わないのに……
文化祭で、公的に一緒に過ごさねばならない私たちの後を追って、少しでもジャレス殿下と接する機会を作りたかったイザベラ様が私にぶつかったのは、故意では無かったと思いたいけれど……
私に王子妃になれないほどの怪我をさせたかったのでは無いと思いたいけれど…
ジャレス殿下は側妃殿下を母にもつが、側妃殿下は隣々国の侯爵令嬢のため、後ろ盾が無い。
隣国へ学生時代に留学した陛下が、同時期に留学していた側妃殿下を見初めたのだった。
王妃殿下と幼少期より婚約していた陛下だったが、どうしてもと重臣たちを説得して側妃として迎えた経緯がある。
その時に私の父が周囲を説得したこともあり、ジャレス殿下の婚約者を決める時には、私とイサベラ様の二人が候補であったが、始めから私に決まっていたようなものだった。
しかし、イザベラ様も公爵令嬢。ジャレス殿下の後ろ盾になり得るとして、チャンスを窺っている。
私はジャレス殿下の婚約者でありたいと思ったことは無かった。
殿下もまた、私である必要もないようであった。
イザベラ様が婚約者になりたいのなら、代わって構わないのに……
文化祭で、公的に一緒に過ごさねばならない私たちの後を追って、少しでもジャレス殿下と接する機会を作りたかったイザベラ様が私にぶつかったのは、故意では無かったと思いたいけれど……
私に王子妃になれないほどの怪我をさせたかったのでは無いと思いたいけれど…
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