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番外編

お風呂に介助はいりません! 4

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シェラさんは私の中に見つけた感じる部分をずっと刺激し続けている。

そこが気持ちの良い場所だと私に覚えさせるように、一定のリズムでトントンと叩くようにしたかと思えばぐりっと指を回し押し込んだり、与えられる刺激の強さに息もつけない。

そしてそうされているうちにさっき胸に感じたような快感がさざなみのように襲って来て、弄られている中が大きくうねり収縮し出した。

とろとろとした雫は後から後から際限なく溢れ出て、シェラさんの指を濡らしながらきつく締め上げたままだ。

・・・お湯の中で良かった。もしこれがベッドの上だったら、今頃シーツが酷い事になっていたに違いない。

朦朧とし出した頭で現実逃避するようにそんな事を考えていたら、

「まるでオレの指が男性器かのように吸い付いて離しませんね。良い練習になっているようで何よりです。」

シェラさんの言い様が酷い。

「そーゆーこと・・・っ、言わないで、いい・・・ッ!あっ、あぁ、あっ・・・」

「そうですね、すごくイイでしょう?声も止まらないようですし、とても可愛らしいですよ。もっとその声を聞かせてください」

違うそうじゃない。それなのにシェラさんはわざとらしく素知らぬふりでそこへの刺激を止めようとしない。

しかもそこを押されて刺激されれば、その刺激に押し出されるように声も上がった。

あまりの快感にお腹の奥がきゅうっとして内腿が震える。足を閉じたいのにそれも封じられているので、シェラさんの指を中で締め付けながら、ただひたすら与えられる快感に耐えるしかないのが辛い。

それなのに、そのまま中を深く抉るような指の動きが早められ、執拗に弄られ快楽を覚えさせられ始めた場所をぐりぐりと押されると耐えきれずに指を締め付けたまま体が小刻みに震えて頭の中が真っ白になった。

もしかして、またいった・・・?

「う~っ・・・。いっ、意地悪が、過ぎます・・・っ‼︎」

シェラさんの肩に頭を預けたまま顔をそちらに向けて、消えない快感の波の合間になけなしの理性でキッと睨んで怒る。

するとピタリとシェラさんの動きが止まった。

良かった。ホッと息をついたら

「・・・どうしましょうユーリ様。そんなにオレの嗜虐心を煽ってくるとは思いませんでした。オレの指をこんなにも締め付けてイキながらもまだ抗おうとして頑張るなんて・・・。快楽に負けて素直になる姿を見たくなりました。」

丁寧な物腰でとんでもない事をシェラさんが言い出してしまった。え?なに?なんて??

あの金色の瞳が獲物を捉えたかのように、見たことのない熱と色気を持って舌舐めずりをするように私を見つめている。

・・・と同時に私の腰に当たっているものがぐっとその固さと熱量を増して押し付けられたような気がした。

「え・・・?ひァッ‼︎」

突然、中じゃなくて体の外側に瞼の裏がチカチカするような刺激を感じた。

「な、なに・・・⁉︎」

「こちらはまだ触れておりませんでしたので。」

そう言いながらシェラさんは指の入り込んだ場所よりも上の方にある、小さく敏感な粒を親指でぐっと押し込んだ。

まだいった後の快楽が引かないままの体には刺激が強過ぎる。

今までになく大きく腰が跳ね、私のお尻に当たっていたシェラさんのものを意図せず擦り上げてしまう。

その拍子に、元々水中でふわふわと浮いていた湯浴み着が完全に捲れ上がって腰から下がお湯の中で露出した。

「あ、気持ち良いですか?良かったです」

これ幸いと、一度は動きを止めたシェラさんの指がまた動き始める。

いつの間にか私の中に埋められている指は二本になっていて、小さな粒を押し込んだ親指は小器用にその爪で今度は粒を覆い隠している皮を捲り上げてからかりかりと粒本体を刺激した。ぱちぱちとまた瞼の裏に火花が散る。

