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番外編
暇を持て余した貴族の優雅な遊び 3
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・・・今、ゆったりと間隔を取って設けられた私の店舗の中には笑いさざめく婦人やお嬢さん方の声と華やかな雰囲気の中に一抹の緊張感が漂っている。
予約されたお客様ごとにテーブルは離れていて、それらに着席した時に互いの席の会話が聞こえたり視界に入りにくいようにとさっきシェラ様がその位置を設置し直した。
高いお金をかけて買った、お客様の目を楽しませるための目立った絵画や調度品は盗まれてしまったのでそれが目立たないようにシャンパングラスで作られたタワーもいくつか部屋の中に飾られて、その存在と小さな泡を浮かべる金色の中身が華やかに照明に輝いている。
そしてリオン王弟殿下はそんなテーブル席の一つに腰を下ろして自らの手でそのテーブルのお客様に紅茶を淹れていた。
・・・王弟殿下の手ずからのお茶の振る舞いだなんて、たとえ王宮のお茶会に招待されたってあり得ないでしょう⁉︎
そりゃあ妙な緊張感も漂うってものよ。
本人はいたって楽しげに、柔らかな微笑みを浮かべて会話を交わしながらお茶を淹れているけれど。
その優雅な手付きと気の利いた会話運びに若いお嬢さんだけでなくテーブルの全員がうっとりして見惚れている。
そして今、殿下は同席した婦人が身に付けている大ぶりの宝石に目ざとく気付いて、さり気なくその出どころを尋ねているところだ。
・・・あ、その婦人ってさっき殿下が呟いていたロンド地方から王都へ観光に来たらしい人だわ。
確かに、一地方の子爵夫人が身に付けるには高価すぎる気もするわ。今日のために奮発して買い求めたのかしら?そう思っていたら、
「・・・へぇ、新しい宝石鉱山が見つかったんだ。それは子爵も喜んだだろうね。」
と言って殿下があの青い瞳を煌めかせたのを見てしまった。
子爵夫人は殿下の言葉の意味に気付かずに少女のように頬を染めて頷いているけど、分かってる?大丈夫かしら。
見つかったばかりだからなのかまだ隠しておきたかったからなのか、いずれにせよ殿下はまだその鉱山の存在をご存じなかったらしい。
どうやら王宮や中央へはまだ未報告のようだったそれを、ちょっと宝石を褒められた位でうっかり話してしまうなんて・・・。
おかげで殿下の顔付きが税金を徴収する算段でもしていそうなんだけど。レジナス様と違った意味で怖いわぁ・・・。
なぜか私まで「税はきっちり納めよう」という気分になってしまった。
するとそんな殿下へシェラ様が
「殿下、次のテーブルのお客様がお待ちです」
と頃合いを見計らって声を掛けている。その言葉に殿下も、
「そう?それじゃ名残惜しいけどこの辺で。僕の淹れた紅茶が口に合うと嬉しいな。どうか皆、楽しい時間を過ごせますように。」
そう言って立ち上がるとそのテーブルのお客様一人ひとりの手に別れの挨拶の口付けを落とす。
・・・いつもの、まるで執事が自分に仕えてくれてお嬢様気分を味わえるようなカフェという趣旨からは完全に外れているけどこれはこれでアリなのかしら。
相手は本物の王子様で、その人が自分のために紅茶を淹れてくれる。
その上、服や装飾品を褒めては軽妙な会話や甘い言葉で楽しませてくれる上に最後には手に口付けまでしてくれるんだから。
それはまるで殿下の恋人にでもなったかのような夢心地でしょうね。
しかも、
「ああシェラ、お嬢様方にお土産を。」
そう言って手を上げるとさっき女性向けの小物を売っている私の別の店舗から持って来させた数種類の香油のサンプルをテーブルへ運ばせている。
「それではこちらについてはオレから説明を。」
麗しの王子様が席を離れたかと思えば、今度は老若男女全ての人を魅了するような妖しい微笑みを浮かべた人物がついさっきまで殿下の座っていた席へと腰を降ろす。
そうして微笑みと共にぶわりと周りに色気を垂れ流すと同じテーブルについたお客様をポーッと見惚れさせる。
夢見心地で自分に注目させた上で、シェラ様は形の良い長い指で香油の小瓶をひとつひとつ自分の前に並べながら話し始めた。
