168 / 185
おまけ もう1つの戦場1
しおりを挟む
ゼギウスたちが光に包まれて消えてもルルは逃げようとしなかった。体が恐怖で動かなかったのではない。自らの意思でここに留まったのだ。
「英雄と蛮勇を履き違えたか、愚かな」
「そんなことはどうでもいい。会議を始める」
ガルドスの呆れたような言葉にもルルは平然とそう返す。だが、ガルドスにそのつもりはないようだ。
「七英雄もなく皇国の代表も居ない今、余と貴様が話すに値すると思っているのか?余は帝国の帝王だ。対する貴様はただの奴隷であろう?同じ土俵に立っておらんぞ?」
「私だけならそうかもしれない。だけど、皇国の代表はいる」
「戯言を相手にするな。やれ」
この場にルルしかいない現状に加え、話し合う気が無いという意思の表れかガルドスはそう指示を出す。するとガルドスの側に控えている近衛の1人がルル目掛けて襲い掛かる。
近衛が接近し腰から剣を抜くが、それでもルルは冷静に動こうともしない。そのまま無抵抗にルルの首が飛ぼうとした瞬間、横から誰かの手が入り剣の柄を押さえて止める。
「殺させませんよ」
その手の主は作られた子たちの生き残りの1人で、外の魔導馬車にいるはずの少女が現れてルルを守ったのだ。止められた近衛は指示を仰ごうとガルドスの方を見る。
「構わずやれ」
その指示を聞いた近衛が少女の手を押し返してルルを斬ろうとするが、剣は少しも動かない。それに手応えを感じないのか剣を押さえたまま少女はルルの方を見る。
「ルル様、この者はどういたしましょう?」
「争いごとは避けて」
「かしこまりました」
ルルの指示を聞いた少女は腕を少し曲げて引くと押し返す。それはその体からも動作からも想像できないような怪力で剣を押し返したのが、近衛はガルドスの元まで吹っ飛ばされていた。
吹っ飛ばされた近衛はすぐに立ち上がり再び仕掛けようとするが、首筋に剣を当てられて止められる。それをやったのは少女でも近衛でもガルドスでもない。さっきまでこの場にいなかったはずの双子の少女で、ルルの持っていた剣を1本ずつ持つと鋏のようにクロスして近衛の首に押し付けていたのだ。
「動いたら殺すよ?」
「脅しじゃないよ?」
そう首筋の剣を数ミリ進める双子の少女の目には明確な殺気が含まれていて嘘ではないのが分かる。その殺気に当てられた近衛はガルドスの指示を仰ぐこともできずに膝から崩れ落ちた。
「これって動いたよね?」
「どうする?殺す?」
双子の少女は顔を合わせて容赦のない会話をすると、またさっきまでこの場にいなかったはずの者の声が聞こえる。
「その必要はないですよ。戻ってきてください」
その声のする方、ルルの隣にはララがいた。どうやらアルメシアが転移されてすぐ少女をこの場に向かわせ、双子とララは一緒に走って来たようだ。
双子はララの指示を聞くとララとルルの元まで下がる。それに合わせてララはガルドスに挨拶をした。
「遅れて申し訳ありません。皇国代表のレイネシアと申します」
双子が近衛の相手をしている間にルルから事情を聞いたのだろう。いつものララではなく皇族としての品のある振る舞いをしていた。
「レイネシア…ミレーネの娘か。よもや本当に生きていようとはな。あの者たちの言っていたことは真であったか」
「これで文句はないはず。会議を始める」
「貴様は分不相応だと言ったであろう。この場は正規の代表である余が取り仕切る」
正規という言葉にララとルルの立場の弱さが出ている。そこで主導権を握られているが、ララもルルも主導権を取り返せるほどの材料を持ち合わせていなかった。
「会議の議題、王国を帝国と皇国が支援をすることで再興するという余の提案だったが、状況が変わった。その話は無しだ」
