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第十九章 聖女が街にやって来た
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頭が真っ白になった私を置いてけぼりにして、シェラさんの話はまだ続いている。
「元のお姿に戻ったのに、これ以上一体何を待つ必要がありますか?それに今回のことでよく分かりましたからね。ユーリ様が他の者に余計な嫉妬をされないように、オレ達はユーリ様のものでありユーリ様はオレ達にしっかりと守られているのだとやはりきちんと公式に発しておくのが良いだろうとそうなったのです。」
「わっ、私が寝ている間に⁉︎」
「四人で話し合い、大神殿やナジムート前陛下にも相談した結果です。」
シェラさんはにこりと微笑み、リオン様も
「・・・エリス様の件では会えない期間もあってユーリには心配をかけたからね。正式に伴侶としての絆を誓えば、少しでもユーリに心配をかけたり寂しく思わせたりしないで済むでしょう?」
心で繋がっていると分かっていても、人は目に見える証を頼りにしたくなる時もあるから。
そう言ったリオン様は最後に、
「それに何よりも僕らが、ユーリは僕達の愛する大事な人なんだって早く世間に言いたいし。」
と付け加えた。ダメだ、恥ずかしい。
「そ、そんな事世間に大々的に言わなくてもいいんですよ・・・⁉︎」
思わず声を上げれば、
「ユーリは僕達の奥さんで嬉しくないの?僕達が伴侶だって公表して、みんなに知られるのは嫌?」
リオン様に見つめられて言葉に詰まる。
「誰もそんなことは言ってませんけど・・・」
すると、まだ傍らに跪いていたシェラさんは嬉しそうに立ち上がり
「いつものように照れておられるだけですよね。この一年、時間はたくさんありましたので結婚式に相応しいドレスやレースの生地の候補は様々に見繕っておりましたので、ご衣装はおまかせください。必ずユーリ様を素晴らしい花嫁に仕立てますよ。」
とそんな事を言う。そうしてリオン様達をそろそろ行きましょうかと促した。
ついでにあなたもですよ、とシェラさんはユリウスさんの首根っこを掴む。そして
「なんでいっつも俺に対する扱いはこうなんすか⁉︎ヒドイっす‼︎」
「うるさいですね、ユーリ様のお耳に響きます。吊るして黙らせましょうか?」
「ヒェッ‼︎横暴‼︎」
といつものようなやり取りをして賑やかに出て行った。
リオン様は、退出する前にもう一度ちょっとだけ振り向いて
「ユーリも目覚めたし、この先は良い事しかない気がするよ。結婚式が終わったら新婚休暇があるから、それについても相談しようね。どこかに旅行に出掛けてもいいし、王都の離宮でのんびり過ごすのもいい。楽しみだよ。じゃあユーリ、また明日ね。」
この上なく幸せそうな微笑みを見せてくれたので何も言えなくなる。
「は、はい。また明日・・・」
また明日。そう言葉を交わせるのが嬉しいのかな、リオン様は明るい笑顔で退出したけど。
「・・・え?結婚式?新婚休暇って何?新婚旅行に行くための休みみたいな?」
お腹が空いて目が覚めたら一年が経っていて、大声殿下は陛下になっているしいきなり結婚式を挙げると言われた。
色々と頭の整理が追い付かない。
「とりあえず、もう一回寝てもいいですか・・・⁉︎」
これは夢で、実はまだ私は起きていないとか?
