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7・博愛主義者の神官が距離をつめてきます①
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神官ジスランは柔らかな笑みをたたえて
「広間へ行きますか? ご一緒しても?」
と尋ねた。
少し悩む。ジスランは有名で、とにかくご夫人のファン(というか恐らくは恋人)が多い。ファン同士の仲は悪いとも聞く(当たり前か)。そんな人とふたりで広間に入ったら、確実に注目を浴びる。嫉妬される。
うん、お断りだ。
「遠慮します。まだ死にたくありません」
「どういうことですか!?」とジスランは目を見張った。
「あなたのファンの嫉妬の眼差しに射殺されてしまいます」
ああ、とジスランは得心したようにうなずいた。
「注目の的になるって、ゾクゾクしますよ」
「はい?」
「新しい扉を一緒に開くのはいかがですか?」ジスラン、にこり。「私は先ほど開きました」
……おかしいな。ゲームでの神官ジスランは深い愛情と穏やかな性格のキャラだったのに、なんだか不穏だ。
彼はさりげなく私の手を取り、顔の高さまで持ち上げた。
「今まで小娘趣味はなかったのですが、あなたは実に興味深い。こんなに顔も所作も美しいのに、あの所業! もっとあなたを知りたくなりました」
……まさかと思うけど、口説かれているのかな。ゲームでこんなセリフがあったような。言われるのはもちろん、ヒロインロザリーだけれど。
じりじりと後退しつつ、
「離して下さい」
と頼む。
「イヤです。広間で注目を集めるのが怖いのならば、どうです? そのへんの部屋で語り合いませんか? しっぽりと」
「しっぽり?」
ジスラン、うなずく。
しっぽりがなんだか分からないけれど、健全でないのは確かな雰囲気だ。
「それも遠慮します」
「そう言わないで」
迫るジスラン、後ずさる私。さっきまでは片手しか取られていなかったのに、いつの間にか両手をしっかり握られていて、ふりほどけない。
ついには廊下の壁に背中がついた。
逃げ場がない!
いくらイケメンでも、怖い!
「さあ、語りあいましょう。ねっとりと」
恐怖が臨界点を越えた。
アニエス、攻撃!
おもいっきり頭突きをかます。
「ごふっっ!!」
ジスランはブタのような声を出してよろけた。鼻を押さえている。額を狙ったのだけど、身長差で鼻に当たってしまったようだ。手の間から血が垂れている。
「いい気味だ」
そんな声がしたので首を巡らすと、騎士エルネストがやって来るところだった。彼は遠くを見て
「ご心配なく!」
と叫んだ。視線を追うと、私が出てきた部屋の前にリュシアンと従者がいて、こちらを見ていた。
見ていたなら助けてよ!
令嬢アニエスとしては優雅に一礼するべきなのだけど、腹が立つから素知らぬふりをしてやる。
「大丈夫か?」とエルネストが私を見る。「ケガは?」
頭に触れてみる。痛いけれど割れていないし出血もない。
「大丈夫です」
「良かった。こいつが失礼をした。歩く煩悩なんだ」
エルネストは言いながらもハンカチを出してジスランに渡した。このふたりは幼馴染なのだ。ゲームでは、性格は正反対なのに二十年来の親友、という設定だった。白い祭服のジスランと黒い近衛の制服のエルネストが並ぶとオセロみたいだ。
「そんな歩く煩悩がなぜ神官になったのですか?」
「結婚という責任を負わなくて済むからですよ」ジスランがハンカチを鼻に当てながら答える。
「最低クズ男!!」
「その通り」とエルネストがうなずいた。「にしてもジスラン。小娘は範疇ではなかっただろう?何を血迷った」
血迷った、って。
「あなたも大概失礼ですね」
エルネストは聞こえていないフリをしている。
対してジスランは。
「いや、落ちたら死ぬ高さのバルコニーにぶら下がる豪気さと、立ち振舞いの綺麗さのギャップにやられた。あんなサルみたいにぶら下がっていた小娘が、見たこともない平伏からの礼だぞ! 心動かされるだろうが」
そんなバカな。お年玉目当てから身に付けた座礼で心動いちゃったというの!?
「お前のスイッチはよく分からん」
呆れたようなエルネストの言葉にうなずく。
「あなたに興味は全くないので、動いた心は元に戻しておいて下さい」
「興味はないですか? 本当に?」
ジスランは懲りずに近づいてきた。ハンカチを鼻に当てているのが滑稽だ。
「ありません」
「いい加減にしろ」エルネストがずいっと間に入ってくれる。「まずは鼻血を止めろ」
「折れたかも」とジスラン。
「えぇっ! それはごめんなさい」女好きならば、顔は命よりも大事にしているに違いない。「自業自得と言いたいけれど、狙ったのは額だったのです」
「額に当てるには角度が悪かった」とエルネストが真顔で言った。「だが素晴らしい頭突きだった。あれは俺でも避けられたかどうかの見事な早業だった」
「あ……りがとうございます?」
令嬢としてこんな褒め言葉をもらうのはどうなのだろう。
「え、まさか」と鼻を押さえたジスランがエルネストを見る。「お前、惚れたのか?」
はい? なんかおかしなセリフが聞こえたような。
恐る恐る堅物騎士を見ると、頬がうっすら赤くなり目が泳いでいた。
なんで!?