明らかにララとルルを下に見ている傲慢な言い分を一方的に告げるとガルドスは手を上げ近衛にララとルルの始末を指示しようとする。が、その指示が下るよりも先にララが喋った。
「そうはいきません。1度、正式に議題として持ち掛けられたものを一方的に断るという我が儘が国家間の話し合いで通ると思っているのですか?それ相応の事情を聞かせていただかないと到底、納得できません」
「対等な関係ならまかり通らないだろう。だが、亡国と正式な代表とも分からない者と対等に話せと?余は帝王であるぞ」
「そうですか。では皇族しか知らない証明をします。《紋章》」
ララがそう唱えると皇国の紋章が右目に浮かぶ。それを見たガルドスは一瞬、眉間に皺が寄るがすぐに元の高圧的な態度に戻った。
「それが何の証明になるというのだ。貴様が皇族でなくともその紋章を浮かべることはできよう」
「そうですね。では母、ミレーネしか知らない帝国との密約に関して聞いてください。それが分かったのなら私がレイネシアと証明できます。ミレーネの娘と分かれば如何なる事情があろうとミレーネが急死した今、私が代表として相応しいと思うのですがどうでしょう?」
その言葉にガルドスは机をバンッ!と叩き立ち上がる。ララはあくまで冷静に正論を吐いているように見えるが、ガルドスはそれが気に入らなかったようだ。
「もうよい。そんなことはどうでもいい。余がここで貴様等を葬れば真実を知る者は誰もいない。やれ」
ガルドスがそう指示を出すと2人ほど近衛を残して一斉に飛び出す。対するララとルルを守るのは3人の少女だけだ。その中で1人の少女がララとルルの元に残ると、双子の少女が迎撃に出る。
ゼギウスの剣を1本ずつ持った双子は前面に出ると一瞬にして1人、2人と峰内で気絶させていき、そのまま流れるように6人を峰内で気絶させた。
「ねぇ、この人たち手応えないよ?」
「弱―い。普通の人たちってこんなに弱いの?今までの人生何やってたの?」
「そんなこと言ったら可哀相だよ。この人たちには才能がないもん」
もう目の前の敵には興味がないといったように双子は剣を回しながら話している。そこへ遠くから少女も口を挟む。
「コラ!そういうこと言っちゃダメでしょ!才能っていうのは七英雄の人たちみたいな限られた中で更に上にいる人たちのことを言うの。この人たちは何も捧げてないだけだから同列に語ったら失礼でしょ!」
お姉さんのような口調で双子に注意するが、それはフォローしているようで近衛の全員を貶している。だが、それは少女たちから見れば紛れもない事実だった。
少女たちはまだ若い、というよりかは幼いが、これまでの生涯の大半を犠牲に捧げていた。その代償に今の力を手に入れたのであり、決して温室で技術を育んだ訳ではない。
そんな少女たちからすれば近衛たちが何もしていないように見えるのは当然のことだった。
仮に近衛が血の滲むような修練を積んでいたとしてもこの実力差を前に言い返す言葉を持ち合わせている訳がなかった。
「ガルドス皇帝陛下、我々も前に出てよろしいでしょうか?」
「よかろう。双子の相手は貴様等に任せる。余は奥の少女を相手にしよう」
ガルドスの言葉に2人の近衛が「はっ!」と跪いて返事をすると双子に向かって飛び出す。その動きは他の近衛よりも明らかに速く今までの近衛とは違い初めて武器を交える。
互いの剣を押し合いながら近衛は双子を外側に押すと、その開かれた道をガルドスが歩いていく。
「ララ様、ルル様、私も迎撃に出てよろしいでしょうか?」
ガルドスの実力から2人に近づけると危ないと判断した少女はそう聞く。それを理解してかララとルルは少女を送り出す。
「自分の命を大事にね」
「気をつけて。ガルドスは他とは比べ物にならないくらい強い」
「大丈夫です。私たちはこの程度の輩には負けません」
そうララとルルに向かって微笑むと少女はガルドスと同様に歩いていき、それまでの速度からは想像できないほど激しく衝突した。