頭からがばっと布団を被ったら、
「そういうのを現実逃避って言うんですよ。相変わらず大人げない・・・」
エル君の声が布団越しに聞こえた。
その姿は見てないけど、きっといつものようにかぶりを振っているに違いない。
そう思いながら私は現実逃避のふて寝をしたのだった。
・・・翌日もリオン様達四人は入れ替わり立ち替わりでお見舞いに来てくれて、更には今や王様業務を引退した元陛下のナジムートおじさんまで顔を見せてくれた。
しかも、
「起きたそうだなユーリちゃん‼︎」
大きな音を立てて扉を開けて入って来たその手には、クルクルの巻毛の金髪もかわいい小さな女の子を抱えていた。
小さいながらもしっかりとナジムート元陛下にもみじのような手で掴まりじっとこちらを見つめる瞳は深く透き通った青い色だ。
「あれ、もしかしてこの子って・・・!」
「おうよ。イリヤとヴィルマの二番目の子だ!名前はディアナ、俺が名付け親だぜ?」
そう言ってふっくらとした白い小さな頬のあちこちにちゅちゅちゅ、と連続で口付ける。
小さなその子はちょっと嫌そうな顔はするものの泣くことはない。いい子だ。
じじ馬鹿なその様子があまりにも面白くて声を出して笑えば、それを見た元陛下はよしよしと満足そうに頷く。
「それだけ元気があればまたすぐにこの庭園も散歩出来るようになるだろう。それにリオン達との結婚式の日取りも決めねぇといけねぇしな!」
「や、やっぱりそうなんですね?」
逃避していた現実が戻って来た。元陛下は明るくそりゃそうよ!と笑う。
「ユーリちゃんは寝てたから知らねぇし、あいつらもその間の自分達の事は絶対に言わねぇだろうけど、ユーリちゃんが倒れた直後のリオンやレジナスの落ち込みようは本当に見てられねぇくらいだったんだぜ?あのシグウェルも、そんな人並みな表情が出来たのかってくらい悲壮な顔付きをしていたし、シェラの奴に至ってはユーリちゃんに万が一のことがあったら後追い自殺でもするんじゃねーかってくらいだった。」
おかげで戴冠式に来る予定のあいつの養父を慌てて前倒しで田舎から呼び寄せたわ、と元陛下は言った。
そ、そんな事になってたんだ。目が覚めた時はみんないつもの調子でわいわいやり取りをしていたから全然知らなかった。
「だからな?あいつらを安心させてやれ。ちゃんと元気になって、綺麗な花嫁姿をあいつらに見せてやって、ずっと一緒にいるって約束をしっかり誓うんだ。まあ式はそのためのものだな。」
リオン様は私を安心させるためにちゃんと伴侶としての誓いを立てようね、と言っていたけど本当は逆にリオン様達の方が不安だったんだろうか。
「それに、イリヤの戴冠式にユーリちゃんは出席出来なかったからレジナスやシェラの親にはまだ会ってないだろ?式となればまたあいつらもここに呼べて今度こそちゃんと会えるだろうしな!」
と元陛下は付け足した。そういえばいまだに私はレジナスさん達の両親には会っていない。そう思っていたら
「まあユーリちゃんが寝てる間に見舞いに来てあいつらの方はユーリちゃんに会ってんだけどな!」
と元陛下は聞き捨てならないことをついでのように言った。
「ええ⁉︎お見舞いって・・・!」
「かわいいから早く目を開けたところも見たいわーなんてシグウェルの母親なんかはきゃっきゃしてたぞ?いやー、あの理知的な氷で出来たみたいな女があそこまではしゃいでんの初めて見たわ。すげえなユーリちゃん。」
シ、シグウェルさんのお母さん?確かエイデル様っていったっけ。
精霊の血でも入ってるのかってくらい綺麗な人だってユリウスさんは前に教えてくれた。
そんな綺麗な人に・・・しかもお姑さんになる人にただ寝てるだけの姿を見られていたとか気まず過ぎる。
うわあ、と心の中で悶絶していたら元陛下は思い出したように続けた。
「そういえばダーヴィゼルドのヒルデガルドのところにも第二子が産まれたのは聞いたか?」
「そうなんですか⁉︎」
それはまだ知らなかった。ヴィルマ様には続いてヒルダ様まで。
私の寝ている間にベビーラッシュが起きていてびっくりする。
目を丸くした私に面白そうに、
「産まれたのはつい最近だ。今度はカイゼルとの間に出来た男児だそうだぜ?ユーリちゃんが目を覚ましたって知らせは今頃ダーヴィゼルドにもいってるだろうし、あの女傑なら喜び過ぎて赤ん坊を背負ったまま、また竜でも献上しようと外へ飛び出しかねねぇなあ。」