「こちらは全てモリー公国産の上質な香油になっております。香りの種類は全部で5種類、この中からお好きなものを一つお選び下さい。今日の記念に王弟殿下から贈り物として、選んだ香油を美しい色ガラスの小瓶に入れてお持ち帰りいただきます。」
なお、もしもっと量の多い物をお求めでしたらオーナーへ言っていただければすぐに購入も出来ますので。とにっこり笑って私を紹介する。
・・・私が言うのもなんだけど、なんて商魂逞しいのかしら。
今日だけ店のコンセプトを少し変えさせていただきますと言ったシェラ様は、私の別店舗からユーリ様もお気に入りのモリー公国産の香油のサンプルを数種類ここへ持ってくるように頼んできた。
そしてそれを入れるステンドグラスのように色ガラスを組み合わせた美しい色の小瓶も。
香油はお試し品だからタダだけど小瓶は違うわよと言ったら、「本日予約の人数分の小瓶はオレが買い取らせてもらいますよ」とあっさり言われた。
一体それで何をするつもりかと思えば、買った小瓶に選んでもらったサンプルの香油を入れて今日の記念にお土産にあげるのだという。
「殿下とお茶を飲んだという思い出が、自分の選んだ香油と共に楽しい記憶として残るはずですからね。その思い出を噛みしめるためにもきっと後でそれを買いたくなるはずです。その為にも今のうちに公国から取り寄せる香油の量を増やしておいた方がいいでしょうねぇ」
などとシェラ様はお金の計算をするように悪い笑みを浮かべていた。
今後見込まれる香油の売り上げに比べたら色ガラスの小瓶への出費など大したことはないと言いたげだ。
しかもこんな色気たっぷりの笑顔で見つめられて囁かれたら、品物が何であろうと言われるがままに勧められたものはなんでも買ってしまいそうだ。
まあ確かに、香りというのは記憶に直結するものだわ。
自分の領地や家に帰ってからも、香油の香りを嗅げばこの店のことや殿下に淹れていただいた香り高いお茶のことを思い出すのかも。
あら?ということはもしかして、今殿下が淹れている紅茶も売れる可能性があるのかしら。大変だわ、紅茶ももっと仕入れておかないと。
なんだか儲かりそうな匂いがする。
今日持ち逃げされた店のお金は、たとえあの犯罪者が捕まってもすぐに手元には戻って来ない。
裁判と検証が終わるまでは銅貨一枚たりとも動かせないはずだ。
だから当面のこの店の資金繰りをどうしようかと思っていたのだけれど・・・。
それを王弟殿下とシェラ様の巧みな話術と機転でもって、香油と紅茶の売り上げ増で賄えるかも知れない。
もしかすると、この色ガラスの小瓶ももっと売れるかも。
お客様が過ごす楽しい一時を助けてくれただけでなく、店の資金繰りまで見越して助けてくれたのなら噂に違わぬ出来るお方だわ。
王弟殿下がテーブルに座りお客様を夢心地にさせ、その場を後にした後はすかさずまた違った魅力を持つ色男であるシェラ様が、更にその場を楽しませて購買意欲をそそりお金を落としてもらえそうな提案をしていく。
そんな巧みなチームプレイともいうべき動きで、たくさんのお客様を相手に順番にテーブルを回って大変だったはずが
「ああ楽しかった。おかげで僕も有意義な話を色々と聞けて良かったよ。」
リオン王弟殿下は笑っていた。
「さてそろそろレジナスも彼らを騎士団へ連行している頃合いだろうし戻ろうか。ユーリにもおいしいケーキが買えたしね。」
とシェラ様を促している。
ちなみにレジナス様は
「俺のこの図体と顔では客を怖がらせるから」
と配慮して街道沿いに逃げているといううちの店の元従業員を捕まえに行ってしまっていた。
・・・あの方を見て悲鳴を上げた私が言うことじゃないけど、実はユーリ様とご結婚されてからのレジナス様は貴族のお嬢様方に密かに人気がある。
あの強面の顔がユーリ様の前でだけ表情が変わるのがキュンと来るとかかわいいとか。
あんなに逞しく頼り甲斐のある旦那様が隣にいて守ってくれるのは頼もしいだとか。
市井でもよくある、独身の時はモテた気配のない人が結婚して既婚者になったらその価値に気付かれて途端にモテるという典型だ。
だからもしかするとレジナス様がこの場にいてもお客様に人気だったかも知れない。
顔は怖いし口数は少ないけど、常に周りに気を配り些細なことも気にかけてくれる常識人だ。それに一途にユーリ様を想っているところからして、きっとこの先子供が出来て家族が増えてもその全てを大切にするお方なのだろう。
あら?モテない要素がないわね・・・?
