精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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竜人族の国4

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 外に出てみると阿鼻叫喚の地獄絵図、とまぁちょっと大げさに言ったけど、男性から見ると少し、いや、かなり嬉しい光景が広がっていた
 人々がみんな裸で駆け回っていたんですはい
「ど、どういうことこれ!? テュネ、エンシュ、アスラム、フーレン、とにかくみんなに服を着せない、と・・・。あの、テュネさん? 何で脱いで」
「リディエラ様ぁ、なんだかとっても、熱いですねぇ」
 テュネは顔を赤くほてらせて僕をつややかな目で見つめて来る
 助けを求めようとエンシュの方を見ると、他の三柱も浴衣を脱ぎ捨てて生まれたままの姿で立っていた
「えええええ!! ちょっと! 皆何してるの!?」
 僕は顔を真っ赤にしながらとにかく浴衣を拾って隠そうとするけど、四大精霊達はそのまま飛んで行ってしまった
「どどどどどどどどうしよう! 皆があんな四大精霊見ちゃったらとんでもないことに! どうすれば・・・。はっ!そうだ、母さんに」
 僕はすぐに伝達魔法で母さんと連絡を取ってみた
「母さん! 今大変なことがバルハートのコポポマで起きてるんだけど、女性がみんな裸で、その、ほてってて、えっと」
 考えてみればこんな状況どう伝えればいいのか分からない
 でもそこはさすが母さんで、すぐに状況を理解して僕に原因を教えてくれた
「そこはコポポマなのですね?」
「う、うん」
「なるほど、でしたら原因が分かりました。火山に封印されていた、その、子供であるリディちゃんに行っていいのかどうか・・・」
「大丈夫だよ母さん。どんなことでも受け止めれるくらいには成長してるつもりだよ」
「そう、そうよね。あなたはいろんなところを旅しているんですものね」
 そうだ。僕だって日々成長してる。きっと大丈夫
「その原因は、色欲の精霊の力です」
「しきよく、の、精霊?」
 しきよく、色欲・・・
 なるほどね、それでためらっていたのか
 ようするにエッチなことを司る精霊がこのコポポマに封印されていたってことだ
 母さんの説明によると、遥か昔、母さんが精霊達の祖になって最初にテュネたち四大精霊が生まれ、そこから自然に関する精霊達が生まれた
 そして感情などを司る特殊な精霊が生まれ始め、その中から生まれた色欲の精霊という一種の欲望を司る精霊がかなり厄介だったらしい
 本来生命は欲望の元生きている。この欲望というものがなければ生きる気力が失われて死んでしまうんだそうだ
 当然食欲の精霊や睡眠欲の精霊などもいるんだけど、色欲の精霊だけは暴走してしまったらしい
 あまりにも強い色情を振りまいたため、この土地で母さんが封印した
 強い竜人に封印を見守っていてもらうためだって
 この封印は色欲の精霊も同意の上だそうだ
「色欲の精霊の名前はパウディ。本来はその子も他の精霊達と同じように加護を振りまくはずでしたが、私達にまで影響するような強力な力を持っていたために危険であると判断して封印したのです。いつかその力が収まってくれると信じて」
 確かにその封印でかなり彼女の力は収まってるらしい。そう、これでも抑えられている方なんだよね
 昔ならこの街の人だけじゃなくて世界中が男女構わずちょっと言えないような状態になってしまうらしい
 それが皆服を脱ぎ捨てて走り回るだけで済んでるってわけだ
 いや、この状況もかなり大変なことに変わりないんだけどね
「でも何で僕には影響ないんだろう?」
「それはリディちゃんが私の子だらかですよ。神力をその身に宿しているからです」
 ってことは神力を持ってる人はこの色情に流されないってことか
 ともかく、速くパウディを見つけ出して止めないと