中と外、両方への刺激で頭がおかしくなりそう。

私の中がシェラさんの指をギュッと締め付けて、奥へ奥へと飲み込もうとするように蠢いているのも感じる。

自分の体なのに自分の思う通りにならない。

シェラさんも、

「ユーリ様、あまり強く締め付けると中が痙攣してしまいますよ」

とか言ってるけど知らないよ!自分でコントロール出来ないんだもん。

しかも人を気遣うような言葉とは裏腹に、

「分かりますか?だいぶ硬くなって先ほどよりも膨らんでおります。おかげでもっと触れやすくなりましたよ。」

と余計な事を口にすると、皮から露出した粒全体を扱き上げるように今度は中から指を抜いて親指と人差し指の先でその一点をごしごしと上下に扱き始めた。

「やっ・・・‼︎」

快楽の頂点が上書きされる。何も考えられない。

それなのに体はまるでもっとその刺激を求めるように触れられているそこをシェラさんの指先に押し付けてしまった。

そうすればそれを喜んだシェラさんが更にそこへの刺激を強めて、もう一度私の中にも指を埋めると中からもさっき快楽を覚えさせられた場所を強く押された。

「それ、駄目・・・!」

お腹の奥がきゅんと痺れる、頭の中がまた真っ白になって痙攣するように体が震える。

お湯の中だからはっきりとは分からないけど、今まで以上に自分の中からあのとろりとしたものが大量に出たような気がした。

今はもう触られていない胸の先も、なぜか敏感になったまま揺れるお湯にさえ刺激を感じて体がひくつく。

・・・信じられない。今いったばっかりなのに、もしかしてまたいってしまった?
しかも今度は自分からシェラさんの指先に体を押し付けるようにして。

「ふぅ・・・ん・・・!」

食いしばった唇の端から涎がぽたりとお湯の中に落ちるけど、それを拭う気力もない。

気持ちの良さや快楽も度が過ぎればこんなにも辛いなんて。

続けざまにイカされて、ひくひくと小さく痙攣しながら引かない快楽の余韻に浸っている私に、さすがにやり過ぎたと思ったのかシェラさんはやっとその指の動きを止めて指も抜いた。

「どうですか、殿下との休暇の前の練習になりましたか?」

どうもこうもない。そう言われても、こっちはまだ話す気力もないんだから。

指を抜かれる刺激にも感じてしまって体はまだひくひくしているし、あられもない声をずっと上げさせられ続けたせいで喉もカラカラだ。

「み、水・・・」

やっとのことでそれだけを言うと

「そうですね、オレとしたことが水分補給を失念しておりました」

シェラさんは私を前に抱えたまま、さっきシンシアさんから預かった瓶に手を伸ばした。

目の端に、コルク栓に齧り付いてキュポンとその栓を抜いたシェラさんの顔が見える。

シェラさんはそのまま中身を煽ると、くいと私の顔を自分の方に向けさせて口付けながら果実水を口移しで流し込んだ。

「んっ・・・。」

恥ずかしいと思うよりも先に喉の渇きに負けて、素直にそれを飲み下す。

果実水を口腔内で受け渡しながらシェラさんの舌が上顎を擦り上げて私の口の中から出ていくのを、無意識に私の舌も追いかける。

そんな私にシェラさんは一度だけ舌を絡めて口を離すと、舌舐めずりをするようにぺろりと唇を舐めてうっとりと見つめてきた。

「ああ・・・素直過ぎて本当にかわいい・・・」

ぽつりと呟いた声が聞こえる。ぼんやりしたままその目を見つめ返す。

「あまりやり過ぎてはいけないと指しか使わず背中しか見ないと決めたのに、その縛りを破りたい誘惑にかられて困ってしまいます。オレの女神は本当に煽り上手ですね、その視線だけで堪らなくなります。」

何を言っているんだろう?

まだ頭の芯が痺れたようになったまま、小さな快感の波が続いていた私にはシェラさんの言葉が届かない。ただその声の響きが気持ちいいと感じるだけだ。

シェラさんはまだ何か言っている。

「ユーリ様、ユーリ様の練習にお付き合いしたオレもそろそろ満足させていただいてもよろしいですか?オレが満足するお手伝いをして下さい。」

「んぅ・・・まんぞ、く・・・?おてつだ・・・?」

ぼうっとしたまま意味が分からず言われた言葉を繰り返す。

「本当はここにオレを全部深く埋め込んで、ユーリ様のナカを満たしきってしまい、オレの形を覚えて欲しいところなんですが」

「・・・ん、っ・・・‼︎」

背後から私を抱き抱えたまま腰をぐいと擦り付けたシェラさんが愛おしそうに私の下腹部、おへその下あたりをそっと撫でる。

たったそれだけなのにさっきまでの余韻がまだ引かない私はまた下腹にぞくりと甘い痺れを感じた。

「でも最初は殿下のものですからね。ああ、本当に残念です。」

話しながらうなじや耳の後ろに甘い口付けを落としてくる。

そのたびに私の体がぴくりと震え、それを見たシェラさんはまた愛おしげに口付けを落としながら羽根で撫でるようにそっと優しく下腹部に触れ続けている。

「ですからユーリ様、でオレを包み込んで満足させてくださいね。多少の物足りなさは我慢します、この先の楽しみに取っておくのだと思うことにしますから」

相変わらず饒舌に話すシェラさんが何を言っているのかまったく意味が分からない。

ただぼんやりとその音の響きを聞くだけだ。すると、

「さあ、最後に練習にお付き合いしたご褒美をください」

そう言ったシェラさんはお湯の中で前に座る私を抱え直した。
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