「英雄と蛮勇を履き違えたか、愚かな」
「そんなことはどうでもいい。会議を始める」
ガルドスの呆れたような言葉にもルルは平然とそう返す。だが、ガルドスにそのつもりはないようだ。
「七英雄もなく皇国の代表も居ない今、余と貴様が話すに値すると思っているのか?余は帝国の帝王だ。対する貴様はただの奴隷であろう?同じ土俵に立っておらんぞ?」
「私だけならそうかもしれない。だけど、皇国の代表はいる」
「戯言を相手にするな。やれ」
この場にルルしかいない現状に加え、話し合う気が無いという意思の表れかガルドスはそう指示を出す。するとガルドスの側に控えている近衛の1人がルル目掛けて襲い掛かる。
近衛が接近し腰から剣を抜くが、それでもルルは冷静に動こうともしない。そのまま無抵抗にルルの首が飛ぼうとした瞬間、横から誰かの手が入り剣の柄を押さえて止める。
「殺させませんよ」
その手の主は作られた子たちの生き残りの1人で、外の魔導馬車にいるはずの少女が現れてルルを守ったのだ。止められた近衛は指示を仰ごうとガルドスの方を見る。
「構わずやれ」
その指示を聞いた近衛が少女の手を押し返してルルを斬ろうとするが、剣は少しも動かない。それに手応えを感じないのか剣を押さえたまま少女はルルの方を見る。
「ルル様、この者はどういたしましょう?」
「争いごとは避けて」
「かしこまりました」
ルルの指示を聞いた少女は腕を少し曲げて引くと押し返す。それはその体からも動作からも想像できないような怪力で剣を押し返したのが、近衛はガルドスの元まで吹っ飛ばされていた。
吹っ飛ばされた近衛はすぐに立ち上がり再び仕掛けようとするが、首筋に剣を当てられて止められる。それをやったのは少女でも近衛でもガルドスでもない。さっきまでこの場にいなかったはずの双子の少女で、ルルの持っていた剣を1本ずつ持つと鋏のようにクロスして近衛の首に押し付けていたのだ。
「動いたら殺すよ?」
「脅しじゃないよ?」
そう首筋の剣を数ミリ進める双子の少女の目には明確な殺気が含まれていて嘘ではないのが分かる。その殺気に当てられた近衛はガルドスの指示を仰ぐこともできずに膝から崩れ落ちた。
「これって動いたよね?」
「どうする?殺す?」
双子の少女は顔を合わせて容赦のない会話をすると、またさっきまでこの場にいなかったはずの者の声が聞こえる。
「その必要はないですよ。戻ってきてください」
その声のする方、ルルの隣にはララがいた。どうやらアルメシアが転移されてすぐ少女をこの場に向かわせ、双子とララは一緒に走って来たようだ。
双子はララの指示を聞くとララとルルの元まで下がる。それに合わせてララはガルドスに挨拶をした。
「遅れて申し訳ありません。皇国代表のレイネシアと申します」
双子が近衛の相手をしている間にルルから事情を聞いたのだろう。いつものララではなく皇族としての品のある振る舞いをしていた。
「レイネシア…ミレーネの娘か。よもや本当に生きていようとはな。あの者たちの言っていたことは真であったか」
「これで文句はないはず。会議を始める」
「貴様は分不相応だと言ったであろう。この場は正規の代表である余が取り仕切る」
正規という言葉にララとルルの立場の弱さが出ている。そこで主導権を握られているが、ララもルルも主導権を取り返せるほどの材料を持ち合わせていなかった。
「会議の議題、王国を帝国と皇国が支援をすることで再興するという余の提案だったが、状況が変わった。その話は無しだ」
明らかにララとルルを下に見ている傲慢な言い分を一方的に告げるとガルドスは手を上げ近衛にララとルルの始末を指示しようとする。が、その指示が下るよりも先にララが喋った。