「お願いねリディちゃん、あの子はまだ封印が解けたばかりで混乱していると思うわ。ここまで力が弱まっているのならあとはリディちゃんが力を弱めてあげられるはずよ」
 これからやることは、まずパウディを見つけること。そしてその力を僕の力で抑え込んであげることだ
「ありがとう母さん」
「気を付けてねリディちゃん」
 母さんのおかげでやることが分かった
 僕はまず裸で走り回っている人たちを睡眠魔法で眠らせて行って、その上に布をかけて行った
 ちなみに影響されなかった人たちには暗闇魔法を使ってバッドステータス、視界不良をかけておいた
 不可抗力でも見ちゃ駄目なものは駄目だからね
 さて、この騒ぎの中心にきっとパウディがいるはずだ
「お~い精霊様~!」
 空を飛んでいると下で声がした。この声は宿の主人、龍人のセイリョウさんだ
「こっちです! この元凶を見つけました!」
 おお、セイリョウさんナイス。どうやら彼は大丈夫みたいだ
 彼の後について行くと、大勢の女性が裸で、あ、うう、えっとその、あえいでいる場所に着いた
「妻も、あそこに・・・。お願いです精霊様、妻を救ってください!」
「もちろん!」
 女性たちの方を見ると、セイリョウさんの奥さんのセリナーラさんも顔を赤くして裸で
 さらに空には四大精霊が抱き合っているのが見えた
「早くなんとかしないと、このままじゃ放送禁止だよ!」
 女性たちの中心。そこではパウディと思われる精霊がと惑ってうずくまっていた
「君が、パウディ?」
「は、はい。わたくしがパウディです、ん」
 なんて艶目かしい声を出すんだ君は
 とにかく泣きそうな彼女の力を僕の力で包み込んで抑え込みにかかった
 ぐぬぬう、何て強い力、もっと僕の力を注がないと、破裂しそう
 それにこれ、結構コントロールが難しい
「うぬぅ、もう、ちょっとぉ」
 段々とパウディの力は抑え込まれていき、やがて、周囲に影響しない程度まで小さくなった
 すると回りの女性たちは我に返ったのか、一斉に悲鳴を上げて慌てて大事なところを隠し始めた
 幾人かの男性もキャーと悲鳴を上げて大事なところを隠している
 僕はたくさんの布を出して彼らに渡すと、四大精霊の元へ飛んだ
 彼女たちも同様に隠しているけど、君たち自分で服纏えるでしょうに
「申し訳ありませんリディエラ様! とんだ失態をお見せいたしました!」
 四柱供ものすごく謝ってます。土下座で
「い、いいよ、テュネたちが無事でよかったよ」
「しかし私達はリディエラ様にとんでもないものを見せようとしてしまいました。どう謝罪してよいのやら」
「仕方ないよ、力の影響でああなっちゃってたんだから」
 そこにパウディが近づいてきた
「申し訳ありませんん、わたくしが、ハン、力を制御できなかったばかりに、んく」
 いちいち色っぽいけど、彼女はかなり落ち込んでいるみたいだ
「パウディ、さっきも言ったけど、君が悪いんじゃなよ。力が暴走しちゃったんだからしょうがないじゃない」
「んくぅ、その言葉、痛み入ります、ふくん」
 ともかくこれでパウディも無事精霊の国に帰れる
 長い間、たった一人で封印されてたんだもん。これからは精霊の国でのんびり過ごしてほしいな
「それはそうと、リディエラ様ん、わたくし、封印が解ける時にぃ、変な者を見たんです。あんっ」
「変な者?」
「はい、アハン、フードを目深にかぶったん、気味の悪い男、ですぅ、んはぁ」
 もしかして、今起こってる各地の封印が解けてる事件って
「リディエラ様、やはり何者かが」
「うん、そうだろうね。誰かが封印を解いてるんだ」
 パウディのおかげで深層に一歩近づけた
 でもその何者かは痕跡を残さない。パウディの目撃以外に今まで一切尻尾を掴めなかったんだ
 でもこれでそいつが(複数人の可能性もあるかも)関わってるってことが分かった
 警戒してくれてる精霊や各国の人々にこの事を伝えておこう
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