と元陛下は豪快に笑った。
「わ、笑いごとじゃないですよ・・・⁉︎」
ヒルダ様なら本当にやりかねない。何しろ私に伴侶が出来たと聞いただけで氷瀑竜をまるごと送ってくれたくらいだから。
赤ちゃんを背負ったまま嬉々として剣を手に外へと飛び出そうとするヒルダ様と、それを必死に止めるカイゼル様という図は簡単に頭に思い浮かぶ。
「ユーリちゃんが式を挙げるとなればヒルデガルドは必ず参列してくれるだろうから早く良くなれよ?お、そうだそういやユーリちゃんの見舞いに一度来たモリー公国の公子にも会ったが賢そうな奴だったな。そいつも寂しがっていたから式には呼んでやれよ?」
元陛下の言葉に驚く。
「フィー殿下までお見舞いに来てくれていたんですか?」
モリー公国からルーシャ国まではだいぶ遠いのに、薬花を送ってくれただけでなく直接来てくれていたなんて。
遠距離をものともしないくらいもうすっかり元気になったんだろうか。
「ユーリちゃん、この国に来てから結構あちこちに行って頑張ったからなあ。式を挙げるとなりゃあイリヤの戴冠式と同じくらい賑やかになるだろうよ。いやあ楽しみだ!」
そう言って元陛下はまた豪快に笑った。
「元のお姿に戻ったのに、これ以上一体何を待つ必要がありますか?それに今回のことでよく分かりましたからね。ユーリ様が他の者に余計な嫉妬をされないように、オレ達はユーリ様のものでありユーリ様はオレ達にしっかりと守られているのだとやはりきちんと公式に発しておくのが良いだろうとそうなったのです。」
「わっ、私が寝ている間に⁉︎」
「四人で話し合い、大神殿やナジムート前陛下にも相談した結果です。」
シェラさんはにこりと微笑み、リオン様も
「・・・エリス様の件では会えない期間もあってユーリには心配をかけたからね。正式に伴侶としての絆を誓えば、少しでもユーリに心配をかけたり寂しく思わせたりしないで済むでしょう?」
心で繋がっていると分かっていても、人は目に見える証を頼りにしたくなる時もあるから。
そう言ったリオン様は最後に、
「それに何よりも僕らが、ユーリは僕達の愛する大事な人なんだって早く世間に言いたいし。」
と付け加えた。ダメだ、恥ずかしい。
「そ、そんな事世間に大々的に言わなくてもいいんですよ・・・⁉︎」
思わず声を上げれば、
「ユーリは僕達の奥さんで嬉しくないの?僕達が伴侶だって公表して、みんなに知られるのは嫌?」
リオン様に見つめられて言葉に詰まる。
「誰もそんなことは言ってませんけど・・・」
すると、まだ傍らに跪いていたシェラさんは嬉しそうに立ち上がり
「いつものように照れておられるだけですよね。この一年、時間はたくさんありましたので結婚式に相応しいドレスやレースの生地の候補は様々に見繕っておりましたので、ご衣装はおまかせください。必ずユーリ様を素晴らしい花嫁に仕立てますよ。」
とそんな事を言う。そうしてリオン様達をそろそろ行きましょうかと促した。
ついでにあなたもですよ、とシェラさんはユリウスさんの首根っこを掴む。そして
「なんでいっつも俺に対する扱いはこうなんすか⁉︎ヒドイっす‼︎」
「うるさいですね、ユーリ様のお耳に響きます。吊るして黙らせましょうか?」
「ヒェッ‼︎横暴‼︎」
といつものようなやり取りをして賑やかに出て行った。
リオン様は、退出する前にもう一度ちょっとだけ振り向いて
「ユーリも目覚めたし、この先は良い事しかない気がするよ。結婚式が終わったら新婚休暇があるから、それについても相談しようね。どこかに旅行に出掛けてもいいし、王都の離宮でのんびり過ごすのもいい。楽しみだよ。じゃあユーリ、また明日ね。」
この上なく幸せそうな微笑みを見せてくれたので何も言えなくなる。
「は、はい。また明日・・・」
また明日。そう言葉を交わせるのが嬉しいのかな、リオン様は明るい笑顔で退出したけど。
「・・・え?結婚式?新婚休暇って何?新婚旅行に行くための休みみたいな?」
お腹が空いて目が覚めたら一年が経っていて、大声殿下は陛下になっているしいきなり結婚式を挙げると言われた。
色々と頭の整理が追い付かない。
「とりあえず、もう一回寝てもいいですか・・・⁉︎」
これは夢で、実はまだ私は起きていないとか?