レジナス様も含めて、優しいながらも王族らしい抜け目なさを持つ王弟殿下に、何だかよく分からない胡散臭さがあってクセの強いシェラ様、それに今ここにはいないけど国一番の大魔導士としても、その精霊のような見た目の美しさでも有名な魔導士団長様といい、ユーリ様の選ばれた方は皆タイプが違うけど魅力的な方々だ。
・・・ふむ、次は執事だけでなくそんな風に色々なタイプの従業員を取り揃えたお店もいいかも知れない。
殿下方を見送りながら私はそんな風に次のお店のアイデアに思いを馳せたのだった。
予約されたお客様ごとにテーブルは離れていて、それらに着席した時に互いの席の会話が聞こえたり視界に入りにくいようにとさっきシェラ様がその位置を設置し直した。
高いお金をかけて買った、お客様の目を楽しませるための目立った絵画や調度品は盗まれてしまったのでそれが目立たないようにシャンパングラスで作られたタワーもいくつか部屋の中に飾られて、その存在と小さな泡を浮かべる金色の中身が華やかに照明に輝いている。
そしてリオン王弟殿下はそんなテーブル席の一つに腰を下ろして自らの手でそのテーブルのお客様に紅茶を淹れていた。
・・・王弟殿下の手ずからのお茶の振る舞いだなんて、たとえ王宮のお茶会に招待されたってあり得ないでしょう⁉︎
そりゃあ妙な緊張感も漂うってものよ。
本人はいたって楽しげに、柔らかな微笑みを浮かべて会話を交わしながらお茶を淹れているけれど。
その優雅な手付きと気の利いた会話運びに若いお嬢さんだけでなくテーブルの全員がうっとりして見惚れている。
そして今、殿下は同席した婦人が身に付けている大ぶりの宝石に目ざとく気付いて、さり気なくその出どころを尋ねているところだ。
・・・あ、その婦人ってさっき殿下が呟いていたロンド地方から王都へ観光に来たらしい人だわ。
確かに、一地方の子爵夫人が身に付けるには高価すぎる気もするわ。今日のために奮発して買い求めたのかしら?そう思っていたら、
「・・・へぇ、新しい宝石鉱山が見つかったんだ。それは子爵も喜んだだろうね。」
と言って殿下があの青い瞳を煌めかせたのを見てしまった。
子爵夫人は殿下の言葉の意味に気付かずに少女のように頬を染めて頷いているけど、分かってる?大丈夫かしら。
見つかったばかりだからなのかまだ隠しておきたかったからなのか、いずれにせよ殿下はまだその鉱山の存在をご存じなかったらしい。
どうやら王宮や中央へはまだ未報告のようだったそれを、ちょっと宝石を褒められた位でうっかり話してしまうなんて・・・。
おかげで殿下の顔付きが税金を徴収する算段でもしていそうなんだけど。レジナス様と違った意味で怖いわぁ・・・。
なぜか私まで「税はきっちり納めよう」という気分になってしまった。
するとそんな殿下へシェラ様が
「殿下、次のテーブルのお客様がお待ちです」
と頃合いを見計らって声を掛けている。その言葉に殿下も、
「そう?それじゃ名残惜しいけどこの辺で。僕の淹れた紅茶が口に合うと嬉しいな。どうか皆、楽しい時間を過ごせますように。」
そう言って立ち上がるとそのテーブルのお客様一人ひとりの手に別れの挨拶の口付けを落とす。
・・・いつもの、まるで執事が自分に仕えてくれてお嬢様気分を味わえるようなカフェという趣旨からは完全に外れているけどこれはこれでアリなのかしら。
相手は本物の王子様で、その人が自分のために紅茶を淹れてくれる。
その上、服や装飾品を褒めては軽妙な会話や甘い言葉で楽しませてくれる上に最後には手に口付けまでしてくれるんだから。
それはまるで殿下の恋人にでもなったかのような夢心地でしょうね。
しかも、
「ああシェラ、お嬢様方にお土産を。」
そう言って手を上げるとさっき女性向けの小物を売っている私の別の店舗から持って来させた数種類の香油のサンプルをテーブルへ運ばせている。
「それではこちらについてはオレから説明を。」
麗しの王子様が席を離れたかと思えば、今度は老若男女全ての人を魅了するような妖しい微笑みを浮かべた人物がついさっきまで殿下の座っていた席へと腰を降ろす。
そうして微笑みと共にぶわりと周りに色気を垂れ流すと同じテーブルについたお客様をポーッと見惚れさせる。
夢見心地で自分に注目させた上で、シェラ様は形の良い長い指で香油の小瓶をひとつひとつ自分の前に並べながら話し始めた。
「こちらは全てモリー公国産の上質な香油になっております。香りの種類は全部で5種類、この中からお好きなものを一つお選び下さい。今日の記念に王弟殿下から贈り物として、選んだ香油を美しい色ガラスの小瓶に入れてお持ち帰りいただきます。」
なお、もしもっと量の多い物をお求めでしたらオーナーへ言っていただければすぐに購入も出来ますので。とにっこり笑って私を紹介する。
・・・私が言うのもなんだけど、なんて商魂逞しいのかしら。
今日だけ店のコンセプトを少し変えさせていただきますと言ったシェラ様は、私の別店舗からユーリ様もお気に入りのモリー公国産の香油のサンプルを数種類ここへ持ってくるように頼んできた。
そしてそれを入れるステンドグラスのように色ガラスを組み合わせた美しい色の小瓶も。
香油はお試し品だからタダだけど小瓶は違うわよと言ったら、「本日予約の人数分の小瓶はオレが買い取らせてもらいますよ」とあっさり言われた。
一体それで何をするつもりかと思えば、買った小瓶に選んでもらったサンプルの香油を入れて今日の記念にお土産にあげるのだという。
「殿下とお茶を飲んだという思い出が、自分の選んだ香油と共に楽しい記憶として残るはずですからね。その思い出を噛みしめるためにもきっと後でそれを買いたくなるはずです。その為にも今のうちに公国から取り寄せる香油の量を増やしておいた方がいいでしょうねぇ」
などとシェラ様はお金の計算をするように悪い笑みを浮かべていた。
今後見込まれる香油の売り上げに比べたら色ガラスの小瓶への出費など大したことはないと言いたげだ。
しかもこんな色気たっぷりの笑顔で見つめられて囁かれたら、品物が何であろうと言われるがままに勧められたものはなんでも買ってしまいそうだ。
まあ確かに、香りというのは記憶に直結するものだわ。
自分の領地や家に帰ってからも、香油の香りを嗅げばこの店のことや殿下に淹れていただいた香り高いお茶のことを思い出すのかも。
あら?ということはもしかして、今殿下が淹れている紅茶も売れる可能性があるのかしら。大変だわ、紅茶ももっと仕入れておかないと。
なんだか儲かりそうな匂いがする。
今日持ち逃げされた店のお金は、たとえあの犯罪者が捕まってもすぐに手元には戻って来ない。
裁判と検証が終わるまでは銅貨一枚たりとも動かせないはずだ。
だから当面のこの店の資金繰りをどうしようかと思っていたのだけれど・・・。
それを王弟殿下とシェラ様の巧みな話術と機転でもって、香油と紅茶の売り上げ増で賄えるかも知れない。
もしかすると、この色ガラスの小瓶ももっと売れるかも。
お客様が過ごす楽しい一時を助けてくれただけでなく、店の資金繰りまで見越して助けてくれたのなら噂に違わぬ出来るお方だわ。
王弟殿下がテーブルに座りお客様を夢心地にさせ、その場を後にした後はすかさずまた違った魅力を持つ色男であるシェラ様が、更にその場を楽しませて購買意欲をそそりお金を落としてもらえそうな提案をしていく。
そんな巧みなチームプレイともいうべき動きで、たくさんのお客様を相手に順番にテーブルを回って大変だったはずが
「ああ楽しかった。おかげで僕も有意義な話を色々と聞けて良かったよ。」
リオン王弟殿下は笑っていた。
「さてそろそろレジナスも彼らを騎士団へ連行している頃合いだろうし戻ろうか。ユーリにもおいしいケーキが買えたしね。」
とシェラ様を促している。
ちなみにレジナス様は
「俺のこの図体と顔では客を怖がらせるから」
と配慮して街道沿いに逃げているといううちの店の元従業員を捕まえに行ってしまっていた。
・・・あの方を見て悲鳴を上げた私が言うことじゃないけど、実はユーリ様とご結婚されてからのレジナス様は貴族のお嬢様方に密かに人気がある。
あの強面の顔がユーリ様の前でだけ表情が変わるのがキュンと来るとかかわいいとか。
あんなに逞しく頼り甲斐のある旦那様が隣にいて守ってくれるのは頼もしいだとか。
市井でもよくある、独身の時はモテた気配のない人が結婚して既婚者になったらその価値に気付かれて途端にモテるという典型だ。
だからもしかするとレジナス様がこの場にいてもお客様に人気だったかも知れない。
顔は怖いし口数は少ないけど、常に周りに気を配り些細なことも気にかけてくれる常識人だ。それに一途にユーリ様を想っているところからして、きっとこの先子供が出来て家族が増えてもその全てを大切にするお方なのだろう。
あら?モテない要素がないわね・・・?
レジナス様も含めて、優しいながらも王族らしい抜け目なさを持つ王弟殿下に、何だかよく分からない胡散臭さがあってクセの強いシェラ様、それに今ここにはいないけど国一番の大魔導士としても、その精霊のような見た目の美しさでも有名な魔導士団長様といい、ユーリ様の選ばれた方は皆タイプが違うけど魅力的な方々だ。
・・・ふむ、次は執事だけでなくそんな風に色々なタイプの従業員を取り揃えたお店もいいかも知れない。
殿下方を見送りながら私はそんな風に次のお店のアイデアに思いを馳せたのだった。
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