「お前、戦える女に弱いものなあ」とジスランが言う。
……そういえば。ゲームでエルネストの好感度を爆上げできるイベントは、ヒロインロザリーが街でチンピラに囲まれながらも果敢に立ち向かうやつだ。
まずい。これは悪役令嬢への転生ものによくある、ヒロインに成り代わって攻略対象に溺愛されちゃう、というパターンではないだろうか。
冷や汗が背中を流れる。
「広間へ行きますか? ご一緒しても?」
と尋ねた。
少し悩む。ジスランは有名で、とにかくご夫人のファン(というか恐らくは恋人)が多い。ファン同士の仲は悪いとも聞く(当たり前か)。そんな人とふたりで広間に入ったら、確実に注目を浴びる。嫉妬される。
うん、お断りだ。
「遠慮します。まだ死にたくありません」
「どういうことですか!?」とジスランは目を見張った。
「あなたのファンの嫉妬の眼差しに射殺されてしまいます」
ああ、とジスランは得心したようにうなずいた。
「注目の的になるって、ゾクゾクしますよ」
「はい?」
「新しい扉を一緒に開くのはいかがですか?」ジスラン、にこり。「私は先ほど開きました」
……おかしいな。ゲームでの神官ジスランは深い愛情と穏やかな性格のキャラだったのに、なんだか不穏だ。
彼はさりげなく私の手を取り、顔の高さまで持ち上げた。
「今まで小娘趣味はなかったのですが、あなたは実に興味深い。こんなに顔も所作も美しいのに、あの所業! もっとあなたを知りたくなりました」
……まさかと思うけど、口説かれているのかな。ゲームでこんなセリフがあったような。言われるのはもちろん、ヒロインロザリーだけれど。
じりじりと後退しつつ、
「離して下さい」
と頼む。
「イヤです。広間で注目を集めるのが怖いのならば、どうです? そのへんの部屋で語り合いませんか? しっぽりと」
「しっぽり?」
ジスラン、うなずく。
しっぽりがなんだか分からないけれど、健全でないのは確かな雰囲気だ。
「それも遠慮します」
「そう言わないで」
迫るジスラン、後ずさる私。さっきまでは片手しか取られていなかったのに、いつの間にか両手をしっかり握られていて、ふりほどけない。
ついには廊下の壁に背中がついた。
逃げ場がない!
いくらイケメンでも、怖い!
「さあ、語りあいましょう。ねっとりと」
恐怖が臨界点を越えた。
アニエス、攻撃!
おもいっきり頭突きをかます。
「ごふっっ!!」
ジスランはブタのような声を出してよろけた。鼻を押さえている。額を狙ったのだけど、身長差で鼻に当たってしまったようだ。手の間から血が垂れている。
「いい気味だ」
そんな声がしたので首を巡らすと、騎士エルネストがやって来るところだった。彼は遠くを見て
「ご心配なく!」
と叫んだ。視線を追うと、私が出てきた部屋の前にリュシアンと従者がいて、こちらを見ていた。
見ていたなら助けてよ!
令嬢アニエスとしては優雅に一礼するべきなのだけど、腹が立つから素知らぬふりをしてやる。
「大丈夫か?」とエルネストが私を見る。「ケガは?」
頭に触れてみる。痛いけれど割れていないし出血もない。
「大丈夫です」
「良かった。こいつが失礼をした。歩く煩悩なんだ」
エルネストは言いながらもハンカチを出してジスランに渡した。このふたりは幼馴染なのだ。ゲームでは、性格は正反対なのに二十年来の親友、という設定だった。白い祭服のジスランと黒い近衛の制服のエルネストが並ぶとオセロみたいだ。
「そんな歩く煩悩がなぜ神官になったのですか?」
「結婚という責任を負わなくて済むからですよ」ジスランがハンカチを鼻に当てながら答える。
「最低クズ男!!」
「その通り」とエルネストがうなずいた。「にしてもジスラン。小娘は範疇ではなかっただろう?何を血迷った」
血迷った、って。
「あなたも大概失礼ですね」
エルネストは聞こえていないフリをしている。
対してジスランは。
「いや、落ちたら死ぬ高さのバルコニーにぶら下がる豪気さと、立ち振舞いの綺麗さのギャップにやられた。あんなサルみたいにぶら下がっていた小娘が、見たこともない平伏からの礼だぞ! 心動かされるだろうが」
そんなバカな。お年玉目当てから身に付けた座礼で心動いちゃったというの!?
「お前のスイッチはよく分からん」
呆れたようなエルネストの言葉にうなずく。
「あなたに興味は全くないので、動いた心は元に戻しておいて下さい」
「興味はないですか? 本当に?」
ジスランは懲りずに近づいてきた。ハンカチを鼻に当てているのが滑稽だ。
「ありません」
「いい加減にしろ」エルネストがずいっと間に入ってくれる。「まずは鼻血を止めろ」
「折れたかも」とジスラン。
「えぇっ! それはごめんなさい」女好きならば、顔は命よりも大事にしているに違いない。「自業自得と言いたいけれど、狙ったのは額だったのです」
「額に当てるには角度が悪かった」とエルネストが真顔で言った。「だが素晴らしい頭突きだった。あれは俺でも避けられたかどうかの見事な早業だった」
「あ……りがとうございます?」
令嬢としてこんな褒め言葉をもらうのはどうなのだろう。
「え、まさか」と鼻を押さえたジスランがエルネストを見る。「お前、惚れたのか?」
はい? なんかおかしなセリフが聞こえたような。
恐る恐る堅物騎士を見ると、頬がうっすら赤くなり目が泳いでいた。
なんで!?
「お前、戦える女に弱いものなあ」とジスランが言う。
……そういえば。ゲームでエルネストの好感度を爆上げできるイベントは、ヒロインロザリーが街でチンピラに囲まれながらも果敢に立ち向かうやつだ。
まずい。これは悪役令嬢への転生ものによくある、ヒロインに成り代わって攻略対象に溺愛されちゃう、というパターンではないだろうか。
冷や汗が背中を流れる。
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