頭からがばっと布団を被ったら、
「そういうのを現実逃避って言うんですよ。相変わらず大人げない・・・」
エル君の声が布団越しに聞こえた。
その姿は見てないけど、きっといつものようにかぶりを振っているに違いない。
そう思いながら私は現実逃避のふて寝をしたのだった。
・・・翌日もリオン様達四人は入れ替わり立ち替わりでお見舞いに来てくれて、更には今や王様業務を引退した元陛下のナジムートおじさんまで顔を見せてくれた。
しかも、
「起きたそうだなユーリちゃん‼︎」
大きな音を立てて扉を開けて入って来たその手には、クルクルの巻毛の金髪もかわいい小さな女の子を抱えていた。
小さいながらもしっかりとナジムート元陛下にもみじのような手で掴まりじっとこちらを見つめる瞳は深く透き通った青い色だ。
「あれ、もしかしてこの子って・・・!」
「おうよ。イリヤとヴィルマの二番目の子だ!名前はディアナ、俺が名付け親だぜ?」
そう言ってふっくらとした白い小さな頬のあちこちにちゅちゅちゅ、と連続で口付ける。
小さなその子はちょっと嫌そうな顔はするものの泣くことはない。いい子だ。
じじ馬鹿なその様子があまりにも面白くて声を出して笑えば、それを見た元陛下はよしよしと満足そうに頷く。
「それだけ元気があればまたすぐにこの庭園も散歩出来るようになるだろう。それにリオン達との結婚式の日取りも決めねぇといけねぇしな!」
「や、やっぱりそうなんですね?」
逃避していた現実が戻って来た。元陛下は明るくそりゃそうよ!と笑う。
「ユーリちゃんは寝てたから知らねぇし、あいつらもその間の自分達の事は絶対に言わねぇだろうけど、ユーリちゃんが倒れた直後のリオンやレジナスの落ち込みようは本当に見てられねぇくらいだったんだぜ?あのシグウェルも、そんな人並みな表情が出来たのかってくらい悲壮な顔付きをしていたし、シェラの奴に至ってはユーリちゃんに万が一のことがあったら後追い自殺でもするんじゃねーかってくらいだった。」
おかげで戴冠式に来る予定のあいつの養父を慌てて前倒しで田舎から呼び寄せたわ、と元陛下は言った。
そ、そんな事になってたんだ。目が覚めた時はみんないつもの調子でわいわいやり取りをしていたから全然知らなかった。
「だからな?あいつらを安心させてやれ。ちゃんと元気になって、綺麗な花嫁姿をあいつらに見せてやって、ずっと一緒にいるって約束をしっかり誓うんだ。まあ式はそのためのものだな。」
リオン様は私を安心させるためにちゃんと伴侶としての誓いを立てようね、と言っていたけど本当は逆にリオン様達の方が不安だったんだろうか。
「それに、イリヤの戴冠式にユーリちゃんは出席出来なかったからレジナスやシェラの親にはまだ会ってないだろ?式となればまたあいつらもここに呼べて今度こそちゃんと会えるだろうしな!」
と元陛下は付け足した。そういえばいまだに私はレジナスさん達の両親には会っていない。そう思っていたら
「まあユーリちゃんが寝てる間に見舞いに来てあいつらの方はユーリちゃんに会ってんだけどな!」
と元陛下は聞き捨てならないことをついでのように言った。
「ええ⁉︎お見舞いって・・・!」
「かわいいから早く目を開けたところも見たいわーなんてシグウェルの母親なんかはきゃっきゃしてたぞ?いやー、あの理知的な氷で出来たみたいな女があそこまではしゃいでんの初めて見たわ。すげえなユーリちゃん。」
シ、シグウェルさんのお母さん?確かエイデル様っていったっけ。
精霊の血でも入ってるのかってくらい綺麗な人だってユリウスさんは前に教えてくれた。
そんな綺麗な人に・・・しかもお姑さんになる人にただ寝てるだけの姿を見られていたとか気まず過ぎる。
うわあ、と心の中で悶絶していたら元陛下は思い出したように続けた。
「そういえばダーヴィゼルドのヒルデガルドのところにも第二子が産まれたのは聞いたか?」
「そうなんですか⁉︎」
それはまだ知らなかった。ヴィルマ様には続いてヒルダ様まで。
私の寝ている間にベビーラッシュが起きていてびっくりする。
目を丸くした私に面白そうに、
「産まれたのはつい最近だ。今度はカイゼルとの間に出来た男児だそうだぜ?ユーリちゃんが目を覚ましたって知らせは今頃ダーヴィゼルドにもいってるだろうし、あの女傑なら喜び過ぎて赤ん坊を背負ったまま、また竜でも献上しようと外へ飛び出しかねねぇなあ。」
と元陛下は豪快に笑った。
「わ、笑いごとじゃないですよ・・・⁉︎」
ヒルダ様なら本当にやりかねない。何しろ私に伴侶が出来たと聞いただけで氷瀑竜をまるごと送ってくれたくらいだから。
赤ちゃんを背負ったまま嬉々として剣を手に外へと飛び出そうとするヒルダ様と、それを必死に止めるカイゼル様という図は簡単に頭に思い浮かぶ。
「ユーリちゃんが式を挙げるとなればヒルデガルドは必ず参列してくれるだろうから早く良くなれよ?お、そうだそういやユーリちゃんの見舞いに一度来たモリー公国の公子にも会ったが賢そうな奴だったな。そいつも寂しがっていたから式には呼んでやれよ?」
元陛下の言葉に驚く。
「フィー殿下までお見舞いに来てくれていたんですか?」
モリー公国からルーシャ国まではだいぶ遠いのに、薬花を送ってくれただけでなく直接来てくれていたなんて。
遠距離をものともしないくらいもうすっかり元気になったんだろうか。
「ユーリちゃん、この国に来てから結構あちこちに行って頑張ったからなあ。式を挙げるとなりゃあイリヤの戴冠式と同じくらい賑やかになるだろうよ。いやあ楽しみだ!」
そう言って元陛下はまた豪快に笑った。
応援ありがとうございます!
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