「そうはいきません。1度、正式に議題として持ち掛けられたものを一方的に断るという我が儘が国家間の話し合いで通ると思っているのですか?それ相応の事情を聞かせていただかないと到底、納得できません」
「対等な関係ならまかり通らないだろう。だが、亡国と正式な代表とも分からない者と対等に話せと?余は帝王であるぞ」
「そうですか。では皇族しか知らない証明をします。《紋章》」
ララがそう唱えると皇国の紋章が右目に浮かぶ。それを見たガルドスは一瞬、眉間に皺が寄るがすぐに元の高圧的な態度に戻った。
「それが何の証明になるというのだ。貴様が皇族でなくともその紋章を浮かべることはできよう」
「そうですね。では母、ミレーネしか知らない帝国との密約に関して聞いてください。それが分かったのなら私がレイネシアと証明できます。ミレーネの娘と分かれば如何なる事情があろうとミレーネが急死した今、私が代表として相応しいと思うのですがどうでしょう?」
その言葉にガルドスは机をバンッ!と叩き立ち上がる。ララはあくまで冷静に正論を吐いているように見えるが、ガルドスはそれが気に入らなかったようだ。
「もうよい。そんなことはどうでもいい。余がここで貴様等を葬れば真実を知る者は誰もいない。やれ」
ガルドスがそう指示を出すと2人ほど近衛を残して一斉に飛び出す。対するララとルルを守るのは3人の少女だけだ。その中で1人の少女がララとルルの元に残ると、双子の少女が迎撃に出る。
ゼギウスの剣を1本ずつ持った双子は前面に出ると一瞬にして1人、2人と峰内で気絶させていき、そのまま流れるように6人を峰内で気絶させた。
「ねぇ、この人たち手応えないよ?」
「弱―い。普通の人たちってこんなに弱いの?今までの人生何やってたの?」
「そんなこと言ったら可哀相だよ。この人たちには才能がないもん」
もう目の前の敵には興味がないといったように双子は剣を回しながら話している。そこへ遠くから少女も口を挟む。
「コラ!そういうこと言っちゃダメでしょ!才能っていうのは七英雄の人たちみたいな限られた中で更に上にいる人たちのことを言うの。この人たちは何も捧げてないだけだから同列に語ったら失礼でしょ!」
お姉さんのような口調で双子に注意するが、それはフォローしているようで近衛の全員を貶している。だが、それは少女たちから見れば紛れもない事実だった。
少女たちはまだ若い、というよりかは幼いが、これまでの生涯の大半を犠牲に捧げていた。その代償に今の力を手に入れたのであり、決して温室で技術を育んだ訳ではない。
そんな少女たちからすれば近衛たちが何もしていないように見えるのは当然のことだった。
仮に近衛が血の滲むような修練を積んでいたとしてもこの実力差を前に言い返す言葉を持ち合わせている訳がなかった。
「ガルドス皇帝陛下、我々も前に出てよろしいでしょうか?」
「よかろう。双子の相手は貴様等に任せる。余は奥の少女を相手にしよう」
ガルドスの言葉に2人の近衛が「はっ!」と跪いて返事をすると双子に向かって飛び出す。その動きは他の近衛よりも明らかに速く今までの近衛とは違い初めて武器を交える。
互いの剣を押し合いながら近衛は双子を外側に押すと、その開かれた道をガルドスが歩いていく。
「ララ様、ルル様、私も迎撃に出てよろしいでしょうか?」
ガルドスの実力から2人に近づけると危ないと判断した少女はそう聞く。それを理解してかララとルルは少女を送り出す。
「自分の命を大事にね」
「気をつけて。ガルドスは他とは比べ物にならないくらい強い」
「大丈夫です。私たちはこの程度の輩には負けません」
そうララとルルに向かって微笑むと少女はガルドスと同様に歩いていき、それまでの速度からは想像できないほど激しく衝突した。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる