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23_クリスティアナという男
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御前試合から三日後、次々と押し寄せてくる相談と書類の山を片付ける合間に、柊は宮内にある薬剤室を訪れた。薬剤室内では初老の医師が机に向かって書き物をしていたが、柊に気付くと振り返って立ち上がった。
「陛下は相変わらずですか」
「はい、お目覚めにならないままです。今は落ち着いていますが……正直、私にもどうなるかは分かりません」
医師も祈里のことで心をすり減らしているのか、暗い目をして奥の扉に視線を向けた。王宮の薬剤室で働けるということはこの医師もかなり優秀なのだろうが、自分の力が及ばず心苦しく思っているようだった。だが柊もこの医師を責めるつもりは無い。本来、神帝はあらゆる異能を跳ね除け、外傷は瞬く間に塞がっていくものなのだ。言葉通り人間ではない神帝は医者になどかかったことがなく、誰にとっても未知の存在だった。今回のことが初めてのことで、彼も頭を悩ませているのだろう。
柊が医師を労って奥の部屋に入ると、そこにはベッドに横たわっている祈里と、傍の椅子に座っているクリスがいた。クリスはいつも腰に差している聖剣を祈里に寄り添わせるようにベッドの横に置き、沈痛な面持ちで祈里を見下ろしていた。
「貴方も相当疲れているでしょう。少し休んではどうですか」
柊が声をかけると、クリスはようやく柊の存在に気付いたかのように顔を上げた。相変わらずの美丈夫ぶりだが、その青い目の下にはくっきりと隈が残っている。恐らく、ほとんど寝ずに祈里の傍にいるのだろう。
「聖剣は異能を殺す力があります。私が傍にいるだけで祈里の傷が癒えるのなら、私はここにいます」
クリスはそう言うと、再び眠っている祈里に視線を落とした。祈里に対する好意を隠さないクリスの言葉を柊は意外に思ったが、それほど余裕がないということなのだろう。異能によって負った傷なら聖剣が傍にあった方が良いだろうと、そう言い出したのは他でもないクリスだった。
夏生が襲撃を行ったあの日、神帝が体調不良なったという理由で神前試合は中断となった。体調不良というのは勿論表向きの理由で、夏生の異能を正面から受けた祈里はあれ以来目を覚ましていない。医師が言うのは、外傷などは無いがまるで消えかけの蝋燭のような状態で、いつその炎が消えてしまってもおかしくない程に衰弱しているらしかった。どうしようもない祈里の状態に医師たち匙を投げた時、クリスが聖剣を使うことを提案したのだ。柊を含む祈里の側近や医師たちは、一縷の望みをかけてその言葉を信じることにした。
神帝を襲った夏生はあの後すぐに捕らえられ、今は地下牢に入れられている。祝賀会の時に使用した異能を封じるアイテムを使っている為異能を使われる心配は無いが、牢番の話ではあの日以来すっかり正気を失ってしまっているらしい。柊が思うに、恐らく夏生は何かのきっかで神帝に等しい神性を手に入れたのだろう。その力を使って祈里を襲撃したが、神の大きすぎる力に精神が耐えられず、正気を失ったのだ。神は神帝になる人間を選ぶらしいが、きっとそれは神性に耐えられる人間を選んでいるということなのだろう。
柊は自分もベッドの傍にある椅子に腰をかけながら、この部屋に籠りっきりで外の状況を何も知らないであろうクリスに事務的な報告をした。ベッドに横たわる祈里は、心臓がいつ止まってもおかしくないという状況にはとても見えないくらい、いつも通り美しかった。
「ルイゼオ殿下はこの国の滞在を延ばしてくれるそうです。陛下の口から事の次第を聞くまでは帰れないと。今回の騒動も、それまでは他言しないとお約束もしてくださいました」
「兄上らしいですね」
「神前試合で異能を使った朝日の処遇も決まりました。陛下が判断されるまでは牢に入れておきます。謹慎処分でもいいと私は言ったのですが、本人がどうしても牢屋に入れてくれと言うのでね」
神前試合でクリスの聖剣に貫かれた朝日は、それまでの剣呑さが綺麗に消え元の清廉潔白を絵に描いたような男に戻った。これまでの自分の行いを恥じた彼はその場で自分の首を切り落とそうとしたが、「陛下に詫びもせず死ぬつもりか」と柊が言ったことで剣を納めた。恐らく、今も牢の中で自分を責め続けていることだろう。
「彼も、夏生同様に神に魅入られていたのでしょう。一度聖剣を受ければ今後も神性を弾くので心配は無いと思いますが、夏生のように精神を病まないよう気を付けたほうがいいかと」
祈里から視線を外さずにそう言ったクリスに、柊は前々から感じていた疑問をぶつけた。
「……前にも思いましたが、貴方は随分と神や異能についてお詳しいのですね。貴国の神殺しの神話にはそのようなことも書かれているのですか」
ミュラメント聖国の皇子に対してあまり踏み込んではいけない話題かもしれないということは柊にも分かっていたが、どうしても聞かずにはいられなかったのだ。聖剣の力に関しても、異能に対しても、クリスは余りにも詳しすぎる。久遠神帝国との戦いの中で知ったとしても、余りにも細かいことまで知っている。柊はクリスが返答をしてくれないことも想定していたが、クリスは懐かしむように少し視線を遠くに向けながら言った。
「いえ、教えてもらったんですよ、伯父に」
「伯父というと……まさか、先々代の神帝を殺したという、金獅子公ですか?」
クリスの意外な返答に柊が思わず聞き返すと、クリスはええ、と静かに頷いた。
金獅子公。数年前に亡くなったその男の名は、聖国では英雄として、そして神帝国では悪名として深く民の記憶に残されている。現ミュラメント聖国の王の実の兄にして、クリスの前に聖剣に選ばれた聖騎士である。豊かな長い金髪を靡かせながら勇猛果敢に戦うその姿は金獅子と呼ばれ、その名は味方からは敬意として、そして敵からは恐ろしいものとして呼ばれていた。そして長く続く神帝国の歴史の中で、唯一神帝を聖剣で倒した人物だった。
確かに神帝を殺したほどの人物なら神や異能に詳しいかもしれないが、正直柊にとっては意外なものだった。現ミュラメント王と金獅子公は若い頃に激しく後継者争いをしており、その仲の悪さは有名な話であった。神帝を倒して以降前線を退いた金獅子公はミュラメント王とはほぼ断絶状態だった聞いていたので、血の繋がっている甥だろうとミュラメント王の子供であるクリスと接点があるとは思っていなかったのだ。
「聖剣の使い手だった伯父は言っていました。神帝は聖剣の使い手に必ず惹かれると。それは神帝でさえも逆らえない、本能なのだと」
クリスは、思い出話をするかのように遠い目をしながら柊に話してくれた。珍しく饒舌なクリスのことを柊は不思議に思ったが、きっとこれは柊に教えようと言っているのではなく、自分自身に言い聞かせているのだろうと思った。
「神帝は天門結界を維持するためにその魂を削られ、地獄のような苦しみを味わう。神性に反発する聖剣が傍にあれば、その苦しみは和らぐそうです。神帝は、本能でそれを感じ取って聖剣の使い手を傍に置こうとする」
クリスの話を、柊は驚き半分、そして納得半分と言った気持ちで聞いていた。クリスの話は、久遠神帝国の歪さをそのまま表しているかのようだったからだ。
「伯父は死の間際私に言いました。彼を殺したくなかった、と。伯父は、私が伯父と同じ後悔をしないように神帝のことを私に教えてくれたんでしょう。……結局、その忠告は無駄になりましたが」
今まで柊は金獅子公のことをミュラメント聖国の英雄という肩書でしか知らなかったが、今クリスから聞かされた金獅子公の姿はとても人間らしいものに思えた。病でその華々しい生涯を終えた金獅子公は、最後まで独身だったはずだ。きっと、彼は当時の神帝に惹かれていたのだろう。そしてその結末は、決して幸せなものでは無かったのだ。
そして、それを知っていながら祈里の傍に居続けたクリスも、内心穏やかな気持ちではいられなかっただろう。
「……貴方は、どうして陛下から離れなかったのですか。陛下の執着の原因を知っていたのに」
思わず口から出てしまった言葉を柊はすぐに後悔したが、そんな無神経な質問にも何も思っていないように、クリスは事も無げに言った。
「私の聖剣は、祈里の為にあるからです」
その一言で、柊はクリスティアナ=ミュラメントとという一人の人間をずっと誤解していたことに気付いた。柊は、彼のことをずっと騎士の鏡のような人物だと思っていた。『清廉の騎士』の名の通り実直で、忠節を重んじ、誰にでも平等に接する、そんな人間らしくないと思える程の真人間だと。それ故に、聖剣に選ばれたのだと。だが、それは間違いだったのだ。クリスティアナ=ミュラメントとという人間は表向き綺麗な騎士の仮面を被っているだけで、本当は祈里のことしか考えていない人間だったのだ。周囲の反対を押し切ってこの国に来たように、大陸随一の至宝である聖剣を祈里のためと言い切ったように、彼の本質はどこまでも我儘で、祈里贔屓だったのだ。
そんな万人を守る平等な騎士などとはかけ離れた、ある意味誰よりも人間らしいクリスの本性に気付いた柊は、驚きながらもどこか喜びを感じていた。『清廉の騎士』の姿よりも、今のクリスの方がずっと分かりやすく、ずっと好ましく思えた。
「……因果なものだ。神も、貴方の聖剣も」
不器用な柊の慰めの言葉に、クリスは同意するように小さく微笑んだ。
「陛下は相変わらずですか」
「はい、お目覚めにならないままです。今は落ち着いていますが……正直、私にもどうなるかは分かりません」
医師も祈里のことで心をすり減らしているのか、暗い目をして奥の扉に視線を向けた。王宮の薬剤室で働けるということはこの医師もかなり優秀なのだろうが、自分の力が及ばず心苦しく思っているようだった。だが柊もこの医師を責めるつもりは無い。本来、神帝はあらゆる異能を跳ね除け、外傷は瞬く間に塞がっていくものなのだ。言葉通り人間ではない神帝は医者になどかかったことがなく、誰にとっても未知の存在だった。今回のことが初めてのことで、彼も頭を悩ませているのだろう。
柊が医師を労って奥の部屋に入ると、そこにはベッドに横たわっている祈里と、傍の椅子に座っているクリスがいた。クリスはいつも腰に差している聖剣を祈里に寄り添わせるようにベッドの横に置き、沈痛な面持ちで祈里を見下ろしていた。
「貴方も相当疲れているでしょう。少し休んではどうですか」
柊が声をかけると、クリスはようやく柊の存在に気付いたかのように顔を上げた。相変わらずの美丈夫ぶりだが、その青い目の下にはくっきりと隈が残っている。恐らく、ほとんど寝ずに祈里の傍にいるのだろう。
「聖剣は異能を殺す力があります。私が傍にいるだけで祈里の傷が癒えるのなら、私はここにいます」
クリスはそう言うと、再び眠っている祈里に視線を落とした。祈里に対する好意を隠さないクリスの言葉を柊は意外に思ったが、それほど余裕がないということなのだろう。異能によって負った傷なら聖剣が傍にあった方が良いだろうと、そう言い出したのは他でもないクリスだった。
夏生が襲撃を行ったあの日、神帝が体調不良なったという理由で神前試合は中断となった。体調不良というのは勿論表向きの理由で、夏生の異能を正面から受けた祈里はあれ以来目を覚ましていない。医師が言うのは、外傷などは無いがまるで消えかけの蝋燭のような状態で、いつその炎が消えてしまってもおかしくない程に衰弱しているらしかった。どうしようもない祈里の状態に医師たち匙を投げた時、クリスが聖剣を使うことを提案したのだ。柊を含む祈里の側近や医師たちは、一縷の望みをかけてその言葉を信じることにした。
神帝を襲った夏生はあの後すぐに捕らえられ、今は地下牢に入れられている。祝賀会の時に使用した異能を封じるアイテムを使っている為異能を使われる心配は無いが、牢番の話ではあの日以来すっかり正気を失ってしまっているらしい。柊が思うに、恐らく夏生は何かのきっかで神帝に等しい神性を手に入れたのだろう。その力を使って祈里を襲撃したが、神の大きすぎる力に精神が耐えられず、正気を失ったのだ。神は神帝になる人間を選ぶらしいが、きっとそれは神性に耐えられる人間を選んでいるということなのだろう。
柊は自分もベッドの傍にある椅子に腰をかけながら、この部屋に籠りっきりで外の状況を何も知らないであろうクリスに事務的な報告をした。ベッドに横たわる祈里は、心臓がいつ止まってもおかしくないという状況にはとても見えないくらい、いつも通り美しかった。
「ルイゼオ殿下はこの国の滞在を延ばしてくれるそうです。陛下の口から事の次第を聞くまでは帰れないと。今回の騒動も、それまでは他言しないとお約束もしてくださいました」
「兄上らしいですね」
「神前試合で異能を使った朝日の処遇も決まりました。陛下が判断されるまでは牢に入れておきます。謹慎処分でもいいと私は言ったのですが、本人がどうしても牢屋に入れてくれと言うのでね」
神前試合でクリスの聖剣に貫かれた朝日は、それまでの剣呑さが綺麗に消え元の清廉潔白を絵に描いたような男に戻った。これまでの自分の行いを恥じた彼はその場で自分の首を切り落とそうとしたが、「陛下に詫びもせず死ぬつもりか」と柊が言ったことで剣を納めた。恐らく、今も牢の中で自分を責め続けていることだろう。
「彼も、夏生同様に神に魅入られていたのでしょう。一度聖剣を受ければ今後も神性を弾くので心配は無いと思いますが、夏生のように精神を病まないよう気を付けたほうがいいかと」
祈里から視線を外さずにそう言ったクリスに、柊は前々から感じていた疑問をぶつけた。
「……前にも思いましたが、貴方は随分と神や異能についてお詳しいのですね。貴国の神殺しの神話にはそのようなことも書かれているのですか」
ミュラメント聖国の皇子に対してあまり踏み込んではいけない話題かもしれないということは柊にも分かっていたが、どうしても聞かずにはいられなかったのだ。聖剣の力に関しても、異能に対しても、クリスは余りにも詳しすぎる。久遠神帝国との戦いの中で知ったとしても、余りにも細かいことまで知っている。柊はクリスが返答をしてくれないことも想定していたが、クリスは懐かしむように少し視線を遠くに向けながら言った。
「いえ、教えてもらったんですよ、伯父に」
「伯父というと……まさか、先々代の神帝を殺したという、金獅子公ですか?」
クリスの意外な返答に柊が思わず聞き返すと、クリスはええ、と静かに頷いた。
金獅子公。数年前に亡くなったその男の名は、聖国では英雄として、そして神帝国では悪名として深く民の記憶に残されている。現ミュラメント聖国の王の実の兄にして、クリスの前に聖剣に選ばれた聖騎士である。豊かな長い金髪を靡かせながら勇猛果敢に戦うその姿は金獅子と呼ばれ、その名は味方からは敬意として、そして敵からは恐ろしいものとして呼ばれていた。そして長く続く神帝国の歴史の中で、唯一神帝を聖剣で倒した人物だった。
確かに神帝を殺したほどの人物なら神や異能に詳しいかもしれないが、正直柊にとっては意外なものだった。現ミュラメント王と金獅子公は若い頃に激しく後継者争いをしており、その仲の悪さは有名な話であった。神帝を倒して以降前線を退いた金獅子公はミュラメント王とはほぼ断絶状態だった聞いていたので、血の繋がっている甥だろうとミュラメント王の子供であるクリスと接点があるとは思っていなかったのだ。
「聖剣の使い手だった伯父は言っていました。神帝は聖剣の使い手に必ず惹かれると。それは神帝でさえも逆らえない、本能なのだと」
クリスは、思い出話をするかのように遠い目をしながら柊に話してくれた。珍しく饒舌なクリスのことを柊は不思議に思ったが、きっとこれは柊に教えようと言っているのではなく、自分自身に言い聞かせているのだろうと思った。
「神帝は天門結界を維持するためにその魂を削られ、地獄のような苦しみを味わう。神性に反発する聖剣が傍にあれば、その苦しみは和らぐそうです。神帝は、本能でそれを感じ取って聖剣の使い手を傍に置こうとする」
クリスの話を、柊は驚き半分、そして納得半分と言った気持ちで聞いていた。クリスの話は、久遠神帝国の歪さをそのまま表しているかのようだったからだ。
「伯父は死の間際私に言いました。彼を殺したくなかった、と。伯父は、私が伯父と同じ後悔をしないように神帝のことを私に教えてくれたんでしょう。……結局、その忠告は無駄になりましたが」
今まで柊は金獅子公のことをミュラメント聖国の英雄という肩書でしか知らなかったが、今クリスから聞かされた金獅子公の姿はとても人間らしいものに思えた。病でその華々しい生涯を終えた金獅子公は、最後まで独身だったはずだ。きっと、彼は当時の神帝に惹かれていたのだろう。そしてその結末は、決して幸せなものでは無かったのだ。
そして、それを知っていながら祈里の傍に居続けたクリスも、内心穏やかな気持ちではいられなかっただろう。
「……貴方は、どうして陛下から離れなかったのですか。陛下の執着の原因を知っていたのに」
思わず口から出てしまった言葉を柊はすぐに後悔したが、そんな無神経な質問にも何も思っていないように、クリスは事も無げに言った。
「私の聖剣は、祈里の為にあるからです」
その一言で、柊はクリスティアナ=ミュラメントとという一人の人間をずっと誤解していたことに気付いた。柊は、彼のことをずっと騎士の鏡のような人物だと思っていた。『清廉の騎士』の名の通り実直で、忠節を重んじ、誰にでも平等に接する、そんな人間らしくないと思える程の真人間だと。それ故に、聖剣に選ばれたのだと。だが、それは間違いだったのだ。クリスティアナ=ミュラメントとという人間は表向き綺麗な騎士の仮面を被っているだけで、本当は祈里のことしか考えていない人間だったのだ。周囲の反対を押し切ってこの国に来たように、大陸随一の至宝である聖剣を祈里のためと言い切ったように、彼の本質はどこまでも我儘で、祈里贔屓だったのだ。
そんな万人を守る平等な騎士などとはかけ離れた、ある意味誰よりも人間らしいクリスの本性に気付いた柊は、驚きながらもどこか喜びを感じていた。『清廉の騎士』の姿よりも、今のクリスの方がずっと分かりやすく、ずっと好ましく思えた。
「……因果なものだ。神も、貴方の聖剣も」
不器用な柊の慰めの言葉に、クリスは同意するように小さく微笑んだ。
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